2024/12/09
2024/10/24
さすがの上手さ、巧みさ。内野聖陽が演じる「芭蕉通夜舟」。 40年にわたる松尾芭蕉の俳人としての人生が、富士三十六景になぞらえて全三十六景で描かれます。内野聖陽の一人語りが中心で、ほぼ一人芝居。内野に加え、達者な小石川桃子、松浦慎太郎、村上佳、櫻井優凛が脇を固め、演出は鵜山仁。 本作は過去、1983年初演の小沢昭一、12年前に坂東三津五郎が演じています。今回は井上ひさし生誕90年記念公演のひとつとして上演されています。 日経新聞の記事では、 「今回の内野は愛敬が生き、人たらしの俳人を眼前に見るようだ。ダジャレや言い違いがおかしく、高く悟って俗にかえる人間芭蕉の『俗』の味がくっきり。」(10月5日 日経新聞電子版) と評しています。 井上ひさし、こまつ座、奥が深い。演劇初心者はまだまだその魅力をほとんどわかっていないようです。少しずつ観ていきます。
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2024/10/19
もう45年もやっている。すごい。スーパーエキセントリックシアターの創立45周年記念・第62回公演の「ニッポン狂騒時代~令和JAPANはビックリギョーテン有頂天~」 を見てきました。6月にみた熱海五郎一座の公演には三宅裕司、小倉久寛がでていいましたが勘違いするのですが、スーパーエキセントリックシアターの公演をみるのは初めてです。 安保闘争に揺れる1960年代の日本を舞台にしたミュージカル・アクション・コメディーです。この時代に青春時代を過ごした層がターゲットなのかな。会場はシニア層中心に満員の賑わいです。 三宅裕司、小倉久寛はじめ劇団員の面々は達者な演技と歌、ダンスを展開します。2時間をこえる舞台ですが、 面白く、飽きません。さすがです。楽しい時間でした。
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2024/08/31
夏の恒例となったイッセー尾形の一人芝居をみてきました。今回は「右往沙翁劇場 in 葛飾」。会場は昨年に続き、かつしかリリオホールです。台風の中、広い会場はほぼ満員。 公演のチラシには、イッセー尾形からのメッセージ。 「葛飾一年ぶりです。どんな1年だったかは新作が教えてくれます」 演目。 1.中学教師 2. 病院の相談室 3. かりあげOL 4. サービスエリア 5. 長年のカンをデータ化 6. 神主による邪気払い 7. 雪子の冒険 小樽編 8. 負け犬マカロン どのネタもキレがありました。毎回のファンは楽しみにしている「雪子の冒険」は小樽編です。 衰えを知らぬイッセー尾形です。
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2024/08/21
こまつ座の「母と暮らせば」をみてきました。井上ひさしが構想を持っていながら未完だった作品を、2015年に山田洋次が映画として制作した「母と暮らせば」。こまつ座の舞台で2018年に上演されています。このときの主演が富田靖子と松下洸平で、同じく2人で再演したのが今回の公演です。 1945年8月9日の原爆で被害を受けた長崎で、ひとり暮す伸子。彼女は息子・浩二を原爆で亡くしていた。あれから3年、ようやく息子の死を受け入れられるようになった伸子の前に、浩二が亡霊となって現れる。 伸子(富田靖子)と浩二(松下洸平)のふたりで演じられる90分。引き込まれずにはいられない演技です。 演劇とは、芝居とは。いくつも考えさせられる舞台でした。
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2024/06/05
新橋演舞場で観劇です。「東京喜劇 熱海五郎一座 スマイル フォーエバー ~ちょいワル淑女と愛の魔法~」 。熱海五郎一座の舞台は初めてです。元々は伊東四朗一座として伊東四朗と三宅裕司を中心に結成された演劇ユニット。伊東四朗が出演しないときは、三宅が座長の「熱海五郎一座」となるそう。「スマイル フォーエバー ~ちょいワル淑女と愛の魔法~」は劇団のメンバーに加えゲストとして伊東四朗、松下由樹(伊東四朗が出てるけど「熱海五郎一座」です)。 三宅裕司、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛。春風亭昇太、東貴博らのメンバーに加え、ゲストの松下由樹、そして伊東四朗。もう、隙がない喜劇ワールドです。 なによりすごいのは伊東四朗。休憩を挟みますが正味155分の舞台での演技には誰もが引き込まれるでしょう。御年86歳です。公演は6月2日から27日まで、一日2回公演の日もあります。 伊東四朗さんの舞台は3年前「みんながらくた」をみて以来ですが、まだまだご活躍されることでしょう。素敵な喜劇を楽しみました。
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2024/02/24
今月、下北沢演劇祭をやっている下北沢にいってきました。演劇を積極的にみることがないのですが、知人が出演している作品があり、鑑賞してきました。下北沢演劇祭は今年で34回という歴史があります。下北沢がうちから行きにくいロケーションのためか、なかなか足が向きません。 下北沢演劇祭はほとんどのプログラムが有料ですが、知人が出演しているのは無料の「下北沢演劇創作プログラム」。 <「地域に根ざした手作りの演劇」をテーマに基づき、経験の有無に関わらず公募にて参加者を募り、週末を中心に約3ヶ月の稽古を経て、それぞれの演目を創作発表します。>『心の炎消えぬ間に、恋せよ乙女』 というプログラムですが、レベルが高い。有料でも文句がない内容でした。 ちなみにパンフレットは知人が描かれています。なんか、演劇ってすごく深い。下北沢演劇祭
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2024/01/21
高円寺の座・高円寺で演劇を鑑賞してきました。友人が出演する『わが町 高円寺 阿波踊り前夜』は「ふる里劇団 演劇なかま高円寺」の第6っ回の公演です。毎年1回公演をしていて、鑑賞するのは4回目。 高円寺に根ざした市民劇団が演じる今回の演劇は、「100万人ともいわれる観客を集め、高円寺の夏を大いに盛り上げる「阿波おどり」ですが、初めは「高円寺ばか踊り」として産声を上げました。顔を白塗りにした男たちがしゃもじを持って、チンドン屋さんのお囃子で踊る。商店街の若手が始めた愉快なお祭りの誕生秘話を描きます。」 (公式サイトより引用) と、現在大イベントとなった高円寺の阿波おどりの原点を描く人情劇です。 出演者の多くはアマチュアのようですが、かなりの稽古をを経て演じられる内容は、なかなかのものです。 高円寺という場所は、文化的なものを感じる素敵な街です。こんなところから自然と演劇が紡ぎ出されるのでしょう。
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2023/12/03
毎年12月に恒例になっているイッセー尾形の一人芝居『イッセー尾形一人芝居 妄ソー劇場・すぺしゃる vol.5』 (有楽町朝日ホール) をみてきました。昨年は年末に出かけたニューヨークでコロナに罹りいけなかったので有楽町朝日ホールは2年振り。 今回はロビーにこれまで舞台で使ったお面とか人形とか(すべてイッセー尾形の自作でしょう)がずらりと並べてあります。また、写真家・浅田政志が撮影したイッセーの舞台写真が展示されています。すごいサービスぶりです。 舞台は相変わらずのイッセー尾形の世界が展開します。 演目は、7つ。・ホテルマン ・田舎サラリーマン ・女性上司(人事評価) ・猿が出た ・税金婆さん ・雪子の冒険(サーカス編) ・演歌歌手(エデンの園) イッセーは会場でのアンケートでこう書いています。 「真綿は首も絞めれば大空へも飛んでいける!」 さて、来年のイッセーはどんな芝居をみせてくれるでしょうか。
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2023/11/26
珍しく演劇をみる。ぴあからメールで情報がきて(なんか、設定しておくと自動でくる)こまつ座の「連鎖街のひとびと」 のチケットを買ったのはかなり前です。こまつ座だから井上ひさしの演劇ということはわかっていたのですが、内容はまったく理解していないまま、購入。 でも良かったです。演劇はほぼ門外漢ですが、3時間近い演劇を楽しみました。 21年振りの再演は昭和20年満州国大連を舞台に、面白おかしく、シリアスに物語が展開します。演じる役者さんたちが上手い。迫真の演技に歌も素晴らしい。後半はミュージカルみたいな展開。 もっと本物の演劇をみないといけないな、と感じたこまつ座公演でした。
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2023/09/11
演劇はよくわかりません。たまにしかみないせいなのか、この歳になっても一向に演劇を理解できない、というかわかろうとしないのか。なのに、知人が関わっている演劇をみてきました。会場は池袋シアターグリーンBIG TREE THEATER。 株式会社L4の「俺たちはどう生きるか!」という演劇です。演出は劇団Please Mr.Maverickの歳岡孝士。内容をPlease Mr.Maverickのホームページから引用すると、
かつて劇団Please Mr.Maverickが演劇祭で優勝を獲得した珠玉の短編集をリバイバル!山奥にひっそりと立つ、イカれた博士、氷浦鏡四朗の研究所。その研究データを売れば莫大な金になるという裏情報を聞きつけ、泥棒がフラッシュメモリーを盗み出した。中身を確認するため、装置を作動させると、そこに四つの物語が現れる! 4つのオムニバス。ストーリーはわかりやいです。よくある独りよがりの演劇ではありません。来場者は若い人も多く、楽しくみることができました。
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2023/08/20
イッセー尾形の公演「イッセー尾形の妄ソー劇場 in 葛飾」をみてきました。ここ何年かイッセー尾形の公演は夏は練馬文化ホール、冬に有楽町朝日ホールでの公演が恒例になっていました。しかし今年は葛飾のリリオホールでの公演。リリオホールはじめて行きました。亀有の駅前、イトーヨーカドーが入っているビルの上階にあるホールです。 イッセーはホールのホームページでこう書いています。
葛飾北斎は「絵は七十才からダヨ」と言ったとか。心強い言葉です。是非あやかりたい。 そんなことも含めましての今回の公演となります。 フリーになって十年になりますが、名作ピックアップ版プラス今年の最新作を考えております。 ウヒョ!私が一番楽しみかも。(笑) 今回のネタは7つ。 1.ホテルボーイ 2.田舎サラリーマン 3.女性上司 4.猿がでた 5.税金婆さん 6.雪子の冒険 サーカス編 7.エデンの園 70歳を過ぎ、ますます盛んなイッセー尾形。今回も大笑いしました。
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2023/08/08
毎年、年末恒例のイッセー尾形公演@有楽町朝日ホール。先行予約の案内ハガキが来ました。有楽町朝日ホールの先行予約は電話のみで、ウエブサイトではできません。 昨日、8月7日10時から予約開始です。10時ジャストになったので電話しましたが、当然話し中で繋がらず。昨年は確か初日はずっと繋がらなく、2日目にやっと予約できた記憶があります。なので、初日の予約は諦めていたのですが、昼前に繋がる幸運。 でもね、電話だから大変。チケットはファミマで受け取るんですが、そのための5桁と14桁の番号を書き取る必要があります。これでファミマいにいって、チケット発券です。 なんか面倒ですね。改善して欲しいです。
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2022/11/19
舞台「管理人 / THE CARETAKER」をみてきました。演劇をみるの機会は少なく(要は演劇がよく分からない)、劇場にいったのは久しぶりです。実はこの舞台もイッセー尾形が出演するという理由だけでチケットをとりました。 「管理人 / THE CARETAKER」はハロルド・ピンター(ノーベル文学賞受賞)が1960年に発表した作品。は小川絵梨子(新国立劇場の演劇部門芸術監督)が演出を手がけ、イッセー尾形、木村達成、入野自由の三人が出演する舞台。翻訳は小田島創志(小田島雄志氏が祖父)です。
ロンドンの廃屋のような部屋。そこへ古ぼけてはいるがきちんとした身なりの青年アストンと脚を引きずる宿無し老人デーヴィスがやって来る。デーヴィスは住み込みで働いていたレストランをクビになり、偶然知り合ったアストンの厚意で連れてきてもらったのだ。
2人の会話はまったく噛み合わないが、デーヴィスはこの部屋にこれ幸いに居候することになる。だが翌朝、いきなり現れたアストンの弟ミックに不審者扱いされ、激しく責め立てられるが、次第にミックはデーヴィスにこの家をリフォームする壮大な夢を語り始める。 そして兄弟はそれぞれ別に、デーヴィスにこの家の管理人にならないかと持ち掛けるが・・・。(公式サイトより引用)
イッセー尾形と共演する木村達成は28歳ながらミュージカルの舞台をいくつも踏んでいる俳優。入野自由は34歳の声優、俳優、歌手です。この二人に70歳のイッセー尾形が加わり、ハロルド・ピンターの不条理劇と表現される世界を演じます。
観客の9割ほどはわかい女性です。たぶん木村達成と入野自由のファンと思われます(特に木村くんかな)。イッセー尾形のファンらしき人はほとんどいません。 でも演出の小川絵梨子はじめ、注目すべき制作陣の舞台は見る価値が充分の意欲作だと思います。でも、演劇は難しい。
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2022/07/18
知人の女優・桃井八重さんが【罪時々罰】 (7/20(水)〜 7/24(日))に出演します。リアルはもちろん、ネット配信のありますので、ぜひ。詳細は以下を。
公演で<出演キャストCM枠動画>というのがあって、本来は主催者が動画を撮影するCMがあり、動画は公演中に劇場で流されるとのこと。
これに参加するのにそのままではつまんないので、女優の桃井さんにうちのキッチンスタジオにきてもらい、撮影して完パケを主催者にお渡しすることにしてもらいました。動画は以下からご覧ください。
