写真展
2025/04/13
2025/04/12
「鷹野隆大 カスババ」展
奇妙なタイトルの「鷹野隆大 カスババ ─この日常を生きのびるために─」展(東京都写真美術館)は多様な表現をみせてくれる展示。本展のタイトルである〈カスババ〉とは鷹野による造語で、カスのような場所(バ)の複数形。
<大規模な自然災害や感染症の世界的流行、経済発展による環境破壊や都市開発など、私たちは急速な時代の変化の渦中を生きています。鷹野は美しいものだけではない現実を受け入れ、弱いものもみにくいものもそのまま、むき出しのイメージを見る者へ提示します。>(公式サイトより引用)。
初公開作品を含め鷹野の軌跡を概観する展示では、作家がさまざまなアプローチで作品をつくっていることがわかります。いくつかの動画はありますが写真が中心の展示をみていると、バラバラにみえる作品がひとつの世界をつくっていることに気づきました。
また、観にいこうかと思っています。
2025/02/12
藤沢で写真のグループ展
写真を大学で専攻したのはもう6年ほど前。同期生の方おふたりが属しているグループの展示をみてきました。「善行写友会作品展 四季の鼓動18」(藤沢市民ギャラリー)。
いわゆる趣味で写真を撮っている方々の作品ですが、皆さん上手い。ほんと、好きこそものの上手なれ、を実感します。私が行くのにあわせてか、同期の方がさらに2人合流し、飲み会になりました。
もっぱら写真談義です。大学は終えたけど、みんな写真を撮り続けています。見習わないといけない。写真を撮ることの意味を、少しだけ考えました。
四季の鼓動18 善行写友会作品展
2024/12/26
「アレック・ソス 部屋についての部屋」のアレックス・ソス
アレックス・ソスの写真は国内の展覧会ではあまりみる機会が少ないかもしれません。その意味で東京都写真美術館で開催されている「アレック・ソス 部屋についての部屋」は楽しみでした。
本展は、
<初期を代表するシリーズ〈Sleeping by the Mississippi〉から、今秋刊行予定の最新作〈Advice for Young Artist〉まで、約60点の作品を6つのセクションで紹介します。30年に及ぶソスの歩みを振り返るだけでなく、「部屋」をテーマにソスのこれまでの作品を編み直す、当館独自の試みです。>(美術館公式サイトより)
という内容。
アレックス・ソスの写真展は一昨年、神奈川県立近代近代美術館・葉山館で「アレック・ソス Gathered Leaves」が開催されなした。これが「日本で最初の、美術館での個展」とされていました。本展はここから進化し、「部屋」をテーマに展開されます。
アレックス・ソスの写真は一枚一枚をみるとなんてことのない写真も少なくないのですが、キュレーションされ展示されると、不思議な空間ができあがります。なんでだろう。
展示されている写真プリントの多くがアレックス・ソスの所有しているもの(作家蔵)です。アレックス・ソスも本展に合わせ来日していました。みごたえのある写真展です。
2024/09/16
浅間国際フォトフェスティバルをみる。
弾丸ツアーで長野県の御代田にいってみました。「浅間国際フォトフェスティバル」をみるのが目的です。昨年、運営にかかわっている方からすすめられたのですが、いけませんでした。今年、会期末が今日(9月16日)までと気がつき、昨日いってきました。
会場は御代田町にあるMMoP(モップ)。ここは御代田写真美術館を中心に、写真とアートが楽しめるスペース。
フォトフェスティバルは規模は大きくなく、屋内外で世界各地から集まった17組の写真が展示されています。(私にとっては)1時間もあればみられてしまうほど。最終日の前日、休日でしたが来場はほどほど。若者が目立ちます。
東京駅からは1時間半ほどかかる御代田の駅前はコンビニもなく、寂しい。フォトフェスティバルは町おこしの目的もあるのでしょう。わざわざ東京からいく価値はないかな。少し期待外れでした。
2024/06/09
2024/04/25
KYOTOGRAPHIEをみる
アートをみるため、京都にいってきました。目的のひとつは「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2024」です。会期が4月13日~5月12日と長いのですが、ゴールデンウィークに京都には行きたくないので、この時期に。
会場は京都市内に点在していますが、初めてこの写真祭にいった5年前ほどは遠い場所はなくなっています。でも1日パスポートでは全部は回れません。休館日のところもあり、結局13会場のうちみることができたのは9会場でした。休館日は事前に調べなくてはいけない。
