書籍・雑誌
2025/11/07
2025/11/05
2025/10/05
コンビニで雑誌が買えない
1年ほど前だったか、最寄り駅の近くにセブンイレブンが開店しました。当初、雑誌棚には多くの雑誌が並んでいましたが、程なくほとんど雑誌がなくなり、置かれているのは「少年ジャンプ」くらい。その代わりメルカリの梱包材が並べられました。
日経新聞の記事「縮小するコンビニ雑誌棚、セブンイレブンも半減へ 出版流通に迫る危機」はコンビニのこんな状況を伝えています。
<セブン―イレブン・ジャパンは店舗の収益性を上げるため、売れ行きがよくない雑誌棚を半分以下に減らす計画だ>(2025年10月2日 日経新聞電子版)
この半年でコンビニ向けの出版流津は変わったと伝えられています。
<従来は日販がファミリーマートとローソン、トーハンがセブンイレブンへ主に配送してきたが、23年に日販が採算の悪化していたコンビニ向けの配送から撤退を決めた>
紙の雑誌の売上はどんどん落ちている現状はありますが、それもで買いたい雑誌はあります。毎週購読している「モーニング」はうちからいちばん近いナチュラルローソンにあるので、買うことができています。それでもいつこの店に置かれなくなるか心配をしています。なんか、寂しいな。
2025/10/02
2025/09/09
音楽と人:Perfume特集
前からPerfumeの特集を組んでいるので誌名は知っていた『音楽と人』という雑誌。9月号でもPerfumeの特集なので買ってみました。この雑誌買えるサイトが少なくAmazonかタワレコオンラインくらいです。
今号のPerfume特集はもちろん『ネピュラロマンス後編』リリースと今月の東京ドーム公演を中心にメンバーひとろひとり、Perfume3人へのインタビュー。そして『ネピュラロマンス後編』の全曲目をあ~ちゃん、のっち、かしゆかそれぞれが解説。ファンにとっては興味深い内容です。
音楽を読む、という雑誌ではありますが。面白い。ただ、好きなアーティストの号しか買わないことになってしまう。何部くらい売れているのだろうか。
2025/09/01
2025/08/25
オンラインか定期購読か
雑誌の販売状況が厳しいのは周知のこと。今『週刊東洋経済』を定期購読していますが、ページ数は減って薄くなっています。それでも購読を続けているのは、よく取材されている記事が時として興味深いからです。
東洋経済では「東洋経済オンライン」も運営しています。めったにアクセルしていなかったのですが、とあるテーマを探していて、「有料会員」と「無料会員」があることを知りました(今さらですが)。
『週刊東洋経済』を購読していると「1,000冊以上のバックナンバーが無料で閲覧できるデジタルコンテンツ・ライブラリーがご利用いただけます。」という特典があります。
一方、「東洋経済オンライン」は、
「有料会員限定記事を含めたすべての記事を無制限でお読みいただけるほか、編集部執筆の有料会員限定メールマガジンや、限定セミナーへの特別ご招待」
という内容です。
ちょっとわかりにくのですが、定期購読をしていてもオンラインの有料会員記事は読めない(一部は読めるようですが)。本紙とオンラインの記事は別もののようで、オンライン有料記事を読むためには月額1800円のオンライン会員にならないといけない。上手いな、東洋経済。
有料記事を読みたくなりますよ。時間はないのに。さて、どうしようか。
2025/05/12
町の本屋はこのまま衰退するのか
今年の2月、地元の駅前にあった本屋が閉店し、朝日新聞やNHKで取り上げられました。この本屋だけでなく、いたるところで本屋が店を閉じています。この問題に正面から取り組んだ『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか 知られざる戦後書店抗争史』(飯田一史著)は読みごたえのある本です。
著者は膨大な資料から町の本屋が置かれた苦境を歴史的に紐解きます。
「公正取引委員会との攻防、郊外型複合書店からモール内大型書店への移り変わり、鉄道会社系書店の登場、図書館での新刊書籍の貸出、ネット書店の台頭――。」(版元の公式サイトより引用)
書店の厳しい状況について報じられることは少なくありませんが、本書で体系的に示される過去の事実が語られることは少ないでしょう。業界に関わる人は知っているのでしょうが、部外者にとってはある意味、驚く歴史です。
いまや、出版市場は1兆5716億円(2024年・紙+電子)です。過去最高だったのは1996年の約2兆6563億円。本屋が減り、本を読む人も減り、苦境はまだまだ続くのでしょうか。
2025/05/04
2025/01/23
2025/01/16
「モーニング」は売れてないのか
映画「はたらく細胞」がヒットしています。この原作は「月刊シリアス」に掲載された『はたらく細胞』ですが、スピンオフの『はたらく細胞BLACK』が「モーニング」で連載されています。「モーニング」からは他にも『ふたりソロキャンプ』がテレビ化され放送が開始。
人気のはずのこの雑誌が手に入りにくい。今朝、ドライブをかね近くのセブンイレブンによったら、ありませんでした。今日、木曜日の発売です。で、別のセブンにいったら、一冊だけありました。以前、別なセブンでも(早朝なのに)1冊でした。
コンビニにはなきことのほうが多い。いつもは近くにあるナチュラルローソンで買っています。ここは在庫が豊富で、2,3冊はあります(笑)。
「モーニング」の発行部数が多くないのか、それとも電子版が普及しているのか。読者にとっては厳しい現実です。
2024/11/05
2024/10/15
金持ちはどこに、という興味
タイトルにひかれて買ってしまった「プレジデント」の特集は<本当の金持ちはどこに住んでいるのか>。興味本位の記事とも言えますが、特集の冒頭にある<金持ちの街編>のランキングには見入ってしまいます。
ランキングは1位から50位まで。総務省から毎年発表される地方税の資料「課税標準額段階別令和5年度分所得割額に関する調」から市町村ごとに平均所得を算出して、ランキングを作成。
ランキング上位は、
1位 東京都港区
2位 東京都千代田区
3位 東京都渋谷区
4位 北海道 猿払村
5位 東京都 中央区
東京勢に食い込んだ猿払村はほたて漁で知られています。
どうってことのないランキングではありますが、富裕層をターゲットにしている人たちには貴重なデータかも。
2024/09/22
いま、仰木彬を語る
中学の時から、球団解散まで30年以上近鉄バファローズのファンをやっていました。ほんとに、弱い球団でした。70年代の試合はほとんど無観客試合のようでした。その中、仰木彬が監督として指揮をとった時は、夢をみているような気分でした。
Number最新号(9/26)「<令和に考える「昭和の監督論」> 星野仙一と仰木彬。~リーダーに怖さは必要か~」で星野仙一と仰木彬という個性豊かな監督にフォーカスしています。
古い野球マニアしかご存じないでしょうが、1988年、伝説の「10.19」。西武と優勝を争い、近鉄は残りロッテとの3連戦をすべて勝利すれば逆転優勝という状況。2連勝した後、最後の試合が時間切れ引き分けで優勝を逃します。この試合、川崎球場までいきましたが満員で入れず、外でラジオを聴いていました。
野茂英雄のトルネード投法、イチローの振り子打法。フォームを改造しろ、という声に反し、変えさせなかった監督の仰木彬。その後、二人の実績は歴史が語っています。
いま、星野仙一と仰木彬をなぜ語るのか。時代は新しく、古いリーダーを求めているのでしょうか。
2024/09/13
川上未映子と村上春樹
意を決して『新潮』を手に入れました。最新号ではなくて2024年6月号 の「創刊120周年記念特大号」。売り切れで高値で買うしかないのですが、メルカリで法外な値段ではなかったので購入。
なぜ人気かといえば、 春のみみずく朗読会で読まれた新作、村上春樹「夏帆」と川上未映子「わたしたちのドア」の2つの新作を収録しているから。
これだけだったら買うこともないのだけれど、「THE NEW YOKER」に2つの作品が掲載された。村上の「夏帆」は7月1日に掲載され、先月8月16日に「わたしたちのドア」が載りました。原作を日本語で読みたくなり、「新潮」を買った訳です。
2作品を読みましたが、さすがに上手いなと感じる短編です。ちなみに今月9月5日に川上弘美の「Happy New Year」が掲載されました。これは「おめでとう」の英訳か。読んだことがないのでわからないのですが。
「THE NEW YOKER」に載ることって、大変なことではないのか。日本ではほとんど報じられませんが・・・・・・。
2024/07/11
アニメと集英社、講談社、小学館
3つの出版社を名指しでの特集です。『週刊東洋経済』の最新号は「アニメ・エンタメ帝国の覇者 集英社 講談社 小学館の野望」。特集のリードには、
「世界的ブームが続く日本のアニメ・エンタメ。目が離せない、その3兆円規模の頂点に君臨するのが、漫画原作を供給し、IP(知的財産)の創出源となる大手出版社だ」
とあり、大手出版社が集英社、講談社、小学館のこと。
3社それぞれのアニメ・エンタメへの戦略が詳細にレポートされています。その中で驚いたのは3社の売上高。直近で集英社2,097億円、講談社1,720億円、小学館1,088億円という数字。小学館が圧倒的にナンバーワンかと思っていました。いまや、出版界では集英社、講談社の時代なのか。出版は3社にKADOKAWAを加えた4強。5位以下は苦しい状況です。記事では宝島社の身売り説、新潮社の危機説も書かれています。
もはや従来型の出版では立ち行かなくなっていることは事実です。なんとも厳しい。
2024/05/24
2024/05/02
週刊誌のゴールデンウィーク合併号
今朝起きて、「木曜日が、文春とモーニング買う日」なんて寝ぼけた頭で思って、しばらくして「先週、合併号がでていた」と思い直す。いつの頃からなんでしょう、黄金週間前に出る週刊誌が合併号になったのは。
毎週買っているのは、『週刊文春』と『モーニング』。それに定期購読で送ってくる『週刊東洋経済』、どれも合併号。最近はお盆にも合併号だったりします。
昔の話してもしかたないけど、合併号は年末年始だけだった。諸事象で合併号がでることが増えているのだろうけど、(コミック誌は除いて)時事性の話題を扱う週刊誌の合併号ってどうなの、と思ってしまう。
ちなみに、『週刊文春』の合併号は550円と通常号の480円より70円も高い。さすがにいつもより厚い200ページ超だけど。
最近は週刊誌を買えるコンビニも減り、雑誌を巡る環境の厳しさを実感します。
2023/12/07
和楽という雑誌
久しぶりに「和楽」を衝動買い。最新号は12月・1月号の合併号で、新年号なのでしょう。最近は合併号が流行ってるのかとこの雑誌のバックナンバーを調べると、すべて合併号でした。隔月、奇数月に発売です。確か以前は毎月出る月刊だったはず。
昔、「和楽」を定期購読していました。当時は定期購読のみの販売で、書店では売っていない雑誌でした。いつの間にか隔月刊になって、書店、ネット書店でも手に入ります。定期購読だけというプレミア感は捨て去った、ということか。
最新号は「プライスコレクションが教えてくれた 日本美術は世界を救う」と大袈裟な企画です。まだじっくり読んでいませんが、読み応えはありそうです。ゆっくり読むことにしましょう。
2023/09/14
「ザ・ニューヨーカー」の村上春樹短編
「ザ・ニューヨーカー」のウェブサイトに村上春樹の短編小説「My Cheesecake-Shaped Poverty」が掲載されています。this summer’s online Flash Fiction seriesの10作目として9月7日に掲載されたもの。英訳はPhilip Gabriel。
英語のタイトルをみたとき、日本語のオリジナルはなんだったのか、と思いました。そもそも村上春樹の短編はそんなには読んでいません。調べてみると『カンガルー日和』に収録されている「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」で1983年の発表。この短編集は『トレフル』に掲載された18編を収めたものですが、そもそもトレフルとは? ネットでは「伊勢丹デパート主催のサークル雑誌」との記述があります。
『カンガルー日和』は文庫本が書棚にあったのですが、読んだ記憶がない。収められている「カンガルー日和」、「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」はNHKの「英語で読む村上春樹」で読みましたが、残りは読んだかもしれないし、読んでないかもしれない。
「ザ・ニューヨーカー」には10秒ほどの洒落たアニメが添えられています。
2023/07/22
哀歌
最近、昔読んだ本を再読しています。こんな本読んだかな、という感じではじめて読むように読んでいます。曽野綾子の小説も何冊か読みましたが、書棚にある未読の本を開きました。新刊で購入し、冒頭少し読んだだけで投げ出した小説です。18年前に発刊された『哀歌』、上下2巻です。この本をこんどは読み通しました。読むのに体力が要る作品かもしれない。
『哀歌』はルワンダ内戦を題材にし、アフリカで生きた修道女の物語です。
多くの曽野綾子作品と同じく、信仰がない者にとっては、容赦なく、救いようのない残酷な人の生と死が描かれます。
そして、最終章はどうしようもなく寂しく、悲しい。
<著者のことば>
『哀歌』はルワンダの悲劇そのものを書いたものではないが、私の手元にはアフリカ各地で殺されたカトリック神父たちの死の記録もあれば、虐殺で生き残った「普通の人たち」の証言集もある。それらの資料を私は七、八年かかって集め読んできた。
2023/07/11
川上弘美の小説「The New Yorker」に掲載
「ザ・ニューヨーカー(THE NEW YORKER)」の7月10日、17日号(July 10 & 17, 2023)に川上弘美の小説「The Kitchen God」が掲載されています。この雑誌に小説が掲載されることは大変なことでは、と素人は思うのですが、違うのか。村上春樹が掲載されるまでの過程を書いていましたが、簡単ではなかったようです。
今回掲載された「The Kitchen God」は9月に英語版として発売される『Dragon Palace』に収められた小説短編です。オリジナルは2002年に発表された『龍宮』です。「The Kitchen God」の原題は「荒神」。
川上弘美はほとんど読んでいない作家です。まず、「ザ・ニューヨーカー」掲載をGoogle翻訳で読んで、原本の短編集を読みました。英訳も読んだほうがいいのでしょうが、まだです。『竜宮』は書誌データによれば、
「人と、人にあらざる聖なる異類との交情を、説話的な要素と日常のリアリティを融合させて描いた玉手箱のごとき8つの幻想譚。」
まだ全部読んでいませんが、奇妙なお話です。
また、「ザ・ニューヨーカー」には「Hiromi Kawakami on Communalism in Japan」と題された作家へのインタビューも掲載。これも面白いです。
2023/06/30
2023/06/14
ベストセラー「言語の本質」
言語学や言葉周辺の学問についてほぼ門外漢ですが、高いレベルの研究であることがわかります。『言語の本質 言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか』(今井むつみ・秋田喜美著・中公新書)は本書のタイトルにある通り、ことばがどのようにして生まれたかを実験、研究で明らかにしようとする内容です。
素人なので詳しくないのですが、古今東西の研究者がこのテーマに挑んでいるのでしょう。そしていま、日本語を母語とする研究者が新たな理論を提示しています。
本書ではオノマトペを解析することから、ことばはどう生まれたかへ論を進めています。第3章の「オノマトペとは言語か」の中で、こう書かれています。
「(オノマトペは)言語学の中では、言語において取るに足りない周辺的存在として扱われてきたのである。本書はまさに、この大原則を覆す挑戦だと言っていい」
この本、先月(5月)の中公新書の新刊ででたのですが、新聞の広告で見かけたとき何故かスルーしてしまい、買いませんでした。その後、ふと思い出し買おうとしたらAmazon、hontoなどのネット書店で売り切れ。うちのそばの本屋にもなく・・・・・・。紀伊国屋書店の本店にあるのを見つけ、買いました(現在は増刷され手に入るようです)。
きっと、再読したほうがいい一冊。
2023/06/08
2023/06/05
ソニー デジカメ戦記
ソニーのミラーレスカメラを使っています。レンズ交換式のカメラを買ったのは、4年前。ペンタックスの一眼レフを持っていたのですが、ミラーレスカメラが欲しくなり、ソニーのαを買いました。その後、写真を学びに京都の大学へ入学。まわりはカメラを長年やってきた人ばかりで、多くはキヤノン、ニコンの一眼レフを使っていました。
それから4年が経ち、ソニーのカメラに乗り換える人が出てきました。ニコン、オリンパスあたりからの転向です。
『ソニー デジカメ戦記』を読みました。
<ソニーのデジカメ「サイバーショット」の草創期からこの分野を担当し、開発の現場、マーケティング、役員として経営資源のミラーレス集中投入決断と、成長・挫折・逆襲のすべてを見てきた>石塚茂樹氏へのインタビューをまとめた内容です。
キヤノン、ニコンという巨大な存在がいるプロ用カメラのマーケットへソニーが参入し、現在の地位を築くまでの苦闘の歴史が面白い。ソニーの技術を最大化し、ミラーレスカメラトップへ駆け上がる過程は、カメラマニアでなくても心動かされるのではないでしょうか。
凄いことやってる、ソニー。
2023/05/02
Number:一流野球人の伝える力
久しぶりに「Number」を買いました。特集は野球、「一流野球人の伝える力。9 Ways to Build Relationships」です。表紙には「日本野球が世界に誇る”コミュニケーション”9つの極意」とサブタイトル。ふだんならスルーしてしまうところですが、仰木彬が取り上げられていたので迷わず購入です。
「不思議な監督だった。非情な采配を振るうのに、選手から慕われた。野茂英雄やイチローを育てた名伯楽・仰木彬のことだ」
記事の冒頭にこうあります。
記事には仰木彬のコミュニケーションの極意は、
1.若手の失敗を許容する
2.主力選手には何もいわない
3.メディアの注目を集める
です。
記事は近鉄、オリックスで指導を受けた大石大二郎、鈴木平、谷佳知(奥さんは柔ちゃん)が語る仰木彬。野球という世界で厳しいながら暖かい仰木という人が浮かび上がります。
伝えることの大事さを、いまさらながら知りました。
2023/04/11
本屋大賞と出版界の思惑
「本屋大賞」というのがあって、私的にはそんなに重要視していないのですが、業界ではそうではないらしい。昨日、日経新聞に載った記事<「本の賞」なぜ活況>によれば、
<いま出版界と書店業界の大きな関心は、12日発表される今年の「本屋大賞」の行方だ。小川哲「君のクイズ」、凪良ゆう「汝、星のごとく」など人気作家の10作品がノミネートされている。大型書店はコーナーを特設してこれらの候補作品を積み上げ、売り伸ばしに余念がない。>(4月10日 日経新聞)
といいます。
本屋大賞の受賞作は売れる、ということなんですね。「出版社にとっても本屋大賞は、芥川賞や直木賞よりも欲しい賞だといわれる。」そうです。そしていま、「本の賞」創設ラッシュとか。一番人気は「料理レシピ本大賞」で、入賞作のフェアを昨年は約4300の書店が催したとか。この賞をはじめ、「ITエンジニア本大賞」、「サッカー本大賞」、「音楽本大賞」など。どれも知らない。本屋にあまりいかないせいかな、きっと。
本の賞が活況を呈している背景には、出版売上の低迷があります。「出版科学研究所の調査によると22年の市場規模(推計、紙と電子の合算)は前年比2.6%減の1兆6305億円。
書店にもっと足を運ばないといけないな、と思った次第です。
2023/04/10
狙われる高齢者
恐いな、と思いながら熟読してしましました。先週号の『週刊東洋経済』(4月8日号)の特集は「食い尽くされる親のカネ 狙われる高齢者」。記事のリードには、
「高齢者のお金を、あの手この手で吸いとろうとする”だましのプロ”がいる。」
と。記事のメインは「特殊詐欺」「悪徳商法」。記事で恐ろしいのは、詐欺には探偵屋が加担しているが、これが元警察官が多いという事実。定年前に退官して探偵事務所を開き、ヤクザの仕事を請け負っているような輩が一定数いるという。
特殊詐欺、悪徳商法はまさしく犯罪ですが、金融機関が売っている仕組み債、退職金プランも悪質です。仕組み債は金融庁が問題視し、金融機関は販売を一時的に自粛しています。問題なのは定年世代をターゲットにした退職金プラです。高金利をうたい預金を集める手法ですが、この金利を得るためには金融機関の指定する投資信託を購入することが条件になっていることが多い。投資信託の購入には手数料、信託報酬が必要で、これを勘案すると預金の高金利が帳消しになる、という仕組みになっている。これは悪質。
高齢者としては気をつけないといけませんが、投資被害は40代以下の被害相談が急増しています。騙されない方法はないものか。難しいかも。
2023/03/30
千円超の文庫本と書店ゼロの自治体
出版業界にとっては暗い話題が、このところ朝日新聞に掲載されています。3月26日の記事「文庫も1000円超、値上げ続く紙の本」は仕方ないと思う半面、どうにかならないのかとも。記事では、
<数万点を扱う都心の大手書店。「文庫は1千円を超えるものが目立つし、重版の時に既刊本を値上げするという出版社も増えている。>
といいます。この原因は、「価格上昇の背景には、ここ数年の配送コストの増大やエネルギー価格の高騰がある。」。値上げが食品などに限ったことではなく、「「紙代、運賃、印刷費を含む原価が上がると、最終的な出版物の価格も連動して上がる。」といいます。
文庫を含め紙の本が値上げされ中、本を売る本屋は減っています。3月29日の朝日新聞は「書店ゼロ自治体、全国で26%」と報じています。記事では、
<書店が一つもない「書店ゼロ」の自治体が、昨年9月時点で全国で26・2%に上ることが、出版文化産業振興財団(JPIC)の調査で明らかになった。>
と、書店の実態を伝えています。
送料無料、ポイント還元などで優位に立つネット書店を規制する動きもあるようですが、問題の核心はそこにはないのではと思います。うちのそばには幸い書店がありますが、ついネット書店で買ってしまいます。地元の書店にもっと足を運ばねばいけませんね。
2023/03/01
The New Yorkerのトートバッグ
「The New Yorker」(「ザ・ニューヨーカー」)を先月から読んでいます。ご存じの方も多いかと思いますが、アメリカの週刊誌です。これをウエブサイトで読むためにはサブスクでの購読でできます。大昔なら銀座のイエナで買えたのだけど。いま、紙版を買おうとすると定期購読サービスで申し込むしかない。新宿の紀伊国屋書店で買えるのかな。
1年間のサブスク料金が100ドルほどですが、これがほぼ半額の51.23ドルにディスカウントされていたので申し込みました。サブスクの特典でトートバッグがもらえるとサイトにあったのですが、日本まではさすがに送ってこないだろう、と思っていました。でも、来ました、アメリカから。ポストに投函されていました。
しっかりしたトートバッグです。女性誌の付録でついてるトートバッグみたいにちゃっちくない。
アメリカからの配送料を含めると20ドルくらいの価値はありそうです。さすが、ザ・ニューヨーカーです。
2023/02/06
何歳まで走れるのか
寒い時期、ランニングには厳しい。女房には「いつまで走るの?」ときかれ、「死ぬまで」と答えています。でもそれは無理だろうな、きっと。
『人は何歳まで走れるのか? 不安なく一生RUNを楽しむヒント』(南井 正弘 著)を読みました。本書は、
<年を重ねても楽しく走り続けるには? スポーツシューズの進化を追いかけてきた男が、ヒントを探る旅に出た。99歳現役ランナー、君原健二、金哲彦、高橋尚子、茂木健一郎、フル2時間30分の管理栄養士、ランニングドクターなど、先駆者やプロに、「加齢とRUNの気になる関係」を聞く>(版元・集英社のホームページより引用)
と、ずっと走ってきた人にインタビューする内容です。
ランナーにとっては多くのヒントがあります。
先週の「ランスマ」で、87歳でフルマラソン5時間台前半での完走を目指す中野陽子さんが登場。まもなく59歳の金哲彦(番組MC)が弟子入りする内容はシニアのランナーにとっては刺激的でした。
<今も週4日練習し、フルマラソン5時間台前半での完走を目指す>
という中野さん。
いつまで走れるのか。それは本人にもわかりません。
2023/01/27
紙媒体というメディア
定期購読している「週刊東洋経済」の今週号をみて、「薄いな」と。ノンブルが入っている最終ページは92ページです。これで定価は750円也。ページすうだけで判断する限り、高いと感じます。
このところ雑誌の休刊が伝えられています。「週刊朝日」が5月末、「週刊ザテレビジョン」が、3月1日発売号でそれぞれ休刊です。「週刊朝日」はかつて毎週買っていました。「AERA」も買っていて、どれだけ朝日新聞の思想がすきだったのか(笑)。「週刊ザテレビジョン」などのテレビ番組情報誌は、年末年始の特別号を買っていた時期があります。
週刊誌はどこまで生き残れるのか。そもそも週刊誌を買える場所も激減しています。書店も減っているし、コンビニの雑誌コーナーは縮小です。紙媒体という言葉が死語になる日も遠くないかもしれません。
2023/01/19
超階級社会のニッポンとは
この1年ほどの間、徐々に貧乏になったな、という実感があります。仕事まわりや世間のちょっとした出来事から感じる限りですが。
週刊ダイヤモンドの今週号で「超階級社会 貧困のニッポンの断末魔」という衝撃的なタイトルで思わず買ってしましました。特集の冒頭記事で<1億総転落の「超・階級社会」>が展開します。ここではニッポンを階級分けしています。階級は5つ。
「資本家階級(一握りの「上級国民」)」「新中間層(リストラ必至の大企業エリート)」「正規労働者階級(転落予備軍!単純業務従事者」「旧中間階級(年収激減の零細店主)」「アンダークラス(絶望の低賃金労働者)」
こんな単純ではないと思いますが。
それに続く記事は実態を伝えていない感があります。全体的に企業目線での記事が多い。
この内容より、先日読んだ『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活 』の内容が衝撃的です。緩やかに衰退するニッポンの実態を伝えています。
2023/01/16
TEAM Tarzanを退会
「TEAM Tarzan」に入っていました。これをご存じの方は少ないと思いますが、雑誌「Tarzan」の有料読者サービスです。月3500円のサブスクで、月2回刊の「TARZAN」が自動的に送られてきます。メンバー専用のウェブサイトがあり、メンバーが自由参加のサークル、トレーニングなどをブログ機能が中心です。それにTarzan編集部主催のイベントに一般参加者より安く(半額くらい)参加できます。
「TEAMTarzan」は年2回公募され、面接があり、TEAMに入れます。面接といっても不合格はほぼのようですが。
この「TEAMTarzan」が今月からリニューアルされました。月額2980円に値下げし、随時はいれることになりました。旧システムのメンバーには新しいTEAMへ移行するようにすすめられましたが、更新しませんでした。
リニューアルにともない旧システムのホームページのコンテンツはすべて消去されました。なんで、残せないんだろうと思い、これも更新しない理由のひとつ。2980円に費用は下がりましたが、月2回送付の「Tarzan」の合計金額約1400円(特別号があるので、各号で価格はまちまち)を2980円-1400円=1580円の価値が見いだせなかったこともあります。
雑誌を核とするサークルって、なんか難しいなと思いました。入会していたときに貯めたポイント(ブログアップしたり、イベントに参加するなど一定のルールでポイントが付与されます)でステッカーとタオルをいただきました。ちょっとした思い出かな。
2022/11/27
村上春樹「合本」を買ってしまう
去年でたBRUTUSの村上春樹特集2号分を一冊にした「合本 村上春樹」を迷ってたのですが、買ってしまいました。特集の2号は買ってまだ保存しているので、いまさら合本を買うこともないのですが。新規インタビューがあるのでこれが読みたいだけで1760円の本を買ってしまいました。
肝心のインタビューは8ページ。村上春樹がいろいろ話していますが、マラソンのことが面白い。去年、ホノルルマラソンを走るつもりだったが、コロナで走れなくなった(今年のホノルルは走らないのか?)。それで多摩川沿いを走る私的なマラソンレースに参加。そこには山中伸弥さんも京都から来て加わった。ちなみに山中さんはフルの距離を3時間半くらいで走ったとか。
また来年1月から5月までボストンのウェズリー大学に招待されていくそうです。
今年73歳の村上春樹は、相変わらず精力的に活動しているようです。
2022/04/24
2022/03/12
栗原はるみの本
一週間ほど前、3月4日に「栗原はるみ」という本が出ました。その名の通り、一冊まるごと理研究家の栗原はるみの本です。年3回刊行なので、雑誌です。昨年まで扶桑社から「栗原はるみ haru_mi」が出ていましたが、これが終刊となり、出版社を講談社に移して「栗原はるみ」になりました。
すごいです。名前そのまま雑誌名になってまうなんて。内容はレシピが中心ですが、栗原はるみのプライベートも紹介されています。
雑誌の創刊に合わせオンライン会員サービスの始まっています。無料と有料がありますが、有料会員は月額550円です。特典はウエブサイトによれば、
栗原さん出演! 雑誌の撮影舞台裏の動画配信(月2本)
裏話が聞ける! 編集部よりオンラインライブ配信
会員専用ページで雑誌のコンテンツを配信(週1本)
ウェブサイトで雑誌掲載のレシピ検索が可能に
編集部より有料会員向けメールマガジン配信
誕生日にメッセージカードをメールで送付(2022年4月1日~)
ゆとりの空間のオンラインサイトで使用できるクーポンを抽選でプレゼント
と栗原はるみファンにとっては嬉しい内容でしょう。
栗原はるみはまさにカリスマです。
2022/02/26
DIMEの今月号
買うのは付録が目的か、それとも本誌か。よくわからなってしまうDIMEです。電車のサイネージ広告でみかけ、ついつい買ってしまった4月号。特集<メタバース超入門>にひかれたのですが、付録の「デジタルスケールPRO」に誘われたのも確かです。それにPREMIUMマスクとやらも付いてるし。
今月号はメタバースに加え、「進化するサブスク83」「メルカリの新神ワザ30」「iDeCoで老後資金2000万円」を幅広いテーマの記事が載っています。しかし、老後資金のことをDIMEが取り上げるなんて、意外です。
DIMEの電子版は500円。とういうことは付録の価値は700円。デジタルスケールはアマゾンでは安くても980円くらいのものがあるので、まあお得か。しかしデジタルスケールは前にもなかったっけ。ポケットスケールだったかな。
今回はそんなに人気がないようで、購入した書店(ブックファースト)ではたくさん積んでありました。付録で買わせる商法もなかなか大変そうです。
2021/12/25
オフセット印刷の「原色美女図鑑」
「週刊文春」の「原色美女図鑑」が今月号からオフセット印刷になりました。先週号に<グラビア印刷 最後の一日>なる記事があり、昭和24年以来凸版印刷・川口工場で行ってきたグラビア印刷が終了し、オフセット印刷に移行するとあります。
昔、中学生向けの雑誌編集していたとき、雑誌は活版印刷、オフセット印刷、グラビア印刷が混在していました。印刷、製本は大手印刷会社(凸版印刷、大日本印刷)が行っていましたが、グラビア印刷だけは別の会社がやっていました。なぜだかは分かりませんが、おそらくコストか技術的な理由で、そうなっていたのではと思います。当時からグラビア印刷は高価ときいていました。印刷に使う印刷板がオフセットは樹脂なのに比べ、グラビア印刷版では金属版を使うことが理由です。
記事にはグラビア印刷が終了した理由として、コロナの影響で25年間使い続けたドイツ製印刷機の部品交換が困難になったこととインキメーカーの供給が難しくなったことが書かれています。
今週号の「原色美女図鑑」は綾瀬はるかですが、写真は以前の号に比べて力が足りない感じがします。なんかぺったりとしている印象。残念だなあ。
2021/12/14
立ち食い蕎麦の本
東京にいると立ち食いそば店には困りません。「うまい、やすい、はやい」は吉野家のコンセプトですが、立ち食い蕎麦も「やすい、はやい」では負けないでしょう。うまい、は人それぞれですが。
確か日経新聞の一面の広告で知った「手打ち&立ち食い蕎麦 」という本が気になって貯まっていたAmazonのポイントで買ってしまいました。版元はリベラル出版というところですが、書名を冷静にみると「手打ち蕎麦」と「立ち食い蕎麦」を同じ本にすることは、かなり大胆な企画ではないかと思います。
「手打ち蕎麦」の部では巷での名店とされる「神田やぶそば」とか「神田まつや」とか「並木藪蕎麦」は載っていません。隠れた名店ということでしょうか。
立ち食い蕎麦の部は、都内と近郊の立ち食い蕎麦があります。各所の店が載っていますが、蕎麦の写真が美味しそうじゃない(笑)。素人写真みたい。
売れているのかな、この本。リベラル出版というのはどんな出版社なんだろう。すごく気になります。
2021/12/09
儲からない書店
