復興書店のイベント
復興書店という本屋さんがあります。震災を受け、作家の島田雅彦が立ち上げたネット上の書店です。作家による震災支援のサイトといっていいでしょう。ウェブサイトにある島田の文を紹介します。
「私が考えた仕組みは簡単です。作家たちに自著を提供してもらい、それにサインやメッセージを書き込み、プレミア本にして、復興書店に送ってもらう。復興書店は商品リストを作り、ウエッブ上の書店にアップする。あとは読者がお気に入りの本を買う。売上から最小限の管理コストを差し引いた額を日本赤十字社あるいは信頼のおける復興支援団体に寄付する。つまり、「本を買えば、募金したことになる」というシステムです」
すでの多くの作家達が賛同し、参加しています。この復興書店が主催するイベント[W0rds and Bonds EVENT Vol.1}が昨日、法政大学で行われました(島田雅彦はここの大学の教授)。イベントは2部構成で、まずシンポジウム「震災後の未来デザイン」。朝吹真理子、いしいしんじ、奥泉光、島田雅彦、高樹のぶ子、中沢けいと6人の作家による討議。それに続けて6人の作家による朗読。
作家の視点は、独自のものです。言葉、の意味を問い続けています。震災をどう捉え、どう表現しようとするのか。それぞれの作家が内面で闘っているのがわかります。
復興書店のウェブサイトではいしいしんじが編集する、Words&Bondsというウェブマガジンを配信しています。作家たちのそれぞれの思いを綴っていて、いまVol.15までアップされています。
復興書店では23日にイベント第2弾も開催されます。作家による支援メッセージがこれからも続きます。
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