全体的に刺激的な残る写真が少なかったです。過去には映像作品が多かったこともありましたが、今回は写真の展示が大半を占めています。印象に残ったのは、川田喜久治の展示です。御年91歳の写真は、いまも攻撃的です。
次のステージに辿りついてほしいKYOTOGRAPHIE でした。
2024/04/19
写真美術館で「木村伊兵衛」
「木村伊兵衛展 写真に生きる」(東京都写真美術館)をみてきました。直球の企画ですが、
「写真家・木村伊兵衛展の没後50年展として、その仕事を回顧するものです」(美術館ホームページより引用)
と木村伊兵衛の節目の年。
回顧展ではありますが、写真美術館の地下1階のスペースだけでのなので、展示されている点数は多くはありません。これまで何回かみた作品も少なくありません。しかし秋田での作品、パリでのカラー写真など木村の作品を通してみると、「ライカの名手」とされた職人芸に見入ります。
そして、最近発見されたニコンサロンでの木村伊兵衛戦前最後の個展「中国の旅」の展示プリントが特別展示されています。
写真を撮るものにとって、木村伊兵衛展は基本の写真家だと思います。この作家をしっかりみておくべきと思った展示でした。
2024/03/30
中平卓馬 火―氾濫
会期末が近づき、やっと「中平卓馬 火―氾濫」(国立近代美術館)をみてきました。国立近代美術館で中平卓馬展、とは少し意外でしたが、かなりの中平卓馬作品をコレクションしているようです。2003年に横浜美術館で開催された個展「中平卓馬:原点復帰-横浜」以来の回顧展です。
このところ中平卓馬の再評価されているのか。昨年、神奈川県立近代美術館では「挑発関係=中平卓馬×森山大道」が開催されました。
<本展は、初期から晩年まで約400 点の作品・資料から、今日もなお看過できない問いを投げかける、中平の写真をめぐる思考と実践の軌跡をたどる待望の展覧会です。 >(美術館ホームページより引用)
ヴィンテージ・プリント、雑誌、再プリントしたカラー作品。断片的にしかみてこなかった中平卓馬の作品をみることができます。
会場には外国人の姿も目立ちました。見ごたえがある企画展です。
2024/03/29
世田谷のナダール
ワークショップでご一緒させていただいた方が出展されているので、「Nadar(ナダール)」へ。<NADAR(ナダール)が目指しているのは「写真と余白の店」です。>とホームページと記されています。ギャラリースペースを中心にショップコーナーもある写真好き、マニアのためのスウース。
以前は南青山にあったのですが、昨年世田谷に移転しました。最寄り駅は世田谷線の上町駅と、住宅街のなかにあります。周辺にはギャラリーはあまりなさそうな場所。うちからは公共交通機関でいくと1時間ほどかかりますが、車だと20分くらい。
ギャラリーで開催中なのは「めざせ個展」。
<個展をやってみたい方に、お一人あたり幅80cmというスペース内でそれぞれの作品を展示していただきく公募写真展です。>(ホームページより引用)
個展を見てみたい”と思う作品を選んで投票して、2名がギャラリーで無料で個展ができるということ。個性的な写真が揃っていました。
2023/05/12
KYOTOGRAPHIEをみる
今年はやめておこうと思っていた「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023」ですが、急遽思い立ち、日帰り弾丸ツアーでいってきました。写真祭だけでなく、京セラ美術館の企画展もみるという強行スケジュール。なので肝心の写真祭はプログラムの半分くらいしかみていません。
今年は「BORDER(ボーダー)(境界線)」がテーマ。全部見てないから評価とか言えないですが、良かったです。この写真祭は今年で11回目。朝日新聞の記事によれば、
「京都国際写真祭は年々大規模になり、前回は延べ約20万人の来場者があった。」(5月4日 朝日新聞デジタル)
と広がっています。
写真祭だけど、なぜか陶器のインスタレーションもあり、面白い。
来年はじっくりみたいな。
2023/04/17
深瀬昌久の写真
深瀬昌久を知りませんでした。東京都写真美術館で開催中の「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」をみて、ここまで私を撮る写真家がいるのか、というメッセージを受け取った展示です。
深瀬昌久 とは。
<深瀬昌久は自身の私生活を深く見つめる視点によって、1960年代の日本の写真史のなかで独自のポジションを築きました。それは写真の原点を求めようとする行為でもあり、のちに「私写真」と呼ばれ、写真家たちが向かった主要な表現のひとつとして展開していきます。>(美術館ホームページより引用)