出版産業の窮状はたびたび伝えられていますが、現場からの声をきくとその状況が厳しいことを実感します。今週号の「週刊東洋経済」には<出版界であらわになる格差」という記事が掲載されています。この特集はすでに東洋経済オンラインで「激動の出版」として掲載されていた内容ですが、改めて読むとかなり衝撃的です。特に書店大手の有隣堂社長・松信健太郎氏へのインタビューが現状を的確に表現しています。その内容をいくつか引用してみます。
―有隣堂グループは20年8月期に最終赤字に転落しました。
「(前略)営業利益率1%を目標に、懸命に(経営の)立て直しを図っている。競合する書店グループの多くも同じ状況で、2%以上の利益率(を達成するの)は難しくなっている」
ー返品率の改善のため、AI(人工知能)の活用なども議論されています。
「(返品率の改善には)限界がある。市場がピークを迎えた90年ごろに年間約3万点だった、現在では同7万点となっている(編集部注:1995年より書籍の新刊点数の収録範囲が改訂され、現在の水準と単純比較できない)」
営業利益率1%を目標、年間3万点→7万点という事実。
出版界の未来はないのか。今さらながらこんな思いになる記事です。
2021/10/20
BRUTUSの村上春樹特集
BRUTUSで2号連続で村上春樹特集でした。10月15日号(10月1日発売)と11月1日号(10月15日号)。いま、Amazonでみたら紙の雑誌は品切れで定価以上で出品されていました。もう品切れみたい。買っておいて良かったかな。
まだ一部しか読んでませんが、特集の面白さは村上春樹のおうちがかなり公開されていること。書棚、壁に飾られたアート作品、レコード棚など自宅写真がかなりあります。村上春樹のプライベートに踏み込んでいます。村上と親しい編集者かライターがインタビューしていますが、ここまで公開することは、過去なかったのでは(村上マニアではないので、正確ではないのですが)。
ざっと読んだところでは、興味深いのは村上春樹本人の文章(「うちの書棚から」)と村上へのインタビューです。やはり普通の人とはちょっと違うのを感じます。
もっと本を読んで、音楽を聴いた方がいいと思った村上春樹特集でした。
2021/10/04
BRUTUSの村上春樹特集
今週はノーベル賞ウィークで、村上春樹の文学賞受賞への期待でメディアは盛り上がりそうです。そんな時期だからか、BRUTUSの最新号は村上春樹特集。2号続けての特集とかで、今号は<「読む。」編>です。記事の中で、「うちの書棚から」という文章を村上春樹が書いています。
村上は、10代のころ浴びるほど本を読んだ。小説を書き始めたとき役にたったのでが、それまで浴びるほど本を読んできた様々な本の「記憶」の集積だった。それはまさに貯水地のようなもの、と書いています。
その上で、
「考えてみれば、僕はこれまで小説を書くことで悩んだり苦心した覚えがほとんどない。もし何か欲しければ、もし何かが足りなければ、その貯水池から自分のための水を汲んでくればよかったわけだから。」
と書いています。
本を読むことは膨大なエネルギーがいることだから、村上春樹はその才能も持ち合わせているのですね。
ノーベル賞とるかな、村上春樹。
2021/09/24
講談社の影響力
1週間ほど前のニュースですが、アマゾンが講談社と直接取引すると報じられました。日販、トーハンといった取次を通さず、アマゾンは直接講談社から仕入れる「直接取引」を今月から始めた、と伝えられています。ただ講談社のすべての書籍、雑誌ではなく、いまのところ
<直接取引の当面の対象は人気の3シリーズ「講談社現代新書」「ブルーバックス」「講談社学術文庫」の既刊本。効果を見極めた上で他の書籍や新刊本への拡大を検討する。>(9月16日 朝日新聞デジタル)
という状況です。
いうまでもなく講談社は業界では最大手です。最近『出版と権力 講談社と野間家の110年』を読みました。今年の2月にでた本ですが、600ページをこえる大作でやっと読み終えました。著者の魚住昭は、100年以上にわたる講談社の歴史を、講談社に保管されていた内部資料を含め、膨大な資料、データを読み込んで書いています。講談社の成り立ちから成長、挫折を細かに描写した労作だと思います。
ただ、視点はあくまで講談社です。競合する出版社、例えば小学館のことなどはほぼ触れられていません。時代に合わせて変革しているようにみえる講談社も、その未来図は見通せません。アマゾンとの直接取引がどのように進展していくか。興味深いところです。
2021/09/03
定期購読雑誌の悩み
すでに伝えられていますが、来月から郵便の土日配達が休止になります。これに合わせゆうメールも土曜日には配達されません。ゆうメールを使っている雑誌の定期購読配達がサービスの変更を強いられます。
「週刊東洋経済」がゆうメールで配達されていて、通常の発売日(書店などの店頭に並ぶ日)の前々日の土曜日に届くことがほとんどです。来月からはこれができなくなります。
先月、配達された本誌にお知らせが同梱されていました。これには、
1.お客様への到着がこれまでより遅れる
2.土日配達を希望されるお客様には、弊社(東洋経済社)が送料を負担し、発売日前にお届けできるようにする。
3.2022年4月より「特別プラン」を新設する。
とあります。
また、定期購読プランの継続価格を値下げすることも書かれています。これは従来より1割以上の値下げです。
定期購読の利点のひとつは発売日前に届くということ。情報は早いほうがいいからね。ゆうメールの土曜配達の休止は影響が小さくありません。
2021/07/27
付録付きDIMEの価値
DIMEを付録につられて買ってしまいました。めざましテレビで7時半頃に小学館のCMをやっていて、これに誘惑されました。今月号(2021年 9・10月号)の付録はLEDリングライトPREMIUM。スマホ撮影には欠かせないと言われているらしいグッズです。表紙には「あの完売付録が超バージョンアップ」とあります。
人気なのか。アマゾンあたりのネットショップでは正規価格では買えず、(いま時点で)定価1280円が2000円で出品されています。でも、いくらならこのDIME今月号は買いなんだろう。今更ですが。これもアマゾンで検索すると最安値は1499円。もちろん機能がいろいろ付いていて(明るさ、照明モードが変えられたり)、比較はできません。
でもDIMEの割り切った機能でのリングライトは使えるかも。実はまだ使っていません。そもそもスマホ撮影とかほとんどしないし(笑)。これを機会にやってみようかなと。
ひたすら付録戦略を続けるDIMEですが、収益的には黒字なんだろうか。赤字ではやらないよね。しかしながら、付録の魔力は強力です(笑)。
2021/05/17
出版社がつくる取次
本の流通は現状ではよくない、ということなんでしょう。先日発表された講談社などが書籍の流通に参入するということは、今のままではよくないと出版社側は判断しているからと考えられます。
「講談社と集英社、小学館は、全国の書店に書籍や雑誌を届ける流通事業を始める。丸紅を加えた4社で年内に共同出資会社を設ける」(5月14日 日経新聞電子版)
この会社で何をするのか。
「新会社はAI(人工知能)を活用して無駄な配本を減らし、返品率を下げるほか、出版物に1冊ずつICタグを貼り付けて在庫や販売の状況を管理し、出版流通の効率化をめざす」(5月15日 朝日新聞デジタル)
ということなんですが、かなりの投資になる気がします。
単価が低い書籍で費用対効果はどうなんだろうと。
現状、本の流通はトーハンと日販のほぼ寡占状態と伝えられています。2社はこの動きをどう捉えているのか。
市場が縮小する中、この動きはどのように進んでいくのか。なんか、上手くいかない気がします。
2021/04/29
中吊り広告みたいな「週刊ポスト」の表紙
新聞広告でみて「週刊ポスト」を久しぶりに買いました。<東京五輪強行で「一億玉砕」の悪夢>という記事が気になったもので。それにしても、この表紙はなんだろう。中吊り広告みたいな、と言うか、目次みたいなとも言える大胆な表紙。「週刊現代」も同じですが、ずっと前からこの状態です。美しい女優さんが表紙を飾っていたのは、遙か昔のことになりつつあります。この表紙なんて、「週刊ポスト」という誌名が半分くらいしかみえない。チラシ広告にも通じる庶民的なセンスです。
この表紙をみるだけで、週刊ポストのターゲットがよくわかります。私よりちょっと年下の疲れたサラリーマンでしょう。いろいろあって大変だなあ。でも昔は良かった、という人(もちろん男性)かな。
それにしても、五輪はどうなるのか。「週刊プレイボーイ」は<竹やり五輪>と表現していました。新聞が伝えないとが週刊誌にはあります。目が離せません。
2021/04/13
T JAPANのいま
先日ポストに入っていた「T JAPAN」。朝日新聞が読者に配布している冊子です。冊子というのは失礼で、100ページ以上ある立派なもの。定期的に発刊されているようですが、いつ来るかはわかりません。
T JAPANはいつからあるのか。ネットで検索してみると、2015年3月25日が創刊です。6年やっているわけですね。
せっかくいただいたので、真面目に(笑)紙面をめくってみたのですが、オシャレですね、これは。The New York Times Style Magazineなので、そんな雰囲気。朝日新聞と集英社が作ってるのですが、内容は女性誌の感じ。メディアはジェンダーは関係がないけど、高齢者向きではなさそうです。
素朴な疑問は、なぜ朝日新聞がこのメディア(冊子)をやっているのか。広告収入が目的なのか、とも思われます。
さて、「T JAPAN」がいつまで続くのか。興味津々。
2021/03/26
トーハンの資本提携
昨日の日経新聞に小さく載っていた記事に興味をひかれました。「トーハン、電子書籍大手メディアドゥと資本提携を発表」と題された記事です。
「出版取次大手のトーハンは25日、電子書籍流通大手のメディアドゥと資本業務提携を結ぶと正式に発表した。29億円を相互出資し、メディアドゥがトーハンの筆頭株主になる」(3月25日 日経新聞)
メディアドゥなる会社を初めて知りました。会社四季報で調べると、
「電子書籍取次で国内首位。コミック軸に独自の配信・ストア運営システムに強み」
とあり東証1部上場。
電子書籍にも取次があるのです。そうですね、紙だろうが、電子版だろうが取次(問屋)という機能は必要です。
トーハンは書籍、雑誌の取次大手ですが、電子書籍の取次にはなれなかったのです。
本をめぐる流通も大きく動いています。日販はどうするんだろう。厳しい闘いかもしれません。
2021/02/05
JJの休刊
大学生の時(大昔です)、雑誌「JJ」を先輩の女性が持っていて、ちょっと見せてもらいました。ちょっとした驚きがありました。JJという響きも新鮮でした。あの頃、JJ、そして「Can Cam」は時代を表現しているメディアでした。若い女性にとっては最強のメディアだったかもしれません。
そのJJが事実上休刊と、昨日の朝日新聞が記事にしています。
<「かつて『JJ』は1980年代に女子大生ブームの牽引(けんいん)役として(中略)一時代を創ってきました」。2021年2月号の巻末に、編集部からのメッセージが掲載された。この号を最後に不定期刊行となり、ウェブなどで発信するという。>(2月5日 朝日新聞)
WEBマガジン的なものは残りが、雑誌としてのJJは休刊ということです。JJの最近の部数は「20年4~6月の発行平均部数で約4万5千部」です。全盛期、1995年には公称77万部でした。ライバル誌の「Can Cam」は5万部ほどになっていますが、まだ存続しています。これも厳しそうです。
もう雑誌は、メディアとしての役割を終えたのではないか。そんなことを思わざるを得ないJJの休刊です。
2020/12/18
LEEの付録
付録付きが当たり前になった月刊誌ですが、特に女性誌の新年号は豪華です。今月7日に発売の「LEE」を付録にひかれて買ってしました。「L.L.Bean ふわもこボアトート」と「2021 花のカレンダー」が付録。定価は880円(税込)。「L.L.Bean ふわもこボアトート」はしっかりしたもので、原価はどれほどかな。L.L.Beanのブランドだし。
付録はついているものの、本誌は226ページとそんなに厚くないです。中身もタイアップ記事が目立ちます。ニトリ、ケルヒャー、ルンバなどの広告記事が展開されています。
LEEは女性誌の中でも料理記事が多い方です。しかし、新年号とはいえ、鍋料料理と「おつまみおせち」で正月らしさはほとんどありません。また、栗原はるみの料理記事もありますが、これは栗原はるみブランドの調理道具のタイアップ記事です。
歴史あるLEEといえども、厳しそうです。
2020/11/24
「Go To トラベル完全攻略」のDIME
小学館がCXのめざましテレビでCMをやっていて、これで知った「DIME」の今月号。付録の「8.5インチLCDデジタルメモパッド」にひかれて買ってしまいました。DIME買うの、久しぶりだな。最近は付録を売り物にしている感があるDIMEですが、今月号の特集は「Go To トラベル完全攻略」です。
発売日は16日ですが、なんともタイミングが良くない企画。<知られざるお得な予約方法から年末年始に行ける超穴場プランまで最新情報を総まとめでお届けします>という企画ですが、これから予約するのは、ちょっと勇気がいります。Go To トラベルの行方はどうなるのか。DIME編集部も気をもんでいるに違いありません。
付録の「8.5インチLCDデジタルメモパッド」も使えます。同じような商品は、ネットで探した限り1000円近くするので、まあお得かな。DIMEもいろいろ考えています。
2020/11/10
ファミマの雑誌売り場縮小
週刊誌を2誌買っています。「週刊文春」と「モーニング」ですが、いつから読み始めたのか覚えていないほど昔からですが、買うのはもっぱらコンビニです。通勤していないので、駅の売店では買えず、コンビニで買うことがほとんどです。
そのコンビニの雑誌売り場が縮小されるというニュースが日経新聞に載っていました。
「ファミリーマートが雑誌売り場を縮小している。新型コロナウイルスの感染拡大を機に売れ行きが変化していることに対応し、10月中旬から順次、全国1万6千店で店舗のレイアウトの見直しを始めた」(11月10日 日経新聞)
とファミマが雑誌売り場を小さくするという動きです。
「各店舗の雑誌棚を原則5台から3台に減らし、空いた2台分のスペースには文房具や日用品を移す」
とスペースが4割減!
ファミマに限らず、コンビニでは雑誌売り場が縮小されている感があります。うちのそばのナチュラルローソンもかなり前に雑誌売り場は小さくなりました。
記事では
「電子書籍の普及もあり『雑誌を置かない店舗が出てくる可能性はある』」(コンビニ大手の幹部)
ともあります。出版業界には厳しい状況になりました。
2020/11/05
あるフライング
渋谷のハチ公のそばにあった新聞、雑誌売り場(なんと言ったら正しいのかな。テントで新聞、雑誌を売っているところ)では、週刊誌を発売日の前日に並べていました。最近は渋谷にいく機会もほとんどなく、買うことはなかったのですが、先日通りかかったら、売り場がなくなっていました。
以前は、発売日前に週刊誌を店頭に並べているところが、いくつかありました。これを知っているのは、なにか秘密の愉しみを味わっている感じでした。
昨晩、とあることで帰りが遅くなり、最寄りの駅に降り立ったのが10時半過ぎ。駅前のとあるコンビニに入ると、今日(木曜)に発売の「週刊文春」と「モーニング」な並べられていました。この店、以前も前日に並べるフライングをやっていました。でも、毎週というわけでもなく、やっていない週もあります。
まあ、前日に買ったところで得することもないのですが(笑)。ちょっと気になるコンビニでした。
2020/07/19
日経新聞の読書欄
少し前から気づいたのですが、日経新聞の土曜日に掲載されている読書欄が2ページになっています。以前は3ページだったのに、いうから2ページに減ったのか。電子版で可能な範囲でバックナンバーを調べてみても2ページでした。
日経新聞の読書欄は1ページ目にリーダーの本棚(著名人が愛読書を披露)があって、2ページ、3ページ目が見開きで新刊書の書評でした。この書評が1ページに減っています。
本が売れなくなり、3ページを読書欄に割く価値がない、という判断なのでしょう。その分、なんのページが増えているんだろう。
まあ、日経新聞の読者も本を読まなくなっているということですね。
2020/05/29
モーニングが合併号に
女性誌などの月刊誌が軒並み合併号になっています。もちろん、取材とか企画ものの撮影ができないためです。しかたないなと思ってましたが、今週号の「モーニング」が合併号になっていて、ちょっと驚きました。
昨日買ってきて、表紙に「No.26・27」とあり、最終ページ(目次)に「次号28号は6月11日(木曜日)発売」と書いてあります。6月11日は再来週だよ。
「少年ジャンプ」が編集者に感染の疑いがあり、先月合併号になっています。でも、モーニングはどうしたんだろう。コミック誌の編集はネットで完結できないのか。取材とかあまりなさそうだし。漫画家がコロナのため、描けないのか。事情を説明して欲しいよ。
ともあれ、雑誌の編集現場も大変、というのは少しわかりました。
2020/05/12
東京ウォーカーが休刊
「東京ウォーカー」が休刊です。
<KADOKAWAは11日、情報誌「東京ウォーカー」「横浜ウォーカー」「九州ウォーカー」を6月20日発売号で休刊する、と発表した。「東海ウォーカー」「関西ウォーカー」は刊行を続けるという>(朝日新聞デジタル)
いまや貴重な紙の情報誌がついに休刊。東京、横浜は休刊ですが、なぜか東海、関西は継続ですが、各地版があるは知りませんでした。休刊の直接の原因は部数の落ち込み。NHKのニュースによれば、「平成5年の最盛期には発行部数が80万部に達し」ていたのが、最近は2万部。この部数の推移は、雑誌とインターネットの関係を物語ります。
かつては街の情報は雑誌にありました。「POPEYE」とかを持って、店に行った頃が懐かしい(笑)。情報誌という言葉が死語になるのも遠くないかもしれません。
2020/04/19
更に厳しい雑誌の状況
定期購読でとっているので、昨日「週刊東洋経済」が届きました。今週号の特集は「コロナ大恐慌」です。これまで特集では取り上げなかった新型コロナウィルスの特集です。表紙の見出しには「日本経済はどこまで沈むか」と大きく書かれています。これは、誰にも分からない。
記事によれば、特に厳しいのは宿泊、飲食サービスです。GDPはどこまで落ち込むのか。考えたくもないことです。
記事の内容は衝撃ですが、この号の薄さもちょっと衝撃です。先週号が100ページに減ったと以前の記事で書きましたが、今週号は92ページに減少。これで730円だから、かなり割高です。東洋経済は大丈夫かもしれませんが、この状況では休刊になる雑誌がでてくるかもしれません。
2020/04/16
なぜ古本屋が休業
外出自粛で積ん読になっていた本を読んだ、という人もいるかと。読み終えたので、新しい本を買おうとしても、けっこう本屋休業です。紀伊國屋書店は首都圏の店舗は休みです。TUTAYAもほぼ休み。
東京都の休業要請で本屋は対象外です。しかし、古本屋は休業要請の対象とされています。なぜだろう。古い本売っているから。古本屋は小さいところが多く、三密を回避できないからか。でも、街には小さな新刊書店もある。
日テレのニュースサイトによれば、「衣食住に関するものは必要だが、古書は『趣味、嗜好の範囲』」という担当者の回答が紹介されています。古書は生活には必須ではなく、趣味のものなのか。知らなかった(笑)。
大手だけでなく、小さな書店も閉めているところが少なくありません。本も買えない、という状況になっています。
2020/04/13
雑誌の苦悩
定期購読している「週刊東洋経済」が来て手に取ってみると「薄いな」と感じました。今週号は「牙をむく株主」というタイトルですが、総ページは100ページ。手元にある直近のバックナンバーをみると116ページです。16ページ減です。1折減っている(折という概念は今は使わないのかな)。
そういえば、女性誌の「LEE」が6月号、7月号を合併号にすると発表しています。
「新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、雑誌作りにご協力いただいている多くの方々の健康や安全を第一に考え、取材・撮影を一時中断することになりました」(公式ウエブサイトより)
5月7日発売号を6・7月合併号として、6月7日発売の号はなし、ということになりました。
取材が必要な雑誌は、同じ状況だと推測されます。同様の対応になる雑誌が出てきそうです。
2020/03/01
&Premumの京都特集
雑誌というメディアの弱点を改めて認識したのが今月号の「&Premium」の記事です。特集は「そろそろ、京都に行きたくなる」。今年は桜の開花も早そうだし、京都に行きたいよね、という絶好の企画(「和楽」の今月号も京都と桜の特集です)。
京都はほとんどわからないので、この特集がどの程度いいのかわからないのですが、今月大学の卒制展があるので、ひょっとしたら京都にいくかもと買ってしまいました。
グルメを中心としたガイドで、これではるるぶでもよかったかとページをめくっていると「まだ京都は混んでいると思っている人へ、知ってほしいつのこと」という記事。これは外したな、完璧に。
先週末、スクーリングで京都にいったとき、嵐山にいってみましたが人は当然、少ない。それ以降、さらに事態は悪化し、ミュージアムは休館に。お寺とかはやっているのかな。
こんな事態になるとは思いもしていなかったでしょう。いやいや、ほんとに大変なことになりました。
2019/12/13
2019/10/15
週プレの糸井重里インタビュー
珍しく「週刊プレイボーイ」を買いました。新聞に載っていた広告(朝日新聞ですが、週プレの広告が載ることが珍しい)のある記事をよみたかったからです。<糸井重里「僕と岩田さんと『MOTHER』と」>というインタビュー記事です。
記事の発端は7月にでた『岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた』がほぼ日刊イトイ新聞からでたからです。インタビューで糸井重里は、
僕らが岩田さんのことを忘れることはないけれど、”去る者は日々に疎し”という言葉があるとおり、任天堂ファンの方なんかでも次第に忘れていっちゃうことはあるのかなと」だからこういう岩田さんの言葉をまとめた本を出しておきたかったんです。
と語っています。そして、こう続けます。
でも、すぐに出して、過剰に「追悼!」みたいになるのも本意でなかったし、商売っ気が先行しているように思われるのもいやだったし」
とも(糸井さん、上場企業の社長さんなんだから、商売っ気ないといけないと思うのですが)。
インタビューではゲームソフト『MOTHER』誕生から30周年ということで、このソフトのことが話題の中心です。ともあれ、この本のことは知らなかった(書評でも見かけなかった)、さっそく読んでみます。
2019/09/03
雑誌の新聞広告
新聞朝刊の1面下に載っている雑誌広告をみていると、面白いものに時々出会います。日経新聞は経済系の雑誌が多いのですが、朝日新聞はバラエティーに富んでいます。昨日の朝刊には『月刊住職』の広告がありました。この広告、とても興味深いものがあります。今月号は創刊45周年です。トップにある記事は「増える引取先なき遺骨の行方」です。「お寺に最新最適の音響設備の選び方」なんてのもあります。「無断でお寺がジグソーパズルにされたり、御朱印が本にされたら?」は深刻な問題だと推測します。この『月刊住職』はアマゾンでも買えるので、思わず買いそうになります。
また『月刊臨床精神薬理』の広告も。これは内容がまったく理解できません。月刊なのに5000円もします。専門家向けの雑誌ですが、広告をみて買う人がどれほどいるのかな。アマゾンでも買えません。
世の中にはいろいろな雑誌があるものだと感心します。
2019/08/27
Seventeenとnon-no
大学の科目試験を受けるにあたり、事前の試験のポイントがシラバスに記されています。ここに現代のファッション写真について考えをまとめておくことが指示されています。困りますよね。ファッション写真なんて興味をもってみたことがないからね。
付け焼き刃で女性誌を何冊か買い込みました。その中で特に気になったのが『Seventeen』と『non-no』です。体裁がしっかりしている。背があるつくり(無線綴じ)です。昔は背がない中綴じでした。
特に『Seventeen』はしっかりとしたつくり。確か週刊だったはずだが。それに『non-no』も隔週刊で、もっと軽い感じだった記憶があります。
ネットで調べてみると『Seventeen』、『non-no』とも月刊誌になっていました。いろいろ事情がありそう(要は部数の問題かな)。月刊だと旬の情報もちょっと遅れ気味になりそう。かなり厳しそうな女性誌です。
2019/08/12
村上春樹のインタビュー
最近は村上ラジオとか、割とマスメディアに露出が増えているような気がする村上春樹。「文學界』の最新号にロング・インタビュー「暗闇の中のランタンのように」が掲載されています。このインタビューは今年の5月に配信した記事をもとに、大幅に加えられたものです。
今年、村上春樹は『風の歌を聴け』でデビューして40年にあたります。40年書き続けてきた小説をテーマに、春に『騎士団長殺し』が文庫化されたこともあり、インタビューではこの作品のことが中心に語られています。
創作の方法論は著作で語っている村上春樹ですが、このインタビューには興味深いことがいくつもありました。例えば描写について。村上は描写については何度も手を入れるといいます。
「会話は、一回書いたらほとんど手を入れない。描写に関してはあまり得意じゃないから、一生懸命何度も書き直すんです」
と言っています。
小説を40年書いていても、描写は得意ではないのかとちょっと感激(笑)。
とても刺激的なインタビューでした。
2019/07/26
クッキングパパ、1500回
積ん読になっていた先週の「モーニング」を読もうと表紙をみたら、「連載1500回、クッキングパパ」のタイトルが添えられた荒岩課長の大きなイラストが。
「クッキングパパ」の連載開始は1985年5月16日のモーニング。34年前です。ご存じの通り、荒岩課長は博多にお住まいで、作者のうえやまとちさんも福岡在住です。私は80年から82年まで2年間、博多で仕事をしていました。当時、博多を満喫していました。
うえやまさんが博多で活動されていなければ、1500回も続かなかったでしょう。毎回、おいしそうな料理を披露してくれる荒岩課長や登場人物。料理レシピも載っている希有な存在のコミックです。
でも、荒岩課長はもう出世しないのか。島耕作でさえ、会長から相談役になろうとしているのに。永遠の荒岩課長かもしれません。
2019/06/14
雑誌売り上げ減少の問題
雑誌が売れないようです。このことを実感するのはコンビニ。雑誌コーナーが以前より狭くなっています。ふらっとコンビニに立ち寄って、雑誌を買うなんてほど、雑誌の種類がありません。狭い棚で絞られた雑誌しかなく、寂しい限りです。
朝日新聞に
<雑誌の売上減→「ついでに配送」だった書籍流通もピンチ>
という記事がありました。これによれば、
<不振の背景は、ピーク時の半分以下となった雑誌の売り上げ減だ。日本の出版流通は、大量の雑誌を発売日に合わせて一斉に全国の書店に届ける際、「ついでに」送ることで書籍の配送コストを吸収する仕組みで機能していた>(朝日新聞デジタル)
と雑誌の落ち込みが大きな影響を与えています。
先日参加したシンポジウムで往来堂書店の経営者の方が、
「雑誌の落ち込みのよって、雑誌を買いに週一とかで店に来る人が減った。そのため雑誌と一緒に文庫本とかを買ってたのが、減ってしまった」
という主旨のことをおっしゃってました。
本屋、どうなるんだろうな。誰か教えてください。
2019/03/12
ダ・ヴィンチの本屋特集
ダ・ヴィンチを買いました。本屋特集をしているということで、久し振りです。メインの記事は「あの人の、行きつけの本屋さん」。作家の辻村深月、永江朗、ミシマ社の三島さんなどが選ぶ本屋が紹介されています。辻村深月の一押しは紀伊國屋書店新宿本店です。これはまっとうですが、これ以外にもおすすめがあり、そこに中目黒ブックセンターがあります。この本屋さん、健在なんですね。
メイン記事以外にも、「目利き書店員がつくる懇親の本棚」「最旬本屋さん&本好き注目スポット」なんて記事もあります。人気らしい文喫、箱根本箱も紹介されています。
自分のところで忙しく、最近本屋さんにいっていないのに気付きました。本屋巡りをしたくなりました。
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2019/03/03
ポトラというブックフェア
ポトラにいってきました。桜新町で開催されているブックフェアです。昨年始まり今年が2回目ですが、知ったのは最近で、去年はいっていません。どんなブックフェアなんでしょうか。ホームページから引用します。
「ひとり、ふたり、三人、そんなちいさな規模で本を作り読者に届けている16社の出版社があつまり、
2018年にスタートしました。〈ポトラ〉の名前は、「持ちよりパーティ」を意味する言葉「ポトラック」から名付けられました」
会場にはbひとり+αでやっている出版社16社がブースを構えて、本を売っています。私は島田さんがやっている夏葉社以外は存知あげませんでした。ひとり+αの出版社がこんなにあるなんて。
ポトラはイベントも開催しています。昨日は、
・ちいさな出版社の続け方――教えて!みんなの一日
(トランスビュー・夏葉社・港の人・猿江商會)
・伝説のトークバトル「街の本屋の逆襲」、ふたたび! 内沼晋太郎(numabooks、下北沢B&B)×佐藤雄一(新潟・北書店)《司会:石橋毅史(『本屋な日々』)》
に参加してきました。面白い話がたくさんきけました。
ポトラは今日も開催です。本好きにはおすすめです。
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2019/02/15
モーニングの部数
毎週木曜にはコミック誌の「モーニング」と「週刊文春」を買うのは習慣です。昨晩、いつもとは違うセブンイレブンにいって買おうとしたら、「モーニング」はありませんでした。売り切れ。しかたないのでファミマで手に入れました。
「モーニング」はコンビニに置かれている冊数が少ない。気になって部数をしらべると、最新のデータだと19万部ほど(日本雑誌協会のデータ)。少ないな。30万部ほどはあると思い込んでました。
日経新聞に「漫画サバイバル」というコラムが載っていて、「週刊少年ジャンプ」の部数凋落のことが取り上げられていました。全盛期に653万部だったのが、いまは177万部。確かに数字としては激減していますが、いま177万部もあると言うのは凄い。ちなみに「週刊文春」は61万部ほどです。
雑誌を売っているコンビニは5万7千ほど。減っている書店は1万1千ほど。あと多くはないでしょうがキオスクとか駅の売店もあります。大雑把に7万の店舗があるとすると「モーニング」は1店舗あたり2.7冊が配本される計算。当然、店の属性で配本数の調整はあるでしょうが、1店舗に置かれる冊数は多くないです。
「モーニング」を読むのは、いまやマイナーなことになっているようです。
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2019/02/04
アマゾンの書籍買い切り
新聞などで報道されて以来、出版関係者に波紋を投げかけているアマゾンの書籍買い切り表明。
<ネット通販大手のアマゾンジャパンが、取次会社を介さずに出版社から書籍を直接購入して返品をしない「買い切り」を開始し、書籍の値下げ販売も検討する方針を明らかにした>(朝日新聞デジタル)
これに対し、本を売る側はどう考えているのか。日経新聞の記事には、
<「返品が可能なため書店はこれまで本を販売する努力を怠ってきた。書店が責任を持って販売することで市場活性化につながる」(大手出版社)と話す>
なんて暴論(?)も載ってました。
版元(出版社)はアマゾンの買い切りは、概ね歓迎だと思いますが、取次は捉えているのでしょう。日販、トーハンといった大手はなにかアクションに出るのか。
暴れる黒船に、日本勢の戦いが見物かもしれません。
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2019/02/01
東洋経済の新連載
たまっていた「週刊東洋経済」を読んでいたら、連載のコラムがいくつもあることに気づきました。手元のある最新号は2月2日号で、どれも連載第3回となってます。そこで1月19日号の目次を開くと、新連載と書かれた記事がたくさんあります。表紙には「新連載15本」とありました。
1月19日号は新年になって店頭にならんだ最初の号。紙面を刷新したようです。巻末にある「編集部から」には”ホンモノの教養が身につく連載・コラムを増やした”とあります。
新連載の中には<誌上 早慶交歓戦>なんてのもあります。2つの大学の読者が多いのか。それ以外の人には関係のないコラムです。
東洋経済の誌面刷新が功を奏するか。その結果を教えてください。
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2018/12/30
今年のベストセラー
本の年間ベストセラーが発表され、メディアで報じられています。2017年11月26日~2018年11月24日の期間での日販による20位までのランキングが発表されています。リストにある本で、読んだもの一冊もなかったです。
