能「羽衣」での和合之舞
国立能楽堂で4月の「国立能楽堂ショーケース」を鑑賞。ショーケースは能の初心者、外国人も対象にして、体験コーナー(この日は楽器体験)、プレトークがある能の入門編といった公演。演目は、
・狂言:{大蔵流}長光
・能:{観世流}羽衣 和合之舞
「羽衣」は羽衣伝説をもとにした能で、代表的な演目のひとつ。舞台は春、三保の浦(現静岡県清水市)の海岸の松並木。羽衣をまとった天女の優美な舞いが見所。
演目に「和合之舞」とあるのは、観世流の小書で、通常は「舞→謡→舞」の構成が取られるところを、「舞→舞」の構成にする特徴とのこと。このあたりは専門的になるので、突っ込まないことに(笑)。
ともかく30分にも亘る天女の舞がみごとです。また、物着(シテが舞台上で衣装を装着する場面)も見所。
能の深さを感じた演目でした。
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