私写真といえば、荒木経惟の作品に引きずられますが、深瀬は荒木より6歳年上。Wikipediaをみただけなのですが、壮絶な人生を歩んだ人のようです。
何回か結婚していますが、パートナーのひとり、洋子さんを撮った作品がインパクトがあります。こんな写真、どうやって撮ったのか、凄い。
深瀬昌久をもっと知らねば、と思った展示でした。
2023/04/16
土門拳の古寺巡礼
土門拳という写真家は、遠い存在です。著名な写真家で、これまでに作品はいくつもみているのですが、何か自分の中に馴染まない。例えば木村伊兵衛だともう少し近くにいるのですが、土門拳は遠い。
「土門拳の古寺巡礼」を東京都写真美術館でみました。まさにタイトル通り、土門拳の代表作、というか土門そのものというべき古寺巡礼の作品が展示で広がります。
<ライフワーク『古寺巡礼』の第一集が刊行されたのは1963年、今年で60年を迎えます。戦前から仏像行脚を続けた土門は、みずからの眼で選んだ古寺や仏像を徹底して凝視し撮影。建築の細部や仏像の手や足、口などをクローズアップで捉える独自のスタイルを貫きました。>(美術館ホームページより引用)
大判カメラで撮られたという作品は、ボケ味とは無縁のパンフォーカスで捉えられた被写体は、精緻な写真世界です。
古寺巡礼だけでなく、数々の写真作品を残している土門拳。この写真家のもっと近くにいくことを試みなければ、と思った写真展です。
2023/02/05
2022/11/30
「川内倫子M/E」をみる
川内倫子はとらえるのが難しい写真家だと思います。そもそも写真家という肩書きがこのアーティストを形容しているのか。「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」(東京オペラシティギャラリー)をみてきました。
本展は公式サイトでは、
<国内の美術館では約6年ぶりの写真家・川内倫子の個展となる本展は、写真、映像など、さまざまな手法による作品を通して、川内の創作の本質や問題意識の核に迫る内容です。
空間設計を建築家の中山英之が手がけ、鑑賞者が会場で作品に向き合う体験を身体感覚として経験できるよう、川内とのディスカッションを重ね、インスタレーションとして展示が組み立てられています。
展覧会タイトルにもなっている新作シリーズ〈M/E〉を中心に据え、未発表作品や過去に発表したシリーズを織り交ぜながら、この10年の川内の活動に焦点をあてます。>
とあります。
ここでは写真家とされていますが、展示には映像作品もあります。作品をみれば、一見わかりやすい表現ですが、その中にはたくさんのメッセージがあるではないか。そんな展示です。
M/Eは、<母なる大地、[Mother Earth]の頭文字をとると[M/E]>(作家ステートメントより)です。
平日ながら若い人が観賞していました。写真マニアにはおすすめ。
2022/10/02
清澄白河で<田中和人 個展『Picture(s)』>
ギャラリーでの写真展はなかなか最新情報をフォローできません。昨日、清澄白河にあるKANA KAWANISHI GALLERYでトークイベントに参加してきました。このギャラリーは東京都現代美術館のある清澄白河エリアなのですが、知りませんでした。ここで開催中の<田中和人 個展『Picture(s)』>のトークイベントで、とても刺激的な内容でした。
「写真とは何か? —田中和人の作品から考える—」は田中和人 × 金村修 × 小松浩子による写真を巡る鼎談。予定の2時間があっという間に過ぎ、写真とは何か、を考えることになる内容でした。
<真と絵画の関係を軸に、写真による抽象表現を様々なシリーズを通して探り続けている田中和人。現在開催中の最新作による個展『Picture(s)』に写真家の金村修氏と小松浩子氏をゲストにお招きし、改めて「写真とは何か?」という永遠の問いについて多角的に考えるトークイベントを開催いたします>(ギャラリーのサイトより引用)
金村修さんのワークショップに参加していたので、久しぶりに師匠にお目にかかりました。少しは写真を撮らないと、その先が見えないと自分に言いきかせながら、帰路につきました。
2022/07/28
小伝馬町で「さよならはるのひかり」
久しぶりに小伝馬町へ。目的はRoonee 247 Fine Artsでの「臼井愛子 写真展 さよならはるのひかり」です。作家の臼井さんとは昨年参加していた金村修さんの写真のワークショップでご一緒していました。ただ臼井さんは北海道にお住まいなのでオンラインでの参加でした。