今年はまあまあ本読んでると思っていたのですが。特にベストセラーを避けていたわけでなく、いくつかの書評を読んで買った本もあるので、新しい本も読んでいるはずなんですが、何故だろう。
ちなみに出版の販売金額も発表されています。
「出版科学研究所がまとめた2018年の書籍・雑誌の推定販売金額(1~11月)は前年同期比6.4%減の1兆1757億円だった」(12月30日 日経新聞)
相変わらず厳しい。この数字は11月の集計ですが、このままだと1兆円割れが近い予感が漂います。しかし、日経新聞の記事では「ベストセラーを生み出す力はまだある」と書いています。来年にはどうにかなるだろう、とほのかな期待をしています。
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2018/12/23
本は反転攻勢できるのか
日経新聞に「平成の30年 文化は世につれ」と題した連載のコラムが掲載されていて、昨日の紙面には「活字離れ、本に反転攻勢の動き」という記事がありました。
たびたび指摘されていますが、出版産業の売上げはずっと右肩下がりです。1996年に2兆6564億円あった市場規模が、2017年には1兆3701億円とほぼ半分になってしまいました。かつて不況に強いと言われた出版産業ですが、いまは出版産業そのものが不況そのものです。
記事には八戸ブックセンターの取り組み、光文社の古典新訳文庫の事例が紹介されています。興味深いのは児童書の売上げが右肩あがりという事実です。
「少子化にもかかわらず、児童書や絵本の市場は13年ごろを底に右肩上がりのトレンドを保つ。新進作家の活躍や読み聞かせの広がりによる」(12月22日 日経新聞)
新しい元号の時代に、本は反転攻勢できるのか。期待は広がります。
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2018/12/21
2019大予測と景気
「週刊東洋経済」の最新号が配達されました。早いです。書店にはいつ並ぶのだろう。連休だから22日の土曜日かな。
今週号は分厚い。「2019 大予測」が特集。毎年この時期恒例の企画です。早いな、もうこの時期か。昨年はお正月に読もうと思っていて、ほとんど斜め読みなってしまった記憶があります。
ぱらぱらとめくって面白そうなのは冒頭の「絶頂期から停滞期へ 平成30年間ニッポンの足跡」。平成元年は1989年。バブルの頃です。あの時代はすごかったな。バブルの恩恵にはあずかりませんでしたが。
バブル崩壊後は、わずかしか経済成長していないと思えますが、しかし昨日、政府が発表したところによれば、今の景気はいいようです。
<景気拡大の長さが6年1カ月に達し、戦後最も長かった2008年2月までの「いざなみ景気」に並んだ可能性が高い、との見方を政府が示した>(12月20日 朝日新聞デジタル)
景気がいい実感はありません。来年の景気はどうなるのか。東洋経済の予測を読んでみます。
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2018/11/08
『本を贈る』を語る会
『本を贈る』(三輪舎)という本があります。以前から書店で見かけていたのですが、「本をプレゼントする」ことについて書かれ本だと思っていて、手に取っていませんでした。実は、本を読者まで届けることに関わっている人が、それぞれの思いを綴った本だということを知りました。
「贈るように本をつくり、本を届けるひと10人の手による10編の小論(エッセイ)集です」(三輪舎ホームページの編集後記より)
この『本を贈る』のイベントがあり、参加してきました。本屋Title店主の辻山良雄さんとツバメ出版流通の川人寧幸さんのトークイベント。川人寧幸さんは本書の著者のひとりです。
会場は田原町にある Readin’ Writin’ BOOKSTOREです。昨日紹介した『東京人』の表紙の本屋さんです。
ツバメ出版流通は川人さんが実質一人でやっている取次です。トークは辻山さんが川人さんに訊くスタイルで進められ、本の流通、本選びなど本にまつわることについて興味深い話をうかがうことができました。
近頃、本好きが目立つようになったのですが、気のせいかな。
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2018/11/07
2018/11/02
hontoの送料
通販で本を買うとき、時々利用しているのがhonto。アマゾンになくても、ここには在庫があることがあり、結構便利。先日、曾野綾子の文庫を注文しようとして気づきました。送料が有料、324円になっています。無料だったはず。まあいいやと注文。
その後、とあることから『本を贈る』を買いたくなり、これをアマゾンで探したら新刊は入荷の予定もない。それで再びhontoへ。送料を2回分払う羽目に。
hontoの送料無料は、特別なキャンペーンとかで、9月末で終わってました。本の通販は、例えば紀伊國屋書店でも2500円未満は送料がかかります(ここは594円と高め)。
いまや、本をネットで買うとき、送料無料というのは特別ということなのですね。
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2018/09/30
料理レシピ本大賞というもの
本屋大賞は割と有名ですが、「料理レシピ本大賞」はどれほど知られているのでしょうか。その名の通り、料理のレシピ本のナンバーワンを選ぶものです。そもそもどのような基準で選ばれるのか。
<料理レシピ本大賞 in Japanは、実施要項内にある《エントリー・選考基準》によって、出版社様からのエントリーを受付け、その中から書店員からなる「書店選考委員」、料理専門家からなる「特別選考委員」による投票によって各賞が決まります>(公式ホームページより>
出版社と書店が中心となって選ぶ賞。出版社からのエントリーというのがポイントかな。
先日、今年で5回目となる大賞が発表ラクうまごはんのコツれました。『みそ汁はおかずです』が大賞です。著者は瀬尾幸子さん。瀬尾さんは第2回の大賞を『ラクうまごはんのコツ』でとっています。
『みそ汁はおかずです』は土井善晴さんが一昨年著した『一汁一菜でよいという提案』と同じ発想で、みそ汁とご飯(またはパン)で食事を完結しようということ。目新しくはないですが、「みそ汁はおかずです」というタイトルが上手い。
料理レシピ本大賞は、本の売り上げにどれほど貢献するのか。個々が気になるところです。
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2018/08/30
キオスクの雑誌販売、危機
最近、コンビニにいくと雑誌コーナーのスペースが減ったな、と痛感します。うちの近くのローソンは雑誌コーナーを狭くして、フリーの飲食スペースにしました。
雑誌は駅ナカでも売れていないようです。今日の日経の記事「駅ナカ 雑誌消滅の瀬戸際」は衝撃的。
<JR駅構内の店舗「キヨスク」などへの雑誌の卸売りについて、一手に担ってきた公益財団法人「鉄道弘済会」が10月にも撤退する。販売がピーク時の10分の1となり採算が悪化した>(8月30日日経新聞)
ピーク時の10分の1とは、すごい減少です。
「鉄道弘済会」の撤退後はトーハンが引継ぎ、
<東北から東海の約1000店から雑誌が消える事態はひとまず回避されたが、将来、出版業界へのさらなる打撃となりかねない>
とのこと。トーハンも体力が充分とは思えないし。心配です。
危機だらけの出版界です。
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2018/08/15
取次の話
今更記事にするまでもない気がしますが、昨日の日経新聞には「出版取次、物流費追い打ち 」なる記事が掲載されていました。
<出版物の流通を担う「取次会社」が苦境に立っている。ネット書店の台頭や出版市場の縮小で本業が厳しくなる中、物流費の高騰が追い打ちをかける>(8月15日 日経新聞)
取次のトーハンは「トーハンは高騰する出版物の配送費を、26年ぶりに出版社へ『転嫁』する方針だった」が、同意を得られない出版社の多い。なにせ、「1社あたりの負担増は年に数百万円から2千万円に上る」からです。
トーハンは18年3月期に初めて営業赤字になりました。ネット書店、電子書籍が伸びるかな、取次が書籍、雑誌流通の主役にいられるのはいつまでなのか。そして、変わらないといけないのは、取次だけではありません。
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2018/08/07
ENGINEに登場、村上春樹
一昨日、ラジオにDJとして登場したことが新聞各紙で報じられるほど注目度の高い村上春樹ですが、雑誌『ENGINEl』の今月号(9月号)に登場してます。記事のタイトルは、「幻の37号車ルノー・カングーは、なんと村上春樹さんのところに行っていた!(前編)」です。
記事は、ENGINEの長期レポートのクルマ、ルノー・カングーに訳あって村上春樹が乗っていて、このルノー・カングーが草稿10万キロを達成することを記念してドライブに出かけ、そのレポートです。
記事の内容は、単にドライブのレポートだけでなく、村上春樹がこれまで乗ってきたクルマや、クルマを繰るこだわりなどを語っています。この人、ほんとクルマが好きなんだなと羨ましくなります。オープンツーシータとSUVの組み合わで2台のクルマを所有するのが基本とか。
記事ではサイクルウエアに着用しロードバイクに跨がる村上春樹の写真が載ってます。珍しいかも。記事は前編となっているので、来月号に続きます。やるな、ENGINE。
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2018/07/23
KADOKAWAの変革
KADOKAWAが動いています。昨日の日経に<KADOKAWA、直接取引を3300書店に拡大 「取次」介さず翌日配達も>という記事が載っていました。従来の取次を介して、書店に書籍、雑誌を届けていた仕組みを使わず、書店へ直接本を届けるというものです。「KADOKAWAは書籍を直接取引する書店数を1000店舗から3300店舗に増やす」といいます。
何故、取次を介さないで、書店に直接届けることをするのか。もちろんアマゾンに対抗するためです。アマゾンは出版社から直接本を仕入れることを始めています。取次を介するより、コストが安くなり、納期が短くなるからです。
KADOKAWAはアマゾンなどネット書店が広がる中、対抗策として書店に直接本を届ける方法で
「消費者が求める本を実店舗に早く届けるため、出版取次会社を介さない直接取引店を増やすことにした」
と実店舗での購買の促進を目指しています。
出版産業では闘いが続いています。出版社、取次、書店という流通が大きく変わろうとしているようです。
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2018/07/22
ランナーズの配達便
先々週、『週刊東洋経済』の定期購読の配達が、発売日より事前に届かず、問い合わせしたことを書きました。このことは、どうやらヤマトからゆうメールに変わったことが原因のようです。定期購読の読者から問い合わせ、クレームがあったためか、翌週には発売日の前々日に届きました。
もう一つ『ランナーズ』の定期購読しています。毎月21日発売ですが、19日に届いていました。ところが、今月号(9月号)は昨日届きました。発売日です。いつもより2日遅いです。どうしたんだろう。
配送されたパッケージをみると「ゆうメール」と書かれています。以前はヤマトだったはず。配送が遅れた原因は、これですか。『ランナーズ』は発売日前に来なくてもいいけど、気になります。
配送の現場は大変なようです。
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2018/07/18
POPEYEの時代
村上春樹のエッセイ、インタビューを読むために買った『POPEYE』は、特集が「サーフボーイと夏休み」です。最も縁のない企画(ちなみに、村上春樹は一時期サーフィンをやっていたそうです)。
『POPEYE』をよく買ったのは、隔週刊ででていた大学の頃かな。でも、どちらかというと『ホットドッグ・プレス』(講談社)をよく買いました。『ホットドッグ・プレス』のほうが実用色が強い雑誌でした。当時、ノウハウものを求めていた若者の私は『ホットドッグ・プレス』が好みだったかも。
ヤング向けの男性誌は、80年代はたくさんありました。なにせインターネットがない時代ですから、雑誌が情報源のすべて、という感じです。雑誌の載っている店によくいきました。懐かしい。
いまや、『POPEYE』も月刊になっています。昔はもっと薄く、手軽な雑誌だったですが、今は分厚く、重厚感さえあります。私にとって『POPEYE』の時代は、遙か昔になってしまいました。
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2018/07/17
2018/07/10
東洋経済の定期購読
ちょっと珍しいことがありました。「週刊東洋経済」を定期購読しているのですが、今週号(7月14日号)が、いつも届く土曜日に届きませんでした。翌日曜日にも来ません。月曜日になり、ホームページで見つけた<東洋経済配送問い合わせ係>に問い合わせ。
しばらく電話が繋がらず、何回かかけ、問い合わせると「先週の金曜日に発送しているので、今日には届くはず」とのお答えです。もう、発送から3日経っているし、本屋には並んでいる日だし。
定期購読のメリットの一つとして、発売日前に届くことがあります。これは東洋経済に限ったことではなく、「ランナーズ」でも同じです。
どうしたものかと思っているうち、昼前にポストを見ると、配達されていました。
ホームページにある<東洋経済配送問い合わせ係>の電話番号がが7月7日から変わっています。ひょっとすると配送業者が変わったのかもしれません。これまではヤマト運輸でした。宛名ラベルにヤマト運輸の電話があるからです。しかし、昨日届いたラベルにはヤマト運輸の名前はなくなっています。
昨今の物流事情は、なかなか厳しいようです。
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2018/07/08
知の体力:永田和宏
タイトルと著者にひかれて購入した『知の体力』(永田和宏著)。昨年度のNHK短歌講座の選者をつとめ、また朝日歌壇の選者でもある永田和宏は、細胞科学者でもあります。文系人間からは歌人かつ科学者をできるということだけで、驚愕な存在の永田先生の著書は、読まねばいけません。
本書は著者が京都新聞に「一歩先のあなたへ」という連載をしたものに、大幅に加筆して(元の3倍くらいになったという)、まとめたものです。永田によれば「若者へのメッセージとなるもの」という要望で書かれたもの。
そのため、学び、研究の途上にある若い世代へ向けての綴られています。永田先生よりは年下ですが、学び、研究の場にいたものとしては、心に響くメッセージです。
若い世代にはもちろん読んで欲しいですが、大人にもおすすめの一冊です。
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2018/06/10
五輪と万博のデザイン
東京オリンピックまで2年ほど。また2025年には大阪に万博を誘致しています。1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博の時代からは50年以上が経ち、再びオリンピック、万博という大きなイベントを主催しようとする日本。
64年のオリンピック、70年を体験している世代としては、あの時の熱狂とは違い、今回のオリンピックはなにか盛り上がりません。それは新国立競技場の設計コンペやり直し、エンブレムのやり直しなど、いろいろなことで迷走しているからかもしれません。
『オリンピックと万博-巨大イベントのデザイン史』(暮沢剛己)は64年と70年のオリンピック、万博をデザインという視点で分析し、そこから2020年のオリンピックデザインへと論を展開しています。
64年のオリンピックでは一貫したデザイン戦略があり、著者はこれを「デザイン・ポリシー」と呼んでいます。いま振り返って見ても、古さを感じない東京オリンピックのシンボルマーク、ポスターなどのデザインは、当時の日本デザインの総力を結集したものだったのでしょう。国家挙げてのイベントを支えたデザイン戦略だったということがわかります。
それに比べて2020年のオリンピックは、どうなんだろう。イベントとしては成功するかもしれませんが、デザインとしては成果が残せるのか。そんなことを気づかせてくれる一冊です。
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2018/05/06
東洋経済の定期購読
大学の先輩が、退職したときに日経新聞をやめたと言っていました。会社という現場にいなければ、ビジネスに関しての情報は必要がない、ということでしょう。ビジネス情報と言えば、いわゆる経済誌もあります。「日経ビジネス」「週刊ダイヤモンド」「週刊東洋経済」「プレジデント」など、いくつもあります。
最近は「週刊東洋経済」を定期購読しています。会社員やっていないのですから、日経新聞に加えて経済誌を読む必要などないわけです。
どうして東洋経済を定期購読するのか。自問自答してみると(笑)、社会の流行、動向を知りたいということでしょうか。会社で働いていれば、いろんな情報が入ってきますが、ひとりで商売やってると、孤立しがちです。
その「週刊東洋経済」の購読期限が近づく、どうしようかとちょっと悩み、結局、継続することに。定期購読の罠にかかってしまいました。
定期購読のいいところは、発売日前に届くこと。明日店頭に並ぶ最新号は(確か)木曜日に来ました。特集は<AI時代に勝つ子負ける子>です。東洋経済が見つけた売れるテーマです。この号、連休前に作ったためか、100ページなく、ちょっと薄いのが残念でした。
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2018/05/01
マスコミ電話帳
『マスコミ電話帳』という本があります。タイトル通り、マスコミの電話番号、住所が載っている本です。発行は宣伝会議です、かなり昔から出ている本です。映画、通信社、放送、出版、広告から学校、官公庁まで広範囲をカバーしています。
編集者やっているときに使っていたのですが、2年半ほど前に、仕事でDMを送るために購入しました。そのときのは2015年版でした。以前は毎年、新しい年度版がでていたのですが、2016、2017年とも発行されず、今年やっと2018年度版が出ました。
すぐに使う予定もないのですが、買ってしまいました。必要な人には情報満載です。これで2000円というのは安いと思いますが、必要にない人にはまったく価値がない本でもあります。
どれくらいの部数が売れるのか。そんな興味がわく本でもあります。
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2018/04/26
いわた書店の一万円選書
今週月曜日のNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』は「一万円選書」を行なっている「いわた書店」の店主、岩田徹が登場していました。この番組、ほとんど見ないのですが、今回だけは録画して、見ました。
「一万円選書」のことは聞いたことがありましたが、その内容はまったく知りませんでした。いわた書店は北海道砂川市にある街の書店です。一万円で岩田が選書するサービスは三千人待ちといいます。この事実だけ聞くと、成功している書店とも思いますが、番組で紹介された岩田の歩みは苦闘そのものです。
バブル崩壊後、書店の経営は悪くなります。いくつもの手を打っても成果が出ない。同業者も同じ状況だった。
「次の手を打っては潰れ、次の手を打っては潰れ、まわりが討死している荒れ野原」
と当時のことを岩田は語っています。
先輩からの依頼がきっかけではじめた一万円選書ですが、10年ほどはほとんど注文がなかったといいます。
「一万円選書」に書店の可能性を感じながらも、今の出版産業の多くの問題を改めて考えさえれた番組でした。
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2018/04/22
応酬話法とは
「ナイスですね」が思い出される村西とおるの『禁断の説得術 応酬話法』を読みました。村西とおると言えば、ダイヤモンド映像です。AV界の帝王とも言われていました。
でも、この本は応酬話法です。副題にあるように「ノー」と言わせないテクニックです。この人が応酬話法のテクニシャンとは知りませんでした。村西とおる流の応酬話法とは何か。目次を紹介します。
第一章 質問話法――質問によって本音を炙り出す
第二章 間接否定話法――最初に肯定してから、ソフトに否定していく
第三章 繰り返し話法――相手の言葉を繰り返して、悪感情を緩和する
第四章 実例話法――具体例を示すことで、説得力・親近感・安心感が増す
第五章 聞き流し話法――論争を避け、自分のペースに持ち込む
理論的です。これで村西とおるは英語の百科事典のセールスマン時代、全国1位の営業成績を上げました。
本書を知ったのは週刊文春での鹿島茂さんの「私の読書日記」で取り上げていたからです。鹿島茂さんは(正確な表現は覚えていませんが)、この本は一種の哲学書だと書いていました。
面白く、ためになる一冊でした。
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2018/04/11
人工知能は人間を越えるか
アマゾンのアレクサに話しかけていると、「AIっていったい何なのか」と思います。人工知能が人間を越える、といった曖昧なことも言われたりします。AIの進化で置き換えられる職業がある、という指摘もあります。
『AI vs 教科書が読めない子どもたち』(新井紀子著)は現在のAI論議を整理し、AIの能力と限界を論じ、更に人間の仕事にAIが与える影響を示す良書です。
本書の前半では著者が「東ロボくん」と名ずけられたAIによって東大合格を目指すプロジェクトを踏まえ、AIの現在の学生の読解力を示しています。
前半で「東ロボくん」は東大に合格できないとの結論を示し、「シンギュラリティ」の到来は到来ぜず、AI万能論を否定しているいます。しかし、学生への読解力調査ではかなり悲観的な結果が出ていて、AIが人間の仕事を奪う、という事態は起きるとしています。
機械学習、ディープラーニング、シンギュラリティという言葉の意味さえよく理解していなかったのですが、本書は理解できました(笑)。著者は数学の専門家ですが、極力分かりやすい言葉、説明で書かれてるいます。AIを考えるためにはオススメの一冊だと思います。
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2018/04/04
ラジオ講座テキストの表紙
NHKのラジオ講座はとりあえず英語3つを始めることにして、テキストを買いました。そのうち2つを紙、ひとつをデジタル(kindle)で。デジタルだと表紙を気にすることがほとんどないですが、紙版では表紙に目が行きます。
「ラジオ英会話」は講座が新しくなって表紙も変わりました。遠山顕さん担当のテキストは、いかにも外国らしいイラストレーションが表紙を飾っていました。今月からの新しいテキストはデザインで組み立てたようなイラストです。かなりの変化。好みは人それぞれですでしょうが、私は前の方が好きです。
また「遠山顕の英会話楽習」の表紙イラストはなかなか秀逸です。すご〜く古風な印象のイラスト。表紙の男性何をしているんだろう。イラストレーターは高橋将貴さん。ちょっと注目かも。
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2018/04/01
楽天が大阪屋栗田を買収
楽天が出版取次3位の大阪屋栗田を買収するとの日経新聞が報じています。今のところ日経の独自報道のようですが、多分、事実でしょう。
楽天は既に大坂屋栗田には出資していました。
「4月にも追加出資し、出資比率をこれまでの3割から5割超に高めて子会社にする」(日経新聞)
と楽天の傘下にするわけです。
その意図は何か。
「楽天は独自の需要予測システムを開発。どの書店でどんな本が売れたかを性別や年齢など属性ごとに分析する。購買データや共通ポイントの利用履歴などを基に、売れ筋を効率的に全国に配本する仕組みを作る」(日経新聞)
これまでの配本システムは充分機能していないと、楽天は判断しているのでしょう。
この買収、大坂屋栗田が4月にも実施する第三者割当増資に応じるもので、楽天が20億円、大手出版社4社(講談社や小学館、集英社とKADOKAWA)が15億円を出資。一般的な企業買収としては大きくない数字です。
取次の危機は深刻のようです。
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2018/02/23
hontoで本の在庫を考える
一昨日の日経新聞文化欄に載っていてた奥山侊伸 の「昭和テレビの怪物たち」がとても面白かったです。前田武彦、青島幸男、大橋巨泉などのエピソードに驚きます。ここで著者が最近『昭和のテレビと昭和のあなた』という本を出したと知り、この本が読みたくなりました。
購入しようといくつかのサイトを見ましたが、どこも在庫がありません。定価1620円なのにアマゾンでは3700円以上で出品されています。
在庫がないときは頼みのhontoにいくとありました。早速注文です。hontoはアマゾン、ヨドバシカメラ、ヤフーショッピングなどで在庫がない本でも、在庫があったりします。ここは大日本印刷がやっている紙と電子の本を販売するサイトですが、在庫はどのようにそろえているのか。興味深い。
でも「昭和テレビの怪物たち」はいまhontoでも在庫切れになりました。この本を出しているのは海豹舎というところ。たぶん刷り部数少ないので、在庫切れてしまったのですね。
買いたい本は在庫がない。よくある話です。本の流通管理の難しさを感じます。
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2018/02/02
アマゾンの取次ぎ外し
かなり衝撃的な記事が昨日の日経新聞に載っていました。「アマゾン、取次外し加速 」と題された記事はアマゾンが「書籍や雑誌を印刷会社から直接取り寄せる」という内容。アマゾンは書籍を取次の日販から仕入れていますが、
「日販が在庫を持たない書籍の仕入れは2017年6月に打ち切り、在庫がある場合のみ取引していた」
と日販との取引を限定していました。
記事によれば、アマゾンはさらに踏み込んだ動きをしています。
「新たに在庫の有無にかかわらず、一部の新刊の書籍を大日本印刷の印刷所から直接送る体制に切り替える。売れ行きが好調で、重版した場合も大日本印刷から直接調達する」
これは凄い。既存の流通体制を外したアマゾンの販売方法です。これを取次、書店はどう捉えるのかが知りたいところです。
また、「文藝春秋」の増刷分は「凸版印刷の印刷工場から取次会社を介さずに仕入れる」とも記事にはあります。大日本印刷だけでなく、凸版印刷もアマゾンの動きに同調しています。
記事の最後には、
「アマゾンが販売する本のうち3割強が直接取引だが、印刷工場からの直接納入も含め、将来は大半を直接取引にしたい意向だ」
とあります。興味深いですが、ちょっと恐ろしいです。
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2018/01/27
出口のない出版売りの減少
どんどん縮小している出版産業です。昨日の報道によれば、
「2017年の出版市場が前年比7%減の1兆3701億円だったと発表した。前年割れは13年連続で市場はピークの半分に縮んだ」(1月26日日経新聞)
7%減とは小さくない数字ですが、特に注目はコミックの減少。13%減と初めての2桁減となっています。日経新聞はコミックを「最後の砦」と表現しています。
「出版社にとって漫画本は文字通りドル箱。漫画雑誌の掲載作品がもとになるためコストはあまりかからず、人気作品なら発売と同時に大量の販売を見込める」
と出版社のドル箱で、コミックの売上減少は死活問題です。
コミックの他、月刊誌が同11・1%減、週刊誌が同9・2%減。とこれも同様に深刻。
どこまで出版産業のマーケットは縮小するのか。解決策がない現状では、まだまだ減るでしょう。
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2018/01/15
村上春樹とCasa BRUTUS
先週、栃木へ行った際、たまたま入ったセブンイレブンで見つけた「Casa BRUTUS」。通常号ではなく、特別編集版の「音のいい部屋」に村上春樹が登場しています。セブンで買うと重いので、ネットで注文。昨年の11月に発売されたものですが、在庫はありました。
村上春樹のインタビューはたまにしか見ませんが、記事は<村上晴樹さんの「音のいい部屋」を訪ねました。>と題され、村上春樹の書斎が写真入りで紹介されています。レコード棚をバックに村上春樹が写る写真が載っています。これはかなり珍しいのでは。
6ページにわたり、村上春樹が音楽、特にレコードへのこだわりを語っています。これが面白い。どんな音楽を聴いて、どんなレコードを買ってという体験を話しています。
記事の最後にこんな文章があります。
<帰り際にあまり取材を受けないと思っていた村上さんに、どうして今回、取材を引き受けてくれたのか聞くと、答えは意外とも、そして村上さんらしいとも言えるものだった。「レコードの話だったからですよ」>
村上春樹ファンにはおすすめ(もう知っているかも)です。
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2018/01/07
富士そばという会社
先日、富士そばの正月に休みにすることを書きましたが、これは富士そばの会長・丹道夫の「年末年始は従業員にゆっくり過ごして欲しい」という考えのためです。
『「富士そば」は、なぜアルバイトにボーナスを出すのか』(丹道夫)を読むと、ダイタングループ(富士そばの運営企業)創業者である丹道夫独自の経営方針のすごさがわかります。丹はこう書いています。
タイトルのアルバイトにボーナスを出す、というのはホントの話。アルバイトになぜボーナスを出すのか。
「私としては当たり前のことをしているだけ。アルバイトも、会社を構成する立派な一員です。正社員だけでは会社は回せません」
本書には丹道夫の経営の神髄ともいえる言葉がたくさんあります。
「成果主義は絶対に取らない」、「年功序列はダメな制度」、「仕事は一番忙しい人に頼め」、「立ち食いそば屋は物件がすべて」、「運は情報だ」などなど見出しだけでも面白く、ためになります。
おすすめの一冊です。
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2017/12/30
雑誌の発売日
雑誌の発売日を変える、とうい記事が昨日の朝日新聞で報じられています。
「小学館やマガジンハウスなど出版15社は来年から、特定の日に集中していた主に月刊の32誌について発売日を変更することがわかった」(12月29日 朝日新聞)
具体的には
「男性向け趣味誌やファッション誌などが重なる毎月10日発売の12誌と、女性美容誌やアイドル情報誌が集中する23日発売の7誌、男性向けファッション誌などが重なる24日発売の13誌」
ということです。
その理由は人手不足です。「人件費の抑制で人手不足が恒常化。発売が重なる特定日への対応が難しくなっていた」
雑誌の売り上げは減っています。日経新聞の報道では
「雑誌(漫画単行本含む)は前年比約10%減の約6600億円」(12月25日 日経新聞)
減っているのだから人手も少なくてすむだろうととうのは素人考えなんでしょうね。
今、発売日を楽しみにして買う雑誌もありません。新聞広告が載っていて、面白そうであれば買うくらいです。発売日が変わっても、あまり影響はなさそうです。
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2017/12/28
出版社とクラウドファンディング
幻冬舎がCAMPFIREと新会社を設立し、クラウドファンディングを活用した出版事業を展開すると発表されました。
<新会社の名前は「エクソダス」で、日本語で「脱出」を意味する。2018年1月末に設立予定で、両社が折半出資する>(12月27日 日経新聞)
単純にクラウドファンディングを使って出版をすることが既に行われたいます。先日、成功した『学歴無用論』のクラウドファンディングを使っ復刊でした。
「エクソダス」はどこが違うのか。
<エクソダスは小説やビジネス書といった出版物をクラウドファンディング事業の柱にする。個人や出版社は本の構想段階からネット上で企画書を共有し、資金支援を募る。出資者には見返りとしてできあがった出版物や収益の一部を渡すことができる>(日経新聞)
収益を出資者に渡すという点が特徴でしょうか。でもこれば、日経によれば、
<収益を渡す場合は「投資型クラウドファンディング」に該当する可能性もある。該当する場合、第二種金融商品取引業の登録が必要になる>
金儲けに目ざとい幻冬舎です。このビジネスモデルで儲かると計算しているのでしょう。どうなのかな。
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2017/12/15
CCCが主婦の友社を買収か?