https://youtu.be/GCEH06xn5oU 桃井さんとは以前創業スクールでご一緒させていただきました。女優、セミナー講師、ECサイトでのお花屋さんなど多才な活躍をされています。今回の舞台も楽しみです。
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2022/06/26
毎年、初夏の恒例になった感があるイッセー尾形の練馬での公演をみました。「イッセー尾形の妄ソー劇場 その5」(@練馬文化センター 小ホール)は相変わらず満席でした。その5ということは、もうこの練馬での公演は5回目ということか。早いなあ。 イッセー尾形は今年古希です。70歳ですが、今回の舞台は充実していました。最近の舞台では2時間足らずの芝居でしたが、この舞台では2時間オーバーの熱演をみせてくれました。ネタのよく練られていて、新たな方向性を感じさせる内容だと思いました。ネタは7つ。 ・留守番電話 ・お墓 ・ストーカー容疑 ・スモーキングルーム ・歌手のお世話掛 ・立体紙芝居(雪子の冒険Ⅴ) ・暗い歌のシンガー 中でも、「スモーキングルーム」が秀逸だったな。いつも登場するひとみちゃんはいませんでした。 まだまだ進化しているイッセー尾形です。
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2022/02/21
演劇はよくわからないけど、演じられる空間には魅せられます。いま、「第32回 下北沢演劇祭」が行われていて、そのひとつをみてきました。知り合いの方が「オール・ザット・ジャズ」に出演されています。 下北沢演劇祭は、<1990年の北沢タウンホール開場を機に、多くの劇場があり、演劇人や演劇ファンが集まる下北沢に誕生したのが「下北沢演劇祭」です。下北沢演劇祭は四半世紀を越えて継続されてきました。その過程には劇場の増減もあり、今では10劇場が参加しています>(公式サイトより)と地元に根付いた演劇祭です。 この演劇祭で公募により集まった10代から70代が演じる「演劇創作プログラム」が毎回行われていて、今回は「オール・ザット・ジャズ」です。 「オール・ザット・ジャズ」はワークショップを経て舞台にのぞんだ俳優さんが演じるものです。私にとってはちょっと難しい内容でした。舞台には本多劇場をつくり、下北沢での演劇文化を育てた本多一夫さんが特別出演されていました。 久しぶりに演劇空間を楽しみました。
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2021/12/03
イッセー尾形の一人芝居「妄ソー劇場・すぺしゃるvol.3」をみてきました。年末恒例の有楽町朝日ホールでの公演です。今年はイッセー尾形の都合なのか、例年だと夏に行われる練馬での公演が10月末にあり、それから一ヶ月ほどでの一人芝居です。 テーマは練馬での公演と同じ「妄ソー劇場」です。演目も同じでした。 <演目> ロリータ風 中華屋のおばちゃん 高速道路の男 女性プロデューサー 国会中継 立体紙芝居(雪子の冒険Ⅳ) ひとみちゃん
練馬での公演より進化して、芝居は磨きがかかっています。今回の公演は最前列が確保でき、イッセー尾形のつばが飛ぶ演技を堪能しました。 毎回の演目「雪子の冒険」の相関図が描かれているトートバッグを買ってきました。イッセーのサイン入りです。楽しい一夜でした。
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2021/11/21
座・高円寺で友人が出演する演劇「わが町高円寺 子ども食堂」をみてきました。この演劇は演劇なかま高円寺の公演で、「高円寺にゆかりのある仲間たちによる市民劇団です。子どもから大人、おじいちゃんおばあちゃんまで、みんなで一緒に上演します!」(公式サイトより)というもの。 昨年も同時期に公演があり、拝見しました。友人は高円寺に住んでいないのですが、高円寺にゆかりのある方から誘われて、昨年の公演から参加しています。 今回の公演は昨年に引き続き、ソーントン・ワイルダー原作を脚色してのわが町高円寺を3つの時代で描く作品です。今回はなんと林与一が特別出演です。御年79歳ですが、さすがの名演でした。 演劇って、みているより演じているほうが楽しそう。私には無理ですが。楽しい時間をすごしました。
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2021/10/31
昨年の暮れ以来かな、イッセー尾形の一人芝居をみてきました。このところ東京では練馬文化センターと有楽町の朝日ホールでの公演が定着しています。そういえば、イッセー尾形が長らく公演をしてきた原宿クエストが今月クエストが閉館になってしまいました。 それで、今回の一人芝居は『イッセー尾形の妄ソー劇場 その4』と題された新作です。演じられた題目は7つ。 「ロリータ風」「国会中継」「中華屋のおばちゃん」「高速道路男」「女プロデューサー」「立体紙芝居(雪子の冒険Ⅳ)」「ひとみちゃん コロナ編Ⅱ」です。 「立体紙芝居(雪子の冒険Ⅳ)」「ひとみちゃん コロナ編Ⅱ」は毎回の定番ネタ。コロナを取り入れ、進化しています。クエストでやっていた頃のよりも全体の時間は短くなったけど、一人芝居は相変わらずイッセー尾形の独壇場です。特に今回かネタが冴えていた感じで、充実していました。ますます盛んなイッセー尾形の一人芝居を楽しみました。
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2021/06/22
新宿梁山泊の芝居「ベンガルの虎」をみてきました。場所は、新宿の花園神社に設置された仮設テント劇場です。そもそもこの劇団の芝居(演劇と言うより芝居といったほうがふさわしい)を体験するのは初めてです。うちの設計をしてくれた建築家さんが舞台美術を担当されています。ずっと前から知ってはいたのですが、今回意を決して(笑)みてきました。 新宿梁山泊の芝居は、いわゆるアングラ演劇なのでしょうか。芝居、演劇に詳しくないので、うまく書けないのですが、とても面白くて、刺激的な時間でした。休憩を2回挟みながら約3時間の公演です。出演者はパワーが途切れることがなく、全力で演じ続けます。凄いです。 「ベンガルの虎」には風間杜夫が出演しています。テント芝居は初めてという風間は、朝日新聞のインタビューに答えて、 「俳優の肉体をさらす場所として、紫のテントの中で立ってみたい。たぶん最後のチャンスになるかな」(6月10日 朝日新聞デジタル) と応じています。 ネタバレになるので書きませんが、ラストシーンの舞台転換はみものでした。異世界な芝居でしたが、楽しめました。
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2021/06/06
やはり凄い人です。伊東四朗さん。昨日、NHKで放送された「伊東四朗 83歳 生涯、いち喜劇役者」を見ました。この番組はタイトル通り、83歳の現役喜劇役者・伊東四朗に取材してつくられたドキュメンタリー。伊東四朗へのインタビューを中心にして、キャリアを紹介しながら、83歳の喜劇役者のいまを伝えます。今年、本多劇場で上演された「みんながらくた」 の稽古現場にカメラが入り、稽古風景をみせてくれます。 凄いと思ったのは、稽古初日に伊東四朗は台詞を入れて臨んでいます。共演の戸田恵子が台本を見ながら稽古をするのに、伊東四朗は台本など持たずに演じます。また、共演の役者(ラサール石井だったか)が台詞をひとつ飛ばしてしまったとき、伊東はすぐに気付きます。共演する役者の台詞も覚えています。 最後の喜劇役者かもしれない伊東四朗さん。まだまだ現役で素敵な芝居を演じてくれるでしょう。
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2021/03/06
下北の本多劇場で「みんながらくた」 をみてきました。伊東四朗さん主演の演劇で、「伊東四朗生誕?! 80+3周年記念」 と題されています。伊東四朗さんは今年で84歳です。お元気です。面白かったです。 田村孝裕によるどこにでもありそうな日常を描いた物語ですが、伊東四朗さんと、出演する達者な役者により、惹きつけられる舞台になっています。 パンフレットにある伊東四朗さんの言葉。 <卒寿記念は、もうやっちゃったし、米寿記念は、かなり遠い。そこでスタッフが呻り乍ら考え出したサブタイトル「生誕?! 80+3周年記念」。出演者は半世紀近く前から仕事をしてた人から初対面の人、中には我が家の隅々まで何故か熟知している人まで多彩。ご覧になれば分かりますが、この作品は座長芝居ではありません。ひとり一人が主役と言ってもいい芝居です。> 芝居なんです。演劇とは違うものなのかも。 ともあれ、伊東さんはお元気でした。これだけで感激です。
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2020/12/19
今日の朝刊に劇団四季のチラシが入ってきました。珍しいと思って眺めていると、新しい劇場が出来たようです。劇団四季の専用劇場の四季劇場[春]と四季劇場[秋]の二つがウォーターズ竹芝に出来ました。四季劇場[秋] は10月に、四季劇場[春] は来年1月にオープン。 ウォーターズ竹芝は浜松町駅から5分ほどの場所に今年できた商業施設で、JR東日本がつくったもの。劇団四季の2つの劇場も正式にはJR東日本四季劇場[春]とJR東日本四季劇場[秋] という名称です。 劇団四季の劇場は、都内にはすでに 電通四季劇場[海]、積水ハウスミュージカルシアター四季劇場 [夏]、自由劇場、キャッツ・シアターがあります。東京だけでなく、名古屋、大阪にも専用劇場があります。 キャッツを新宿でみたのはいつのことか。劇団四季の演劇は一大ビジネスになっている感があります。ちょっと驚きました。
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2020/12/11
イッセー尾形の一人芝居をみてきました。1年振りの有楽町朝日ホールでの公演です。コロナ禍の中、前後左右に1席あけての公演で、広いホールがさらに広く感じます。 「妄ソー劇場・スペシャル」と題された公演は近年、イッセー尾形が取り組んできた文豪の名作からの一人芝居です。会場に置かれていたアンケート(これも劇場では回収しません)には、こんなイッセー尾形の言葉が。 「さて、今年作ったネタから七つ並べてみますんね。初めての並びで、結果何が生まれるかが私も楽しみです。コロナに勝とうとは思いませんが、負けっぷりは見せつけてやりたいです(笑)!」 ということで、ネタは7つ。 ・消防団のおじいちゃん ・老眼の女子高生 ・家政婦のおばあちゃん ・処方箋薬局 ・老嬢ホステスひとみちゃん ・立体紙芝居のおじさん ・今でもフォーク パンフレットにないものは、勝手に命名してます。また、パンフレットに載っている片側通行は今回はなしです。 いつもながらの元気な芝居を見せてくれたイッセー尾形。来年の公演も期待しています。
#イッセー尾形 #一人芝居 #妄ソー劇場
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2020/11/29
2ヶ月ほど前だったか、中高の同級生から意外な連絡がありました。「こんど、演劇に出る」とのこと。舞台に立ったことなど(恐らくない)人何で、(失礼ながら)かなり驚きました。「高円寺の友人から誘われた」とのこと。 「わが町高円寺」というタイトルで、「演劇なかま高円寺」という劇団の演劇です。パンフレットによれば、「杉並・高円寺を拠点として活動する劇団です」とあります。 「わが町高円寺」はソートン・ワイルダーの『わが町』を高円寺を舞台に書き直したもので、三幕の舞台です。 友人は詐欺団の首領を公演。知っている彼の姿からは考えられない(すみません)素晴らしい演技でした。きっと、役者を演じることにアマチュアもプロもないんだろう、と思いました。友人はこれを機に役者として活躍するかもしれません。刺激的な体験でした。
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2020/10/19
久しぶりのイッセー尾形をみてきました。本来は7月に予定されていた公演ですが、コロナ禍の中、10月に延期されました。さらに、ソーシャルディスタンスで1席ずつ空けるという措置をとらねばなりません。しかし、公演は完売、満員御礼です。どうなるのかと危惧していましたが、イッセー尾形が公演を2回行うということで、無事公演が実施されました。 「イッセー尾形の妄ソー劇場 文豪シリーズ その3」と題された公演。活躍の舞台を映画、テレビに移しつつ、定期的に一人芝居をやっているイッセー尾形のテーマは文豪シリーズです。 でも、今回の公演は元々予定されていたネタから変更して、コロナ禍のこともあり、新ネタをいくつか演じたとイッセー尾形が言っていました。文豪シリーズから離れてしまったのですが、なにかゆったりとしていて面白いです。 「ジァン・ジァンでやっていた頃を思い出した」とイッセーは言っていました。アドリブの面白さでしょうか。 演目です。 「片側通行」「MAP」「メガネっ子」「女中さん」「立体紙芝居 雪子の冒険Ⅲ」「今でもフォークソング」 楽しい時間を過ごしました。
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2019/11/03
イッセー尾形の一人芝居をみてきました。6月に練馬でみて、今年2回目。こんどは有楽町の朝日ホールというわりと大きな劇場です。イッセーはドラマ、映画での俳優業に活動の主軸を移していますが、時々思い出したように一人芝居をやります。そのテーマはずっと取り組んでいる文豪シリーズです。古今東西の文豪による作品をモチーフにイッセーが自由な発想で一人芝居に仕立てています。 かつて森田さんとの二人三脚でつくっていた一人芝居とは自由度が違います。森田さんとの一人芝居はアドリブにみえても、ほとんどが台本通り演じていたようですが、一連の文豪シリーズはアドリブだらけです。イッセーも芝居をしながら、演技を固めていく感じです。これも、面白い。 今回演じてくれたのは「妄ソー劇場・すぺしゃる」の演目は、「坑夫」「道草」「謝罪記者会見」「605号室」「雪子の冒険 満州編」「没落貴族」の6演目です。 たまにしかみることができなくなったイッセー尾形の一人芝居ですが、相変わらず楽しかったです。またやってください。
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2019/06/30