なので、作家さんご本人とは初対面です。臼井さんは学校にお勤めの中、フィルムカメラで撮影されています。仕事は多忙を極めているようですが、作品に対する情熱はすごいです。今回展示されているのは、中判カメラで撮影したネガを焼き、そのプリントに絵具を塗り込む「雑巾がけ技法」を使った作品です。プリントは色、画面のしっとり感、奥深さなど通常のモノクロプリントと違う独特の風合いです。
展示は31日(日)までです。お時間あるかたはぜひ。
2022/04/21
第10回のKYOTOGRAPHIE
KYOTOGRAPHIE (京都国際写真祭)をみるのは、今回で3回目です。この写真祭は有名なのかもしれないけど、知ったのは3年前、写真を学ぶために大学に入ったときです。本来は毎年4月に開催なのですが、2020年にコロナのため9月から10月に開催され、去年も同時期になりました。今年から本来の4月から5月に開催です。
丸1日ほどまわったのですが、去年よりはインパクトが弱かった。全部はみていないのですが、写真の枠から外れる展示があまりなく、動画作品、インスタレーションなどの刺激的な展示は少なかったです。その中で「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」は多彩な表現に魅せられた展示でした。
去年までパスポートは4000円だったのが5000円に値上げ。平日パスポートは4000円で、これを買ってまわったのですが、平日は休刊の展示があり、みられないところがありました。運営面では厳しいのかもしれません。
2021/10/30
写真展:T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO
いま、屋外で展示の写真展「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」が開催されています。この写真展は今年初めて知ったのですが(ほんとに写真のことは知らない)、どんなものなのか。
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOは、「日本の写真文化 /写真の未来について考える」をコンセプトに、(1)写真展、(2)学生プロジェクト、(3)トーク&イベントの3つを柱に展開するフォトフェスティバルです。
内容は、
再開発が進む八重洲・京橋の仮囲いや、オフィスエリアにおける公共空間(公開空地等)を使い、東京という都市を見つめてきた日本の写真家たちの作品を「雑誌」のように展開するものです。
というもの。
八重洲、京橋のオフィスビル、建物工事中の囲い壁に写真家の作品が展示されています。期間限定のパブリックアートとも言えるか。面白い展示だと思います。街のなかの写真もいいものです。
2021/02/28
写真表現の多様性
参加しているワークショップでの同級生(?)が出展しているので、東京写真専門学校の卒業制作展をみてきました。多くの写真家を輩出している学校の卒展は、リアルでの開催です。
学校にはいくつかのコース(学科、研究科)があり、その修了生の卒業制作作品の展示です。展示をみると、写真表現は多様だなと感じます。伝統的な風景、ポートレイトといったものから、「これは写真なのか」という作品もあります。
知人の作品はインターネット上にあるイメージをコードに変換し、プリントアウトしたもの。展示されているのは写真とはみえません。
2020/09/27
KYOTOGRAPHIE 2020をみる
京都にいったひとつの目的は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」をみるためです。この写真祭は大学にはいって、同級生たちが「みにいく!」といっていたので、知りました。どんな写真祭かといえば、公式ホームページには、
「世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される、日本でも数少ない国際的な写真祭です。一千年の長きにわたって伝統を守りながら、その一方で先端文化の発信地でもあり続けてきた京都。その京都がもっとも美しいといわれる春に開催されます」
と記されています。ただ、今年はコロナ禍の中、開催が延期され9月19日から始まっています。
京都の各所のスペースに写真家の作品が展示されています。展示されているスペースは、歴史ある建物や、モダンなスペースなど様々です。写真作品とスペースの関係を含みながら、みていくのがいつもはできない(ギャラリーとかミュージアムで)体験で、面白い。