日経新聞で一昨日に報道された「CCC、主婦の友社を買収」という記事は、今のところ真偽は定かではありません。CCCはホームページに
<本日、一部報道機関において、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が出版社の株式取得するとの報道がなされておりますが、当社が発表したものではございません。今後、開示すべき事実が決定した場合は、お知らせいたします>
と発表しています。買収は否定していません。
CCCはすでに美術出版社、徳間書店を傘下にいれています。主婦の友社も買収するんだろうな。
主婦の友社といえば、カザルスホールを思い出します。主婦の友社の敷地に建てられたコンサートホールです。設計は磯崎新。いまは日本大学に売却され、使用されていません。カザルスホールが出来たのは1987年です。あの頃は出版社も景気が良かった。
CCCは進化しています。出版界を変える勢いです。
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2017/12/13
サライの万年筆
サライを買いました。日本酒の特集だし、付録は万年筆だし(笑)。今月号は9日の発売でしたが、11日に新聞広告を思い出し、アマゾンとかヨドバシカメラとかのサイトをみると、すでに売り切れ。アマゾンでは定価以上の価格で出品されてます。hontoにはあったので買おうとしましたが、近くのセブンイレブンで見つけたので購入。
日本酒の特集も楽しいですが、「北斎ブルーの太軸万年筆」という付録の万年筆もなかなかのもの。
<ボディーには『冨嶽三十六景甲州石班澤』から深みのある濃色部分の藍色「北斎ブルー」(藍色)を配しています>(サライのホームページより)
という凝ったもの。日経トレンディの付録の万年筆よりものはいいです。
万年筆の付録は雑誌の定番付録という感じです。MonoMaxの今月号には「COACH 万年筆&ボールペンセット」が付録です。これも各所で売り切れ。
男性誌の付録もなかなか興味深いものがあります。
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2017/12/12
デジタル時代の編集者とは
デジタル時代、世の中の動向にはついていけない状態ですが、たまには勉強しないとと「デジタル時代の出版社・編集者の真価」なるセミナーに参加してきました。今は編集者でもないですが、糸井重里さんが登壇するということで興味がわきました。
セミナーは2つのディスカッションからなり、一つ目はBuzzFeed Japan、ハフポスト日本版、現代ビジネス、Yahoo!
Japanの方によるパネルディスカッション。BuzzFeed Japanなんて知らなかったし、現代ビジネスもほとんど見たことがない。ニュースメディアはいつも間に、手の届かないところに行ってしまったようです(笑)。
二つ目のディスカッションがセミナーのお目当てです。講談社社長の野間省伸さんと糸井重里さんのディスカッション。モデレーターをほぼ日の学校長河野通和さんがつとめて進行。やはり糸井重里さんの話は面白い。視点がユニークで、感心します。
セミナーで驚いたのは、その内容もですが、参加者の多さ。500人入る会場が満席です。このセミナー5000円の有料セミナーです。会社の経費で参加している人が大半かもしれませんが、テーマに興味をもつ出版関係者が多いということ。面白い体験でした。
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2017/12/11
日経トレンディという雑誌
最近、『日経トレンディ』に凝ってます。3ヶ月続けて買っています。先々月が「AIでこれから起きること」、先月が「ヒット予測とベスト商品」、そして今月は「2018年のいいもの200」と面白そうな特集に惹かれて買いました。
今月号のいいもの特集は特に興味深い。ホントによく調べて記事をつくっているなと感心します。例えばテレビ、完全ワイヤレスイヤホン、ロボット掃除機などを使ってみて比較していますが、買う気がなくても読んでしまう内容。また、100均の掘り出し物を集めた特集もスゴイ。100均は進化していることを実感。
トレンディには毎号付録が付いていますが、今月号は万年筆。立派なものではないですが、まあまあ使えます(そう言えば、サライの最新号付録も万年筆ですが、各所で売り切れ)。
『日経トレンディ』はいまどき珍しいお買い得な雑誌かもしれません。
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2017/12/06
2017/12/02
BIG tomorrowの休刊
ちょっと前の新聞広告で知った「BIG tomorrow」の休刊。遂にという感想です。かつては実用性に富んだ企画を満載し、男性誌っとしてパワーがある内容で面白い雑誌でした。最終号は11月25日発売の2018年1月号。
「BIG tomorrow」がテーマにしているのは、ビジネス、処世術、お金など現実的なことです。最終号のタイトルをみると、なかなか面白そうな企画が並んでいます。いまやこのテーマでは読者をひきつけられない、ということでしょうか。
「BIG tomorrow」を出しているのは青春出版社。「試験にでる英単語」という超ロングセラーを出した出版社です。いまは、どんな本を出しているのか。
「BIG tomorrow」の全盛期に編集長をつとめた人が友人で80年代によく遊びました。パワーに溢れた時代でした。その方は残念ながら昨年なくなりました。私よりちょっと年上です。
「BIG tomorrow」の休刊にいろいろなことを思い出しました。
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2017/11/04
ステラという雑誌
ステラを初めて買いました。ステラとはTV(ご存じの方もいるかと思いますが)、NHKが出している週刊のテレビ番組誌です。今週号が「NHK全国アナウンサー名鑑2017」を掲載しているので、買った次第(笑)。
NHKのアナウンサーは重要なコンテンツのようです。NHKアナは民放に比べると、注目度は高くないようですが、ファンは少なくないのでは。そんな人には今週号のステラはおすすめ。NHKさんもその辺りは分かっていて、今週号は特別価格です。
アナウンサー名鑑が載っている号はいいのですが、通常の「ステラ」は誰が買うんだろう、と疑問が浮かびます。NHK好きが愛読しているのか。それとも法人需要があるのでしょうか。
なんとも不思議な存在の「ステラ」です。
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2017/09/25
中岡俊哉の数奇な生涯
中岡俊哉という名前に懐かしさを覚えました。週刊文春の「私の読書日記」で酒井順子さんが取り上げていた『コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生』(岡本和明/辻堂真理)を思わず買ってしまいました。
中岡俊哉が「コックリさんの父」だったんですね。コックリさんがはやった当時、男子校にいたためか、やった記憶がありません。中岡俊哉の著作では『テレパシー入門』とか、祥伝社から出ている本を何冊か読んだ記憶があります。内容は覚えていませんが、少年なら誰しも興味を持つ超常現象や超能力。当時は、その専門家が中岡俊哉という認識でした。
中岡俊哉は多くの著作を残しています。本書によれば、74年、79年、83年には年間9冊。そして84年にはなんと26冊を上梓しています。ウィキペディアの中岡俊哉の項目には多くの著作が掲載されています。しかし、アマゾンで検索すると210冊ほどヒットしますがほとんどが中古本です。地元の区立図書館サイトで検索すれば、わずか7冊しかありません。 中岡俊哉という人物は、明らかに過去の人です。
本書は中岡俊哉の息子・岡本和明と中岡と交流があった放送作家・辻堂真理の共著による(恐らく)初めての中岡俊哉の正しい評伝です。中岡俊哉という不思議な人物を、生誕から死まで細かに描いています。中岡の傍らにいた人しか書けない真実がここにはあります。
永遠に解明されないだろう超常現象というテーマに挑み続けた中岡俊哉。その人生を知る貴重な著作だと思います。
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2017/09/21
会社四季報ワイド版の重さ
先日も書いたのですが、日経会社情報が休刊になったので、『会社四季報』を買いました。株をやろうということでもないのですが、久し振りにこの本が読みたくなって、衝動買い。四季報の企業情報は証券会社のサイトで見ることができるのですが分厚い本をめくる感触がいい。
とはいっても、通常版は文字が小さすぎてとても読めません。ちょっと高いですがワイド版を買いました。これならページに詰め込まれた細かな情報も読めます。でもワイド版は重い。重さを計ってみると、1950グラムほどあります。持ち歩くことは難しそうです。
『会社四季報』には膨大な文字が並んでいます。原稿を書くのも、校正も大変だろうと推測します。何人くらいのスタッフがかかわっているのか、なんてどうでもいいことを考えてしまいます。
せっかく買った『会社四季報』なので、ただの重しにしないようにしないといけません。
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2017/09/18
日経会社情報と会社四季報
先週の金曜だったか、『会社四季報』の秋号が発売になっていて、たまには買ってみようかと思い、「でも、日経会社情報のほうがいいか」と思い直し、ヤフーのショッピングサイトで探しましたが、見当たりません。今月、ヤフーで買い物するとボーナスポイントがもらえるので、ヤフーで探したのですが、ヤフーでは『日経会社情報』は扱ってないんのかな、とアマゾンにいってみても最新号はありません。
よくよく調べてみると、本の『日経会社情報』は今年の春号を最後に休刊(廃刊)になっていました。知りませんでした。
<日経会社情報」は3月17日発売の「2017春号」をもって休刊します。1979年3月の創刊以来、38年間にわたりご愛読いただきありがとうございました>
日経新聞の力をもってしても東洋経済には勝てなかったということ。ネットが全盛の時代に存在感を示す『会社四季報』には感心するしかありません。
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2017/08/30
ビール会社、社長はかく戦えり
一年中、ビールを飲んでいますが、いつ頃からこんなに飲むようになったのだろう、と自問します。最初にビールを飲んだ時、こんな苦いものがなんで美味いのだろう、と思いました。はじめて飲む、ということもあったのでしょうが、昔のビールは重くて苦がかった。それを覆したのがスーパードライです。
<ビール「営業王」 社長たちの戦い 4人の奇しき軌跡>は80年代以降のビール各社の戦いを、社長になる4人を通して描かれています。ビール4社の社長は、79年、82年に入社したほぼ同世代の人たちです。著者の表現によれば、4人とも「奇跡の営業マン」という。
30年以上の4人の戦いから営業とは何か、ということを教えられる気がします。やはり核心部分は「スーパードライ」がとのように市場に登場して、爆発的なヒットとなったかです。
4つのビール会社はこれからも戦い続けるのでしょう。ビール市場は縮小していますが、美味しいビールを飲みた人は、まだまだ沢山います。
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2017/08/11
週刊現代の表紙
珍しく「週刊現代」を買いました。あらためて表紙をみると、記事のタイトルで埋め尽くされています。小さく女性の写真が2点ほどありますが、ほとんど文字だらけ。

センスがいいとか、オシャレとか、そんなものとは無縁の表紙です。ライバル誌の「週刊ポスト」も同じようなものです。内容を伝えることが第一というわけです。これならいっそ表紙を目次にしてしまえばいいのに。こんな表紙になってからかなり経ちます。秋山庄太郎が表紙を撮っていたころが懐かしいです。
週刊現代は男性向けの上品とは言えない記事が並びますが、書評欄は上質です。連載記事もいい書き手を揃えています。五木寛之が「新 青春の門」を連載しています。なかなか面白いです。
表紙をまともにしてくれれば買うのになあ。
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2017/07/14
和田誠さんの表紙
週刊文春の表紙を描いているのは、和田誠さん。なんと今週号で2000号を迎えました。週刊文春のグラビアで特集が組まれていますが、和田さんが最初に表紙を描いたのは1977年5月12日号です。40年前のことです。
それ以来、和田さんは休むことなく表紙を描き続けてきました。40年前か。大学2年でした。すごいですね。毎号ですから。
特集のグラビアには和田さんが最初に描いた表紙が載ってます。定価が180円です。今は420円ですから随分価格が上がったのですね。和田さんの表紙には関係のないことですが。
ちなみに特集には村上春樹が「想像を絶した驚嘆すべき達成」と題した特別寄稿を寄せています。これを読むだけで今週号を買う価値ありです。
今週号も素敵な和田誠さんの表紙です。
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2017/06/25
電子辞書を使い方
最近、まとまった文章を書いているため電子辞書を使うことが多い。しばらく置きっぱなしにしてあったセイコーインスツルの電子辞書です。7年くらい前に購入したものですが、この会社では今は電子辞書を作っていません。今、電子辞書を発売しているのはカシオとシャープ、それにキヤノンですが、キヤノンは2機種だけです。電子辞書の販売は頭打ちのようです。
パソコンに電子辞書機能があれば、それですんでしまいます。一昨日ATOK 2017 for Mac が発売されました。Mac版でもWindows版でもATOKプレミアムには国語事典、英和辞典が付属しています。電子辞書の代わりになります。スマホ、タブレットでも辞書アプリをインストールすれば、辞書になります。
カシオの電子辞書ホームページをみると、小学生向けの商品もあります。宿題やるときに使うのかな。進んでます。まだまだ生き残っている電子辞書です。
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2017/06/05
バブルの真実
『バブル:日本迷走の原点』(永野健二)を読み終えました。半年ほど前にだされたものですが、やっと読みました。いま、バブルの時代が注目されているようです。
本書の著者は1949年生まれ、日経新聞の記者としてバブルの現場をながらく取材した人。当時、記事にできなかった事実も織り込まれ、バブルの真実に迫っています。バブルに関わった人物を具体的に描くことにより、バブルが形成され、膨張し、終焉するまでが書かれています。
バブル当時、経済活動とはあまり関係がない仕事をしていたので、バブルの影響、恩恵を受けませんでした。ただ、あの時代、1980年代の後半は異常な社会だったことは間違いがない。東京都23区の地価とアメリカ全土の地価が同じ(上回る)なんていうことも言われ、日本が浮かれていた時代でした。財テクなんて言葉が当たり前のように言われ、日本全体がお金のことを考えていたおかしな時代でもありました。
バブルの後を「失われた20年」と形容しますが、いまだ失われたままのようです。日本経済の行方を考え、バブルを知るには格好の一冊だと思います。
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2017/05/09
VERYの耳かき
父の部屋を整理していたら、面白いものを見つけました。女性誌『VERY』の創刊号のノベルティです。「’95年6月7日創刊とあります。もう20年以上も前のこと。95年の6月は何をやっていたかな、と思いは昔に遡るほど、前のことです。
それから20年も続ている『VERY』はすごい。最近は雑誌は売れなくなってますから、生き延びているのは、たいしたもの。
見つけたノベルティはなんと、耳かき。短めの耳かきが5本入ってるノベルティです。20年ほど前は耳かきが女性たちに人気だったのでしょうか。なんとも不思議です。
ノベルティには「ファッション感覚にあふれた30代女性に初めての月刊誌」と書いてあります。
時代は変わりましたが、VERYは女性にメッセージを送っています。井川遥がメインなキャラクターなのかな。30代からアラフォーに向けてつくられている雑誌のようです。
雑誌は売れない時代にもVERYは生き残っています。
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2017/05/03
アマゾンの日販飛ばし
出版産業で取次は強力な存在でしたが、近年は本の売り上げが減っているため中小の取次がつぶれ、いまは日販、トーハンの2大取次が勢力を持っていると推測されます。
アマゾンが日販を介さす、出版社と直接取引することになる、と昨日の日経新聞が伝えています。
「アマゾンジャパン(東京・目黒)は一部の既刊本について出版取次大手の日本出版販売(日販)への発注を6月末で取りやめる。日販に在庫がない書籍を調達する際に、アマゾンが出版社から直接取り寄せる方式に順次改める」(5月2日 日経新聞)
ともう決まっているかの報道。
確か、アマゾンが日本上陸したとき、取次の大阪屋経由で本を仕入れていました。大手の日販には相手にされなかったのでしょう。その後、アマゾンが成長すると、日販はアマゾンとの取引を開始します。
アマゾンはその日販を飛ばして、出版社と直接取引しようとしています。日本の出版流通を変えていくアマゾン。どこまで巨大化するのか。ちょっと恐い気がします。
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2017/05/02
小林カツ代という料理家
小林カツ代は、パワフルな料理家でした。いまは料理研究家というのが一般的な呼称ですが、いつの頃からか料理家から料理研究家に格上げされました。小林カツ代は料理家と言われていた時代から活躍していた偉大な人です。
『小林カツ代伝』(「中原一歩著)を読みました。小林カツ代の料理は本などを通じて、いまも受け継がれています。しかし、カツ代はどのような人生をたどってきたのか。ほとんどわからないままでした。
本書では小林カツ代の弟子、娘さんなど、生前付き合いのあった人に取材し、小林カツ代の本質に迫ろうという内容です。
本書の冒頭、「料理の鉄人」で小林カツ代が勝利するくだりが書かれています。そう、鉄人・陳建一に勝利した回は覚えています。これが小林カツ代の転換点だったのでしょう。
料理研究家とは何を目的として、なんのために料理をつくっているのか。この本を読むと、その一部がわかった気がしました。歴史に残る料理研究家の真実がわかる一冊だと思います。
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2017/04/29
雑誌の和楽
昨日、新聞をながめていたら、雑誌「和楽」の広告が載っているのに気づきました。この女性誌を10年ほど前に購読してました。小学館の雑誌ながら、当時は定期購読限定で書店では販売されていませんでした。
新聞広告を隅々まで見てみたのですが、定期購読限定とは書いてありません。システムが変わったのかな。ネットで調べてみると、いまは書店で販売されている雑誌になっていました。おまけに、かつては月刊だったのに、昨年から隔月刊になっていました。
定期購読限定で、限られた読者に届ける雑誌として作られたのに、いつの間にか普通な雑誌になっていました。お金に余裕のある女性をターゲットにして作られた女性誌ですが、目論見通りにはいかなかったようです。和楽に限らず、雑誌売れないからね。しようがないかも。
和楽の行方が気になります。
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2017/04/25
本をつくる仕事の本
本をつくることには多くの人がかかわっている。そんな当たり前のことを知るのが<「本をつくる」という仕事>(稲泉連 著)です。本をつくっているのは編集者だけではありません。製本をする人、印刷をする人、校正をする人、本の紙をつくる人、装幀をする人など、本にかかわる人にインタビューをして、まとめた本の現場からのレポートです。
1月にでた本ですが、やっと読み終えました。著者の稲泉連は「豊田章男が愛したテストドライバー」が印象に残るノンフィクション作家です。本書でも本にかかわる現場のプロに丹念にインタビューをして、臨場感のある文章にしています。
興味深かったのはいまやほとんどなくなっている活版印刷の話し。編集の仕事をしていたときは、まだ活版印刷が現役でした。日本語を印刷するためのまさに職人芸です。
また製紙会社が中性紙を開発する話しもプロフェッショナルの仕事。本の紙をつくることの大変さがよくわかりました。
本好きにはおすすめの1冊です。
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2017/04/12
本屋大賞が決まったが
いつの頃からか本屋大賞が大々的に報じれています。今年の受賞作が恩田陸の『蜜蜂と遠雷』に決まったニュースはNHKでも報じられるなど、かなり大騒ぎです。『蜜蜂と遠雷』は1月に発表された直木賞受賞作なので、ダブル受賞とマスメディアは報じます。
本屋大賞って、直木賞と並ぶような賞ということなんですか。書店員の投票によって決まる本屋大賞ですが、現在はそもそもの設立経緯からはちょっとずれている気がします。本屋大賞のホームページによれば、
「売り場からベストセラーをつくる!」とあり、こう書かれています。
「商品である本と、顧客である読者を最も知る立場にいる書店員が、売れる本を作っていく」と<設立の経緯>にまります。
直近の直木賞受賞作はすでに知られていて、充分売れる本です。それを敢えて本屋大賞として選出する不思議。本屋大賞の目的が変化しているということなのでしょうか。
ちなみに、2010年の本屋大賞では村上春樹の『1Q84』が10位になっています(ノミネートされた中では最下位)。本屋大賞でどれくらい売上効果があるのか。誰か教えてください。
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2017/04/08
新聞の読書欄
今朝、日経新聞の朝刊に読書欄を開くと、まだ違和感があります。読書のページは土曜日になったのにまだ慣れません。読書欄は3ページですが、日曜に掲載されていたときは確か4ページだったのでは。確認してませんが。
朝日新聞の日曜の読書欄は4ページです。日経新聞の場合、平日の夕刊に書評欄があるので、土曜日の読書欄は3ページでもいいのか、なんて思ったりします。
読書離れ、出版産業の売上減少の中、新聞の読書欄がどれほど読まれているのか。4ページも要るのか。こんな疑問もわきます。日経にしても朝日にしても、新聞の読書欄はあまり魅力的ではありません。古くからのパターンで展開されている記事は、あまり読む気もしません。週刊文春の書評欄のほうがずっと面白い。
本と新聞の関係をちょっと考えました。
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2017/03/12
クローズアップ現代の23年間
「クローズアップ現代」が昨年3月に終わり、4月から「クローズアップ現代プラス」になりました。「クローズアップ現代」はほとんど毎日見ていたのですが、プラスになってからはほとんど見てません。プラスは視聴率としては冴えないようで、来月からキャスターが武田真一アナウンサーに変わりてこ入れらしい。
「クローズアップ現代」を23年間続けた国谷裕子さんの『キャスターという仕事』(岩波新書)を読みました。23年間で放送されたのは3784本。国谷さんによる「クローズアップ現代」の記録ですが、膨大な番組のすべてを新書1冊で語るのは(ご本人も書いていますが)到底無理です。
本書では「クローズアップ現代」のキャスターになる以前の仕事から語られていて、自叙伝にも読めます。淡々とつずられる文章には、初めて語られるであろう事実がいくつもあり、興味深いものがあります。しかし、なぜか文章で語られた内容は番組ほどには衝撃性がない。国谷さんがやはり語ることで視聴者に訴えるキャスターだと実感します。
はやく現場に復帰してください。
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2017/02/21
Newtonのいま
雑誌「Newton」という雑誌、いまでも刊行されていたんだな、という感想を持ったのがは、先日元社長が逮捕のニュースをきいたときです。定期購読者から出資金を不正に預かったとして出資法違反(預かり金の禁止)の疑いです。
そして昨日、「Newton」を出版するニュートンプレスが民事再生の申請です。雑誌そのものが不況状態の中、「Newton」も厳しかったようです。最近の部数はどうなのか。
日本雑誌協会の公表データによれば、111,167部(2016年10月~12月のデータ)です。思ったほど少なくありません。10万部を超えていますから、立派なものです。定価1200円だし。科学雑誌としてはナンバーワンかな。
昔、科学雑誌ブームがありました。1980年代だったか。以前働いていた出版社でも「UTAN」という科学雑誌をだしていたのを思い出しました。そしていまは、科学雑誌のマーケットはどうなっているのか。コアなファンで成り立っているような気がします。
ニュートンがつくってきた科学雑誌の歴史。この先も続くことを祈っています。
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2017/02/20
荒木一郎の世界
荒木一郎について、これまでほとんど知りませんでした。歌手やっていた人くらいの認識でした。『まわり舞台の上で 荒木一郎』(荒木一郎著・文遊社編集)を読んで、荒木一郎の多彩な才能に驚きました。昨年の10月に買ったのですが、今頃やっと読み終えました。
刊行時に週刊文春で小林信彦と鹿島茂が絶賛していて、すぐに買ったのですが、なにせ500ページをこえる大作。時間がかかりました(言い訳)。
荒木一郎は1944年生まれ。歌手だけではなく、俳優、音楽プロデューサー、小説家などいくつものジャンルで実績を残しています。本書は荒木一郎に音楽、映画・テレビドラマ、小説の各ジャンルそれぞれににインタビューアーがインタビューした内容をまとめたもの。これが400ページ近くの量。これに亀和田武との対談、資料があり、約560ページの内容。荒木一郎著となっていますが、基本はインタビューにより構成された内容です。
インタビューゆえ、本人が著すより客観性もあり、真実味感じられます。荒木一郎の現代での評価は決して高いとはいえません。再評価されていいと思えるし、ここまで荒木一郎の全貌、本質に迫った本書はまさに傑作と言えます。世代が違う人にもおすすめです。
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2017/02/09
本屋大賞とは
本屋大賞が決まったとき、けっこう大きく報道されます。新聞の記事もそうですが、出版社の広告が大きく掲載されて、業界での大騒ぎさが伝わってきます。
昨日の日経新聞、夕刊に「本屋大賞に候補10作品」なる小さな記事が載っていました。いわく
「2017年本屋大賞の候補10作品が発表された。昨年芥川賞を受賞した村田沙耶香著「コンビニ人間」(文芸春秋)や直木賞の受賞が先月決まった恩田陸著「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)などが候補に挙がる。賞の発表は4月11日」
ということですが、本屋大賞のホームページをみると候補が発表されたのは1月18日なんです。何故、いまごろ記事に?
そもそも本屋大賞とは?