イッセー尾形を一人芝居を見てきました。最近は役者としての活動がメインですが、時々、一人芝居をやっています。東京では2年ぶり、練馬での公演です。タイトルは「妄ソー劇場文豪シリーズ」。 2年目前演じた同じテーマの第2弾で、文豪たちの名作をヒントにイッセー尾形ワールドが展開します。 演目はゴーゴリ-「外套」、横光利一「機械」、川端康成「浅草紅団」、太宰治「斜陽」、佐多稲子「女店員とストライキ」からのイッセー尾形が作り上げ芝居です。セリフの妙、演技の巧みさはまさにオリジナルです。特に、浅草紅団をモチーフにした「3D紙芝居」(こんなタイトルではないと思いますが)はほんとに面白い。 一人芝居は控えめなイッセー尾形ですが、ここに原点があります。また、みたいです。
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2019/03/02
下北沢にいって、演劇「言葉だけでは満ちたりぬ舞台」みてきました。昨年、撮った映画に出演してくれた方がこの演劇で舞台にたつというので、久しぶりに演劇をみました。スペースノットブランク という若い演劇集団の舞台作品ですが、私にはかなり難解でした。なにせ、演劇はほとんどみないから、どうやって舞台作品を理解するかもわからない感じです。
この舞台は「下北沢演劇祭」のプログラムとして上演されています。下北沢演劇祭というものも最近知りましたが(苦笑)、今年で29回目です。下北沢のシアターで様々な演劇が上演されています。
下北沢といえば、スズナリで弘前劇場の舞台をみたことを思い出します(弘前劇場も最近は公演をしていないみたいです)。
演劇をみるというのは、私にとって低くないハードルみたいです。
「言葉だけでは満ちたりぬ舞台」
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2017/07/09
イッセー尾形の一人芝居を久しぶりにみてきました。「妄ソーセキ劇場」 です。今年生誕150年を迎えた夏目漱石の作品を題材にしてイッセー尾形が独自の解釈・演出で演じるひとり芝居です。
これまで何回か演じていますが、今回は練馬文化ホールで1日だけの公演です。イッセー尾形の1人芝居は5年前にみて以来です。イッセー尾形が休眠宣言をして、その後映画、テレビなど俳優業にほとんど専念しているので、1人芝居はやっていませんでした。
「妄ソーセキ劇場」では夏目漱石の「抗夫」「草枕」「道草」「門」「明暗」の5作品を題材にした1人芝居です。相変わらずのイッセー尾形ワールドでした。芝居が終わるごとに次の衣装に下手で着替えるスタイルも変わりません。ただ、次に演じる芝居についてイッセーがマイクを持って解説してくれました。芝居をどのようにつくったのか、を喋ってくれました。
楽しかったです。また1人芝居を演じて欲しい、と我が儘なファンは思いました。
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2017/05/16
独自の活動を続けるイッセー尾形。ドラマ、映画への出演が盛んですが、ホームページ(本人公式ホームページ)をみたら、面白いものを発見。指人形劇をやってます。
イッセー尾形が作った指人形で演じる短い劇。背景もイッセーがいるようです。いまのところ、5作品がアップされてます。「カンディンスキーの恋物語」なんてのもあります。
この指人形、7月に開催される「ボストン美術館の至宝展」のスペシャルコンテンツとして登場。イッセーは展覧会のサポーターで、ゴッホの「ルーラン夫妻」をテーマにした指人形劇「夫婦漫才だこりゃ」 を公開しています。なんとも面白い。
イッセー尾形の才能はこんなところにもあったのか、と改めて驚く指人形劇です。
イッセー尾形本人公式ホームページ
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2016/05/22
「トットてれび」が面白い。テレビと歩んだ黒柳徹子の半生をいきいきと描いたドラマ。満島ひかりが好演しています。テレビ創世記のドタバタ振りが臨場感が楽しい。 まだテレビが白黒の頃、ハナ肇とクレージーキャッツが画面で大暴れしていました。その中心にいたのが植木等。植木等の付き人をつとめた小松政夫さんのインタビュー記事「植木等に尽くして」が昨日の日経新聞夕刊にありました。小松さんは1964年(東京オリンピックの年)に小さな雑誌広告「『付き人兼運転手募集』をみて応募。「応募者は600人に達しましたが、奇跡的に採用されました」といいます。 インタビューでは植木等の素顔が語られています。1964年のこと。少し長いですが、引用します。 「最初にびっくりしたのは64年10月10日、東京オリンピックの開会式に招かれたおやじさんを国立競技場にお送りしたときです。車で待つつもりだった私に『一緒に来いよ』と言われる。ビクビクして付いていくと、係の人に『うちの若い者の席はありますか?』。たちまち用意されて、錚々(そうそう)たる名士が居並ぶ中で22歳の若造が、世紀の祭典を目の前で見せてもらいました」 当時、小松政夫さんは22歳です。 現在、小松さんは日本喜劇人協会の会長を務めています。まだまだお元気です。これからも楽しさを届けてください。
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2016/05/13
先日、イッセー尾形の出演する朗読舞台に行く前、ネットを検索していたら「イッセー尾形 本人公式ホームページ」 を見つけました。イッセー尾形のホームページはこれまで無かったのか。
イッセー尾形がひとり芝居をしていた頃(もう休演してから何年になるのか)、座席はホームページから予約していました。そのホームページはいまはもうないのでしょう。当然ですが、当時の運営は演出家の森田さんの事務所だったはず。イッセーの公式だったブログ もずっと、森田さんの活動記録になっています。
今回、「イッセー尾形 本人公式ホームページ」としているのは、そんな経緯があるからでしょう。このホームページには本人の弁で
「お久しぶりです。イッセー尾形です。いままで僕のライブを楽しみにしてくださったみなさんの向けてホームページを立ち上げることにしました」
とあります。
また、
「長年お世話になった森田オフィス/イッセー尾形・ら(株)を離れてフリーになりまして」
ともあります。自分の名前を冠した会社を離れてフリーになる。なんか変な感じです。
イッセー本人によると「次なるライブの準備している段階」とか。まだまだやる気のようです。
イッセー尾形の次なるステージはいつから始まるのか。気を長くして待った方がよさそうです。
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2016/05/11
久しぶりにイッセー尾形の舞台をみてきました。舞台と言ってもひとり芝居ではなく、朗読舞台です。方南ぐみ企画公演の「逢いたくて・・・」で舞台に立っています。一般には朗読劇と言われますが、この公演は朗読舞台と呼んでいます。
内容は稲垣麻由美原作の『115通の恋文』を3人の役者が朗読するもの。大平洋戦争末期、フィリピンで戦う男ふたりと、日本から送られた恋文が交わるように綴られる舞台です。
昨日が初日で15日までの6日間に10公演。二人の男と一人の女は日替わりで違う役者が演じますが、イッセーはすべての舞台に登場します。
イッセーとともに朗読するのは、北村有起哉(父は北村和夫)と妻の高野志穂。朗読舞台なるものは初めて見たのですが、3人が生み出す言葉で物語の世界が見事に作られています。
たイッセー尾形の朗読舞台でみせてくれた演技は、これまでみることのできなかった魅力がありました。次はなにをやってくれるのか。期待をしています。
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2014/12/07
久し振りに下北沢の本多劇場に足を運びました。お目当ては「吉良ですが、なにか?」 伊東四朗生誕!?77年周年記念とサブタイトルのついた芝居は三谷幸喜の新作です。先月21日からの公演はどの日も売り切れです。伊東四朗と三谷幸喜ですから当然でしょう。
伊東四朗の舞台ははじめて拝見します。伊東四朗といえば現役で活躍する「喜劇人」の数少ない一人です。萩本欽一は先日最後の舞台を終えました。欽ちゃんより年上の伊東四朗さんはまだまだ舞台に上がり続けています。
芝居は伊東四朗が吉良上野介を演じていますが、設定は現代。 吉良上野介が浅野内匠頭に襲われて病院に担ぎ込まれることから来る広げられる人間模様が演じられるコメディ。充分に笑わせてくれ、そしてしんみりとさせてくれるストーリーはさすが三谷幸喜です。それに応える伊東四朗の演技の間は独特で、魅力的です。
またラサール石井の演出も冴えていますし、共演の戸田恵子もうまい。
伊東四朗、喜寿を迎えましたが来年3月にはこれも三谷幸喜の作品「田茂神家の一族」に出演します。これからも活躍してくれることでしょう。楽しみです。
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2014/09/26
職場から5分ほどのところに、劇場があるのをちょっと前に見つけました。「荻窪小劇場」とかかれているので劇場であることは間違いなさそう。ビルの1階にあり、風情はあまり劇場っぽくはありません。
「ひょっとしたら、かつて劇場だったところかな」なんて思いながら、ネットを検索すると、立派なWebサイトがあります。現在でも活動している劇場です。サイトによれば、1991年に荻窪に移転。当時はアールコリンという劇場名でした。そして2011年に荻窪小劇場と名称を変更。ちなみにアールコリンとはウェイサイトから引用すると
その名「アール・コリン」とはフランス語の
「ART=アール」・「COLLINE=コリーヌ」に由来。
「ART」とは英語同様、芸術技術を指す男性名詞
「COLLINE」とは丘・小山を指す女性名詞
すなわち男性も女性もここ荻窪の芸術の丘に
自由な創造の華を咲かせて欲しいという願いが
こめられている。
と深い思いが込められています。
先週末にも「劇団EARTH」の公演がありました。どんな劇団何だろう。『満ちろ』と題された演劇の料金は「カンパ制」。これもなかなかです。
荻窪の地にある小さな劇場は、なんとも不思議に満ちています。
荻窪小劇場ウェブサイト
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2014/04/18
ひとり芝居の舞台を休眠して一年半以上たつイッセー尾形。最近はどうしているのかと、ファンは心配しているのではないでしょうか。公式ホームページもほとんど更新されてないし、本人のブログなのに、いつの間にかスタッフの記事になっていて、これも更新頻度が低くなっています。
当のイッセーは今月から始まったフジテレビ系列のドラマ「SMOKING GUN~決定的証拠~」 にレギュラー出演しています。香取慎吾主演の科学捜査研究所を舞台にしたドラマで、イッセーは元刑事でDNA鑑定の専門家を演じています。既に2話まで放送され、好演しています。
テレビだけでなく、映画でも活躍しています。昨年は<「「また、必ず会おう」と誰もが言った。>に出演しています。拝見していませんがトラック運転手の役。これも好演していたに違いありません。すっかり役者になってしまったようです。
イッセーファンとしては、舞台に戻って欲しいところですが、しばらくは無理かもしれません。ちょっと寂しいです。
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2013/08/18
すっかり消息を絶ってしまったイッセー尾形です。1年前の原宿クエスト公演を最後に舞台を休眠したイッセーですが、休眠当初はテレビドラマに出演するなど元気に活躍していましたが、この頃はまったく活動のニュースがなくなりました。
後援会にはいっているのですが、これも休眠状態です、先日後援会からメール便がきました。今月後援会の更新のはずですが、更新のお知らせではなく、DVDが入っていました。同封されている手紙には
「舞台休眠中なのに更新いただいてありがとうございます」
とあります。更新していないのに。イッセー尾形の後援会は毎年自動引き落としみたいなシステムではなく、更新月に指定口座に振り込むルールです。今年はその知らせもないので、更新したくてもできないのですが。
後援会も休眠状態なので、DVDのプレゼントというわけですね。DVDの中身は2009年12月の原宿クエスト公演の収録。5つのネタが収められています。この公演はみています 。製品化されていない映像とのことで、その意味では貴重です。ただ、舞台の後方に置かれた1台のカメラで収録されたものなので、よく言えばとてもシンプルですが、いささか単調な映像ではあります。
いつ、イッセー尾形が休眠から目覚めるのでしょうか。そろそろ姿をみせて欲しいところです。
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2013/04/15
イッセー尾形が舞台活動を休止して半年以上が過ぎました。舞台の休眠宣言をした直後は、テレビドラマに出演して、活発に活動していたのですが、最近は姿を見かけなくなりました。情報源であるオフィシャルサイトにアップされている情報も、イッセー本人のものはありません。
また公式とされているブログ「イッセー尾形オフィシャルブログ」 は毎日のように更新されてはいますが、もっぱらフリースクールの話題で、もちろんイッセー本人が書いていません。イッセー尾形はどうしているんだろう。ファンは気になっているはず。
さて、そんなイッセーさんですが、オフィシャルブログでDVD販売 を始めたことを知りました。いまのところどれも1枚1500円と廉価です。会場でスタッフが撮った手作り映像みたいな感じですね。
イッセーのDVDといえばもう少ししっかりした作りのものを公演会場で販売していました。欲しいなと思ったりしたのですが、「そのうち買えばいい」なんて思い、買わずにいたのですが、今やその機会もなくなってしまいました。イッセー尾形が舞台を再会するのかいつのことなのか。ちょっと心配になってきました。
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2012/08/24
イッセー尾形の休眠前の公演もあと3日です。会場の原宿クエストホールは賑わっていることでしょう。原宿クエストホールでイッセーは年4回は公演をやっている専用劇場みたいなところです。そのため他の劇場ではない開演前の振る舞い(フリードリンク、フリーフード)が定番ですが、その他にもサービスがあります。マッサージのサービスです。