ただ、展示されていたのは多くが写真作品で、映像作品と融合させている作家は少なかった。その中で、今年、木村伊兵衛賞を受賞した片山真理の作品はすごく刺激的です。セルフポートという形容では語れないパワーのある作品が並びます。またスライドショーとインスタレーションを使った作品は、どうにも理解ができない不思議なものでした。
そういえば日本にはローカルな写真祭は少ないな。そんなことを思いました。さらなる発展を期待したいKYOTOGRAPHIEです。
2020/06/27
写真展:コロナの春
東京では新規昨日感染者が50人をこえ、第2波がきている感があります。小池知事は専門家の意見をもとに否定していますが。コロナのいまを撮った写真展が開催されています。目黒にあるふげん社のギャラリーで「東京2020 コロナの春」です。
この写真展は土田ヒロミ、大西みつぐの二人の写真家の呼びかけにより、「幅広い年齢層、異なる国籍を背景に持つ写真家20名が集いました」(ふげん社のホームページより引用)。
「パンデミック下において写真家がどのように表現したのかを提示し、これからの写真表現を考えるグループ展を企画いたしました。」とホームページにあるように、緊急事態宣言、ステイホームの中、写真家が何を撮ったのか。とても興味深い展示でした。
写真展のことは23日の朝日新聞で知りまました。そうでなければ見逃していました。会期は明日28日までです。
コロナの春
2020/06/17
森山大道の東京 ongoing
久しぶりに開館した東京都写真美術館で「森山大道の東京 ongoing」展をみてきました。御年81歳ながらまだ写真を撮り続けるている森山の写真展ということで、これは見逃せません。
<本展では、「ongoing=進行中、進化し続ける」をテーマに、今なお疾走し続ける森山大道がレンズを通してとらえ続けてきた街・東京を、カラーとモノクロの最近作を中心に展観します。尽きることのない森山大道の写真の魅力を存分にお楽しみください>(写真美術館公式サイトより)
会場をパーティションで区切ることなく、広い空間に写真が展示され、森山大道の世界が展開されます。特にカラー作品には圧倒的な力で迫ってきます。相変わらずのパワーです。
ちなみに展覧会には必ず用意されるチラシですが、本展では表面が16種類のデザインが作られています。が、感染防止のため配布されていません。たまたま手に入りましたが、これもお蔵入りになってしまうのでしょうか。
いずれにしても、おすすめの写真展です。
2019/09/09
写真の時間
東京都写真美術館、いま開催中のコレクション展示は「写真の時間」です。
「写真が写真が持つ時間性と、それによって呼び起こされる物語的要素に焦点を当ててご紹介するものです」(公式サイトより引用)
写真は時間を切り取ったものだと思っているだろうけど、写真には時間の流れや物語を感じとるもの、という視点で構成された展示。写真から物語を受け取るということは、なかなか難しいな。
展示は3つの章で構成されています。
第1章 制作の時間 :制作過程において時間と深い関係性のある作品。
第2章 イメージの時間 :時間の厚みを感じさせる作品。
第3章 鑑賞の時間 :鑑賞という体験の時間に焦点をあて、その経験と可能性を探る作品。
ウジェーヌ・アジェ、ロバート・キャパから森山大道、川内倫子まで馴染みのある写真家の作品が並びます。私としては川内倫子の作品にひかれました。充実した展示でした。
2019/09/08
嶋田忠「野生の瞬間」
恵比寿の写真美術館で「嶋田 忠 野生の瞬間 華麗なる鳥の世界」をみました。嶋田忠の作品は初めてです。なにせ、写真を本格的に始めてまだ日が浅いもので、写真家の名前をほとんど知りません。勉強中です(笑)。
「嶋田 忠(1949-)は、カワセミ類を中心に、鳥獣の写真家として世界に知られています」(美術館公式サイトより引用)
と著名な写真家です。
本展は5つの章で構成されています。
Ⅰ〈ふるさと・武蔵野〉思い出の鳥たち
Ⅱ〈鳥のいる風景・北海道〉
Ⅲ〈赤と黒の世界〉火の鳥 アカショウビン、闇のカムイ シマフクロウ
Ⅳ〈白の世界〉 凍る嘴(くちばし) 厳冬のハンター ヤマセミ 、雪の妖精 シマエナガ
Ⅴ〈緑の世界〉熱帯雨林 精霊の舞う森へ
1971年から昨年まで撮られた作品が展示され、嶋田の約40年に及ぶ創作活動が概観できます。
展示室に入ると、鳥たちを姿を間近で撮った作品が並びます。鳥が写真の中で生きているかのようです。これだけの写真を撮るのにどれだけの時間を費やしたのだろう。辛抱強く待ち、一瞬のシャッターチャンスを捉える。素晴らしいです。
特に初出展の〈緑の世界〉の展示は、異世界にいるような感覚になります。
素晴らしい写真展です。
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