<過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。>(本屋大賞ホームページより)
と、書店の店員さんが選ぶ本というわけ。
ちなみに候補作を選ぶ投票には
「全国の446書店、書店員564人の投票がありました」
とホームページにあります。これって少ないでしょう。書店、減ったと言っても、1万軒以上はあるはず。そのうちの446書店とは少なすぎです。
本屋大賞とは本の販売にとってどれほど効果があるのか。その辺りが知りたいです。
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2016/12/31
年賀状本の価格
今年は昨日の夜まで仕事という忙しさ。そのせいもあり、年賀状をやっと昨日投函しました。郵便局が元旦につくという保証期限(?)の25日を過ぎてしまいました。
毎年、オリジナリティ溢れる年賀状をつくろうと思うのですが、今年も例年通り、本屋で年賀状本(年賀状画像集)を買ってきて済ませることに。
書店に並ぶ年賀状画像集をみて、安いものが多いことに気付きました。毎年1500円近辺の本が多いと思うのですが、今年は1000円以下のものが大半。アマゾンあたりで売れ筋を検索しても、3桁の本が大半で、500円以下のものの多い。
片付けしていたら、昨年の本がでてきて1500円くらいでした。画像は1つしか使わないのに、1500円を払うのは確かにばからしいかも、なんて今頃気付きます。
紙の年賀状を出す人は年々減っているし、年賀状本も厳しい状況なのでしょう。
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2016/12/28
苦労する雑誌販売
一昨日に報じられたニュースですが、雑誌販売が相変わらず低迷しています。
「雑誌販売の落ち込みが止まらない。出版科学研究所(東京・新宿)が26日まとめた調査によると、2016年は雑誌の売上高が41年ぶりに書籍を下回る見通しだ」(日経新聞 12月26日)
41年前は大学生でした(笑)。あの頃はコンビニもほとんどなかったし、雑誌は書店でしか買えませんでした。
「出版科学研究所の予測では16年の雑誌販売額は15年比7.7%減の7200億円。書籍は1.6%減の7300億円の見込みだ」(日経新聞)
書店、コンビニにはたくさんの雑誌が並んでいるのに、売上は減少です。
業界も策がないわけではありません。今月31日の大みそかに雑誌やムック、コミックスなど約130点、書籍約40点を全国の書店で一斉発売します。発売部数は約840万部。年末年始に書店を活性化し、商戦を盛り上げようとする試みです。
雑誌の行方が気になる新年です。
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2016/11/28
2016/10/23
BRUTUSの現代アート
BRUTUSが現代アートの特集を組んでいるので買ってみましvた。若者ターゲットの雑誌で現代アートを特集するのは珍しいかも。美術館の特集をやる雑誌は多いですが。
「現代アートと暮らしたい」と題された特集で、注目は前澤友作さんのコレクション公開です。自宅のリビングまで入り、飾られている現代アートを紹介しています。
コレクション凄いです。ロイ・リキテンシュタイン、アンディ・ウォーホル、河原温、ゲルハルト・リヒターなど著名なアーティスト作品を所有しています。これは初公開かな。驚きます。前澤友作さんはスタートトゥデイの創業者ですが、現代芸術振興財団も設立し、現代アートの支援をしています。特集記事には他のコレクターも紹介されていますが、前澤友作コレクションだけで充分という感じ。
羨ましいコレクションを堪能するBRUTUSの現代アート特集です。
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2016/10/07
Hanakoのリニューアル
今週末は女神祭りです。なんのことかわからないでしょうが、自由が丘の恒例のイベント。このイベントに合わせ、毎年Hanakoが自由が丘の特集号を出します。ことしも例年通りですが、今号からHanakoがリニューアルしています。
前のHanakoがどんな体裁だったかか覚えていないのですが、リニューアル号はかなり立派なつくり。価格も600円と高めです。気軽に買う情報誌ではないようです。
Hanakoの創刊は1988年で、その定価は250円でした。当時は週刊誌でしが、いまは月2回刊です。時代とともにHanakoは雑誌のスタイルを変えました。金額からは気軽に買える雑誌ではなくなりました。
リニューアルした自由が丘特集号を買いましたが、相変わらず知らない店が並びます。まあ、地元で店にはほとんど入らないので、知らなくても当然ですが。
リニューアル号をめくっていると、どんな読者がHanakoを読んでいるのか疑問になりました。新しいHanako、成功するかな。
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2016/08/04
本の直取引、『まっ直ぐに本を売る』
売上が縮小し続ける出版産業では、従来にない取り組みが行われています。本の流通は<出版社ー取次-書店>というのが長らく行われてきた仕組み。しかし、出版社の中には取次を通さず、直接書店に本を販売するところが増えています。
ディスカバー21、ミシマ社などが知られていますが、『まっ直ぐに本を売る』(石橋毅史著)は、トランスビューという出版社の書店への直取引について詳細にレポートしたものです。
トランスビューの直取引は独自のシステムで行われており、出版業界ではトランスビュー方式と呼ばれ、注目されています。本の帯にはこうあります。
「書店の利益を増やす。書店が求める冊数を、即日出荷する。返品率は10%台」
既成の方法を否定するかのような本の売り方です。
このトランスビュー方式はトランスビューの本だけでなく、他の出版社の本を書店に販売する<取引代行>も行っています。この本を出している苦楽堂もトランスビューの取引代行を使っています。
トランスビュー方式とまで言われる書店への直取引が革新的なのは、本書を読んでよくわかりました。しかし、問題はこの方式が出版産業で大きな力になり、影響力を持つかということでしょう。
時限再版という動きはありますが、大手取次、大手出版社がどこまで変わるか。出版産業の生き残りはここにかかっているのではないでしょうか。
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2016/06/28
今更、グレイト・ギャツビーを読む
『グレイト・ギャツビー』を読みました。10年前の2006年に出版された村上春樹が訳した作品です。一般には「華麗なるギャツビー」という映画のタイトルで知られているスコット・フィッツジェラルドの不朽の名作です。
若い頃に原文で読みました。いまより英語の理解力が少しばかりありましたが、間違いなく作品の内容を理解していなかったでしょう。ロバート・レッドフォード主演の映画もみました。これも内容をほとんど覚えていないので、本質を理解していなかったのでしょう。
「英語で読む村上春樹」を聞き始めて、村上春樹が訳した小説に興味をもちました。村上訳の小説は数多いですが、まずは頂点にある『グレイト・ギャツビー』からと思ったわけです。
映像が目の前に立ち現れるような見事な訳です。悲しく、むなしく、そして希望も与えてくれる素敵な物語です。
1回読んだだけでは、作品の本質のすべてはわからないでしょう。(英語力があれば)原文を読み、他の訳者のものを読む。そこまでやれば、もう少しこの『グレイト・ギャツビー』の魅力がわかるのではないか。そんなことを思わせるハードルの高い小説です。
本編の後に村上春樹の後書きが30ページほどあります。まず後書きを読んでから本編を読むと良かったな、と思える内容がある素敵な文章です。
今更『グレイト・ギャツビー』に感激しているとは。もう少し本を読まねばと反省しています。
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2016/06/12
エッセイも楽しい「村上ラヂオ3」
このところ村上春樹の本を読んでます。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』から初期の『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』を今頃読みました。次は何を読ませていただこうかというところへ、『村上ラヂオ3 サラダ好きのライオン』が文庫ででたので、読ませてもらいました。
「an・an」に連載されていたエッセイをまとめた1冊です。1と2は読んでいないので、このエッセイは初めてです。村上春樹のエッセイは久しぶりに読みましたが、やはり面白いです。さりげなく書かれていますが読ませます。さすがです。
大橋歩の挿絵も素敵です。イラストでなくドライポイントで作られた銅版画です。大橋歩のあとがきによると銅版画は乾くまで入稿できないので、週刊誌の挿絵には厳しいそうですが、村上春樹は1ヶ月分の原稿を月一で大橋歩に送ってくれるので、まとめて版画にでき、スムーズに入稿できたそうです。
エッセイも一流の村上春樹。今年の秋も騒動になるのでしょう。
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2016/06/05
豊田章男と成瀬弘
東洋経済の「経営者 豊田章男」を読んで知った『豊田章男が愛したテストドライバー』(稲泉連著)を読みました。読みごたえのあるノンフィクションです。稲泉連がトヨタで自動車に所属していたテストドラ-バー・成瀬弘の生涯を丹念な取材で書いた力作です。
臨時工としてトヨタに入った成瀬弘は、トヨタ自動社長・豊田章男に運転を教えた師匠となります。本書では成瀬弘と豊田章男の交わりを軸に、成瀬の歩んだ人生を鮮やかに描いています。
日本における自動車レース創世記、福沢幸雄、川井稔がいた時代からたどり、テストドライバーとはどのような存在なのか。そしてテストドライバーは自動車つくりにどのような役割を果たしたのかを歴史に添って書かれていきます。そして世界一の自動車メーカー・トヨタの社長、豊田章男の生き方にも深く迫っています。
例えば自動車ファンでなくても、トヨタ嫌いでも、読む価値がある一冊だと思います。久々にいい本を読みました。
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2016/06/03
ますます落ち込む出版産業
出版産業がまずいです。昨日発表された取次大手・日本出版販売(日販)の発表には驚きます。それによると「2016年3月期の雑誌の売上高が32年ぶりに書籍を下回った」(2016年6月2日 日経新聞)
といいます。出版産業をリードしてきた雑誌の落ち込みが激しいです。
「女性向けファッション誌が11.8%減の大幅な落ち込みとなった雑誌は全体でも15年3月期比9.9%減の2434億円だった」
と女性誌がひどい落ち込みです。
注目すべきは返本率。
「雑誌の返品率は40.9%となり、書籍の30.7%を上回った。なかでもコンビニの雑誌の返品率が51.2%と高く」(日経新聞)
とコンビニでは半分以上が返品です。
出版産業の落ち込みは取次を中心とする流通に問題があるのは明白ですが、雑誌そのものが読者を引きつける魅力を失いつつあることも大きな要因ではないかと思います。
どうなるんですかね、出版産業。
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2016/05/14
村上春樹の紀行文集
昨年末に発刊された村上春樹の『ラオスにいったい何があるといんですか?』を読みました。知人と飲んだとき、ラオスに一ヶ月仕事でいくときき、この本のことを思い出し、読んでみることにしました。
いくつかの媒体に発表された紀行文を集めたもので、アマゾンのレビューではこれまで書かれた村上春樹の紀行文にくらべると、物足りない、味わいがない、などあまり評価はよろしくない。
しかし、『遠い太鼓』『やがて哀しき外国語』『辺境・近境』といった過去の紀行文を読んでいないためか、この『ラオスにいったい何があるといんですか?』は楽しく読めました。旅行記に、そんなに深いものを求めないせいかもしれません。読んでいて、妙に引っかからないほうが、気楽に読めます。でも、ところどころに村上春樹らしい表現ももちろんあります。
大半が海外旅行記ですが、最後に熊本編があります。村上春樹がくまモンの県の担当者に会いに行くくだりはなんとも面白いです。村上春樹の人柄がわかる楽しい一文です。
村上春樹ファンではない人におすすめかもしれない1冊です。
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2016/04/15
村上春樹の小説指南書
昨年の発売当初、紀伊国屋書店が大半を買い占めるという話題が注目された村上春樹の『職業としての小説家』を今頃読み終えました。本の帯には「自伝的エッセー」とありますが、村上春樹は冒頭で
「小説について語ります、というと最初から話の間口が広くなりすぎてしまいそうなので、まずとりあえず小説家というものについて語ります」
と書いています。
確かに自伝的エッセーではありますが、村上春樹が小説を書くためにやってきたことが、かなり細かに表現されています。エッセーとしても読めますが、小説を書くための具体的な方法論を語ったいわゆるノウハウとしても読めます。
小説を書いたことはないのに、これまで何冊か小説の書き方についての本を読みました。その中でも『職業としての小説家』はいちばん参考になる本ではないか、と思うほど示唆に富んでいます。これで小説が書けそう、と思い始めました。そんな簡単ではありませんが(笑)。
12の章で構成されていますが、その第11回「海外に出て行く。新しいフロンティア」はとても興味深い内容です。村上春樹がアメリカのマーケットを開拓する過程が書かれています。毎年ノーベル賞候補として騒がれる村上ですが、それは村上春樹本人のアメリカでの活動があってのことだという事実がよくわかります。
村上春樹のファンはもとより、小説を読んだことのない人にもおすすめの一冊です。
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2016/04/13
マツダ好きのための本
『仕事がうまくいく7つの鉄則』という本を買いました。タイトルだけみると、ビジネスノウハウ本かと思われますが、内容はマツダのことばかりです。日経ビジネスオンラインでクルマについてのディープな連載「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」からマツダについての部分をまとめた本だからです。
一昨年のことですが、走りながら考えるの企画イベントにいきました。この時初めて「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」を知ったのですが、日経ビジネスオンラインを読む習慣がないので(そもそもウエブで連載記事を読むのが苦手)、本にまとめられたのは嬉しいです。
マツダの藤原常務、エンジニアへの細かなインタビューに加え、工場へ入ってのレポートから構成されています。世界で2%のシェアしかないマツダがどのように生き残り、未来へ向かうのかがよくわかる内容です。
ちなみに鉄則は
1.小さいことを恥じない
2.ライバルすらも褒めまくる
3,ブレない価値の基準を持つ
4.相手が喜ぶことを常に優先する
5.ほかの真似をしない
6.熱意だけではダメ。交換条件を必ず用意する。
7.世の中の流れに簡単に乗らない
の7つ。
マツダファンにはおすすめですが、一般人にはうけないかも(笑)。
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2016/03/17
太洋社の破産
遙か昔のことですが、学校をでて出版社に入り、最初の職場が福岡の支社でした。その時は直販雑誌の営業でしたが、職場の朝礼で書店担当の営業さんが「今日は栗田、大洋社と打ち合わせ」と行動予定を言っているのをきき、栗田出版販売、太洋社という取次を知りました。
その太洋社が破産しました。15日に東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたことを明らかにしていました。
「2月に自主廃業の方針を示していたが、大口取引先の芳林堂書店(東京・豊島)が自己破産を申請し、売掛金の回収が難しくなったことなどから断念した」(3月16日 日経新聞)
と報じられています。
昨年は栗田出版販売がに民事再生手続をとり、事実上の倒産となっています。日販、トーハン以外の取次で生き残っているのはどこだろう、と思ってしまう相次く取次の破綻。出版産業の不況ということだけで説明できない状況になっています。
衰退するばかりの出版産業に打つ手はあるのか。かなり難しい問題です。いい加減、当事者は今の危機に気付いて欲しいです。
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2016/03/15
恭文堂のブックカバー
かつての書棚にはいろんなブックカバーがつけられた本が並んでいましたが、いまはネットで買うことが増え、ブックカバーがない剥き出しの本が多くなっています。
昔は書店でブックカバーをつけてもらい、読了するとブックカバーを取っていました。積ん読と読み終わらないはブックカバーがついたままでした。また、滅多にいく機会がない書店のブックカバーがつけたままにして、コレクションにしていました。
最近は地元にある書店が減り、うちの近くではいちばん在庫が多いブックファーストでの購入が増え、ここ以外の書店のブックカバーがあまり手に入りません。
この前、隣駅の学芸大学にある恭文堂書店で文庫本を買いました。ここのブックカバーはグリーン色で素敵です。カバーに「THE TREE WHERE BOOK BEARS FRUIT」と小さく書いてあります。
本を持ち歩く楽しさを思い出した恭文堂のブックカバーです。
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2016/02/19
鉄道ペディアを覗く
本屋にいくといつでも見かけるのがいわゆる週刊百科。次から次へいろんなものが出ています。先日、新聞広告で見かけた「鉄道ペディア」の創刊号を買ってしまいました。鉄道をテーマにした週刊百科はこれまでにいくつもでていますね。
「鉄道ペディア」とはどんな内容なのか。版元の小学館ホームページには
<車両を愛する、時刻表を読む、駅舎を訪ねる、鉄道史を知る…全ての「鉄」ファンたちの好奇心に応えるべく、全方位から鉄道の魅力を伝えるウイークリーブックが誕生します!>
と、鉄道ファンを満足させる内容みたいです。
この「鉄ペディア」は各号とも6つの章で構成されています。「名列車」「車両」「鉄道全路線」「各駅舎」「鉄道遺産」「鉄道クロニクル」の6つです。各章を切り離して、章ごとにバインダーにファイリングすることが推奨されています。
全50号の「鉄ペディア」を綴じ込むには5冊のバインダーが必要と書いてあります。本誌を買うだけでなくバインダーも必要なわけです。創刊号にはバインダーが1冊付属していますが、これでは足りないので、買い足す必要があります。別売のバインダーは2冊で1080円。いい値段です。
欲しいけど、お金がかかる週刊百科。あまり近寄らないほうがいいかもしれません。
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2016/02/15
ターザンの体脂肪を燃やすラン
ターザンの最新号「燃やせ、炎のランナー!」をタイトルに惹かれて買いました。毎年、この時期にランニング特集号が恒例のターザンです。今号は体脂肪を燃やすランニングがテーマ。
ランニングで体脂肪を燃やす=体脂肪を減らすというのは普遍のテーマでしょう。今回のターザンは基本に立ち返り、体脂肪燃焼ランを初心者から中級者向けに記事を展開しています。
初心者向けの記事でも、ストレッチ、食事、グッズなど参考になることが多々あり、飽きさせない内容。さすが、創刊30周年のターザンです。初心者でも抵抗なく実践できるレベルで記事を展開しているところが、「ランナーズ」などもランニング専門誌と違う点で、敷居がいい意味で低い。ここが30年も長続きしている理由でしょう。
基本を大切にすることを教えてくれる雑誌ターザンのランニング特集です。
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2016/02/02
ku:nelのリニューアル
「クウネル(ku:nel)」という雑誌がリニューアルされました。リニューアル号が1月20日に発売されて以来、アマゾンのレビューが燃えています。これを書いている時点で325レビューのうち287が星ひとつ。平均点は1.3です。炎上状態です。
これまでクウネルを熱心に愛読してきた読者たちのほとんどがリニューアルにNOと言っています。多くの読者は「さようならクウネル」と、もう新しいクウネルを買わないことを表明しています。
クウネルはこれまで読んだことがないので、どんな雑誌かも知りません。いったいどうしたんだろうと新旧のクウネルを購入してみました。
2015年7月発売のNo.75とリニューアル号を版元のマガジンハウスから購入。最初にバックナンバーを読んで、その後にリニューアルを読みました。確かにひどい。これは別な雑誌です。これじゃ、読者は怒り、落胆し、失望するのは当然でしょう。どうしてこんなことをしたのだろう、マガジンハウス。
雑誌販売の落ち込みが激しいと先日報じられましたが、それは市場の変化ということより、作り手の力が落ちていることが原因かもしれない。そんなことを感じさせるクーネルの迷走です。
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2016/01/27
出版、過去最大の落ち込み
どこまで落ちるのか、と思わざるを得ない出版産業です。昨日報じられた2015年の紙の出版物の販売額は14年比5.3%減の1兆5220億円。これは
「減少率は1950年に調査を始めてから過去最大となった」(1月26日 日経新聞)
という記録的な落ち込みです。
販売額のピークは1996年の2兆6564億円で、いまや6割弱まで減りました。約20年、ずっと減少している産業です。これはもはや「出版不況」というレベルではありません。
特に落ち込みが激しいのが週刊誌です。
「雑誌の販売額は7801億円で前年比8.4%減。特に週刊誌の落ち込みが激しく、前年から13.6%も減った」(1月26日 朝日新聞)
電車の中で週刊誌読んでいる人、見かけることが少なくなりました。
一方、電子書籍はどうかというと、
「電子出版の市場規模は1502億円で、14年比31.3%増と大幅な伸びとなった」(日経新聞)
と成長。とはいってもまだ1500億円ほどの規模です。
もはや今ののビジネス形態では厳しいでしょう。
「出版社、卸である取次、書店の3者が中心となる出版流通を維持するのが難しくなっている。本の返品率は4割に達し、返品する際の梱包や物流費用が書店と取次の収益を圧迫している」(日経新聞)
という現状には抜本的な改革しかないのですが、なんとも危機感が感じられない出版産業です。
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2016/01/02
セブンイレブン限定週刊誌
元旦には習慣になっている日刊スポーツを買おうとセブンイレブンにいったら、「セブンイレブン限定」という週刊誌を売ってました。「週刊文春」「週刊現代」「週刊ポスト」の3誌で、どれも元旦発売。コンビニしか売らない週刊誌というのは初めてでしょう。
「週刊文春」を買ってみました。現代、ポストと違い、「週刊文春 WOMAN」という女性向けの週刊文春です。編集長、編集スタッフともすべて女性でつくられています。表紙は佐野洋子さんです。
週刊文春の巻頭名物の「原色美女図鑑」は「原色美男図鑑」で五郎丸歩が登場。
記事では「OL委員会」の復刻版が面白い。オジサン改造講座、毎週楽しみにしていました。1987年から1997年の復刻記事に加えて、2016年版もあります。これも面白い。
正月にコンビニ王者のセブンイレブンが放つ話題の企画。なかなか衝撃的です。
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2015/11/13
新刊書の貸し出す猶予の問題
一昨日、新潮社の佐藤隆信社長が、一部の書籍について、新刊発売から1年間、図書館での貸出をしないよう求める考えを明らかにしたことが話題となっています。 TBSの報道によれば、横浜で開催されていた図書館総合展で
「著者と出版社の合意がある新刊に限って図書館での貸し出しを1年間猶予してほしいという考えを明らかにしました」
といいます。佐藤社長は
「売れる本を貸し出しでぐるぐるまわされてしまうと、少し出版全般が傷んでしまうという構造にあることをご理解いただきたい」
と発言したと伝えられています。
新刊書の貸出を一定期間やめる要望は出版社側から提起されていました。これに対し、図書館側は
「今回の『貸し出し猶予』の要請の動きに、日本図書館協会は困惑する。山本宏義副理事長は『図書館の影響で出版社の売り上げがどのくらい減るかという実証的なデータがあるわけではない』と話す」(10月29日 朝日新聞)
と複雑な心境です。
本が売れない一因に図書館の新刊貸出があるとは思いますが、大きな要因ではないのでしょうか。出版産業不況の原因は古い体質の流通制度にあるのではないか。個人的にはそう感じます。
出版社と図書館の問題が、解決の道があるのでしょか。厳しそうです。
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2015/10/28
ビジネス誌の本当の価格
東洋経済を定期購読することにしました。ビジネス誌は特集のテーマによって時々買いますが、定価で買うと高い。東洋経済、ダイヤモンド、日経ビジネス、どれも定価は700円ほど。掲載されている情報にそれだけの価値があるということでしょう。
このビジネス誌を定期購読するとディスカウントされます。東洋経済の場合、1年だと28,000円(1冊あたり560円)、2年だと49,000円(1冊あたり490円)3年で63,000円(1冊420円)となります。
3年の場合だと39%オフということになると東洋経済のサイトにあります。これだけ値引いて販売しても利益がでるということは、定価で売ると粗利率は膨大ですね。
今回、1年限りですが19,800円という購読プランがあり、申し込むことにしました。1冊400円ほどですから、まあリーズナブルです。とはいっても、自分にとって情報を価値あるものにしないと、高い買い物になってしまいます。気をつけないといけません。
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2015/09/21
『“ひとり出版社”という働きかた』という本
先々週の週刊文春の「私の読書日誌」で酒井順子が紹介していた『“ひとり出版社”という働きかた』(西山雅子)という本が気になり、ネット書店で検索。するとアマゾン、楽天、セブンはどこも在庫がありません。7月にでた新書なのに、その時点でアマゾンでは古本が定価以上の価格で出展されていました。今現在は「一時的に在庫切れ;入荷時期は未定です」となっています。
リアル書店の在庫も持つ紀伊國屋書店のWEB STOREでも「注文不可」となっています。版元の河出書房新社の直販サイトでも在庫はありません。
こうなるとますます欲しくなって、検索し続け、hontoネットストアで「発送可能日1~3日」を見つけました。注文したのが5日前で、昨日着荷しました。hontoは
『“ひとり出版社”という働きかた』正直地味な本です。著名な著者の本ではありません。週刊文春の「私の読書日誌」で取り上げられたから売れたということも考えにくい。ネット書店で軒並み品切れというのは珍しいかもしれません。あくまで推測ですが、版元の河出書房新社では多くの部数を刷らず、ほとんどを書店に配本したのでは。現在書店在庫の状態かもしれません(それも店の棚にならんでいないかも)。
アマゾンでも買えない新刊があるなんて、ちょっと面白い現象です。
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2015/09/16
女性誌と通販
女性誌の「LEE10」10月号を買いました。オジサンがなぜ女性誌を買ったのかは秘密(笑)。「LEE」は創刊から30年以上経つ女性誌の老舗です。久しぶりに買った「LEE」は中綴じから無線綴じの変わっていました(こんなことはどうでもいいかも)。
今月号には付録が付いてます。「マッキントッシュ フィロソフィー」の英国調チェックバッグ。「マッキントッシュ フィロソフィー」とは何なのか。オジサンにはまったくわかりません。いろいろ調べると、英国の有名ブランドで、日本では三陽商会が販売しています。
有名ブランドが女性誌の付録用に商品を作るのか。ちょっと疑問でした。ネットを調べてみると、「FLAG SHOP」なるサイトを発見しました。「LEE」を発行している集英社が運営するファッション通販のサイトです。集英社はこんなことをやっていたのですね。
この通販サイトで「マッキントッシュ フィロソフィー」ブランドの商品を販売しています。これがあったから「LEE」に「マッキントッシュ フィロソフィー」のバッグが付録として付けることができたのでしょう。
出版社の形態も少しずつ変わっています。生き残りのためやるしかない、ということです。大変です。
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2015/09/14
古本を購入した武雄市図書館
一昨年のことですが、日経新聞土曜日朝刊についてくる「プラスワン」一面のなんでもランキングは「読書の秋美しい図書館で過ごす」です。ランキングは東日本と西日本に分かれています。東日本の1位は秋田の国際教養大学中嶋記念図書館。2位多摩美の八王子図書館、3位仙台市図書館(せんだいメディアテーク)と続きます。西日本は1位が伊万里市民図書館。2位金沢海みらい図書館、3位洲本市立洲本図書館となっています。
行きたい図書館としてネットでは1位にランクされることの多かったなぜか武雄市図書館は6位と下のほうにあります。この武雄市図書館で、選書について問題が起きています。
すでにネットでも伝えられていますが、2013年にリニューアルオープンした武雄市図書館で中古本を1万冊購入していたことが明らかになりました。朝日新聞の伝えるところによれば
「同図書館の指定管理者で、レンタルチェーンTSUTAYAを運営しているカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)や市によると、両者は当初、公費からの支出で購入費約2千万円を予定していたが、利用者の安全対策などで緊急的な費用が発生したため費用を減額。中古本(約1万冊)を約760万円で購入したという」(朝日新聞 2015年09月12日 西部本社版 朝刊)
といいいます。
図書館が古本を蔵書として購入、なんてことがあり得るのでしょうか。
さらに驚くのは、
「自己啓発本や実用書が目立ち、2001年度版の『公認会計士第2次試験』や、1997年に初版が出ている『ラーメンマップ埼玉2』など、10年以上前に発行された本もあった」(同)
と、まさに古本です。ひどい話。
この状況が最近いくつかの週刊誌で取り上げられ、批判が高まる中、CCCの増田社長は10日にニュースリリースを発表。そこで
「リニューアル開館から2015年9月9日までの約2年半で一度も借りられていない蔵書が1,630冊ある事が判明致しました。つきましては、弊社にてこれらの蔵書と同等の冊数を新たに選書し寄贈することと致します」
という事実を明らかにしています。
全国から注目を集めている武雄市図書館ですが、その運営はまともではないかもしれません。誰かが税金を無駄にするひどいことをしているようです。
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2015/08/29
ランチパスポートというクーポン
朝日新聞の読者サービスとやらで、「プレミアムランチパスポート」なる冊子をもらいました。ランチが割引になるクーポンを冊子に綴じ込んだものです。ランチクーポンですから、地域は限定されていて、「自由が丘~中目黒」編です。
このランチパスポート、しっかりした作り。販売価格は1000円、Amazon、楽天ブックスでも購入ができます。朝日新聞からもらいましたが、本来は有料のものです。
ちょっと気になってネットで調べると「ランチパスポート」は幅広く展開されていました。公式サイトもあります。ランチパスポートは何なのか。
「ランチパスポートは掲載されている、通常700円以上のランチメニューが500円(税込、税別あり)で食べられる、とってもお得なランチブックです」
とサイトには記載されています。ランチ500円というのがアピールポイントのようですが、いただいた「自由が丘~中目黒」には1000円のランチが半分以上を占めます。さすが、値段だけは高い自由が丘です、
ネットにはクーポンは山ほどありますが、印刷された冊子のクーポンは多くはありません。「プレミアムランチパスポート」の今後はいかに。楽しみです。
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2015/08/12
出版産業のいま
『火花』が100万部を超えるベストセラーになり、出版界にとっては久々の明るい話題です。しかし、出版流業界はかつてない苦境にあります。今日の日経新聞では最近の出来事から業界の苦悩と問題をレポートしています。
昨秋に取次3位の大阪屋が経営不振に陥りました。そして今年6月には4位の栗田が民事再生法の申請し、事実上の倒産。大阪屋は
「楽天や講談社など6社が総額37億円の第三者割当増資を引き受け、法的整理はなんとか免れた」(日経新聞)
となり、栗田は
「楽天も講談社と改革に乗り出す。再建を支援する大阪屋を栗田と16年中に経営統合させる意向だ。IT(情報技術)に強い取次へと再生させてアマゾンに対抗する」
とアマゾンを意識した会社へ再生させる方向です。
2014年の出版物の推定販売額は1兆6千億円で1996年から約1兆円も減っています。日経新聞の記事では
「出版流通の制度疲労の原因は読者の『本離れ』だけではなく、流通制度にもあるとの指摘も出ている」
と穏やかな書き方をしていますが、現在の苦境は流通制度に問題があるのは明確です。何故、抜本的に改革しようとしないのか。このままでは生き残れないのに、不思議です。
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2015/08/09
KADOKAWAが本の工場を作る
新聞などマスメディアで報道されていないので知らなかったのですが、KADOKAWAがちょっと驚くことを先日発表していました。6日にKADOKAWA・DWANGOは発表したIRリリースによれば、子会社のKADAKAWAが所沢に書籍の工場を作るということです。
このリリースによれば、所沢市のの旧所沢浄化センター跡地に
「平成 30 年頃の稼動を目指し、製造・物流が一体となった最新性能の生産設備を導入する」
とあります。
所沢市は「COOL JAPAN FOREST 構想」を掲げていて、KADOKAWAと構想実現への事業を推進しています。所沢市のサイトによれば、
<「COOLFOREST構想」は、株式会社KADOKAWAが旧所沢浄化センター跡地に建設する工場を、公共貢献施設を含めた東所沢地区を中心とする人と自然と文化が調和した街づくりを目指すものです。株式会社KADOKAWAの新しい製造・物流拠点とともに図書館・美術館・博物館を融合した日本初の施設を建設し、クールジャパンの総本山として、世界へ向けて文化を発信します。>
と書かれています。旧所沢浄化センター跡地はすでにKADOKAWAに売却されています。
COOL JAPAN FOREST 構想も興味深いものですが、出版社のKADOKAWAが書籍の工場を自前で持つことが出版産業では異例のことです。書籍の印刷は大日本、凸版を頂点とする印刷会社の仕事でした。これを出版社がやることはまずあり得ませんでした。リリースには
「ユーザーの多様なニーズに応えるべく、書籍の迅速な生産・発送を可能とする最適な生産プロセス、物流システムを構築いたします」
とあります。印刷はもとより、取次もスキップして直接書店に配本をしようとしているようです。
既存の出版産業の商慣習への挑戦とも思えるKADOKAWAの構想。どのように実現していくのでしょうか。
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2015/07/27
新刊書を手早く読む方法
バナー広告で見かけて、興味をもった「TOPPOINT(トップポイント」というメディア。ウエブサイトをみてもよく分からなかったので、資料をもらいました。
TOPPOINTは月刊雑誌。その内容は新刊書の要約です。資料によると
「毎月100冊ほどのビジネス誌をリストアップ それら全てを熟読」→「10冊を厳選」→「選んだ10冊の本を1冊あたり5人もの編集員で4ページに要約」
というもの。
雑誌といっても50頁と厚くはないです。これで1年間購読だと12,000円(税抜き)なので、1冊1,000円。高いか高くないかの判断はどのような本が選ばれるかがそれこそpointでしょう。
1987年からやっているとのことですから、一定の需要はあるということでしょう。TOPPOINTは紙媒体での情報ですが、ネットではBOOK-SMART」が同様な新刊ビジネス書を選び、要約を紹介するサイトです。ここは月1,500円(税抜き)で要約が読み放題です。
本を要約で読むというサービスは意外と発展する可能性があるかもしれません。
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2015/06/27
出版流通は変わっていくのか
昨日、出版流通を巡るニュースが二つ報じられました。ひとつは日経新聞の26日朝刊に掲載された「発売から一定期間たった書籍、アマゾンで2割値下げ」のニュース。記事によれば
「アマゾンジャパン(東京・目黒)とダイヤモンド社(東京・渋谷)など中堅出版社6社は26日から、発売から一定期間がたった書籍の値下げ販売を始める」
ということ。参加する出版社はダイヤモンド社、インプレス、主婦の友社、翔泳社、サンクチュアリ出版、広済堂の6社。
当初記事には、アマゾンと出版社が「時限再版」という契約を結び、対象書籍を一定期間後に再販制度の枠組みから外すことで値引きできるようにすると書かれていました。
しかし、この報道に対し主婦の友社は「主婦の友社はアマゾンと「時限再販契約」など一切結んでおりません」として抗議。日経新聞の電子版では「今回のアマゾンの仕組みでは、アマゾンと出版社の合意に基づき値引きできるようにする」と書き換えられています。
出版流通のもうひとつの話題は、栗田出版販売の民事再生法の適用申請のニュース。栗田出版販売は書籍、雑誌の問屋で業界4位。ここが倒産という事態です。
「昨年9月期決算の売上高は329億円で、出版不況のなか10期連続で減収だった」(6月26日 朝日新聞デジタル)
と厳しい状況です。
古い商習慣でいまだビジネスが行われている出版産業。変革は起こるのか。それとも衰退するままなのか。いま、岐路にたっているのかもしれません。
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2015/06/14