開演前、終演後、会場内に作られたブースでマッサージをしてくれます。人数限定で、当然ながらいつもすぐに整理券がなくなってしまう人気です。このマッサージをしてくれているのが、自由が丘マッサージというお店の人たちです。実はこのマッサージ屋さんにかなり前からの常連です。イッセー公演のマッサージサービスはずっと前からやっているはずですが、最近になってブースに「自由が丘マッサージ」のチラシが置かれるようになり、わかりました。
会社員の頃はいつも肩こり、首の凝りでマッサージによくいっていたのですが、最近は肩こりもあまりなく、むしろランニングによる足の張りをほぐしてもらうために、マッサージを受けます。
先日、久しぶりにマッサージにいって、イッセー尾形のことをマッサージ師の方と話してみたところ、イッセーの事務所(森田オフィス)が近いので、以前から出張でいっているとのことです。そういえば、森田オフィスは世田谷区の野毛なので確かに近いです。
イッセー公演が休眠になると、マッサージサービスがあるユニークな芝居もしばらくお休みですね。一回くらいはサービスしてもらえばよかったなと思ってます。
自由が丘マッサージ
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2012/08/22
毎年夏に恒例のイッセー尾形の一人芝居「イッセー尾形のこれからの生活2012in真夏のクエスト」が、昨日から始まりました。今回の公演は26日までの6日間、会場の原宿クエストホールは開演1時間前から大賑わいです。どうしてここまでバラエティに富んでいるのだろうと感心する客層。老いも若きも、様々な人たちが、ロビーでのフリードリンク、フリーフードを楽しみながら、談笑しています。ちょっと若い女性が多き気がします。
新しいネタを披露してくれる真夏の公演。今回も7つの芝居を演じてくれました。富山弁の床屋のオジサン、本を整理する書店の女店員、小心者のビジネスマン、そして(ファンにはお馴染みの)ひとみちゃんも登場し、とても楽しい芝居です。
驚いたのは、ネタとネタの合間、着替えをしたあとに、イッセー本人がどうしてネタが出来たのかという解説をしてくれたこと。「魚津にいったとき、このネタ思いついたんです」なんてことをしゃべるイッセーはとても珍しい。着替えのときはひたすら無口、というのがお決まりごとだったので、いつもと違います。
実はイッセー尾形はこの原宿クエストホールでの公演を最後に「休眠」に入ることを宣言しています。休眠というのは舞台を休むということらしく、全国をまわっていた公演をしばらく休むということです。いつまで休むかは明らかにされていません。イッセーの後援会員は専用サイトで公演を予約できるのですが、8月26日以降の公演はまったくありません。
この「休眠」、知ったのはつい先日です。先月明らかにされたらしいのですが、後援会からの便りも斜め読みだったためか、まってくキャッチしていませんでした。イッセー尾形は1992年から地方公演を始めています。金沢にいた90年代後半、初めてイッセーの芝居を観ました。それ以降、ちょっと間はあきましたが、仙台にいたころは3回観て、東京でも年3、4回は楽しんできました。
イッセー尾形も還暦を迎え、いろいろ考えるところがあったのかもしれません。舞台の休眠はちょっと寂しいですが、またいつの日か再開してくれることを楽しみに待つことにします。
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2012/08/19
8月も盆を過ぎ、イッセー尾形一人芝居の季節になりました。毎年恒例の新ネタ公演は来週から始まりますが、今年はその前に桃井かおりとの二人芝居というスペシャルな公演があります。3日間、わずか4回だけの公演、初日に拝見してきました。
イッセー尾形の二人芝居と言えば、小松政夫、米倉斉加年、篠原ともえとの共演を見ましたが、桃井かおりとの芝居は初めて。これまでの二人芝居はイッセー尾形が共演者のこれまでみせてこなかった本質的な魅力を引き出し、それにイッセーがいつもとはちょっと逸脱した演技で絡み合う、といった展開が面白さのひとつでした。
しかし、桃井かおりは達者な演技によってイッセーと芝居を繰り広げます。自分のペースで演技をしていますが、それが上手い。長らく女優として映画で主役を演じてきたすごさを、その演技で示しています。そもそも、舞台での桃井おりは初めてみました(ウキペディアによれば、イッセーとの共演以外、ほとんど舞台には出ていません)。おまけにちょっと披露してくれる歌も素人レベルではありません。
会場でもらったパンフには森田清子さんの文章があり、ここに桃井かおりとの二人芝居の思い出があり、面白い。桃井かおりとイッセー尾形の初共演は、1990年。まだイッセーが渋谷ジャンジャンで公演をしていたころです。マネージャーをしていた森田清子さんが桃井かおりに手紙で二人芝居をお願いしたそうです。それに対して桃井かおりから「はい、いたします」と電話。森田さんは
「六畳一間と一畳の台所の生活、半畳の玄関にある黒電話で桃井かおりさんの生声を聞いた森田オフィスを想像ください」
と回想しています。
イッセー尾形、桃井かおりそれぞれの新しい面をみせていただいた素敵な二人芝居でした。
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2012/05/03
昨日「イッセー尾形のこれからの生活2012 GW in クエスト」を見てきました。ゴールデンウィークの時期恒例の新ネタでの一人芝居です。会場には開演の1時間前、午後6時過ぎに着いたのですが、ロビーにはすでの多くの人がいます。ロビーでこれもクエスト恒例の飲み物、軽食のサービスがあるのですが、すでにテーブルとかいっぱいです。いつもよりお客さんの出足がはやい。
開演時間がせまってくるにしたがって、どんどんお客さんが増えてきます。観客席はいつもより人が多い気がします。クエストホールはパイプ椅子で席を作るのですが、今回の公演は椅子席が増えているみたいです。
観客をみていると、年齢が幅広いことに驚きます。イッセーと同じくらいの人から、20代前半の若者まで。まさしく老若男女が集まっています。こんな芝居、珍しいいでしょう。世代を超えて楽しめるイッセー一人芝居は、まさにオリジナルです。
公演初日なので、できあがったばかりの新ネタです。おじさんを演じるときはおじさんの顔、古いレディを演じるときは古いレディの顔。同じイッセー尾形ですが、顔、表情はまったく違う人になります。ここがすごいところです。今回は長らく演じてきた天草五郎ネタはなく、初めて登場するキャラクターばかりでネタをつくっています。どれも質が高く、相変わらずひきつけられます。
熱気荒れるイッセーの芝居に魅了された2時間でした。
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2012/02/23
2月22日はイッセー尾形の60歳誕生日です。還暦という記念すべき日にあわせて、原宿クエストホールで「イッセー尾形の今日が還暦 inクエスト」が行われてます。例年この時期にはクエスト公演はないのですが、還暦記念の凱旋公演(?)かな。誕生日を狙って、昨日の舞台を拝見してきました。
開場の18時すぎに入ったのですが、いつもと違ってすでに多くの人がいます。サービスの飲み物、食べ物をいたいていると、どんどん人が増えてきます。18時半を過ぎるとロビーは人が溢れんばかりになりました。いつもより、収容人数を増やしたのかな(クエストホールは固定席ではなく、椅子を奥だけのなので調整ができます)。
ロビーで楽しいにするお客さんをみると、ほんといろんな年代層の人がいるのに驚きます。席について会場内を見回すと空席はなく、ぎっしり埋まっています。中には外国人の方も何人かいます。ほんとファン層が幅広い。
芝居では、新作の8つのネタを披露してくれました。この頃ネタは7つのことが多かったので、この公演にかけるイッセーの意気込みがわかります。最近の芝居ネタで常連だった天草五郎キャラは登場せず、まったく新しい人物が何人を何人も演じてくれました。公演2日目でご本人は「まだ糊代が多い」とおっしゃっていましたが、今回の芝居はネタがよく練られているものが多く、充実していました。
しかし、還暦とはとても思えない若いイッセー尾形。芝居が終わった後の舞台挨拶ではバースデーケーキが登場するサプライズもあり、素敵な公演でした。これからもファンを楽しませてくれることでしょう。
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2011/12/10
12月には毎年恒例のイッセー尾形にでかけてきました。「イッセー尾形のこれからの生活 inクエスト ~2011年を想う新ネタ~」です。いつもの原宿クエストホールは満員御礼です。いつもこの時期には新ネタを披露してくれますが、今年はちょっと変わった感じがします。なんといえばいいのか。ひどくはしゃいだ演技が少ない。このあたりを森田清子(演出家森田雄三の奥様)はこうウエブサイトに書いています。
「イッセーにとって、きっと生涯の記念的な公演になりました。
震災後も、20年間訪ね続けた各地で淡々と舞台に立って、イッセーは今 日本が大きく変わったのを身体で感じたのでしょう。
4ヶ月経て創ったこの新作に、演出の森田は『かつて演劇でこのテーマをこんな風に表現しようとしたことは無いと思う。例え受け入れられなくても、強い気持ちで演じて下さい。』と祈るように伝え初日を開けました」
イッセー尾形の芝居は進化しています。
一方、開演前のロビーは相変わらず。楽しげな飾り付けがされ、食べ物、飲み物が用意されています。また、露店のような売り場もあります。ちょっと写真でご紹介します。
飲み物はお茶、コーヒー、ワイン、紹興酒などが並びます。
食べ物もたくさん。
綺麗なマシュマロ。手作りでしょうか。
フリーマーケットもあります。売っているのはボツネタ衣装と私服。
開演前にも充分楽しいイッセー尾形の公演です。
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2011/08/13
毎年8月恒例のイッセー尾形原宿クエストホール公演を拝見してきました。「イッセー-尾形のこれからの生活2011」は新ネタを見せていただけるイッセーひとり芝居です。先週の土曜日から明日まで9日連続のハードなスケジュールは毎年のことですね。
今回は原宿クエストホールの座席配置がいつもとちょっと違っています。前のほうの座席は丸い線に沿って置かれています。席数もいつもより少ない気がします。座ったのG列だったけど、イッセーが遠く感じました。新しい試みの ようです。
披露してくれたネタは7つ。最近はちょっと短めの公演が多かったのですが、今回はたっぷり2時間ほどみせてくれました。相変わらず女装はうまいなあ。OLさんとか古い歌手とか演じてくれましたが、そもものって感じです。
原宿クエストだけの恒例、ロビーでのふるまいも嬉しいです。今回はワインの加え日本酒もありました。ほんと、くつろげます。
相変わらずパワー溢れるイッセー尾形。楽しませていただきました。
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2011/07/29
イッセー尾形の後援会に入っていますが、更新の便りが送られてきました。何年入っているんだろう。毎年のことなので、更新時期が6月というのも覚えてしまいました。でも、更新のお便りがきたのは7月下旬。なんかのんびりしていますよね。会員なんだから、更新時期がきたら自主的に更新手続きしなくてはいけないのかもしれない、とふと思いました。
まあ、更新手続きと行っても3000円を指定口座に振り込むだけ。今年も更新させていただきます。お便りに同封の案内には「更新は間があいていても1年分で大丈夫です」とあり、急がなくてもいいみたいではありますが。
送られてきた案内にはDVDが同封されています。今年3月、日本橋での米倉斉加年との2人芝居のDVDです。震災直後に観にいったのを思い出しました。さて、来月には恒例の原宿クエストホールでの公演がありまし。あいかわらずイッセー尾形そしてスタッフの方々は元気のようです。
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2011/07/14
イッセー尾形の「わたしの大手町」。昨晩の初日公演を拝見してきました。日経ホールでの夏の公演も3回目、恒例になりつつあります。公演は17日まで5日間続きます。また今回は、素人達が演じるワークショップ発表会も行われます。
芝居は、いつもと同じようにネタが7つ。イッセー本人の話によれば、かつて演じたネタをこの公演のためアレンジしたものとのこと。でも見たことのあるネタは3つだけで、あとは私にとっては新作でした。
珍しく女装のネタがひとつだけ。後は様々は男を演じていて、相変わらずの熱演です。ただ、いつもの原宿クエストホールよりキャパシティがある大きなホールでの一人芝居は、いささかいうもと違う感覚が、見る方にはあります。演じる本人はどうなのかな。少しお行儀のいいイッセー尾形の芝居だったかもしれません。
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2011/05/04
昨日イッセー尾形の「イッセー尾形のこれからの生活 2011 in 澁谷」を見てきました。毎年、ゴールデンウィークの時期には原宿クエストホールで公演を行うイッセー尾形ですが、今年は少し変わったものを見せてくれました。まず公演名の通り、場所がクエストホールではなく、澁谷の渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール(渋谷区立派な施設もってますね)。いつもの開演前のふるまいはありません。その代わりその分、震災の義援金にされるとのことです。
またこの時期は新しいネタを揃えての公演ですが、それもちょっと違っていました。大半がこれまでに演じてきたネタを披露してくれました。イッセーによれば、You Tubeにアップされているネタで人気のあるものを演じたとか。ネタは全部で7つ。「鳶職」「政治家」「バーテン」「幸せ家族」「50歳の花嫁」「天草五郎」「アトムオジサン」。
最近恒例の天草五郎は、平家物語の天草五郎版という(これじゃ説明になってない)いささかチャレンジングな内容で、これは新作でしょう。バーテンは最初の一人芝居。31年前に演じたときはわずか5人の観客でした。