CCCの出版社への進出
蔦屋家電で業界の注目を集めるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)ですが、流通業から出版業へと事業領域をひろげつうあります。今朝の日経新聞の「活字の海で」で初めて知ったのですが、
「美術出版社が民事再生手続きに入り、蔦屋書店を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)をスポンサーに選んだと先月発表した」
という事実。美術出版の民事再生も知りませんでした。日経新聞では記事がなく、朝日新聞では3月6日に100字ほどの短い記事が掲載されただけです。
CCCが美術出版社のスポンサーになることに
「「美術出版社がポイントカードの購買情報などを利用し、店頭イベントなどで編集者と読者が意見交換をすることで、より魅力的なコンテンツができる」(TSUTAYAの杉浦敬太常務)
と記事にはあります。
CCCは昨年、阪急コミュニケーションズから出版事業を買収し、CCCメディアハウスという会社で出版事業を行っています。旧阪急コミュニケーションズは雑誌「PEN]「NEWSWEEK日本版」「フィガロジャパン」を発行していて、このすべてを現在はCCCが発行しているわけです。
CCCは何を目論んでいるか。
「CCCが将来像としてめざすのは出版におけるSPA(製造小売り)だ。『出版でも読者が求めるものをCCCが作り手に伝え、総合的にプロデュースしていきたい』と杉浦氏は話す」
と記事にはあります。
出版産業で流通主導の形を作ろうとするCCC。今後の動向が注目されます。
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2015/06/08
T JAPANというメディア
先週末にポストに投函されていた「T JAPAN」。これ、前も来ていたな。確か朝日新聞が配布するメディアだったはず。前の号がろくに読まずに捨ててしまいました。
中身をぱらぱらめくってみると、洋雑誌ぽい作りです。同封されている案内状によると。ニューヨーク・タイムズ社が米国で発行している『T: The New York Times Style Magazine』の日本版だとか。公式サイトには
「年に12回、The New York Times紙の日曜版に同梱され、発行部数は120万部を誇ります」
とあります。やはり洋雑誌の翻訳版ですね。ちなみに製作は朝日新聞と集英社です。
ネットで検索してみると、発刊時の記事がありました。ここには「富裕層向けモード&ライフスタイル誌」とあります。100ページほどの立派な作りですが、朝日新聞購読者にすべて配布しているのか。ネットの記事によれば、
「朝日新聞社の宅配地域データに基づいた首都圏の年収1,500万円以上の世帯が多い地域に16万部、月刊誌『メディカル朝日』を購読する関東・中部・関西在住の開業医に2万部、さらに集英社の公式ファッション通販サイト「FLAG SHOP」の最優良顧客に2万部を、全部数無料で配布する予定です」
と顧客をセレクトしています。なんか心地よくないです。
どこまでこの「T JAPAN」が続くのか。興味津々。
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2015/04/26
知的生活習慣
外山滋比古さんの著者は大学の頃から拝読しています。90歳を越え今も著作活動をしておられます。先月書店で見つけた『知的生活習慣』(ちくま新書)をやっと読了しました。奥付には今年1月の発行になっているので、最近の著作のようです。
久々に外山さんの著作を読ませていただきました。知的生活習慣とは著者曰く、
「人間は、体だけでなく心をもっている。体の生活習慣をフィジカル生活習慣とするならば、心の生活習慣はメタ・フィジカルな生活習慣である。メタ・フィジカルは仰々しい。知的生活習慣と呼ぶこととしたい」
と定義しています。
これまでの著作で書かれた内容と重複することもありそうですが、簡潔かつ理論的に纏められた知的生活習慣の方法はどれも示唆に富んでいます。
「日記をつける」「忘れて頭を整理する」「生活を編集する」「仕事は食前」。どれも具体的で役に立つ生活の方法です。
いまだ知への挑戦を続ける外山滋比古さん。その姿勢には感心するばかりです。
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2015/04/24
仙台の書店とKADOKAWAの選択
河北新報の「夕刊編集者ブログ」に「下町の本屋さん さようなら」と題された記事がアップされていました(4月22日)。仙台市若林区にある「穀町書店」が先月31日に60年の歴史に幕を閉じました。穀町書店は1954年秋に四倉栄子さん(88)が、夫の邦彦さん(89)と開店。
「店の草創期、人々の暮らしは豊かでなかったが、皆が活字を欲していた。米国の総合誌「リーダーズ・ダイジェスト」の日本語版や人気婦人雑誌の発売日になると行列ができた」
かつて街の本屋さんには活気がありました。
大型書店の進出、インターネット販売の拡大などありながらなんとか踏ん張ってきましたが、東日本大震災以降大きく売り上げが減ります。栄子さんは
「本に親しむ状況ではなくなったのでしょうか。売り上げが大きく減りました」
といいます。
KADOKAWAがアマゾンと紙の書籍・雑誌の直接取引を始めたという記事が一昨日の日経新聞にありました。
「出版物を書店に届ける取次を介さないことで物流を効率化。消費者に早く商品を送り届けられるようにする。仕入れ費用を抑えられるアマゾンはポイントなどの形で消費者に収益を還元することも可能になる」(4月22日 日経新聞朝刊)
これまでは日本出版販売とトーハンを経由して、アマゾンに商品を卸していたものを直取引に切り替えたというわけです。アマゾンの販売力の強さを改めて知る出来事です。
河北新報の夕刊日ブログは記事の最後でこう書いています。
「閉店の数日前、栄子さん直筆のあいさつ文を店頭に掲げた。長年の感謝をしたためた文章の一節に『残念無念のおもいです』とあった」
街の本屋さんに将来はあるのか。寂しい思いがよぎります。
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2015/04/12
RUNの百貨店
年に何回かでるNumber Doの最新号は「RUNの百貨店」とランナーには魅惑的なタイトルにひかれて購入。タイトル通りのランニングギアを集めた内容ですが、面白い記事がいくつかありました。冒頭に高橋尚子のシドニー五輪でのシューズ、ウエア、ゼッケンを写真で公開し、インタビュー記事があります。この中でシューズについての話が興味深いです。
高橋尚子はシドニー五輪のため、アシックスのソーティマジック をベースに同じ形のシューズを50足特注で作ってもらいました。この50足をレースまでに4足に絞り込みました。絞り込み方法はまず履いたときのわずかなフィット感の差で20~25足にする。これを練習で履きかえて、30㎞以降に”伸びる”=”スタミナ”あるシューズを選び、レースの1ヶ月前までに10足弱まで絞る。更に10足からスピード練習で”スタミナ”も”スピード”もある4足に絞った。またウエアも特注です。
高橋尚子は
「シューズもウエアの走るためのアイテム。でも、すごい力をもっているんですよ」
といいます。
トップランナーはすごいことをやっているのですね。
また、君原健二さんの東京五輪のシューズも公開されています。君原さん曰く、メダルを取ったメキシコ五輪のシューズは処分してしまって、8位だった東京五輪に履いたシューズだけ「東京五輪にでるのが夢だったので」とってあるとのこと。ちなみにシューズはONITUKA TIGERのマジックランナーです。
ランナーにとってシューズはとても大切なもの。こんな当たり前のことを認識させてくれた記事でした。
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2015/02/10
目指すのは金持ち老後
マネー雑誌、経済誌では定番企画になっている感がある老後のお金のテーマ。老後難民にならず、金持ち老後を目指すための企画はきっと人気があるのでしょう。最新号の『日経おとなのOFF』でも「100歳までお金に困らない! 目指せ金持ち老後」とストレートな特集を組んでいたの、買ってみました。
今どうすれば貧乏老後にならないか。この雑誌のターゲット層の40~50代にむけて特集記事は展開されています。老後を安心して暮らすにはいくら蓄えがあればいいのか。記事によれば65歳時点で1500万円です。これはあくまで厚生年金がもらえる夫婦を前提に計算されていますが、これでもハードルの高い金額です。
記事では1500万円という目標のため、Part1で「金持ち老後の基本」を押さえ、Part2で「金持ち老後の家計の知恵」で支出を抑える方法を紹介。そしてPart3で「金持ち老後の資産づくり」を伝授。使うお金を減らし、投資で増やすというお金の基本ですね。
記事ではマネー雑誌とは違って、わかりやすくお金に関わる話題を解説してくれます。老後のお金という難しい問題を解決するにはなかなか参考になる特集だと思いました。老後難民になりそうな人にはおすすめです。
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2014/11/25
FMレコパルの時代
電車の中吊りで見かけて知った「FMレコパル」の復刊号を買いました。FMレコパルを知っている世代はもうオールドな人達に違いありません(笑)。1974年創刊ということで、創刊から40年を記念して1号限定の復刊です。
1974年といえば、高校生の頃です。少年はお小遣いの範囲内でしかレコードを買えず、もっぱらFM放送を楽しみにしていました。当時の東京ではFMはHNKとFM東京だけでした。FMラジオを親に買って貰い、よく聴いていました。そのとき大いに役立ったのが、FMレコパルの番組表です。
復刊号には1974年11月13日のNHK-FMの番組表が再録されています。いま見るととても詳しい情報が掲載されています。クラシックでは曲目、指揮者、演奏者はもちろん、演奏時間、楽器、レコード番号まで記載されています。情報があふれる現代でもここまでの番組データは提供されていないでしょう。
FMレコパルは残念ながら95年に休刊になりました。デジタル時代の到来に、アナログでの情報は必要でなくなったのでしょうか。懐かしい想いで手にしたFMレコパルです。
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2014/10/18
今頃、木村政彦の本のこと
久しぶりに読後感が強く残る本を読みました。『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』です。もう3年以上も前に出版され、大宅壮一ノンフィクション賞を取るなど、話題になった本ですから、今頃何、と言われるでしょう。
今年の3月に文庫になったので購入。読み始めたら仕事をし始めたので、進まなくなってしまいました。文庫本上下で1100ページ超、読みでがあります。やっと読了しました。
木村政彦という名前は知っていますが、どんな生涯を辿った人なのかは全く知りませんでした。歴史上有名な力道山との対戦も生まれる前です。乱暴に言えば、「力道山に敗れた木村政彦」という事実だけが一人歩きしているようです。
著者・増田俊也は膨大であろう資料を読み、多くの人に取材をして、柔道家であり格闘家でもあった木村政彦の生き方に迫ります。その描写を読むと、そこに木村政彦がいるようです。
また増田は柔道、プロレス、空手といったカテゴリー分けされたものを超え、格闘技とは何か、ということも本書で答えを求めようとしています。
木村政彦とはどのような怪物だったのか。本書にはいくつもの豪快なエピソードがあります。その中で終章に描かれたことに特に驚きました。
世田谷学園高校に乞われて話をしにいった時のこと。生徒達の指導が終わり、学舎の一室で酒宴になりました。そこで木村は酒三升半を空けました。時に木村政彦69歳です。まさに怪物。
最強の柔道家、木村政彦の真実が語られるずっしり重い1冊です。
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2014/06/24
重さ1.8キロの本
「会社四季報」と「日経会社情報」という出版物があります。書籍といえばいいのか、雑誌といえばいいのか。日本の上場企業の業績実績と予測が載っているいわば情報誌。株屋さん投資家必携の本です。四季報というくらいですから、年4回発行。
株投資を仕事にしているわけではないので、滅多に買うことはないのですが、気まぐれに「日経会社情報」を買ってみました。「会社四季報」の情報はネット証券のサイトでみることができるのですが、一覧性に欠けます。業種ごとに分かれた企業の情報を読むのもなかなか面白いです。
ただ四季報、会社情報の欠点は文字が小さいことでした。高齢者には厳しい。そんな声に応えてか大版が発行されています。値段はレギュラー版の2057円に対し、大版は2571円。ちょっと割高ですが、当然こちらを選択。
文字が大きくて見やすいです。しかしボリュームがあります。2016ページで厚さは4.8センチ。重さを計ってみたら、1820グラムありました。鞄に入れて持ち歩くことなどほぼ不可能です。こんな本、年4回もつくるのは大変そうです。いくらデジタル化されているとはいえ、校正など人手がいる部分もあるはずで、相当な労働量が投入されていると想像されます。
ともあれ、折角買った会社情報です。情報が旬なうちに読まなくてはと思っていますが、一部を読むだけで終わりそうです(苦笑)。
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2014/06/11
縮小する出版産業
今更驚きませんが、出版産業は止めようもなく売上げが縮小しています。昨日、朝日新聞で報じられた昨年の出版の販売額は
「昨年の書籍と雑誌の総売上額が、前年比3・4%減の1兆7711億円だったことが9日、出版ニュース社の調べで分かった」(朝日新聞デジタル版)
現状を
「9年連続の市場縮小で、最盛期(1996年)の65%の水準だ。書店も減り続け、全国の2割近い自治体には新刊を扱う書店が一軒もない」
と書きます。
衰退産業と言われて久しい出版産業ですが、ここまでマーケット規模が縮小する産業が他にあるでしょうか。CDの売上げも減っていますが、そのかわりにネットでの音楽配信は成長しています。それに対し、電子書籍は伸びていません。
「期待されていた電子書籍も伸びない。12年度の電子書籍端末の出荷台数は計47万台で、当初予想の半分にとどまる(MM総研調べ)」
抜本的な改革が必要なのに、なぜてが打たれないのか。例えば電子書籍では、コンテンツ不足が明らかです。欲しいと思う本ほど、電子化されていない現実。また書店も減り続けています。新たに新刊書店を開こうとすると、かなりハードルが高いと聞きます。
このままでは出版産業は自滅でしょう。救世主はいないのか。希望は持てそうにありません。
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2014/04/23
小林信彦×萩本欽一の名著
もうかなり前に買い込んで、やっと最近読み終えた1冊。ベストセラーにもなっていませんが、素晴らしい本です。『小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム』。小林信彦と萩本欽一の対談。
欽ちゃんこと萩本欽一が作家小林信彦に請うて話をきき、この対談をまとめたもの。本のサブタイルに「名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏 」とあるとおり、日本の喜劇人たちについて二人が語った価値ある内容の本です。
萩本自身のコント55号から話は始まり、クレージー・キャッツ、タモリ、エノケン、渥美清、森繁久彌などきら星の喜劇人が、小林信彦の仕事、萩本欽一の経験などを素敵なエピソードを交えながら語られていきます。日本の喜劇人の歴史が二人によって紐解かれているようです。
コント55号をはじめてみたのは、小学生のころ。多分画面は白黒でした。そして異常に面白かったことを覚えています。コント55号の初期のビデオはほとんど残っていません。これに対して萩本欽一は
「ぼくは自分の出演作が残ってなくて、ほっとしてます。残っていないから『その昔、コント55号は相当受けたんだ!』って図々しく言えるし」
と言っています。
また萩本は(かなり昔のことですが)近所に住んでいたタモリがいきなり欽ちゃんの家に遊びにきたことを披露して、
「もっと成長したいとか、真剣に自分の未来を考えてる人は、積極的に人に会いに行ったり、よそのうちに飛び込んでいくんですよ」
と話しています。萩本欽一とタモリの交友も面白いですが、二人の芸人には似たところもあったのかもしれません。萩本欽一が天才たり得たのは、その前向きな姿勢だと思います。
10年後にまた読み返してみたい、素敵な1冊です。
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2014/04/22
ラジオテキストの表紙
ラジオ語学講座も4月最終週になり、いまのところなんとか落ちこぼれずやってます。スタート当初は3講座でしたが、気が変わって「攻略! 英語リスニング」もやることにしました。この講座は昨年度は4月だけやって投げ出しているので、今年も攻略は難しいかも。
4月からテキストの表紙デザインが変わりました。各講座、どれも個性があり、面白いです。「ラジオ英会話」は毎年人物イラストの表紙。ことしはさくらいはじめさんがイラストを担当。人物の輪郭線が特徴的な洒落たイラストは、アメリカの匂いがします。
「入門ビジネス英語」は講座で取り上げるキーワード1語をデザイン表現したもの。表紙としてはある意味大胆です。「実践ビジネス英語」の表紙は柳智之さん。線とシンプルな色が印象的なイラストです。
「攻略! 英語リスニング」表紙はサトウアサミさん。ご本人のウエブサイトによれば、「身近なシーンを切り取った絵が得意」とあります。緩やかな曲線が素敵なイラストです。
テキストの表紙イラストは力作ばかり。見逃すにはもったいないかも。
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2014/04/14
マガフェスとは
先週末の新聞に全面で「雑誌は面白いんだ。」とタイトルされた広告が掲載されていました。どうやら出版社が連携して「マガフェス」というキャンペーンらしい。
日本雑誌協会が主催して、出版社9社が雑誌を創刊するとか。ウエブサイトによれば
「世の中楽しいこと、おもしろいモノはたくさんあるけれど、雑誌だって負けてはいません。そんな想いを込めてつくった雑誌を皆様にお届けしたくて、出版社同士が会社の枠を超え、2014年4月12日、9誌の超刊号を同時発売いたします」
とあります。
雑誌の売れ行きは落ち込んでいます。2013年の雑誌販売額は8972億円と、ピークの1997年の6割弱になっています。雑誌をどうにかしようという取り組みですね。
雑誌不振はつきつめれば、刺激的な雑誌が少ないからです。広告のコピーには「雑誌は面白いんだ」ということであれば、販売はここまで落ち込まないでしょう。このキャンペーンで創刊された(キャンペーンでは超刊号と呼んでいます)9誌をみても、買いたいと思わせてくれる雑誌は少ないです。
こちらの感性が変わったのか、それともホントに面白い雑誌が減ったのでしょうか。出版界に挑戦の結果が注目されます。
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2014/03/27
出版産業の今
日経新聞に一昨日、昨日「書店 生き残りの道」と題された囲み記事が掲載されました。いま何故という感がありますが、書店、出版産業の現状がレポートされています。
記事にあるデータに驚きます。まず書店数。「2013年5月1日時点の全国の書店数は1万4241店。03年からの10年間で4900店、率で25%減った」。書店数は2万店と頭の中にあったのですが、いつの間にか1万5千店を割り込んでいるとは。
出版物の販売額も落ち込んでいます。「13年の国内の出版物の販売額は1兆6823億円。04年以降、年2~4%のペースで減少しており、03年比では24%減った」。出版産業の売上規模は、私が出版社に入った頃(30年ほど前)は2兆円を超え、当時業界トップだったスーパーマーケットのダイエーの売上と同じほどと言われていました。いま、スーパーマーケット業界トップのイオンは売上5兆円を超えています。
さらに雑誌も厳しい状況です。「13年の国内の雑誌販売額は8972億円と、ピークの1997年の6割弱」と悲惨な状況です。記事では文教堂の嶋崎富士雄社長は「このままでは雑誌がなくなる」とコメント。危機的な状況下かもしれません。
出版産業に将来はあるのか。とても心配です。
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2014/03/18
図書館の今を知る本
大学で学んでいた頃は活用していた図書館ですが、最近は時々しか利用しなくなっています。必要な本を時々ネットで検索し予約して、借りだしという利用がもっぱらです。しかし、今の図書館は変わりつつあるようです。『つながる図書館』(猪谷千香著)には図書館の新たな取り組みがいくつも紹介されていて、とても興味深く読みました。
新しい図書館といえば、約1年前、昨年の4月に全面改装オープンした武雄市図書館を思いつきます。市立ながらカルチュア・コンビニエンス・クラブを指定管理者として導入に、スターバックスを館内に併設するという挑戦的な姿勢の図書館。この図書館には賛辞とともに批判も多くあります。
本書では武雄図書館を含め、全国で新たな図書館を取材しています。自治体が設立した公立図書館だけでなく、個人が運営していて公共性のある図書館もレポートされていて、図書館の新しい動きを知ることができます。
公立の図書館も変わりつつあるんだなと感じますが、地元の図書館は相変わらずのままです。経費節減とやらで、一部の図書館は平日は11時開館になっています。例えば武雄市図書館は9時から21時です。自治体による格差があります。図書館というものに対する姿勢の違いでしょう。『つながる図書館』は図書館について考えさせられる1冊でした。

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2014/03/12
婦人公論の「曽野綾子さんに学ぶ」
曽野綾子さんの本を読み始めたのは大学のときですから、もう35年ほど前(いやー、大昔)。多くの感動をいただいてきました。そして不思議なことに卒業した小学校の校歌の作詞は曽野さんです。作家・曽野綾子さんは昨年あたりから人生の先生のような存在になっておられます。『人間にとって成熟とは何か』は昨年のベストセラー9位(日販)になっています。
曽野さんの小説を長らく読んできた者にとっては、人生の生き方は小説の中から学びました。曽野さんのメーセッジの真髄は小説の中にあります。小説家にとっては、当然のことかと思います。
婦人公論の増刊として『曽野綾子さんの学ぶ人生後半の潔い生き方』というムック本がでていて、つい買ってしまいました。曽野さんがお書きになっているものを思い込んでいたのですが、そうではありませんでした。曽野さんへのインタビューをまとめた記事が何本かと、あとは関連するハウツー記事が掲載されています。まあ、タイトルをよくみればわかったはずですが・・・・・・。曽野さんブームに乗った企画本です。やりますね、婦人公論。
この婦人公論よりも、今週号の週刊ポストに掲載された曽野綾子さんの<被災者と老人の「甘えの構造」について>が読み応えがあります。ぜひ、一読を。
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2014/02/20
日経小説大賞の授賞式
世の中には数多くの文学賞があります。いちばん馴染みがあるのは芥川賞、直木賞でしょうか。ウィキペディアの「文学賞一覧」にはおびただしい数の文学賞が掲載さえています。そんな中、日経小説大賞というのがあります。もちろん、日経新聞主催。
この日経小説大賞の授賞式に参加してきました。世の中的にはどれほど知れ渡っているかは定かではないのですが、今回で第5回を迎えます。賞の選考委員は辻原登、高樹のぶ子、伊集院静の3作家です。
受賞したのは芦崎笙の「スコールの夜」。作者は財務省の官僚。今朝の日経新聞に受賞作の広告があり「財務省の現役キャリア 鮮烈な作家デビュー」とコピーがあります。「東大法学部卒の女性銀行員が組織や社会の現実に直面して葛藤する」というのが紙面に紹介された内容。財務省官僚、東大法学部、銀行と並ぶと、いかにも日経らしい選択と思えます。
ともあれ、授賞式では辻原登、高樹のぶ子、伊集院静に受賞者芦崎笙を加えた4人での対談がありました。大物作家3人の対談がなかなか刺激的で面白かったです。作家が小説をどのように仕上げていくか、その過程がすこしだけわかり、とても興味深いものがありました。
この授賞式、大きな日経ホールで開催されたのですが、ほぼ満席の盛況。ネクタイ族も多い。やはり財務官僚ということで興味をひいたのか。それとも小説好きが多いのか。ちょっと意外でした。
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2014/02/15
縮む書店
年1回、四谷の税理士さんのところにいきます。1年ぶりに四谷駅から税理士さんの事務所まで歩いていると、以前は営業していた書店が閉店していました。あおい書店という多店舗展開している本屋です。またちょっと前のことですが、五反田に行った際、明屋書店がなくなっているのに気がつきました。また、地下鉄の銀座駅、数寄屋橋あたりにあった山下書店もいつの間にかなくなっています。
五反田にあった明屋書店は手書きのPOPが有名な特徴ある書店。山下書店も都内に他店舗展開している本屋です。このような書店が次々に店舗を閉めている現状があります。先月、発表された2013年の出版物(書籍・雑誌)の推定販売額が前年比3.3%減の1兆6823億円。前年割れは9年連続で、日経新聞でも小さな記事での扱いでした。
世の中はアベノミクス効果で景気が回復しているようにみえますが、こと出版は例外です。相次ぐ書店の閉店をみると、この業界はどこまで売り上げが下がっていくのか。将来は明るくないように感じます。
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2014/02/14
ぴあのストーンズ特別号の表紙
情報誌の「ぴあ」が休刊したのが2011年7月。ずっと表紙を描いていた及川正通画伯のイラストはめったにお目にかかることはありませんでしたが、「ザ・ローリング・ストーンズ来日記念特別号」が出て、素敵なイラストが表紙を飾っています。久し振りの及川正通のイラストレーションを拝見。相変わらずお上手です。平均年齢69歳とかのザ・ローリング・ストーンズ4人が個性豊かに、ユーモア心たっぷりに描かれています。
ミックの手がいい。チャーリー・ワッツ可愛い。
ページをめくると、昔のストーンズの昔の表紙も掲載されています。1990年1月19日号。初来日のとき。当然、メンバーはまだ若い。
及川画伯は1939年の生まれですから、ストーンズより年上。表紙イラストは、ぴあ休刊後も山下達郎、ポール・マッカートニーの特別エディションで登場していました。これからも活躍されることでしょう。
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2013/12/20
いつか自分の本屋をもつ講座
東京藝術学舎での「続・いつか自分だけの本屋を持つのもいい」に参加していましたが、全5回の講座が終わりました。この講座はタイトル通り、「小さくてもセレクト系ブックストアを作りたいという人に有益な入門講座」です。まあ、書店をすぐに作る気はないのですが、ちょっと気になるので参加しました。
講座の内容は、編集者で美術ジャーナリストの鈴木芳雄氏と個性ある書店主との対談と受講者とのQAというもの。登場した書店主はみな個性的な方々でした。
第1回 B&B:内沼晋太郎
第2回 スノウショベリング:中村秀一
第3回 古書日月堂:佐藤真砂
第4回 オオヨ書林:山崎有邦
第5回 6次元:中村邦夫
第1回のB&Bを除いては、すべて古書店です。巷で広がりつつあるようにみえるブックカフェはほとんどが古書店です。ブックカフェにいく習慣がないので、古書店(つまり置いてある本は古本)とは知りませんでした。
5回の講座を通してよくわかったのは、書店が本を売るだけで商売として成立することは難しいということ。要は本を売るだけでは利益が極めて薄く、採算がとりづらいということです。B&B、スノウショベリング、6次元の3つの本屋ではイベントを積極的に行って、収益を上げています。イベントのほうが利ざやが稼げるからです。
古書店という視点でみると、昔ながらの古書店は価値ある書籍、資料などをお客に提供する店として存在しています。かたやブックオフの拡大で、1冊100円の本が当たり前のように販売されるマーケットがあります。その間にあってブックカフェに代表されるニューウェーブの古書店が台頭しています。
書籍のマーケットが縮小していくなかで、新しい形態の本屋は存在し続けるのか。とても興味深いテーマです。また、講座に参加していた半数以上が若い女性でした。書店の新しい展開が作られようとしているのかもしれません。
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2013/11/05
今年のヒット商品
本屋で見かけた「日経トレンディ」は毎年恒例のヒット商品が特集なので買ってみました。<2013 ヒット商品ベスト30>と<2014 ヒット商品ベスト30>。今年のベスト30をみると、存在は知っているけど消費をしたことがない商品がほとんど。いかに流行に疎いかがわかります。
ベスト5は引用してみると、
1位 コンビニコーヒー 2位 パズル&ドラゴンズ 3位アベノミクス消費 4位半沢直樹 5位伊勢・出雲
という顔ぶれ。あまちゃんは7位と意外と下位。消費という点からはそれほどポイントが高くないのでしょう。
コンビニコーヒーって売れているんですね。記事によれば国内のコーヒー消費量は1~8月で前年比6%アップ。一方で缶、ペットボトルのコーヒー飲料は1~6月で3%売上を落としました。マーケットに与えた影響は大きいです。
3位のアベノミクス消費は単発の商品ではないですが、外車、高級時計などが激売れと記事にはあります。しかし、掲載されているデータによれば、輸入車、高級時計の売上げピークは4月、5月がピークで、その後は落ち込んでいます。
ヒット商品ベスト30を見ても、高額商品はほとんどありません。リーズナブルでお得感のある商品がヒットしています。ほんとうの景気回復はこれからのようです。
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2013/10/27
クレージーキャッツの犬塚弘
クレージーキャッツというコミック・バンドはいまや伝説です。正式には「ハナ肇とクレージーキャッツ」のメンバーで元気でおられるのは、犬塚弘だけ。『最後のクレージー:犬塚弘』は、犬塚が半生を語った素敵な本です。
クレージーキャッツの全盛期は、60年代。その活動をリアルタイムで見ていますが、幼稚園から小学生の頃だったので、明確には記憶に残っていません。しかし「スーダラ節」は強烈でした。当時、幼稚園児だったのに、この歌を楽しんでいた記憶は鮮明です。
本書は犬塚弘に佐藤利明(63年生まれ・娯楽映画研究家)がインタビューし、文章にまとめたもの。犬塚の生い立ちから、クレージーキャッツ前夜、そしてクレージーキャッツでの活動、更には俳優としての苦労話などを、細かなエピソードを織り込みながら綴られています。
犬塚は頭のいい人なんだな感じます。植木等、ハナ肇、谷啓という人気スターの中で、自分のポジションを確立しかけがいのない存在でした。芸人にならなくても、きっと成功を勝ち得たでしょう。
クレージーキャッツがジャズバンドです。メンバーは誰もが一流のミュージシャンでした。犬塚はこう書きます。
「芝居の若い仲間たちから『犬塚さん、ミュージシャンだったんですか?』と聞かれることもあります。そういうとき、決まってこう答えます。『ぼくは今でも、クレージーのベーシストだよ』と。」
ハナ肇とクレージーキャッツの駆け抜けた時代を知ることができるとともに、犬塚弘という芸人の生き方を学べました。当時を知る方にはぜひおすすめしたい一冊です。
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2013/10/20
近ごろのDIME
中吊り広告で面白そうだったので、久しぶりに『DIME』を買ってみました。駅の売店で購入したのですが、店のおばさんに580円と言われて、「高いな」と思いました。手に取ると、DIMEにしては分厚い。そういえば、月刊化したということを思い出しました。
買ったのは12月号ですが、今年の5月号から月刊になっていました。以前はよく買っていたのですが、最近はご無沙汰でした。DIMEと言えば、最新の製品、ガジェット、グッズを集めたモノ至上主義みたいな雑誌でした。読者ターゲットも20~30代といった感じでした。
しかし最新号をみると、内容は変化しています。今月号の特集は「今、クルマがめちゃ楽しい」です。月2回刊行の頃ではメインではあり得なかった企画です。「『80年代』復活現象に注目」なる企画もあります。また広告企画ですが、「家まるごと大事典」なんてのも載っています。
ターゲットとするのは、30代後半から40代前半あたりというところでしょうか。80年代特集は、80年代に青春だったバブル世代向けでしょうから、40代向け。雑誌としては前より成熟した感があります。
月2回刊のときは旬のテーマがたくさん盛り込まれていましたが、月刊だとそうもいきません。テレビやインターネットに溢れる情報には新しさでは到底勝てません。DIMEは変化しました。なんだか普通の雑誌になっていて、刺激がありません。この感覚は日経トレンディーを読んでも、同じです。
雑誌が情報を発信するということは、いまや難しい時代になったようです.。
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2013/10/11
表紙を売り渡したモーニング
こんなこと、珍しいのではないでしょうか。今週号の「モーニング」の表紙を飾るのは『会長 島耕作』です。島耕作と奥様(大町久美子)が描かれている下に、大きくクルマのイラストが挿入されています。トヨタのCAMRYです。種二人より大きいスペースを占有してます。
トヨタとの広告タイアップですが、表紙というのが大胆。雑誌でこんなに大きく表紙に広告が入ったことあったか。記憶にありません。表紙が広告になっているわけです。表紙は、いわば雑誌の顔。ここは「聖域」ではないのか。そんな考えは古い? いろんなことを考えさせられます。
トヨタCAMRYは島耕作をキャラクターに使って、「CLUB GENT」なる広告を展開していて、講談社のメディアと連動企画です。モーニングの表紙ジャックは、どうやらその第一弾のようです。昨日の日経新聞には全面広告が掲載されていました。
カムリ(CAMRY)というクルマはまだ健在だったのですね。都会的なイメージを持ったセダン、という印象ですが、とっくにラインアップからなくなっているかと思っていました。現在のCAMRYはハイブリッド車で、リッター23.4キロ走るちょっと高級なセダンです。デザインはよく言えば落ち着いた、でも、冒険心の感じられない仕上がり。会長島耕作にぴったりかな。
表紙に商品が大きく入った雑誌って、なんか気分がよくない。これで安くなっているのなら良いのですが、いつもと同じ330円です。今のところトヨタのクルマに興味がない人にとっては、ちょっと困惑するモーニングです。
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2013/10/05
R25の今
地元の駅でR25の最新号を見つけたので、もらってきました。R25はフリーペーパーの老舗と言ってもいいメディアです。ウキペディアによれば、創刊は2004年。もう9年も続いています。
私的には、R25で楽しみにしているのは高橋秀実のエッセイ「結論はまた来週」です。最新号では連載181回とかなりの長期連載になっています。毎回、迷走気味の文章を楽しく拝読しています。
高橋秀美氏のエッセイは素敵なのですが、本体のR25はいつの間にかパワー失っているように感じます。記事で取り上げるテーマは相変わらず時代の流行に乗っていて、R25世代を大きく上回った私にも面白いと感じます。
しかし久しぶりに手に入れたR25の本体は薄っぺらくなった気がします。以前はもっとボリュームがあったのでは。手に入れたのは10月3日号ですが、翌日の昨日、駅にはまだたくさんありました。かつてのR25は、発行日の朝にはなくなっていて、手に入れるが大変でした。残念ながらかつての人気はないようです。
R25はインターネットのサイトを開設し、新たな情報を発信しています。スマホのアプリもあり、ネットで気軽に記事が読めます。フリーペーパーとしてのR25は、今後も続くのでしょうか。その動向が気になります。
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2013/08/30
小学館ビルに行った頃
先週末、小学館ビルでの漫画家落書き公開には8000人以上が訪れたとか。神保町の小学館ビルは1967年(昭和42年)の完成ですから、築46年。耐震のこともあり、立て替えはやむを得ないところでしょう。このビル、入社試験の面接にいきました。もう30年以上も前のことですから、当時のことはまったく覚えていません。試験には受からなかったので、ビルに入ったのは1回限りです。
話は変わって、『昭和出版残侠伝』という本を読みました。ずっと前に買って、本棚に置いたままになっていた本です。著者はエッセイストの嵐山光三郎。奥付では2006年9月第一刷発行になっているので、もう7年も前の出版。多くのエッセイ、小説などを著している嵐山ですが、この本は自身の体験に基づいて書かれた小説のような、ノンフィクションのような一冊です。
平凡社で雑誌『太陽』の編集長だった嵐山が、経営不振による早期退職に応募。上司、同僚、部下たちと出版社の青人社を1982年に設立。雑誌『ドリブ』を創刊し、人気雑誌に育てます。ドリブは嵐山光三郎の豊富な人脈から、創刊号の赤塚不二夫が表紙を描き、コピーを糸井重里が担当し、カメラマンは篠山紀信という豪華なメンバーで作られた雑誌でした。
青人社は当時某出版社の支援を受け、設立されました。私がこの出版社に入社したのが1980年でした。出版社が元気だったのは80年代までのような気がします。かつては不況に強いと言われた出版社も、いまや毎年売り上げが下がり、構造不況業種と言われる有様です。小学館もかつての勢いは感じられません。嵐山らがつくった青人社も10年以上前に倒産しました。
小学館ビルの取り壊しに、時代の流れを感じます。

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2013/06/09
村上春樹、紙の本の重さ
ソニーの電子書籍が、今年度中をめどに、「iPad(アイパッド)」など米アップル製の端末向けに電子書籍の国内販売を始めると日経新聞で報じられました。
「ソニーは専用端末を販売しているが、電子書籍市場で米アマゾン・ドット・コムに大きく先行されており、自社サイトへの集客増を最優先する。楽天も今年4月からアップル端末向けに配信を開始。専用端末で顧客を囲い込む戦略が転換点を迎え、配信のオープン化が加速する」(6月5日 日経新聞)
と、ソニーと楽天はアマゾン追従戦略です。
しかし、アマゾンの電子書籍もコンテンツが魅力的とは言えません。今年度前半のベストセラーのうち、何冊が電子化されているのか。1位の村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は電子書籍版はでていません。本屋大賞の『海賊とよばれた男』もまだです。ベストセラーが期待される本が、紙の本と同時に電子化されることはあまりありません。
仮に村上春樹の本が電子版もだされていたら、電子書籍のマーケットも少し変化していたでしょう。しっかり調べていないのですが、村上春樹に限らず、有名作家の作品の電子化率は低そうです。少なくとも、長らく愛読している曽野綾子、小林信彦の作品はアマゾンの電子版にはありません。大物作家の電子化が進まない理由は何なのか。作家が許さないのか。それとも出版社の姿勢のせい? よくわかりません。
また、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』ですが、ちょっと高い気がします。376ページで1785円は、今時の本としては平均的な値段ではありますが、たまたま本屋で並んで気が付いた『ソロモンの偽証』(宮部みゆき)なんて740ページで1890円です。電子本にしてコストを抑えて、更に多くの読者に訴求することが、この業界にとっていいことになるのではないでしょうか。出版社にとって、紙の本の重さが大切なのかもしれません。
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2013/06/05
多崎つくるくんの物語
今年上半期(なぜか上半期が2012年12月~2013年5月)のベストセラー1位の村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読みました。3年ぶりの書き下ろし新作ということでちょっと期待していましたが、結論から言うとそんなには感銘をうけない作品でした。
前作の『1Q84』は買ったのに、あまりに厚いので途中で放棄しましたが、村上春樹の小説は、『ノルウェイの森』をリアルタイムで読んで以来、ほぼ読んでいます。とはいっても、村上春樹ファンというわけでもなく、小説に込められた難解なメッセージを受け取ることができない情けない読者です。
新作は370ページほどで、圧迫感なく読めます。物語はほとんどリアルな社会を舞台に展開され、わかりやすい。しかし、登場人物の設定などがありがちなものになっていて、俗っぽい印象を与えられます。例えば、主人公多崎つくるの住んでいるのが、自由が丘のワンルームマンション。村上春樹、どうして自由が丘を選んだのか。また、多崎つくるの友人が、レクサスのセールスマンという設定になっています。レクサスが良くないわけではありませんが、手垢のついたブランドを持ち出すことに、ちょっと違和感があります。
また、細かいことですが、このレクサス営業マンの携帯着メロが「ラスベガス万歳」だったりします。もう50年近く前のエルヴィス・プレスリーの映画主題歌です。営業マンは30歳半ばの設定ですが、理由付けされても無理がありと感じます。
読みやすい小説ですが、残念ながらあまり後には残りませんでした。アマゾンのカスタマーレビューで3,2という高くない評価もわかる気がします。4月12日の発売から7日で発行部数が100万部に達したというベストセラー。100万人の読者はどのようにこの小説を読んだのでしょうか。そんなことが気になってしまう作品です。
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2013/05/26
報道を疑うダイヤモンドの特集
マスメディアの影響力は、いまだ強いものがあります。かつて、例えば30年間と比べれば、インターネットの普及により、情報発信の力は相対的に弱くなっているかもしれません。しかし、インターネットで流される情報のネタ元はマスメディアが取材、制作して発信したものであることも多く、まだまだ存在感は十分です。
『週刊ダイヤモンド』で「経済ニュースを疑え!」と題した特集を組んでいて、面白く読みました。いわば、マスメディアによるマスメディアの裏事情を記事にしたてた内容です。マイナーな雑誌ならやりかねないテーマですが、大部数を誇る(?)ダイヤモンドがテーマにするところが面白い。
いちばん興味深かったのが「スクープの裏側」。日経新聞と企業広報の関わりで、スクープ記事ができていく過程が書かれていて、なんとなくは感じていたことが、体系だって行われていることがわかる、いささか驚き。日経新聞というのは、報道という点では日本経済界においては絶対的な存在ということがよくわかりました。
この記事の他にも、テレビ局が協力費を受け取り、放送する実態も記事にあります。録画でのテレビ視聴であれば、CMは飛ばされがちです。そこで企業は番組の本編に取り上げてもらうため、協力費を払うことが当たり前になっているという実態です。民放も経営的に楽ではないので、こんなことを始めたのでしょうかね(笑)。
マスメディアの問題点はいくつもあると思いますが、テレビ、新聞に限って言えば既得権に守られていることが、最大の問題でしょう。崩壊するのも時間の問題と何年も前から言われながら、いまだ健在に見えるテレビ、新聞などのメディアです。この先も変わっていく気配はあまり感じられません。
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2013/05/19
タックスヘイブンの闇
税金を巡る事件はしばしばニュースで報じられます。所得隠しや利益を申告しなかったなどで、通帳課税を課せられるケースです。丸源の社長が脱税容疑で逮捕された事件は記憶に新しいです。少なくとも無駄な税金は払いたくないと思います。
租税回避というものがあります。脱税とは区分されていて、あくまで合法に租税負担の軽減または排除を行うことです。租税回避を自国以外の国を使って行うことが、世界的には当たり前のことになっています。この実体に迫った『タックス・ヘイブン 逃げていく税金』(志賀櫻 著)を興味深く読みました。タックスヘイブンとは租税回避地のことです。
著者は元大蔵官僚で、長らくタックスヘイブン対策に係わり、その体験を元にタックスヘイブンの実体に迫っています。そもそもタックスヘイブンとは何なのか。タックスヘイブンはどこにあるのか。そのために世界の主要国は何をしてきたのか。タックスヘイブンの基礎が説明されていてとてもわかりやすい内容です。
本書に紹介されている資料ですが、日本では所得が1億円を超えるとになると、税負担率が下がっています。(グラフはクリックすると大きくなります。出典 財務相「申告納税者の所得税負担率」)
日本の所得税は累進課税ですから、所得が増えれば税負担も増えていくはず。不思議な資料です。所得が多い人はうまく租税回避をして、税金を回避しているということです。企業も同様です。例えばユニクロはオランダを使って、節税をしているようです(ファーストリテイリングのサイト)。
本書では日本はもちろん、米国など世界の企業、個人が租税回避をどのように行ってきたかもレポートされています。しかし、その実体はほんの一部しかわかっていないようです。詳しいこと、例えば具体的な租税回避の方法、手口は細かく踏みこんでは書かれていません。専門的になりすぎるのを避けたのか、それとも実体を(なんらかの事情で)細かに書けないのか。その当たりがいささか不満に残りました。
タックスヘイブンは何処までも続く闇ではないか。そんな恐いことが頭をよぎりました。『タックス・ヘイブン』、お金を巡る刺激的な一冊です。
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2013/04/21
出版は株バブル状態
アベノミクスのお陰で、株の業界が潤っています。ネット証券の多くが業績を伸ばしているというニュースが伝えられていましたが、老舗の店舗型大手証券会社でも個人客が増えています。
「短期売買が目立つネット取引だけでなく、対面営業が中心の大手証券会社などでも、長期志向の個人顧客による取引が増えている。個人の売買が株式市場に占める比率は現在、30%台まで上昇。今月第2週の個人の売買代金は過去最高だった」(4月20日日経新聞電子版)
と絶好調のようです。
お金をテーマにする雑誌も最近は毎号、株を特集しています。昨日の日経新聞に『日経マネー』(日経BP社)と『ネットマネー』(産経新聞社出版)の広告が並んで掲載されていました。どちらも株の特集です。投資、お金の運用は株だけではないのですが、今は株以外はないような勢いです。
『日経マネー』の特集は「1万人調査でわかったアベノミクスの稼ぎ方 今、勝つ人 VS 勝てない人」です。乗り遅れてはダメだよ、と煽っているかのようです。「日本株で着々と稼ぐ投資家26人のテクニック」なんて記事があって、例えば「41歳、日本株で1億円の銘柄深掘り分析術」とか「バイオ銘柄で3ヶ月で2億円」とか夢のような見出しが並びます。
かたや『ネットマネー』は「株 今でしょう」とストレート。「外国人買いで大儲け197銘柄」、「まだ上がる!アベ株100銘柄」と、儲かる株を教えていただけます。
この2誌より売れているらしい『ZAI』(ダイヤモンド社)では「株主優待株・10万円株 番付ベスト100」と、これも儲かる株を伝授です。
アベノミクスの恩恵を被るために、いまから株投資を始めようとしている人も少なくないようです。これまではシニア層を中心に個人投資家は限られていましたが、いまや一般に広がってきている模様。これを機に、マネー雑誌は売上げを伸ばしたい。そんな思いが、最新号の記事から感じられます。
いまから株投資をはじめて、簡単に儲かるものなのか。いささか疑問ではあります。だれにも結末はわからないアベノミクスの行方。お金を失う人が増えないことを祈ります。
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2013/04/14
資産を守るためには
アベノミクスの展開を受け、何冊もの本が出ています。賛成派、反対派などその内容は様々です。経済作家の橘玲の新著『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』は、アベノミクスの進行を踏まえて、今後日本が経済的に向かう方向を考え、破綻するかもしれない可能性に対し、対策を論じた本です。
著者の想定する日本経済の未来は、3つです。
1.楽観シナリオ:アベノミクスが成功して高度成長がふたたび始まる
2.悲観シナリオ:金融緩和は効果がなく、円高によるデフレ不況かこれからも続く
3.国債価格の暴落(金利の急騰)と高インフレで財政は破綻し、大規模な金融危機が起きて日本経済は大混乱に陥る
想定される3つの未来予測に対して、それぞれどのような対策を取ればいいのか。その具体策を示したのが本書の内容です。資産を守るためのマニュアルと謳っているので、実際にどの金融資産を使っていけばいいのかを、シナリオごとにあげています。
金融商品も普通預金、外貨預金、MMFといった一般に馴染みのある商品から日本国債ベアファンド、日本国債ベアETFといった専門の投資家しか使えない商品まで多岐にわたっています。これまで橘氏は海外ETFで運用することを推奨していましたが、本書では(自分で書いているとおり)、方向転換をして、複雑な金融商品を運用に取り入れるなど、ちょっと高度な対策を示しています。
投資家向けの本とは違って、基礎知識(国債価格が下がると金利が上がる、など)をコラムで捕捉しているので、金融初心者でも読みやすい本と言えます。ただ、本書で挙げられている金融商品の中で、一般人が使いこなせるのは普通預金、外貨預金、MMFくらいで、それ以外は運用に入ることにハードルが高かったり(海外銀行での預金)、まだ日本では現時点で購入ができないもの(日本国債ETF)もあります。その点からは、マニュアルとしては完璧とは言えないと思います。
著者の想定する「高金利・円高・高インフレ」というアナザーワールド。恐るべき状況が来るか来ないかは誰にもわかりませんが、資産を防衛するためには何をすればいいのか。その方法への示唆を与えてくれる一冊であることは間違いがありません。

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2013/04/05
ヨドバシカメラの本、雑誌の販売
本をネットで買うときはもっぱらアマゾンになっているのですが、いつの間にかヨドバシカメラで本、雑誌の販売が始まっています。本屋で買えば済むのですが、「ランナーズ」の最新号を買うのに試してみました。ヨドバシは家電などの商品も在庫があるものは、東京だと昼頃までに注文すれば、その日に届きます。送料も無料です。これはかなり便利ですが、本、雑誌でも同じ当日配送です。
「ランナーズ」なんというマニアックな雑誌も在庫していて、昨日の朝注文したものが夜届きました。アマゾンだと特別便を使わないと当日には届きませんが、ヨドバシは通常の注文で当日届きます。更に本、雑誌を買ってもヨドバシのポイントが付きます。3パーセントと家電などの10パーセントよりは低いですが、定価販売が原則の本、雑誌にポイントがつくことはすごい。実質3パーセントの値引き販売です。
在庫ですが、アマゾンは中古品も並べる品揃えでさすがにそれには及ばないでしょうが、ちょっと検索してみた感じでは、けっこう充実しています。
ヨドバシカメラのネット販売は拡大していきそうです。アマゾンはどう出るか、興味津々です。
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2013/03/08
保険という商品
日経新聞には定期的といってもいいくらい頻繁に保険の広告が載ります。いちばん目に付くのが医療保険で、そのほか損害保険もあります。これをみると、保険は大きなマーケットなんだなと感じます。『週刊ダイヤモンド』の最新号では「もう騙されない保険選び」と題し、生命保険、医療保険、損害保険の現状を細かく分析しています。
最近、巷で目に付くのが保険ショップといわれる店舗。各社の保険から客に合ったものを「中立・公正」の立場で選んでくれるというのが売りの保険ショップです。しかし、ダイヤモンドの記事によれば、実態は違うようです。
例としてあげられているのが、メットライフアリコの手数料。夫婦ともアリコの商品で固めた場合、代理店に初年度に払われる手数料とインセンティブの合計額が、保険料の127.7%になるという数字が明かされています。つまり販売した保険で、契約者が支払う保険料より多いお金が代理店に支払われるというわけです。これだけの報酬があれば、中立、公平に各社の商品を比較して、客にすすめることができることは難しいでしょう。
日本人は保険好きと言っていいほど、加入率は高い。保険ショップの成長はそんな日本人の資質が支えています。しかし、安易に保険に加入せず、その人にとって保険がどれほど必要かをよく検討することが重要です。万が一のときに備えるのが保険ですが、備えはまず預貯金で対策するのが基本で、それでカバー仕切れない部分を保険で補うと考えるべきです。
保険という商品はほんとに複雑。消費者が正しく理解するはかなり難しそうです。「騙されない」ためには賢くならなければいけませんが、その方法は簡単ではなさそうです。
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2013/02/19
近頃気になるお金の話
昨日の朝、日経新聞に載っているビジネス誌の広告には「おや」と思いました。『週刊 東洋経済』の特集は「投資の新常識」。『週刊ダイヤモンド』は「相続・贈与・節税 完全ガイド」。そして『エコノミスト』が「金持ちの鉄則」です。どの雑誌もお金の話の特集です。エコノミストは誌名からお金のことを扱うのは当然ですが、企画は敢えて富裕層向けです。
それに対して広くビジネスマンに訴求する東洋経済、ダイヤモンドは安倍政権で、庶民はどのように対応すればいいかというポイントで企画を立てています。安倍バブル、すなわち株価上昇、円安の状況で、どのようにしてお金を増やすかという視点で構成されたのが、東洋経済の「投資の新常識」です。読者の興味レベルの違いはありますが、『週刊現代』や『週刊ポスト』の一連の記事と、編集姿勢は変わりません。要は安倍バブルにどう乗っかるかです。
かたやダイヤモンドは、安倍政権での税制改革へどう対応するかを記事にしています。昨年から決まってもいないのに、相続税の改正案の基づいた増税への警鐘、というか脅かし記事が多くの雑誌で掲載されました。安倍政権で相続税の改正はほぼ決定事項となり、この対応を記事にしたのがダイヤモンドです。これに加えて贈与税の改正も予定されていて、これも記事にしやすいポイントでしょう。孫への教育資金をある金額まで(1500万円?)非課税にするという節操のない制度もできそうですし。
政権が変わっただけで、実体は補正予算すら国会を通過していないのが現状です。しかし、景気回復への期待感だけは膨らんでいます。ビジネス誌の動向を見る限り、小さなバブルがきているようです。さて、実質はどうなるのか。あと半年もすれば、結果は出るでしょう。それまではじっとしているのがいいのかも(苦笑)。
迷って東洋経済を買ってきました。
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2013/02/06
海外に移住すること
仕事をリタイアした後、海外に移り住んだり、ロングステイをしたりというアイディアをしばしばききます。庶民はともかく、お金持ちは海外に逃げてる、なんて話もあります。さて自分のこととして考えると、この歳で海外に住むのはどうかな、なんて思っていますが、世間一般の感覚はどうなんでしょう。
今週号の『週刊東洋経済』では「海外移住&投資」が特集です。表紙には<「脱ニッポン」という選択>と書かれています。円安の流れから組まれた企画でしょうが、海外移住と海外投資を一緒に扱ういささか強引な特集。記事にあるデータによれば海外に住む日本人は118万人(2011年11月現在・外務省調べ)で、前年より3%増。この118万人という人数をみると、そんなに多くはないと感じるのですが・・・・・・。
特集のメインは「移住で実現! 理想の生活」という記事。教育、介護、趣味など海外で理想の生活が実現できるというレポートです。昨年だったかNHKで介護を東南アジアに移住して行っている実例が報道されていました。それを見ると、日本の介護状況、特に費用のことを考慮すると、海外移住も選択肢としてありえると思いました。
介護ではなく、「南の風に揺られて趣味三昧 年金20万円であこがれの富裕層ライフ」という記事もあります。マレーシアに移住したシニアたちのレポートで、「ゴルフにダンス、園芸、楽器・・・・・・と夢のような暮らしを実現させたシニアたちがいる」そうです。ホントに幸せなのかな、海外生活。保守派の私は疑います(笑)。
移住すると日本からの年金はもらえるのか。税金はどうなるのか。細かい実務面で低くないハードルがありそうですが、記事ではそこまで触れていません。海外移住のことは、もっと調べてみる必要がありそうです。
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2013/01/14
「がん保険のカラクリ」とは
最近、新聞で医療保険の広告が目立ちます。オリックス生命の広告はしばしば載っているようですし、ソニー損保(ソニー生命でなくソニー損保)の広告も多い。医療保険では特にがんに対する保障が強調されています。医療保険、特にがん保険は必要なのか。そんな疑問に対する答えが『がん保険のカラクリ』(岩瀬大輔著・文春新書)です。
著者の岩瀬氏はネットで生命保険を販売するライフネット生命の設立に参画し、現在同社の副社長です。ネット販売という新業態ながら、同業者が書くがん保険の内部事情が、本書の内容です。岩瀬氏は『生命保険のカラクリ』を2009年に著していて、その続編でもあります。
本のタイトルは『がん保険のカラクリ』ですが、内容はがん保険を含む医療保険全般について書かれていて、その問題点を中心に論を進めています。
がん保険というのは日本、韓国、台湾でしか販売されておらず、他の国ではがんに特化した保険はない。日本では がん保険を含む医療保険の年間新規契約数は491万件(2012年3月期)で、生命保険の終身保険の435万件を上回って、生命保険業界の主役になっている。本書ではこんな事実が提示されています。
医療保険はどこが問題なのか。医療保険にはどのような基準を持って加入すればいいのか。著者はいくつもデータを示しながら解説します。健康保険の制度も丁寧に説明され、現在の公的な制度を踏まえ、医療保険、がん保険をどう考えればいいかが論じられています。
個人的には医療保険は要らないと思っていますが、人の置かれた状況は、様々です。単にお金の収支だけで判断もできません。保険に加入することで、安心を買いたいという人もいるでしょう。家族のために入るという人も少なくありません。
重要なのは今加入している医療保険、がん保険が金銭的、精神的にどれほどの意味をもっているのかを、しっかりと検証してみることです。毎月、口座から自動的に保険料が振り替えられているので、意識が薄くなっている。そんな人はいちど保険を点検してみることが必要かもしれません。本書は、医療保険を見直したいという人にはおすすめの一冊だと思います。
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2012/12/30
出版というビジネス
昨日の日経新聞に「雑誌創刊47年ぶり低水準 12年は100点割れの97 」という記事が小さく載っていました。あやうく見逃すところでした。しかし、47年振りとは凄い。47年前といえば、昭和40年。東京オリンピックの翌年ですよ。大昔。
出版というビジネス、特に雑誌というメディアはすでに衰退へ転がり落ちているということでしょうか。記事から引用すると、
「12年の創刊点数は97にとどまる見込み。長引く出版不況の中で、返品などのリスクを取って創刊する体力のない出版社が多いことが背景にある」
とあります。長引く出版不況、といわれてもうかなりの時間が経っています。これは不況というより常態ではないのか。そう思わざるを得ません。
一方、同じ日経にはこんなタイトルの記事が。「書籍、無料で当日配送 ヨドバシがネット通販」。ヨドバシカメラが来年3月から書籍のネット通販に本格参入するという記事です。ポイントは主要都市圏では当日配送を行うということ。ヨドバシカメラは現在、家電商品などネットで販売する商品の当日発送サービスを行っています。昼頃までに注文するとその日に商品が到着するので、よく利用します。
このサービスを書籍でもやろうというのですから、かなり凄い。書籍の点数は半端ではないはずで、どれくらの在庫を持ってやるのか。品揃えはどうなのか。アマゾンに対抗できるのか。いろいろ興味がわきます。
長期不況という出版ビジネス。その中身はともかく販売という流通面は大きく変容しようとしています。本屋で本を買う機会がめっきり減りました。新聞の広告をみてよさそうだったら、アマゾンで注文、ということも少なくありません。本屋に行かなくなったことで、雑誌も買わなくなった。そんなこともあるのか。雑誌不況もそのあたりに原因のひとつがあるかもしれません。
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2012/11/19
資産フライトの罠にはまる前に読む本
新書は内容から2つに分けられます。ひとつは旬の話題、流行の内容を扱っている新鮮ものの新書と、もうひとつは普遍的なテーマを扱っている新書です。最近は前者の旬のテーマによる新書が目に付きます。雑誌で扱っていいテーマを新書化しているような出版が少なくありません。
本屋で見つけた『資産フライトの罠』(香港インベスメント取材班著・宝島新書)はまさしく今、旬のテーマを取り上げた一冊です。新書はいずれ図書館に入るので、そこで借りればいいのですが、この本が図書館の棚に並んだ頃は、もう新鮮さを失っていると思い、買ってきました。
本書は『資産フライト』(山田順著・2011年10月)の出版でクローズアップされた「資産フライト」の現状を取材に基づきまとめられた本です。資産フライト、とは海外口座をつくり、そこに資産を預け、運用していくことです。
タイトルは『資産フライトの罠』となっていますが、資産フライトを批判しているわけではありません。最初の章で「香港発・資産フライト最新事情」では香港で現地取材された状況が報告されます。続く「国税庁の資産フライト対策」では資産フライトに対する国税庁の対応の動きが紹介されます。
そして「資産フライト8つの罠」で、資産フライトを行うときに陥りやすいトラブルが詳細に述べられます。ここが本書のいちばんの読みどころです。
そして「中間層にとって理想的な資産ファンドとは?」で資産運用の基本的考えが提示され、最後に「いま海外で投資したい金融商品」で具体的におすすめの金融商品が提示されています。
海外口座での運用について、本書では長期的な投資運用を推奨していて、短期的に結果を求める投資は避けるように提言。また、流行にのった安易な海外口座の開設も戒めています。正論だと思います。
ただ時事的な状況を前提に書かれている部分が少なくないので、その状況が変わると本書の価値も変動します。おそらく本書を1年後に読んだら、本から得られるありがたさは目減りしているかもしれません。まさに旬な一冊です。
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2012/11/15
ネガティブスプリットで走る
ブームのおかげでマラソンに関する本がたくさん出ています。秋のシーズン開幕に合わせるかのように新刊も出て、書店で目に付いた一冊をタイトルにひかれて衝動買いしてきました。『マラソンは「ネガティブスプリット」で30分速くなる』(吉岡利貢・ソフトバンク新書)です。著者の吉岡利貢氏は『毎日長い距離を走らなくてもマラソンは速くなる!』、も出している中距離ランナーの体力、トレーニング法について研究をしている方です。
前著の『毎日長い距離を走らなくてもマラソンは速くなる!』はまだ読んでいないのですが、副題に「月間たった80kmで2時間46分! 超効率的トレーニング法」とあるように、著者は距離を長く走るだけことを目標としない効率的なトレーニング法を提唱しています。
本書『マラソンは「ネガティブスプリット」で30分速くなる』では、タイトルにある「ネガティブスプリット」がひとつのキャッチコピーになっています。ネガティブスプリットという概念ははじめてききましたが、調べてみたら新しいものではないようです。レースでスプリットタイム(スタート地点から、計測点までにかかったトータルでの経過時間)で、レース前半が速いとポジティブスプリット、逆に後半が速いとネガティブスプリットといわれます。
著者はまず、現在マラソンのトップレベルにあるアフリカ勢が、いずれもネガティブスプリットでレースを制している事実。また、ロンドン五輪代表の藤原新選手もネガティブスプリットでレースを展開していることを示して、マラソンではネガティブスプリットが世界的潮流になっていると説きます。
この事実を対し、日本ではまだまだ多くの市民ランナーはポジティブスプリットでレースを走っていると指摘した上で
「考え方を180度変えて、前半抑えて後半ペースを上げるネガティブスプリットにスイッチしてみましょう。すると30km、50kmの壁がなくなり、予想を上回るタイムでゴールできる可能性が高まります」
と提案しています。
でも、ネガティブスプリットはそんなに日本ではマイナーな方法なのでしょうか。私の場合は性格的なものもあるのでしょうが、前半から飛ばして走ることはできません。基本はネガティブスプリットです。実際は後半もペースが上がらないことがほとんどですが(泣)。
ネガティブスプリットについて書かれているのは本書の一部です。むしろ読みどころは<第2章 目標ペースを設定する方法>と<第3章 後半粘れるトレーニング法>です。著者の研究成果に基づいたマラソン理論が書かれていて、少しばかり専門的な嫌いはありますが、ランナーにはとても参考になる内容です。前著で自転車を使ったクロストレーニングを提唱していた著者ですが、本書ではランニングの基本トレーニングを理論的かつ具体的に提示されていて、ランニング計画を作るためにはとても参考になります。
本書を読んで感じたのはマラソンの練習法はほんといろいろあるな、ということ。重要なのは自分にあった方法を見つけることですが、それがなかなか難しい。まだまだ試行錯誤は続きます。

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2012/11/04
伊東豊雄:あの日からの建築
建築家が作品について語ることは少なくないですが、自らの生きてきた道を語ることはあまりないように思います。日本を代表する建築家のひとり、伊東豊雄の新著『あの日からの建築』(集英社新書)には、ありのままの伊東豊雄があります。
本書はタイトルからわかるように、昨年の3月11日以降に著者が考えたこと、やってきたことを中心に綴られています。ただ、伊東豊雄が執筆したのではなく、本にする目的でインタビューを行い、それをまとめた内容です。そのため、客観的に伊東の活動、思い、思想、心情が描かれています。
全6章で構成されていますが、前半では、3月11日以降に被災地で行った伊東が関わった活動、プロジェクトが語られます。そしてなぜ伊東建築塾を立ち上げたのかが続きます。伊東の3月11日以降の活動は献身的なものであったのがよくわかります。
本書の前半部分も伊東の現在を知る貴重なものですが、後半の「第5章 私の歩んできた道」には、建築家が自らの半生を語ったという点でとても印象的な部分です。伊東は率直にこれまでの苦悩、迷いを語っていいます。また「第6章 これからの建築を考える」は建築家が理想と現実の狭間で苦闘する姿が綴られます。
例えば伊東をはじめとするアトリエ派と称される建築家たちは公共的なプロジェクトに呼ばれないというジレンマがあります。そのためプラストレーションがたまり、その発散のはけ口として漸進的な小住宅を設計します。するとその斬新性ゆえ海外での評価が上がる。そして日本のゼネコンは極めて高い技術力を持っているので、斬新性を実現した建築が実現する。そのことで、更に海外での評価が高まります。
伊東はこう言います。
「つまり私自身もそうですが、海外からはいろいろと声がかかるけれども、日本の社会にはあまり組み込まれない存在なのです」
この状況ゆえ、
「震災の復興計画にも日本の建築家が呼ばれなかった」
と伊東は続けます。
今、そしてこれからの建築が目指すのはどこなのか。伊東の言葉は多くの示唆に富んでいます。
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2012/11/03
神田古本まつりに見る神保町のいま
神田神保町に用事があったので、思い出して「神田古本まつり」に寄ってみました。毎年、テレビのローカルニュースで報じられる秋の風物詩のひとつですが、いくのは初めてです。今年で第53回と歴史あるイベント。
古本まつりのメインは歩道沿いにひろがる「青空掘り出し市」で、古本屋が出店で古書を販売しています。どの出店にもお客さんがいます。訪れたのは平日なのに、この賑わいとは、いささか驚きでした。
じっくり本を探したかったのですが、時間もなくざっと見るだけだったのがちょっと残念。
古本屋をみてまわるのもいいものです。最近は古本というものをほとんど買わなくなってしまいました。アマゾンのマーケットプレースで中古品の本は買いますが、それは新品に近いものです。元の所有者が感じられるような古い本は、めったに買うことがないことに気づきました。
神田の本屋街に東京堂書店があります。昔から好きな書店のひとつですが、久しぶりに訪れてみたら、改装して店の風情が変わっていました。店舗の1階におしゃれなカフェができています。店内も以前に比べて落ち着いた作りになっています。ネットで調べてみると、改装したのは今年の4月とのこと。
神田の本屋街もかわらないところと、かわっていくところがあります。
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2012/09/27
恐いもの見たさに買った本
フルマラソンの大会まで2ヶ月を切ったにもかかわらず、トレーニングは順調とはいかず、明るい状況ではありません。毎朝、走りにでようとするたび、「今日だけは足も重いし、休養日に」という誘惑の声がささやきます。今のままでは、フルを走れるか極めて不安。
そんな中、こんな本を買ってしまいました。『100キロマラソンは誰でも快走できる』(岩本能史著)。100キロマラソン、ウルトラマラソンとも言われる長距離を走るレースを走るための本です。著者の岩本能史氏はこれまで、『非常識マラソンメソッド』、『非常識マラソンマネジメント』を書いています。この2冊は非常識というだけあって、これまでのセオリーを踏襲しないトレーニングの方法を提案していて、参考になるところは多々あります。
岩本氏はウルトラマラソンにも取り組んでいて、246キロを走る(!)スパルタスロン(ギリシャ)では2003年6位に入るなど、超厳しいウルトラマラソンで上位に入る成績を残しています。
本書では初ウルトラマラソン者に向けて細かいアドバイスがいくつも掲載されています。その中でメインとなるのがトレーニングメニューですが、これがかなり凄い。岩本方式によれば、100キロマラソントレーニングの起点は大会の100日前で、その日あたりにフルマラソンの大会があるのがベスト。フルマラソン完走が100キロラマラソンの起点だからです。
初100キロ挑戦のランナー向けメニュー(14週メニュー)が紹介されていますが、これがかなりのもの。週末に40キロ、50キロのレースペースランがあります。また岩本氏の独自メニューとして、「日中すべてを路上で過ごす」というトレーニング。これは走っていなくても、立ち続けているか、歩き続けていることを要求されるトレーニング。この路上トレーニングを7時間するメニューがあります。大変かも。
100キロマラソンは完走タイムが(普通のランナーは)10時間以上です。朝5時にスタートすれば午後3時がゴールタイム。想像を絶します。恐いものを見たさに買った本ですが、かなりハードルが高い、というよりほとんど無理です、100キロマラソン。まずは今シーズン2つのフルマラソンを完走をすることを目標に頑張ります。100キロマラソンのことはしばらく忘れたほうがようさそう(苦笑)。
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2012/09/25
ダイヤモンドの大学特集
毎年、秋になるとビジネスの2誌、ダイヤモンドと東洋経済が大学特集を組みます。巷の受験生は、夏休みを経て受験校を絞り込む時期だからでしょう。まず今週号のダイヤモンドで「大学全比較」です。表紙に大きく、「教育力」「就職力」「ブランド力」とあります。この3つが大学の価値を決める大きな要素というわけです。
入試にはもはや縁がない身としては、この特集は読み物として面白いところがいくつもあります。冒頭に「仁義なき生き残りバトル」という記事があって、私大の学生獲得競争の凄まじさがレポートされています東京では明治大学がトップを走ります。リクルートが高校生に対して行っているブランド調査では、2009年から4年連続一位。今年の入試志願者数でも早稲田を上回って一位。
記事では明治の伊藤副学長がインタビューに答え、「かつて誰かが『2位じゃ駄目ですか?』と言ったが、やっぱり1位じゃなければ駄目だ」とおっしゃっています。明治大は駿河台が本拠ですが、13年には中野キャンパスも開校し、新に総合数理学部を開設します。また、スポーツ科学部の開設も検討しています。伊藤副学長は「今後も拡大路線は続けるつもりだ」と言いますすごい勢いです。
特集の目玉は「全国560大ランキング」。この大学のランキングは、毎年「東洋経済」が細かい数値分析で大学のランキングを提供していますが、ダイヤモンドのランキングは比較的シンプルなデータ分析です。「教育力」「就職力」「学生獲得力」(=ブランド力)にそれぞれ3つないし2つの数値化できる項目を設定して得点をつけて点数化しています。
このランキング、なかなか面白い。1位は東大、それに京大、東北大が続くのは順当でしょうが、有名な私大は下位にいます。慶應義塾は43位、早稲田は160位。冒頭の記事で持ち上げていた明治はなんと560大の中で303位。独自の格付けですね。東洋経済の大学特集は来月でるようなので、ここでどんなランキングが掲載されるか。外野からみていると興味をそそります
ランキングをみて思ったのは、全国にこんな多くの大学があるという事実。今更ですが、ほんと驚きます。
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2012/08/21
物足りないCasa BRUTUSの美術館特集
恒例のCasa BRUTUSの美術館特集号「いま一番行きたい美術館はどこだ!?」をいささか期待して読んでみたのですが、いまいちです。冒頭の草間彌生のニューヨーク・ホイットニー美術館からのレポートは面白いのですが、ルイヴィトンの広告がらみなのが気になります。
それに続くのは「越後妻有アートトリエンナーレ2012」(前回からもう3年も経ったんですね、早い)です。ちょうど開催中ですから紹介しなくてはいけないのでしょうが、その魅力は誌面では伝わりにくいです。
日本の新しいミュージアムは伊藤豊雄建築ミュージアム(設計・伊藤豊雄)、軽井沢千住博美術館(設計・西沢立衛)、鈴木大拙館(設計・谷口吉生)の3つが紹介されていますが、これは行ってみたいと思いました。特に鈴木大拙館は魅力的です。
Casa BRUTUSのミュージアム特集で毎回注目されるのが、世界の最新ミュージアム案内です。今号でもいくつも魅力的な美術館が取り上げられていますが、これどんな基準で選んでいるのでしょう。例えば昨年11月にオープンしたCrystal Bridges museum of American art(ミュージアムの画像はここに)があるかなと楽しみにしていたのですが、載ってませんでした。
また今、東京都現代美術館で開催中の「特撮博物館」を15ページものページを割いて記事にしています。ミュージアム特集にはなんかそぐわない感じ。また「ニッポンの美術館を巡る5つの旅」というおきまりの企画もあり、相変わらず金沢とか取り上げています。
Casa BRUTUSのミュージアム特集は人気があるのか。いつもより高い980円は、私にとってそれだけの価値を見いだせませんでした。
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2012/08/16
戦争と小林信彦・東京少年
本棚にずっと置いてあった小林信彦の小説『東京少年』をやっと読み終えました。奥付をみると2005年10月になっているので、もう7年も前に出された本です。太平洋戦争の最中、東京都日本橋にある老舗の跡取り息子である主人公は国民学校の6年生。
小説は彼が山奥へ学童疎開することから始まります。そこでの辛く寂しい体験。その最中、戦争が激しくなり大空襲による実家の消失。更に雪国への再疎開での再度の苦しい体験。そして終戦。敗戦前後に少年期を過ごした小林信彦のいわば「戦争小説」です。
小林信彦が後書きで「自伝的小説ではあるが、自伝ではない」と書いています。自伝ではないことで、より一層少年から見た戦争の姿が生々しく描写されています。上手く表現できませんが、戦争というのはとんでもないことであったということを改めて感じました。

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2012/08/08
相続税はそんなに問題?