舞台でイッセーの挨拶からわかったのは、震災後ネタをつくることができず、悩んで何ができるかということでかつての名作ネタを演じたようです(これもうまく説明できません)。
新ネタもいいけど、前のネタは練れていて楽しい。ことしのイッセーは違ったモノをみせてくれました。
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2011/03/22
地震の影響で中止になるかと思っていたイッセー尾形の公演「イッセー尾形とあの人 今昔二人物語 in にほんばし」が開催され、拝見してきました。この芝居、イッセーとベテラン俳優の米倉斉加年の二人芝居です。イッセーによれば、米倉に申し入れて、実現した芝居だそうです。
劇団民藝出身の大俳優、御年76歳の米倉ですから、イッセーより17歳も年上。これまでイッセー尾形が演じてきた二人芝居とは趣が違います。例えば小松政夫との二人芝居だと、イッセーが小松を焚きつけて、おもしろさを引き出すという感じ。これに対して米倉との芝居では、米倉の演技が独自の世界をつくっていて、イッセーとの掛け合いができあがっています。米倉の演技の渋みが満点で見応えがありますが、ベテラン俳優と対して、自分の演技をするイッセーもすごいものです。
会場ではイッセー特製の手ぬぐいをいただきました(後援会委員にくれたようです)。そこにはこの公演の入場料から義援金を差し上げるとありました。イッセー尾形の公演は、仙台で3回拝見しました。4月に予定されていた仙台公演、5月に予定されていた福島公演は残念ながら中止になってしまいました。イッセーさん、現地が落ち着いたらぜひ公演にいってあげてくださいね。
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2011/02/27
ローソン限定販売のイッセー尾形DVDを手に入れました。2009年9月、2010年3月に続いての第3弾です。過去の2枚はいくつかの公演から選んだベスト版でしたが、今回は昨年7月に大手町の日経ホールで行われた「わたしの大手町」を丸ごと収録したものです。
演じられたネタは7つ。この公演は日経ホールという場所柄のあり、イッセーが演じるのはサラリーマン、OLといった会社での人間模様です。ネタを紹介してみます。
1.宴会部長
2.式典
3.喫煙OL
4.停電ホテル
5.キャッチコピー 旅行パンフ編
6.ヘイ・タクシー
7.琵琶
収録されたのは2010年7月19日です。その2日前の公演 を見ています。この記事を書いていたら内容を思い出してきました。
今回のDVDには着替えのシーンはなく、芝居だけが収録されてます。また、前の2枚についていたおまけのキーホルダーがないのはちょっと残念。でも、7つのネタ、1時間40分ほどが入っていて、1500円は安いですね。また、楽しませていただきます。
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2011/02/23
昨日はイッセー尾形の誕生日。それを祝ってか面白い番組がUSTREAMに配信されました。来月予定されている米倉斉加年さんとの「イッセー尾形とあの人『今昔二人物語』 inにほんばし」の稽古風景です。イッセー尾形と米倉斉加年が、演出の森田雄三から細かい演出を受けているところを見ることができました。
イッセー尾形の稽古は、もちろん初めて見ました。本番の舞台を見ると、一見アドリブ風ではありますが、実はかなり練り上げた芝居であるとは分かってはいました。でもそれは一人芝居でのことで、二人芝居ではかなりアドリブかな、なんて思い込んでいたのですが、そうではなかったようです。二人芝居でも、その演技は稽古を十分にしたものなんですね。
でも、USTREAMってすごい。いまさらですが、イッセー尾形の稽古風景が見られるんですから。ちょっとネタバレな感じではありますが、来月の本番が楽しみになりました。
雄三チャンネル
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2011/02/10
今年初めてのイッセー尾形を見てきました。題して「イッセー尾形の歌う誕生日2011!」。タイトルからみると、昨年2月に仙台で演じた「『イッセー尾形の唄う誕生日」の東京版と思えます。しかし、どうもいつの間にか内容が変わったみたいで、イッセーのウェブには「イッセー尾形の新作B級ノート編」となっています。
この2月は、毎年ちょっと変わったネタを披露してくれます。以前は、太宰治、松尾芭蕉をテーマにした芝居を見せてくれました。今回は、歌ネタと思っていたのですが・・・・・・。歌う誕生日という本来のタイトル通りの歌ネタはひとつかな。でも、新ネタは嬉しい。
全部で7つのネタ。確かにB級ノート編と言うだけあって、いつもとネタの練り方が微妙に違います。うまく表現できませんが、物語りが、割とストレートな感じです。でも、毎回観ている人にはお馴染みの天草五郎ネタが、また登場。ちょっと迷走気味ですが、なんとも妙ちくりんな語り口に大笑いします。
今回は久しぶりにイッセーさんにサインをいただきました。写真も撮っていただきました。相変わらず楽しんご素敵なイッセーワールドです。
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2010/12/09
夏の公演は、どうしても時間がとれずに見に行けなかったイッセー尾形の原宿クエストホールでの「イッセー尾形のこれからの生活 総決算in1クエスト」をみてきました。この時期、年末恒例のイッセー公演で、先週の土曜日から始まっていますが、後援会の先行予約の日を見逃し、初日でもなく、楽日でもない日に見に行くことに。
女房と一緒に出かけたのですが、二人とも開場の18時には余裕でいける立場で、そのちょっと前にいったら、列ができてました。全席指定なのに、みんな早くからきてますね。もちろんロビーでの食べ物、飲み物のふるまいがお目当てすね。
イッセーの公演にきていつも驚くのは、観客の多様さです。年齢層はばらばら、男女比もほぼ同じと、一般的な演劇とは違います。イッセーは今年58歳、その人の公演になんでこのような若者が、と感心します。
今回の公演は、新ネタですが、しばしばイッセー公演に足を運んでいるファンにはなじみのある「天草五郎」「ひとみちゃん」「広告コピーを作っているおじさん」「大学教授風、頑固おやじ」が登場します。いつもの公演で聴かせてくれる、楽器ネタは今回は少なかったです。でも、ネタの数は8つといつもより多めで、これはうれしい。
相変わらず、爆笑させていただきました。ありがとうございました。
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2010/07/19
先日、イッセー尾形の事務所・森田オフィスからから届いたメール便。中には後援会会員へのサービスDVDがありました。後援会限定版『イッセー尾形の唄う誕生日』です。
DVDには今年2月に仙台で「祝58歳」と題して行われた歌ネタライブが収録されています。仙台でもイッセーの公演を3回ほどみていますが、こんなひねった公演無かったです。メール便に入っていたチラシによれば東北放送のお誘いで実現したいう企画だそうですが、面白いですね。
最近のイッセー尾形は、公演では一つは楽器を手にして、ネタを披露します。一昨日みた「わたしの大手町」では、琵琶の腕前を見せてくれました。ギター、ウクレレ、バイオリンなどの弦楽器を使ったネタはいくつもあります。このDVDでは全部で6つの歌ネタがおさめられています。イッセー尾形ファンにとっては、堪えられない企画ものです。DVDには93分もの映像が入っています。値段をつけたら3,4千円はしそうです。後援会員費は3500円。会員にとってはお得な一枚でありました。
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2010/07/18
大手町の日経ホールでイッセー尾形ひとり芝居「わたしの大手町」があり、昨日みてきました。昨年に引き続き2回目。イッセーといえば原宿クエストホールを拠点としていますが、日経ホールはクエストホールの倍の人数が入るのではないかと思われる大きさです。
イッセーのこれだけ大きいホールでの公演はやりなれないのではと思ったのですが、満員の観客を前に、いつもと変わらぬ熱演でした。演じられたネタは、全部で7つ。「旅館の宴会」「新入社員」「停電ホテル」「お局OL]「キャッチコピー」「ヘイ、タクシー」「琵琶法師OL」。どのネタもかつて演じられたものの再演で、2つをのぞいてみたことがありました。再演でありながら、イッセーが今の感覚で、演じ直しています。
大手町、そして日経新聞社主催ということもあり、働く人をテーマにネタが選ばれていて、制服をきている人を演じています。会場で配られたパンフレットにイッセーの文章があります。その中でこう書いています。
「制服を着ることが出来る人は、僕と触れ合うことなどないのだろう。遠きものでありながら、舞台上で彼らを演じる時には、最も責任感が強く、僕自身の前でそれぞれの世界を明確に現してくれる頼りがいある人達だ」
会社人を演じるイッセー、ちょっと悲しげで、寂しげで、そして楽しい姿をみせてくれました。
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2010/06/27
昨年の暮れ以来、久しぶりに弘前劇場の公演「春の光」をみてきました。いつもは下北沢「ザ・スズナリ」や池袋の「シアターグリーン」での公演が多いのですが、今回の会場は浅草のアサヒ・アートスクエアです。このアートスクエア、アサヒビールが運営してるアーティストのための多目的スペースですが、初めて入りました。芝居小屋ではないのですが、演劇に使うのは問題はなさそうです。会場はほぼ満員でした。若い観客も多い。 さて、肝心の弘前劇場の「春の光」は、新作ではなく5年前の演じられたものの再演です。WEBにある紹介文を引用させてもらいます。
春。 結婚式が執り行われる神社、新郎の同僚たちの控え室。 彼らは、一ヶ月後に映画祭開催を控えている。 フィルムの手配、配給会社とのやりとり、会場との調整・・・ やらなければならないことに追われつつ、式や披露宴を盛り上げてやろうと手伝う同僚たち。 その中には、死期を悟っている一人の職員も含まれている。 自分以外の誰かを想う気持ちが、 新婚旅行、映画、サトウキビ、浮気、式の手順・・・ 控え室で繰り広げられる様々な会話の中から浮かび上がっていく・・・。
いつもながらの軽くないテーマです。これを、福士賢治、長谷川等、小笠原真理子、永井浩仁など弘前劇場の俳優たちが演じてます。 この芝居、正直言ってよくわかりませんでした。芝居の紹介があったので、シチュエーションはわかりましたが、何を伝えたいのかほとんどつかめません。芝居の素人にははなはだ難しい内容です。長谷川孝治(作・演出)の芝居とは、このようなものと言ってしまえばそれまでですが。 演劇とは、やはり奥深いもののようです。私にはハードルが高かった(苦笑)。
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2010/05/01
イッセー尾形さんが一人芝居を初めて観客の前で演じたのは、今から30年前の1980年の5月。「バーテンによる12の素描」と題された芝居の観客は、わずか5人でした。
昨日、ゴールデンウイーク恒例の原宿クエストホールでの「イッセー尾形のこれからの生活 2010 in GWクエスト」を昨夜拝見してきました。今回もホールは満員です。クエストホールでの一人芝居新ネタは今年初です。最近のイッセーさんの芝居は、公演時間が長くなっているようです。確か、以前は2時間くらいで終わっていたのですが、昨夜は19時5分に始まって、終わったのは21時半近く。熱演です。
全部で7つの新ネタを披露してくれました。相変わらず大笑いさせていただきました。特にお馴染みになった「天草五郎」ネタは、ほんと面白い。おもちゃや手作りの小道具がたくさん使った、ちょっと支離滅裂なお話です。昨年も4月と12月の公演で登場。今回のネタは第3部とか。このキャラ、イッセーさんお気に入りなんでしょう。
毎回、見るたびに新しいものを感じるイッセーさんお芝居です。一人芝居を始めて30年、いまだ進化し続けるイッセー尾形演劇。これからも楽しみにしています。
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2010/03/04
昨日から「小松政夫とイッセー尾形のびーめん生活 2010in クエスト」が始まりました。マニアックなイッセーファンとしては、当然初日のステージを拝見してきました。おもしろかったですよ。大笑いしました。プロの芸にただ感心しました。
イッセーさんと小松さんの二人芝居を見るのはこれで3回目ですが、今回は小松さんの演技にただただ魅せられました。ほんと、凄いです、小松さんの芸。イッセーさんのブログによれば、稽古をしているのですが、ほとんどアドリブじゃないかと思えるほどラフな芝居です。でも、それがものすごく可笑しい。あるところまでは台本なり、筋書きがあるのでしょうが、どこからか二人の自由演技になっていると推測しています。
ネタは全部で6つ。とりあえず、私がつけたネタ名で紹介します。
1.波止場の二人(イッセーさん女役、小松さん風来坊) 2.神社へきた婦人(イッセーさん神主見習い、小松さん婦人) 3.キャバレー風景(以前の二人芝居で登場した女の子が加わっての3人芝居。イッセーさんキャバレー嬢、小松さん支配人) 4.会長と芸人(イッセーさん演じる会社会長が小松さん演じる芸人を呼び、芸を披露させる) 5.駐車場の二人(変な芝居です。久々金沢弁バージョン) 6.トランジスタラジオのセールスマン(イッセーさんと小松さんの歌ネタ)
この中で特に好きなのは、3と6です。小松さん芸が満喫できます。
久々のイッセー、小松のびーめん生活。笑いすぎました。
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2010/03/01
ローソン限定のイッセー尾形DVDを手にいれました。『イッセー尾形のひとり芝居 07-09 THE BEST VOL.2』は昨年でたVOL.1 に続くローソンとイッセー尾形のコラボDVDの第二弾です。
先月22日、イッセー尾形の誕生日(58歳!)にリリース。2007年12月~2009年5月に原宿クエストホールで収録された6編のネタが収められています。それに加えてそれぞれのネタに着替えシーン、イッセー尾形さんと森田雄三さんの対談「元祖イッセー尾形の作り方」が付いています。また、第一弾にもあった裏音声による森田雄三さんの「ネタの骨組み」が今回もあります。
ネタを紹介しておきます。
1.フラダンスご来光 2.式典 3.大家族 内山さん実家訪問 4.ムヒムヒ天体観測 5.壁に消える男 6.レインボー商店街
ちなみに、「5.壁に消える男」の衣装はこれ 。「4.ムヒムヒ天体観測」は舞台でみたことのないネタです。
第1弾では、メニューの操作性がいまいちだったのですが、それも改善されてます。これで1500円はファンにとっっては安いものです。さて、あさっては小松政夫さんとの二人芝居のオープニングです。楽しみ。
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2009/12/14
先週の日曜日(6日)から始まったイッセー尾形の「イッセー尾形のこれからの生活 2009 ~一人カウントダウン!~ 」も、昨日が楽日。夜の公演の前に、「イッセー尾形のつくり方ワークショップinクエスト」が7日から11日までの5日間行われていました。このワークショップ、イッセー尾形の芝居の演出をしている森田さんに、一般人誰でも自由参加で、芝居を教わるものです。1日4時間、わずか5日間で舞台に上げてしまおうという大胆な企画で、10年間も続けています。
ワークショップの発表会が昨日あり、みてきました。イッセー尾形の公演終了後、同じ原宿クエストの舞台での公演です。客席では、友人、親戚など関係者も多いとは思いますが、60、70人ほどが鑑賞しています。芝居は2人か3人の組による演技で、さすがに一人芝居はありません。計10組が演じてくれました。
俳優たちは20代から60代と思える方まで様々な年代で、男女半々くらいでしょうか。肝心の芝居ですが、わずか5日の稽古とは思えないほど、立派な演技を披露してくれる組ばかりです。ほんとに素人、と思ってしまいます。どの芝居も、イッセー尾形芝居と同じく、人の温かさ、一生懸命さがうまく表現されていました。
森田さんの指導と演出、すごいものがあります。下手な芝居をみるよりずっと楽しいです。すてきな時間でした。
ワークショップについて(イッセー尾形のWEBより)
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2009/12/08
今年2月以来になる、弘前劇場「アグリカルチャー」をみてきました。小屋は下北のザ・スズナリ。弘前劇場公演には「弘前劇場公演」と「フラグメント公演」があります。劇団主催の長谷川孝治さんによれば、舞台に出る役者でいうと、前者は10数名が登場するのに対し後者は数名しかでない芝居です。
今年の2月に公演があった「あざみ」はフラグメント公演で、役者は4名だけの芝居でした。今回の「アグリカルチャー」は10名が舞台に登場しているので弘前劇場公演です、劇団の主要な役者である福士賢治、長谷川等、小笠原真理子、平塚麻似子が出演する新作。
青森の下宿屋を営んでいる農家を舞台にした親子、家族の人間模様を描く長谷川演劇です。こんな言い方は失礼かもしれませんが、いまテレビとかではあまりみることのできない重い演劇です。弘前劇場の役者は、これを生業をしておらず、他に仕事を持っている人たちです。公演も週末に行われ、仕事と演劇を両立させています。
役者たちの演技は、実生活から生み出されたものなのか、それとも生活を離れて役を演じているものなのか。弘前劇場の舞台をみていると、芝居を演じることの意味を考えさせられます。
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2009/12/07
恒例のイッセー尾形さん原宿クエスト公演が昨日から始まり、拝見してきました。「イッセー尾形のこれからの生活2009 ~一人カウントダウン!」と題された公演は来週末13日までの長丁場です。幸い席も最前列、イッセーさんが着替える場所の真ん前に座るとができました。
今回も芝居のネタは7つ。ネタの数はいつもと同じなのですが、芝居にいつもとは違う趣向が凝らされて居ました。それは、ひとつの芝居が終わり、舞台が暗転した後、イッセーさんがウクレレを奏でながら一曲歌ってくれます。その時の照明は、いろいろな色に光り、回転するボール電球。うまく説明できないです。これををみてください 。
いつもは2時間ほどの芝居ですが、今回は2時間15分と長めです。また、ネタはどれもよくできていて、素敵です。今度のイッセーさんの芝居では、表情を特に注目してみていました。オバサン、若者、オジサン、老人どれも特徴的な表情で演じらていて、まったく別な顔です。イッセー尾形さんの芝居は、この表情、顔がみものだと、改めて感じました。
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2009/11/27
先日、イッセー尾形さんの写真が入った郵便物がきました。その名も「イッセー尾形からの手紙」。イッセーさんの近況やニュースが掲載されたものです。後援会員の私だけでなく、女房にもきていたので、多く人に送ったのではないでしょうか。
ちょっと前、大学院の「アートマネジメント論」という授業で発表課題があり、イッセー尾形さんについてまとめてみました。芸術団体のマーケティング活動をまとめる、というのが課せられたお題でした。実はイッセー尾形さんの活動についてマーケティング的視点でみると、ちょっと面白い発見がありました。
イッセー尾形さん公演のチケットは、基本は公式WEBからの予約です。特に後援会会員には先行予約枠が設けられています。このWEBからのチケット予約の特徴は、チケット決済機能を設けていないことです。つまり、公演チケットの料金は当日、会場で現金払い。一般予約については、チケットぴあとかでも買えますが、公式WEBからも購入できます(これも会場現金払い)。
イッセー尾形公演では、公式WEBからのチケット販売が多いと推測されます。そうであれば、顧客データをしっかりイッセー尾形側が持つことになります。チケットぴあ経由の販売だと、そこまで顧客データを持てるでしょうか。また、イッセー尾形さんの公演では必ずアンケートが配られます。このアンケートに名前とか住所を記入すると。次回公演のお知らせが届く仕組みです。
顧客に対ししっかりとしたマーケティング活動が行われているようにみえます。イッセー尾形さんやスタッフはひょっとするとマーケティングという意識はないかもしれませんが、イッセー尾形という商品を訴求するために、なかなかしっかりとした方法がとられていると思います。
さて、来月には久しぶりの原宿クエスト公演です。どんな新ネタを披露してくれるのか、今から楽しみです。
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2009/09/03
『イッセー尾形のひとり芝居 07-08 THE BEST VOL.1』を買いました。イッセー尾形さんのひとり芝居を収録したDVDです。イッセーさんの舞台DVDはたくさんありすぎます。実演をみられるので、DVDはすごく欲しいというわけではありません。いつか買えばいいや、という感じです。
でも、このDVDはローソン限定販売で、さらに数量限定ということで、手に入れました。2006年12月から2008年5月まで原宿クエストホールで収録された7つのネタが収められています。2006年、2007年はクエストに見に行っていないので、見たことのないネタの方が多いです。
更にこのDVDには特典映像としてイッセーさんと演出家の森田雄三さんの対談「どうしてつくったっけ」とイッセーさんコメントつきの「着替えシーン」が収録されています。対談はお二人の考えがわかってとても興味深いものがあります。
これだけいっぱい内容が詰まったDVDが、1500円。これはほんとお得です。おまけに、イッセー尾形キーホルダーまで付いています。おすすめですよ。
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2009/08/19
昨日初日の『イッセー尾形のとまらない生活2009 in 夏!』を原宿クエストで見てきました。この時期、8月には恒例の新ネタを披露してくれるイッセーさんですが、私もここ最近は必ず初日の舞台をみることにしています。まだ、できたて、時にはできあがっていなさそうな演技をみるのが楽しみだからです。
今回は、小松政夫さんとのびーめん生活を3日演じてからの一人芝居で、これもちょっと珍しい並びです。やはり一人芝居は、考えに考え抜いたイッセー尾形の真剣勝負なところが、その魅力でしょう。笑いながらも、考えさせられる場面がある演技です。
この芝居、全部で7つのネタを演じてくれたのですが、そのうち「女性」を演じたのは3つのネタ。女装してのネタはイッセー尾形さんの定番ですが、女性ネタってどうして考えつくんでしょうね。女心をどうしてあそこまでうまく表現できるのか。やはり日常の人間観察から生まれているのでしょうか。どうやってネタができあがるのか知りたいところです。
ところで、小松さんとの芝居でもそうだったのですが、入り口でイッセーさんのイラストに森田清子さんの文章が入ったチラシをくれます。前は無かったのですが、これがいいです。その日演じるネタがすべてイラストになっています。それぞれにネタ名も付いています。これを紹介しておきます。
「相変わらずのバーテン」
「デジャヴおばさんのトランジット」
「試着室の恐怖」
「城跡青年の東京就職」
「ペットショップ店長代行」(私はこれがいちばん好き)
「地下100メートルでおこっていること」
「常連ファンが次々と亡くなっていくのよ」
公演は23日まで続きます。ほんと精力的なイッセー尾形さんです。
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2009/08/15
原宿クエストで『小松政夫とイッセー尾形のびーめん生活2009』を拝見してまいりました。すごく楽しみにしていた舞台です。小松さんとの共演で、イッセーさんはいつものひとり芝居では見られない顔を見せてくれるし、また小松さんの生演技も見られる貴重な機会ですから。 いやー、小松さんすごいです。涙ながしてわらいました。イッセーさんとの共演で、小松さんの魅力が引き出された感じです。ネタは全部で6本。お二人の年代に合わせてか、昭和30年代に時代設定されたネタがいくつかありました。6本のネタのうち、4本は昨日の舞台2日前からネタ作りを始めた、とアンケートにイッセーさんが書いてました。その通り、アドリブというか、その場でネタをつくってような生な演技です。 ちなみにネタは(命名は私)、 ・自動車セールスマン(オリンピック前年) ・女の子とおばあさん ・じいさんとばあさん夫婦(女の子出演・昭和33年代初め) ・クリスマスケーキとサラリーマン ・楽器弾きと少年(小松さんの演技堪能)
終演後、久し振りにサインをいただきました。小松さんもしてくれました。素敵な夜を過ごしました。
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2009/07/25
イッセー尾形さんの芝居と言えば、東京では原宿のクエストでの公演が多いですが、昨日は大手町で公演がありました。新しくできた日経ホールでの「わたしの大手町」です。クエストでの公演の時は、開演前にワインとか、軽食、スナックなどの振る舞いがあるのですが、ここではなく、ちょっと残念。
さて肝心の公演は、これまでイッセーが演じてきた500以上のネタから選りすぐった7本。大手町という場所柄、サラリーマンを主人公にしたネタも3本あります。イッセーさんのサラリーマン芝居は、一風変わった人物を演じてくれて、面白く、ちょっと怖い。
また、既に拝見したネタもありましたが、それでも笑えます。特に「キャバレーのひとみちゃん」(仮題)のキャラには何回かお会いした記憶があります。
それと、芝居の最後におまけがありました。イッセーさんが連れてきたドイツのオーケストラ、マックス・ラーベの公演が今日からあります。このオーケストラが芝居の終わった後、舞台に登場、3曲を演奏してくれました。昨日だけの特典?(今日の芝居後もあるかな)これも楽しい時間でした。
イッセーさん、あいかわらずの熱演でした。さて、来月はクエストで新ネタ、小松政夫さんとのびーめん生活と楽しみな公演が続きます。
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2009/07/06
イッセー尾形さんの後援会を継続したら、森田オフィス(演出家・森田さんの事務所ですが、後援会の事務局もやっているところ)からメール便が届きました。何かな?と開封してみると、後援会会員へのスペシャルなDVDです。2008年の公演の選りすぐりバージョンで、ネタが5つ入っています。そのネタは「映画館」(08年5月)「テレビが来た日」(08年8月)「セールス」(08年10月)「小学生」(08年10月)「ムームー」(08年8月)。
まだこのDVD全部みてませんが、この中で「セールス」だけは実際の舞台みてなさそう。面白いな、と思うのはそのタイトル。公演の際には、タイトルは発表されておらず、私なぞは例えば「映画館のおっちゃん」なんて勝手にタイトルつけてました。タイトル、イッセー尾形さん本人がつけているのでしょうか。意外とシンプルなものです。
確か去年から会員の特典が変わって、1年にDVD2、3枚がもらえるはずだったのですが、結局1枚しか来ませんでした(苦笑)。さて、今年はどうでしょう。ちょっと期待しています。
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2009/06/28
この後援会に入って3年目です。イッセー尾形さんの後援会が今月期限なので、更新して、昨日会員証がきました。封書に入っていたお知らせや、会員証は、ほんと手作り感が溢れていて、すぐそこにイッセーさんや、演出の森田さん、スタッフがいるように感じます。
後援会といっても会費は年間3000円ですし、いつも素敵な芝居をみせていただけるお礼みたいなものです。イッセー尾形さんの芝居、どう考えてもそんなに儲かっていなさそうですもの(ごめんなさい)。後援会に入って唯一の特典は、公演が優先的に予約できることです。今年は、イッセーさん東京で精力的に公演を予定していて、来月、再来月と公演が続きます。
・大手町座 第一回 イッセー尾形の一人芝居「わたしの大手町」
・Max Raabe & Palast Orchester 2009(これってイッセーさんでないのかな?)
・小松政夫とイッセー尾形のびーめん生活2009
・イッセー尾形のこれからの生活2009 in 夏!
と4公演も予約してしまいました。それぞれ、趣の違う内容で、イッセーファンはどれも外せません。
今年の夏はイッセー尾形で盛り上がりそうです。
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2009/04/26
毎年、ゴールデンウイーク恒例、イッセー尾形さんiの原宿クエストホールでの公演に出かけてきました。いつも新ネタを披露してくれるこの時期のイッセーさん芝居ですが、今年は25日から来月3日までの9日間連続です。
パワフルですね。最近は、NHK朝ドラの語りに出て、小説も発表と更にパワーアップしている感があります。
長丁場の公演は、どこで見ようか迷うところですが、最近は初日にいくことにしています。初ネタが、まだ未完成だったりするのを見るのもひとつの楽しみです(ちょっとひねくれた見方かもしれませんが)。イッセーさんも演じることにまだ照れがあったりして、面白いです。
今回のネタは8つなのですが、一押しは後半に登場する「天草五郎」かな。昨日の公演では完成してないって感じでしたが、楽日にはどう仕上がっていくのかな、と思わせてくれるネタです。
さて、これからどんな芝居を演じてくれるのか、またまた楽しみです。
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2009/02/15
昨年から注目している青森の劇団・弘前劇場。昨日、下北沢での公演に行ってきました。「アザミ」と題された芝居で、小屋はザ・スズナリ。いつも通りの自由席ですが、席は八割方埋まっていました。
この「アザミ」では、大学講師室を舞台に、ラジオドラマ作家の顔をもつ准教授、彼と不倫関係にある女子大生、男子ゼミ生、そしてラジオドラマ制作担当者の織りなすドラマが演じられます。昨年の秋、池袋でみた「いつかみる青い空」と違って、舞台に登場する役者は四人だけです。舞台の終盤では、大学の教師を演じる高橋淳さんのひとり舞台といっていい進行になっています。
弘前劇場には、「弘前劇場公演」と「フラグメント公演」と分けられています。劇団の主宰者・長谷川孝治さんによれば、
「社会性に富んだ私と引きこもる私がいるということであり、10数名の俳優が舞台に顔を出すことと数名の俳優しか舞台に登場しないということでもある」
といいます。「アザミ」は後者のフラグメント公演にあたります。登場する役者が少ないこともあり、長谷川演劇の神髄を少しだけ感じることもできましたが、演劇初心者にはちょっとハードな台詞でもありました。でも、ラジオドラマの制作者を演じた小笠原真理子さんの華やかさは素敵ですし、平塚麻似子さんの冷たい肌合いの演技にも惹きつけられます。
長谷川孝治さんの演劇世界、理解するにはまだまだ時間がかかりそうです。
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2009/02/12
先日、森田オフィスから大きめの荷物が届きました。森田オフィスは「なんだろうと」とあけてみると、なんとイッセー尾形さんの衣装です。思い出しましたよ。去年の12月に原宿クエストでイッセーさんの公演を見たとき、舞台衣装のオークションをやっていました。素敵な芝居をみせていただいているご祝儀にと、オークションに参加しました。
札を入れたのは「壁に消えた男」で着ていた着物です。そんなには高額でなかったし、公演が終わっても連絡がなかったので、「落札しなかったんだな」と思ってました。いまごろ送られてくるなんて驚きです。
品物には森田清子さんの手書きが添えられています。「イッセーお気に入りのシリーズのネタです。粋な衣装ですが本来は着物の下に着るものです。念のため…」
この着物をきてイッセー尾形になりきりますか。
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2008/12/15
昨日、原宿クエストで「イッセー尾形のこれからの生活2008 in 冬の新ネタ 」を家族で拝見してきました。今年は、イッセー尾形さんの芝居をたくさん見させていただきました。今回は待望の新ネタです。
6日から始まり昨日が最終日の公演でした。イッセーさんの舞台の楽しさは、当然のことながら綿密な演出と細かな稽古でつくられていると思います。8日目、楽日ということからか、芝居はアドリブかなと感じる場面があるなどかなりこなれていて、とても楽しかったです。今年拝見した中で、いちばん大笑いしたかもしれせん。
演じられたのは8つのネタ。特に爆笑したのは、(勝手に芝居に名付けますが)「怪しげなブローカー」「わがままなマエストロ」そして「金沢弁のおばあちゃん」。イッセー尾形さんのネタには、演出家の森田さんが石川県出身のため、時々金沢弁が登場します。独特のイントネーションが、面白さを増幅させてくれます。
今年は、イッセー尾形イヤーでした。楽しい芝居をありがとうございました。
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2008/11/09
青森の劇団、弘前劇場 の東京公演「いつか見る青い空」 をみてきました。以前もここで書きましたが、弘前劇場は長谷川孝治さん率いる青森県浪岡を本拠とする劇団です。劇団員は本業を持ちながら、弘前劇場に参加しています。芝居で生計を立てていない俳優だけで構成されているという希有な存在の劇団です。今回の公演は青森市、東京、弘前市、札幌市で行われます。
白状しますが、劇団の芝居ってほとんどみることがありません。二昔前くらいに夢の遊民社をみにいったことがあるくらい。なぜか、演劇に興味がなかったです。
こんな私ですが、この「いつか見る青い空」は、ぐっと惹きつけられました。ふだんは他の仕事をしているとは到底思えない劇団員の細やかな演技には、感銘しました。この演劇の作、演出をしている長谷川さんの興味深い文章が、パンフレットにありました。
ー地域の俳優は生活を支える生業を持って、なおかつ生活の真ん中に演劇を置くことをしなければ舞台に立つことができない。
ー地域俳優の演技の質は自身の「生」に直接関わることである。したがってそこでは、演技は容易に消費されない。「生」を消費されてはたまらないからだ。
舞台では弘前劇場創設からのメンバー、福士賢治さんの静かな演技がみせてくれます。また、華やかなイメージの小笠原真理子さんの演技も素敵です。弘前劇場、驚くべき演劇集団です。感激しました。
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2008/11/01
田畑智子という女優さんは、表情がなんとも魅力があります。すごい美人ではありませんが、愛嬌があるユニークな顔の表現をみせてくれます。まだ27歳とは思えない存在感を感じます。
2週間ほどまえだったか、テレビに彼女がでていて、近々ひとり芝居をやると知りました。ネットで探すと「バッタモン」というタイトルで、10月29日から下北沢のザ・スズナリではじまります。ほとんど売りきれだったのですが、昨日の公演が手に入り、みてきました。最近はイッセー尾形を除くと、芝居は全然みていません。芝居小屋にいくなんて久しぶり。広くない小屋がぎっしり埋まっています。
「バッタモン」というタイトルは、言葉そのものの意味と、芝居をみているうちにわかってくるもうひとつの意味があって、キーワードになっています。悲しそうで、寂しそうで、実はちょっと恐そうな女の子を、田畑智子がしっかり演じるひとり芝居です。うまいですね。素敵な時間を過ごしました。
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2008/08/24
ちょっと変わったイッセー尾形の舞台でした。昨晩、クエストホールでの「篠原ともえとイッセー尾形のびーめん生活」は、篠原ともえとのイッセー尾形の二人芝居です。お客さんも、いつものイッセー公演とはちょっと違ってい感じがします。篠原ファンがまじっているのかもしれません。
小松政夫とのびーめん生活は、イッセーのいつもの一人芝居と同じく、いくつかの短いネタで構成されるスタイルでした。しかし、篠原ともえとの舞台は、2時間弱を通してひとつの物語になっています。
物語といっても、なんというか取り止めのないストーリー。篠原が歌うシーンも多く、ちょっとミュージカル仕立て。それと出演者も変。ドイツ人(?)の男女二人と、オジサン、男の子。ドイツ人とおぼしき人は、バックで楽器弾いてます。イッセーのブログによると 、男の人は、舞台を見に来たけど、昨日だけ出演したらしい。また、オジサン、男の子はどうやらスタッフみたい。
こんなメンバーで、練習は4日しただけとかの、ライブ感覚タップリの舞台です。イッセーも篠原も間違えていたらしいです。なんとも不思議な芝居。イッセー+篠原の新たな世界、というのは、ほめすぎか。つかみどころのないびーめん生活でした。
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2008/08/16
私にとっては、今年はイッセー尾形イヤーです。昨晩、原宿クエストで『イッセー尾形のこれからの生活 2008 』を拝見してきました。これで、イッセーさんの公演は、今年5回目です。
さて、この『イッセー尾形のこれからの生活 2008 』は新ネタを披露してくれる贅沢な公演です。いつもと変わらずパワフルな芝居をみせてくれました。昨晩が初日なので、新ネタを試している、って感じがちょっと伝わってきて面白かったです。中でも昭和30年代(33年くらい?)のお父さんを演じるネタは、よかったな。5月の公演でも感じたのですが、ちょっとノスタルジックなネタが必ず入っているのがオジサンにはうれしい限り。
ネタの特徴のひとつに、インテリジェンスがある気がします。イッセーの演じるキャラクターに、よく出てくるちょっと品がないオジサンがいます。仕事ではネクタイしめてないだろうな、と思わせるキャラクター。そのオジサンの台詞がかなり知的なんです。このギャップみたいなのが、面白いなと思います。今回の公演でもアポリジニーといった言葉がさりげなく使われていました。
公演は初日とあって、演出の森田さんもいらっしゃいました。また(確か)トイレで行き会ったのは小松政夫さんだったかと。相変わらす、大笑いしたイッセーさんの公演でした。
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2008/05/03
昨晩はイッセー尾形の公演に行ってきました。新しいネタを披露してくれる「これから生活 in クエスト」 。イッセーさんの芝居は、始まる前から楽しい。東京公演では恒例になっている振る舞いがあります。ワインなどの飲み物とちょっとしたスナックなどがロビーで提供されています。会場に着いたのは、開演の40分ほど前だったのですが、すでに多くの人が楽しげに談笑しています。
イッセーさんの芝居の観客は幅広いです。私より年上と思える紳士やおばさま、仕事帰りなのかスーツとビジネスバッグを持ったまま会場に入ってくる男性、若いカップル、と様々な方が開演を待っています。
イッセーさんが熱演してくれたネタは8つ。ちょっとノスタルジーを感じるネタが多かった印象です。オジサンにはぴったりきて、大笑いの連続でした。公演2日目ということもあって、終演後、イッセーさんの挨拶で曰く「まだ、ぶよぶよしている」と表現していました。これからの公演で仕上がっていくのでしょう。
相変わらず、進化を続けているイッセー尾形さんです。
オフィシャルブログではすでに記事になってました 。
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2008/03/21
今年はイッセー尾形の後援会活動が盛んです(笑)。2月の松尾芭蕉、3月のとまらない生活(in 仙台)。そして昨日は、原宿クエストで「イッセー尾形 & バディー & ペーターの歌ネタスペシャル」を拝見してまいりました。実は18日に同じクエストで「イッセー尾形のゴージャスネタぞろいINクエスト」も取っていたのですが、大学の謝恩会が入ってしまい、女房と息子にまかせました(これもかなり面白かったようです)。
「歌ネタスペシャル」は、ドイツからりアルス・ヴィタリスのペーターとバディの2人がきて、イッセーと音楽共演をする舞台。この3人、器用ですね。楽器を弾きながら、そして時には楽器でないモノも楽器にして、素敵な歌ネタワールドを展開してくれます。またまたおお笑いです。
当初は、イッセーの一人芝居に比べて売れ行きが良くなかったようですが、でも、満席。会場内には永六輔さんの姿もありました(脱線しますが、永さんは私が敬愛する芸人のひとりです。最近はあまりテレビとかでお見かけしませんでしたが、お元気そうで安心しました)。また、初日のせいか、演出家の森田さんもいらっしゃいました。
イッセーは一人芝居でも楽器を手にしてのネタをいくつか披露してくれます。仙台の舞台では、琵琶を奏でながらの面白い芝居がありました。ほんと、芸に対して前向きな人だなと感じます。
この「歌ネタスペシャル」も、イッセー尾形の新しい引出をみせてくれた、素敵な舞台でした。
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2008/03/08
昨晩、雪がちらつく寒い中、愛子まで。「イッセー尾形のとまらない生活2008 in 仙台」をみてきました。何でも会場をとるのに苦労したようで、広瀬文化センターの600人ほど収容できるホールを、前から10列だけ使っての公演です。昨年の9月に「来年3月に広瀬の会場をとった」と聞いていたにもかかわらず、後援会先行予約を見逃し、あきらめかけていたのですが、なんと最前列のほぼ真ん中がとれました。
イッセーにとっては初めての会場ですが、芝居は相変わらずよく練り上げられていて、楽しい。(確か)8つのネタを2時間あまり熱演してくれました。仙台にはよく来てくれるイッセーの公演をみるのは、仙台で3回目。
イッセーは終演後、会場で買ったグッズにサインをしてくれます。これを初めてやってもらいました。
いい席でみられたご祝儀に、小松政夫との2人芝居のDVDを買い求め、サインしていただきました。
ミーハーしてしまいました。今月、18日はクエストです。もう気分は、イッセー尾形タニマチですね。
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2008/02/11
イッセー尾形を見に、北千住に行ってきました。「イッセー尾形の読む!書く!創る!松尾芭蕉編」 です。ちょうど2年前に、同じ読む!書く!創る!の太宰治編を同じ北千住のシアター1010で見ました。この「文豪シリーズ」は夏目漱石→太宰治→松尾芭蕉と続いています。
太宰編では、ネタの内容と太宰の関連が、文学の素人にはもうひとつわかりにくかったのですが、今回の松尾芭蕉は、どのネタにも松尾芭蕉が取り入れられ、わかりやすいです。ネタは全部で7本(だったと思います)。いつも大笑いするネタとはちょっと趣向が違っていて、なんというか、ややおとなしめの深まったネタが多かった気がします。
ネタの中で、「ホテルのおにーちゃん」と「老齢のホステス」のキャラクターは見覚えがあります。たぶん、昨年9月の仙台での公演で登場したのでしょう。もちろんコントの内容は違っていましたが。
いちばん笑ったのは最後の出し物、スイスから来た劇団の若者との共演です。若者達はドイツ語で、イッセーは当然日本語でのやりとりは、なんともおかしい。
どの舞台でも、想像以上のものをみせてくれるイッセー尾形の舞台。とても素敵です。来月には仙台に来てくれます。これも席を取りました。楽しみです。
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2007/09/03
相変わらずのイッセーさんでした。昨日は仙台で「イッセー尾形のとまらない生活 in 仙台2007」をみてきました。6月に東京・世田谷で小松政夫さんとの二人芝居をみたので、今年は”イッセー尾形度”が高いです。先週末には青森・八戸でも公演があり(仙台公演とまったく違いネタらしい)、観に行こうかと”一瞬”思ったのですが、泊まりになるのであきらめました。
東京でみたせいか、久しぶりって感じはしなかったのですが、仙台では昨年の4月以来の「とまらない生活」です。ネタは7つ+サービスの計8つ。約2時間に渡って熱演してくれました。後援会にはいっているおかげで、前から2列目の席がとれ、イッセーさんの唾がみえるほど至近で堪能しました。
ネタの中では、『社内のものまね』(私の命名です)がいちばん楽しかったです。ほんと、イッセー尾形さんの一生懸命なお芝居は、素敵です。
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2007/06/05
一昨日、東京は三軒茶屋でみた「小松政夫とイッセー尾形のびーめん生活スペシャル in 世田谷パブリックシアター」は、大笑いの連続でした。イッセー尾形さんと小松政夫さんの二人芝居。一人芝居が多いイッセーさん、たまに二人芝居をやってくれますが、二人での芝居ははじめて拝見しました。
演目は全部で6つ。勝手にタイトルを付けさせてもらうと、「55歳のボクサーといい加減プロモーター」「カジノに出掛けた熟年夫婦」「ロシア演劇演出家と奇妙な女優の熱演」「陸に上がった船長と船員」「年老いた二人の警備員」「同級生3人の半生」。後援会に入ったおかげで最前列の席がとれ、それも目の前でイッセーさんが着替えをする場所で見ることができました。予定では2時間だったようですが、2時間20分ほども熱演してくれました。
イッセー尾形さんの一人芝居では、おそらく台本もきっちり書かれ、演出家森田さんと綿密な稽古をしているはずです。舞台で演じている芝居も、アドリブ風なところもありますが、実はきっちりと考えられた結果ではないかと推測しています。
でも、この二人芝居では、どこまでが台本通り、演出に従ってやっているのか。どこからが、アドリブなのか、ほとんどわからず、それがすご〜く楽しいんです。だって、イッセーさん、芝居中に小松さんの演技をみて笑っていたりしてるんですから。
小松さんもほんと面白い。この世代の芸人さん(まさに芸人という言葉がぴったり)は、舞台でその本領を発揮するんですね。凄い。文章では伝えられないのが残念ですが、大爆笑の連続でした。
イッセー尾形さん、小松政夫さん、お二人のこれまで見たことがなかった演技をみて。大満足です。
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2006/04/08
昨晩、「イッセー尾形のとまらない生活2006春の新ネタ in 仙台」 をみてきました。今年の2月に北千住でみたイッセーは「イッセー尾形・太宰治を読む!書く!創る!」で、ちょっと難しめだったのですが、この日はイッセー一人芝居の基本「とまらない生活」。ほんとに楽しい舞台でした。会場は五橋にある仙台市福祉プラザのふれあいホール。このホールは定員302人と小さく、ぎっしり満員の会場とイッセーの舞台が一体となって、いい雰囲気です。 この日、イッセーが披露してくれた新ネタは、全部で8本。イッセー本人も舞台の最後でいっていましたが、まだネタを育成中、というものもあり、ほんとの新ネタのよう。完璧にできあがってないネタも、それはそれで、みていて楽しいです。とはいっても、どのネタも、大爆笑の連続で、ほんとおもしろい。 とくによかったのが、(私の表現で、ほんとは違うネタ名だと思います)「コンビニのお姉ちゃん」と「仕事を探す職人」の2本。登場人物がそこにいるような演技、ほんとうまいです。「職人」では、職人のほか、7人が登場する展開なのですが、その一人一人の性格や、顔立ちまでが思い浮かぶような演技に、唸らされます。
いつみても、魅力たっぷりのイッセー尾形の舞台。楽しい時間を過ごしました。
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2006/02/07
イッセー尾形は、日々進化していますね。一昨日、東京は北千住で新作公演をみて、実感しました。今回は「イッセー尾形・太宰治を読む!書く!創る!」 と題され、いつもとはちょっと違った雰囲気です。イッセーの公演は「とまらない生活」シリーズが有名ですが、この公演はちょっと違うみたい。いったいなにをやってくれるのでしょう?
シアターに入ると、舞台の上手に楽団席があります。ふつう尾形の舞台は、下手にむき出しの着替えコーナーがあるだけなので、「おや」といった感じ。
舞台が暗転すると、楽団員が登場。総勢12人、外人と日本人の混合メンバー。彼らはばらばらの楽器を携えて、演奏をはじめます。曲が終わるとイッセーが登場。
舞台は、いつものひとり芝居。新作7作とアンコール1作の計8本を演じてくれました。その中では、作家の作品あてクイズをするバーテンダーを演じるのは、いちばん笑えました。あと、小泉首相そっくりな教師の独白も爆笑です。
ところで、「太宰治を読む!書く!創る!」てのは、どこに表現されていたんでしょうか?舞台をみる前は、堅苦しいものかな、と勝手に考えていたのですが、結果、いつもの新作舞台と変わらないような・・・?本人も舞台の最後に、それらしいことをいってましたが、あまり気にしなくてもいいようで、素直に楽しめばいいようです。
相変わらずの超満員のなか、笑いに満ちた舞台を満喫しました。
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2005/05/03
久々に大笑いしました。楽しかったです。昨晩、イッセー尾形の「とまらない生活2005 新ネタ版 in 草月」 をみてまいりました。イッセー尾形の一人芝居は、金沢に住んでいた頃、何回か見にいきました。彼の芝居を演出している森田さんが金沢の隣、松任出身で、毎年金沢では公演がありました。それ以来ですから、5、6年ぶりですか。
会場にはいると、飲み物、食べ物がロビーに用意されていました。ワイン、コーヒー、お茶、サンドイッチ、のり巻き、お団子・・・、これは嬉しいです。会場はもちろん満席、観客は年代もばらばら、あらゆる世代にイッセーファンがいるのだなと実感。
開演時間の19時より5分ほどたって、舞台が暗転して、イッセーが登場。舞台の上に、あっという間に「イッセー尾形ワールド」が展開します。演目は8つ。ひとつの演目を演じ終えると、下手で次の演目へ着替えるところを見せるやりかたは、相変わらず。
日常、どこでもありそうなコト、どこにでもいそうな人を、うまく仕立てる芝居は、やはり絶品です。イッセー尾形演じる主人公(?)は「あんなやつ、いるよな〜」と思うのですが、よく練られた脚本、考え尽くされた演技、細かな演出で、ほんと「大笑い」できます。私が気に入ったのは『労働組合の元委員長』、『ピザ屋の配達員』、『説明員』。(正確にはこの演目名ではないでしょうが)また、最後の演目の、イッセーがチェロを奏でながら、おもしろい話をしてくれれるものは(実際はともこさんという女性を演じてます)爆笑もの。グリム童話や、白雪姫のお話などを、ごゃごちゃにした、はちゃめちゃなストーリーですが、見事に笑えます。
座った席のすぐ後ろに、演出家の森田さんがおられましたが、笑ってみてました。自分で演出したのに、おかしいらしい。
イッセー尾形の一人芝居、久しぶりでしたが、更に進化していました。仙台でも6月に公演があるようで、またいってみようか、迷っています。
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