前にも書きましたが、最近雑誌で相続税の特集が目立ちます。東洋経済、アエラに続いて今週号の週刊ダイヤモンドで「もめる相続」という特集です。もともとは今国会で民主党が採決を見込んでいる「税と社会保障の一体改革」法案に盛り込まれていた相続税の課税強化ですが、3党合意とかでごたごたしたことで、相続税は先送りになりました。今のところ年末の13年度税制改正で論議ということなり、ダイヤモンドの見解だと早ければ15年から相続税増税となるとのこと。
現状では相続税という税金は多くの人にとっては無縁のものです。それが税制改正で、これまで関係がないと思われていた人まで相続税に巻き込まれるというのが、ダイヤモンドを含む巷の雑誌での論調です。では、どれくらいの波及度なのでしょう。
ダイヤモンドによれば、現状の制度では09年度の相続税の課税割合は4.1パーセント(課税割合=課税件数÷死亡者件数)です。これが税制改革によって6パーセントほどに増える見込みだといいます。つまり亡くなる方の100人のうち相続税を払うのが(正確には税金を払うのは相続人ですが)4人だったのが6人になる、ということですね。記事では6パーセントと低い数字だが、地価が高い首都圏では4人に1人が増税の余波を受けるという試算もある、と警鐘を鳴らしています。とはいっても日本的にみれば、100人のうち94人は関係がないですね。
相続税も気をつけなければいけないですが、それよりも(記事でも触れていますが)「争続」のほうが恐い。お金に争いはほんとに大変らしい。ここをどう解決するかが問題でしょうね。景気が良くない現状では、お金のことは揉める可能性が小さくないでしょうね。
相続税のことに戻れば、いろいろな節税方法はあります。一般論で言えば贈与の活用が有効だと思います。記事には相続税の計算方法が詳しく載っていますが、素人には簡単には理解しづらいことも事実。お金に持っている親がいる方は、まずいい税理士さんを見つけることも有効な方法です。
税収が細る現状で、取れるところから取るということでしょう。香港、シンガポールのように相続税のない国もあるのに、日本はお金持ちをターゲットにしているようです。政府の思惑通り、相続税は改正されるのでしょうか。それより、消費税の法案可決が先決ですね、いまの民主党にとっては。
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2012/07/30
ビジネスマンは鉄道好き?
今週号の『週刊ダイヤモンド』は「JR vs 私鉄」が特集。表紙の一番上には「鉄道ビジネス激変!最前線を徹底調査」とあります。どうやら鉄道会社は大変らしいです。
特集では首都圏、関西圏のJRと私鉄の争いを中心に記事が書かれています。首都圏では私鉄の相互乗り入れと駅力アップによってJRとの競争力を高めようとする動きが報じられています。たとえば東急による東京メトロ副都心線の乗り入れと、渋谷ヒカリエを核とした渋谷地区の開発。確かに東急の渋谷でのビジネス展開は想像以上のものがあります。10年も経つと、街の風景が変わるでしょう。
街の開発という視点でJRと私鉄の争いは興味深いものがありますが、この特集でもうひとつ面白いのは「JR・私鉄が誇る車両・鉄道技術」という記事。車両製造メーカー業界では再編が進んでいて、この4月東急車輌製造(東京急行電鉄傘下)がJR東日本に買収され、総合車両製造という会社になっています。東急に乗ると車内には「東急車輌」と書かれた銘板がありましたが、いつの間にかJRの会社になっていました。車両製造のビジネスではJRが内製化を進めているとのレポートがあります。JR恐るべしです。
でもこの特集、鉄道好きだからこそ読みたくなる内容です。ビジネスマンマーケット(?)で鉄道は強いテーマなのでしょうか。ダイヤモンドでもライバル誌の東洋経済でも時々特集しているので、やはり鉄道好きは少なくないのかも。欧州経済危機の問題よりわかりやすいし、軽く読めます。暑いこの時期には格好のテーマです。
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2012/07/22
日本の借金問題
先週、参議院で税と社会保障の一体改革の議論が行われていました。ちょっとだけテレビで中継を見ましたが、あまり議論は深まらず、野田首相は「改革は待ったなし」を繰り返すばかりです。国の財政はどこまで待ったなしなのか、実はよくわかりません。
川北孝雄著『日本国はいくら借金ができるのか』(文春新書)は半年ほど前にでた本ですが、現状を踏まえた日本の財政問題が分かりやすく説明されています。そもそも日本の借金はいくらなのか。データの取り方、解釈によって数字はいくつもあります。本書でもその違いを説明し、複数のデータを示していますが、川北論では以下の数字を示しています。
政府債務を2011年9月末時点での財務省理財局が算出した国の借金をベースにし、その額は954兆4180億円。これに地方の自治体の借金約200兆円を加えおよそ1154兆4180億円が日本国借金の合計額。これだけ膨大な借金があってなぜ日本の財政がいまのところ安泰なのかはいくつも理由が語られています。主たる要因としてあげられるのが、個人金融資産がこれも膨大な金額であること。2011年9月末では1471兆円あります。借金と差し引いても、317兆円のプラスで、これが財政破綻を支えているとも考えられているわけ。
しかし、我が国は毎年赤字国債を発行し続けています。2012年度の当初予算ベースで44兆2410億円。これから国債の償還金額12兆896億円を引いた32兆1544億円が実際の国債残高の増加分となります。
日本国の借金に対する個人金融資産プラス分の317兆円を国債残高の毎年増加分約32兆円で割ると、答えは約10年。2021年には個人金融資産を政府債務(借金)が食いつぶすことになります。
この川北論では現状ほぼ確定している消費税の引き上げは織り込まれていません。個人金融資産も今後は増えることはなく、横ばいとしています。しかし、大まかな流れは厳しい方向に向かっているのは間違いがありません。
お金については素人なので断言は決してできませんが、なんかよくないことが起こっている気がします。どこかで間違いがあって、そこを正さないといけないような感じがします。確かに待ったなしではあるのですが、消費税の引き上げでいい方向に向かうのか。そこがよくわからないままです。
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2012/05/07
ラジオ英会話テキストのイラスト
ゴールデンウィーク休みも終わり、今日からラジオ英会話が再開です。テキストは5月号になり、今年度2か月目に突入。毎日の学習に欠かせないテキストですが、表紙のイラストはアメリカンな感じです。作者はゴッホ今泉さん。今月号のイラストはトレーニングをする女性が描かれています。ラジオ英会話は毎月テーマがあり、今月は"Goal"。それにあわせてのイラストですね。
昨年度はスージー甘金さんのイラストで、これもアメリカンテイスト溢れるでしたが、今年のゴッホ今泉さんも日本人らしからぬ作品。アメリカンなイラストレーターって、沢山おられるのでしょうか。需要はそんなに多くない気がするのですが。でも見ていて楽しいです。
テキストの本文に挿入されているイラストも個性的。シンプルながら存在感がある桔川伸さんの作品ですが、外人をうまく表現しています。これも英会話の内容にマッチしています。
電子版テキストだとイラストはきっとここまで意識しないかもしれません。見逃しがちなイラストですが、じっくり見ると魅力があったりします。ちょっとした楽しみです。
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2012/04/20
モーニングの値上げ
毎週木曜日は『モーニング』と『週刊文春』を買うのが習慣化しています。昨日もジョギングの帰りにいつものローソンで2誌をレジで精算するのに1000円札をだすと、お釣りが290円。??? 300円のお釣りだったはずなのに。何かの間違いか。
よく見るとモーニングが330円になってます。それも「定価330円」と表示されています。値上げです。つい先月には週刊文春が350円から380円に値上げになったところなのに、モーニングも追随ですか。330円が高いのか、安いのか。ビッグコミックスピリッツは330円、ヤングジャンプは320円ですから、まあ330円でも320でもいいって感じですか。
日本経済はデフレで、日銀は消費者物価指数の目標上昇率を1パーセントとしています。その意味ではモーニングの値上げは物価上昇に貢献しているわけですね。
この値上げ、告知、お知らせが見当たらない。先週号、今週号と探してみたのですが……。どこかにこっそり書いてあるのか。値上げをするということは、やはりモーニングもちょっと苦しいのでは、と疑います。デフレ経済ながら値下げした雑誌というは聞いたことがありません。出版業界は状況はなかなか厳しいようです。
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2012/04/16
保険に騙されるな
自由ヶ丘駅のすぐそばに「ほけんポート」という店舗があります。ちょっと離れたところには「保険の窓口」という店もあります。この店舗、乗り合い代理店というもので、複数の保険会社の商品を販売する代理店です。このビジネスが急成長していることを最新号の「週刊ダイヤモンド」最新号の特集<騙されない保険>で知りました。
特集の中の「セールスマントークにご用心」という記事で乗り合い代理店のレポートをしていますが、驚いたのは代理店の販売手数料の高さ。例えばソニー生命の終身型変額保険・特級だと50%、すなわち月4万、年48万払う保険だと手数料は24万。生命保険って利益率(粗利率かな)が高い商品なんですね。
ダイヤモンドの特集では医療保険についても細かくレポートされています。医療保険、医療特約への加入率は93%だそうです。ほとんどの家庭が医療保険に加入しています(うちは入っていないので少数派です)が、これも商品が複雑で加入者がその中身、価値を十分に把握していないのでは思います。記事にくわしくレポートされ、興味深く読みました。
橘玲の『臆病者のための株入門』(文春新書)にはこんな表現があります。
「彼らは(生命保険会社のこと)、『家族の愛情』を提供すると称して”ぼったくり”系の商品を大量販売する奇怪な商法を得意としているからだ。そもそも生命保険というのは、その仕組みから見れば宝くじと同じである」
消費者は保険に対してもう少し賢くなる必要がありそうです。
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2012/04/12
代官山の蔦谷書店
一昨日発表になった本屋大賞の話題を昨日のNHK「おはよう日本」で取り上げていました。番組では書店での本屋大賞前から発表までの店頭プロモーションの様子がレポート。テレビに登場した店員さんが一ヶ月に70冊の本を読むという本好きで、なかなか面白い内容でした。
この店員さんがいるのは、代官山の蔦谷書店です。昨年暮れに開店して以来、なにかと評判になっているようで、今更ですが先日行ってみました。代官山の駅からちょっと歩くヒルサイドテラスのそば、旧山手通り沿いにあります。以前何があたったんだろう。このあたりを歩くのは久しぶりなので、まったく思い出せません。
蔦谷書店とは、TSUTAYAがつくった新しい店舗です。TSUTAYAと言えばCD、DVDのレンタルショップが思い浮かびますが、ここは書店とレンタルが対等に置かれている店舗です。書店の特徴は、扱っている本のジャンルを絞り込んでいること。5つの専門書店で構成する展開で、「人文・文学」「アート」「建築」 「クルマ」「料理」の5カテゴリーそれぞれの本が書斎のような狭めの空間にある棚に並べられています。ある意味、偏ったジャンルの選択で、かなり冒険とも思えます。
書店が1階で、2階はCD、DVDのレンタル。ここはかなりの豊富な在庫があります。個人的な趣味ですが、エルヴィス・プレスリーのCDが50種類くらいはあったでしょうか。これにはいささか驚きました。
大型書店が広がる中、ジャンルを絞った書店は今後のひとつの方向性ではないかと感じます。蔦谷書店の今後が楽しみです。
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2012/04/09
週刊ダイヤモンドの日本経済入門
今日発売の週刊ダイヤモンドが先週届き(定期購読だと土曜日に配達)、表紙を見てちょっと驚きました。<「日本経済」入門>です。ビジネスマン向けの経済の専門誌が「日本経済入門」をテーマにいすることもですが、それより3週間前の3月19日発売の週刊東洋経済で「経済超入門」をやっていたからです。
基本のテーマは同じ。たまたま企画が重なったのか。3週間ずれているからダイヤモンド側が対抗して、企画したか。どうなんでしょう。東洋経済は興味をひかれたので買ったのですが、内容は固めの企画になっていました。「円高は日本経済にマイナスか?」など5つのテーマについて、通説、反論、異論を展開するもので、それぞれの論を読んで、読者は何が正しいのか、どれが現実的なのかを自分で判断しなければいけない記事展開でした。
これに対し、今週号の週刊ダイヤモンドでは記事を3つのパートで構成。パート1では<いまさら聞けない! 経済の基本の「き」>、パート2として<仕事に役立つ経済の「新常識」26>、そしてパート3では<本当に使える「街角経済指標」9>という展開。
ざっと読んだのですが、入門と言うだけにわかりやすく、気軽に読めます。例えば「新常識」のタイトルをいくつか拾うと「社会保障と税の一体改革はすでに失敗している」「デフレ脱却で景気は回復しない」「今は『就職氷河期』ではない」「復興需要は景気拡大に貢献しない」など、論点が明確に示されている感があります。
東洋経済、ダイヤモンドの両誌が日本経済入門を特集する背景には、この国の財政問題をはじめとする経済状況に関心が寄せているビジネスマンが多いことの証拠でしょうか。経済活動に大きく関わっているビジネスマンでさえ、いまの経済問題はわかりにくいということなのかもしれません。そして、この国の経済問題は、政治家に任せていいのだろうか、という漠然とした思いをもっている人も少ないのは確実ではないでしょうか。
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2012/03/26
危険でない海外投資
AIJ投資顧問が巨額の年金を消失させた原因は、新聞などの報道によれば株価指数のオプションを売ることによって、損失を出したとされています。オプションというのをよく理解していないのですが、ウキペディアによれば「オプション取引(略してオプションとも呼ばれる)とは、デリバティブの一種であり、ある原資産について、あらかじめ決められた将来の一定の日又は期間において、一定のレート又は価格(行使レート、行使価格)で取引する権利(オプション)を付与・売買する取引である」
とあります。難しい。素人には分からない。デリバティブは金融派生商品と訳され、いろいろ高度な数式などを駆使して投資効果を上げようとする仕組みみたい(ほとんど理解していませんが)。
AIJは独自の指数を考案し、それを元にオプション取引を行っていたといいます。詐欺師みたいですね。かつて円天という減らないお金でだました人がいましたが、それと変わらない。AIJはタックスヘブンのケイマン諸島に法人を作って投資を行っていました。投資家は海外でお金を運用しています。お金は世界を駆け巡ります。
『海外投資「超」入門』という本を読みました。この本で書かれているのは大半が安全な海外投資の方法です。内容は基本編→初級編→中級編→上級編と段階を踏んで、その中でも初級編にページの多くがさかれています。海外投資といってもほとんどが日本でできるものです。最近は香港、シンガポールなど海外の銀行で口座を開設するのがはやりのようですが、この本では海外に行ったり、英語を使ったりする方法論はほとんどありません。具体的かつ分かりやすく、まさに超入門。海外投資初心者にはぴったりの本です。
AIJの人もこの本を読んでいたら、もう少し安全な投資をしていたかも(それはないかな)。
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2012/03/06
中吊りみたいな週刊現代の表紙
久しぶりに「週刊現代」を買いました。コンビニで<曽野綾子「猫ひろしさんへの違和感について」>というタイトルを見たからです。あらためて表紙を見ると、週刊現代には付きものの女性の写真がありません。表紙が記事のタイトルだらけのデザインになっていて、まるで電車内の中吊り広告のようです。<週刊現代>の文字の上にまで記事タイトルが入ってます。

週刊誌表紙の定番である人物写真をメインにする手法を否定した大胆なデザイン。確かにコンビニなどでは内容がすぐに分かり、いいです。ただ味気ないデザインで面白みは少ない。表紙のお姉さん誰かな、という楽しみはなくなりました。
週刊現代の表紙、いつからこんなになってしまったのか。ネットで調べてみると、かなり前からこのパターンになっています。気づきませんでした。女性が表紙を飾ったのは昨年の10月29日号が最後です。その前も中吊りみたいな表紙状態が続いていますから、試行錯誤している節があります。このほうが売れるんでしょうね。
週刊現代はオンラインで読めるサービスもやってます。月額1000円でデジタル記事が読める。紙の週刊現代は400円だから、まあ安いです。
週刊誌も厳しい状況を打開しようといろいろやっています。
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2012/03/02
週刊文春の値上げ
毎週木曜日には「週刊文春」と「モーニング」を買うのが、ここ何年か続いている習慣。昨日、近くのローソンでこの2冊を買ったら、計700円。「2冊で600円台だったのに」とよく見ると、週刊文春が380円です。それも「定価」って表紙に小さく書いてあります。定価は350円だったはずだが……。
先週号も380円だったのですが、それは特別定価(この特別定価というのも、理解しがたいものがあります)だったから。定価380円てことは、値上げしたのか? 先週号をひっぱりだしてきて、本誌をめくると、記事の脇に「来週号から定価を380円に値上げします」って書いてあります。見逃していましたね。
いよいよ値上げですか。前から薄くなったという印象があったのですが、いよいよやっていけなくなったようです。本体は190ページもないし、これで380円。厳しいなあ。週刊ポスト、週刊現代は400円。ライバル誌の週刊新潮は370円。380円というのは、微妙な価格です。
小林信彦のエッセイが読めなくなるのが嫌で買っている文春。最近の文春はあまり面白いスクープもなく、記事の充実度は長期低落傾向だと思います。値上げの前に、もっと内容ある誌面をつくることが先決ではないでしょうか。
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2012/02/14
ターザンのランニングドリル
Tarzanの最新号が「ランニングドリル」という特集をしていたので、思わず買ってしまいました。読み始めて気づいたのですが、走り始めて1年くらいのランナーに向けた内容です。そうですよね、ランニングドリルってタイトルですからね。<1 フォームを正す>から始まって<2 距離を伸ばす>そして<3 スピードを上げる>という3つのステップで構成されています。
自分を振り返るつもりで読んでみました。まず<フォームを正す>ですが、良いフォームを実践するのは難しい。自分では見ることができないので、客観的に判断ができません。トレーナーとか指導者にみてもらうのがいちばんだろうな、と思いながら読みました。
2つめの<距離を伸ばす>でのポイントは、超回復を踏まえた週3回のトレーニング。週3日のトレーニングは、メインの<ポイント>練習(気合いを入れて頑張る練習)を1日と、ポイント練習の疲労を抜き、走力維持を目指す<つなぎ>を2日という中身。この<ポイント>と<つなぎ>を組み合わせる方法は初めて知りました(筑波大の鍋倉賢治さんの理論のようです)。
<スピードを上げる>では、ハイペース走、インターバルトレーニング、坂道インターバル、ビルドアップ走、ファルトトレクとトレーニング法が盛りだくさんです。
これらをすべて実践できれば、おそらくフルマラソンも楽々走れそう。特にターザンの読者層(おそらく30代が中心?)のような若い人たちには効果があるでしょう。
全体によくまとまっている特集です。しかし、マラソンというのは、いろんな理論、方法論はあるんですね。ポイントはこれらの中から自分に合ったやり方をみつけることでしょう。それが難しい。いまだ迷っています。
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2012/02/01
週刊ダイヤモンド「さよなら! 伝説のソニー」
衝撃的な特集です。今週号の週刊ダイヤモンドの「さらば! 伝説のソニー」。副題には「なぜアップルになれなかったのか」ともあります。ダイヤモンドがソニーという有名企業をここまで批判する特集をするのは珍しいのではないでしょうか。
特集の内容は<徹底検証!ストリンガー体制の欺瞞>、<ジョブズが愛し、憧れたソニー>、<何故ソニーはアップルになれないか>の3PARTで構成されています。全体を読んだ中では、ストリンガー体制がソニー低迷の原因ということを改めて感じました。どうしてこのような経営体制になってしまったのか。
昨日、キヤノンの御手洗氏が社長に復帰するという発表がありました。御手洗氏は既に76歳ですが、若い後継者が育っていないという理由から、社長に復帰します。優良企業のキヤノンでさえ、経営は盤石ではないことがわかります。ソニーの場合はどうなのか。どこかの時点で経営の方向を間違ったとしか思えません。
特集記事には「SONY 伝説の商品」という記事があります。懐かしい商品が並びます。大学のときにウォークマンが登場したときは、驚きでしたね。会社に入って給料で第2世代の小さいのを買いました。魅力的な商品でした。ホントに伝説のソニーはなくなってしまうのか。寂しいです。
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2012/01/29
ネットで本を買う方法
本を買うときはアマゾンを使うことが多くなってしまい、それ以外の方法で買うことが減っていることに今更ながら気づきました。最近は繁華街に出かけることが多くないので、大きな本屋をうろつくことも少なくなって、店頭で本を見つけて買う、という行動が減っています。これはちょっとまずいことではあります。ネット依存度が高まっています。
アマゾン以外でもネットで本を買えるサイトはたくさんあります。セブンアンドワイショッピング、楽天ブックス、紀伊國屋書店BookWEbなどなど。買いたい本が決まっているときはネットは便利ですね。使い慣れたアマゾンをついつい使ってしまいますが、最近Honya Clubをたまに使ってます。このサイトはネットで注文して書店で受け取れるシステムのサービスです。大学の生協がHonya Clubの受取店になっていて、生協価格の一割引で買えます。青学の購買では同じようなサービスであるe-honが使えて、ときどき本を注文していました。
Honya Clubは日販、e-honはトーハンと取次(本の問屋)がサイトを運営しているため、ネット注文で書店受取という仕組みができるわけです。両方ともアマゾンほどは早くはないですが、在庫があるものは数日で書店に到着しています。都合のいいときに本屋で受け取れるのは、人によっては便利かもしれませんが、コンビニ受取の利便性にはかなわない。書店業界もなかなか大変です。
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2012/01/28
河北新報のいちばん長い日
確か昨年の秋、銀座の教文館書店でみつけて買ってきた『河北新報のいちばん長い日』。3.11、大震災に見舞われた宮城県に地元紙河北新報のノンフィクションです。早速読み始めたのですが、少し読んだだけで止まってしまいました。読むのが辛い。余りに厳しい新聞製作、輸送、そして配達の姿に読み進めることができませんでした。
時間が少しだけたち、再び読み始めることができ、やっと読み終えることができました。でも本の内容をうまく表現できません。この本を出版した文藝春秋のウエブサイトの紹介文を引用します。
「本社のサーバーが倒壊、多くの販売店員が津波の犠牲になり、支局は壊滅……東北とともに歩んできた河北新報は、まぎれもなく被災者の1人でした。物量や人員では全国紙やキー局にかなわない。販売網はズタズタに切り裂かれ、肉親を喪いながらも取材を続けた記者すらいる。それでも「被災者に寄り添う」をモットーに、地元紙ならではの視点をもって、東北の読者のための紙面づくりを続けます」
どの章も胸に迫りますが、特に新聞を読者に届けようとして津波の犠牲になった販売店の所長を描いた「配達が大好きだったお父さんへ」を読んでいたら、涙が止まりませんでした。
これからも読み継がれるべき素晴らしい一冊だと思います。
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2012/01/06
ランニングマガジン・クリールの面白い付録
ベースボールマガジン社から出ている『ランニングマガジン・クリール』には毎号付録がついてきます。いまどきの女性誌みたい。ちょっとしたランニング小物が多く、先々月号はシューズにつけるケースでしたが、今月は「マルチネックウォーマー」なりもが付録。これがかなり面白い。
実物はこんなものです。
ネックウォーマーなので、頭からかぶり首に巻くわけです。ポイントはマルチというところで、いろんな用途に使えるようです。付属の説明書がこれです。
「イヤーバンド」、「イヤーマフラー」は分かりますが、「サハラ」、「ビラーチ」って何ですか。ここまでいろいろ使えるのは確かにマルチで便利。早野凡平の「ホンジャマーの帽子」みたい(これ知っている人、かなり人生のベテラン)。
実際、ランニングで使えるかな。ちょっと恥ずかしいかも。ちょっと楽しいランニングマガジン・クリールの付録です。
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2011/12/29
雑誌が売れていないようだ
日経新聞によれば、2011年の雑誌市場が27年ぶりに1兆円を割り込む見通しとなったといいます。出版科学研究所の調べによると、年間の推定販売金額は前年比6~7%減の9850億円前後になる見込みで、減少幅は過去最大です。書籍は前年並みの8200億円程度と見られていることから、雑誌の落ち込みが顕著ということです。
雑誌の販売ピークは97年で1兆5644億円。今年はその3分の2以下になってしまったわけです。日経新聞では
「休廃刊が相次ぎタイトル数が減ったことに加え、スマートフォン(高機能携帯電話)の普及が若者らの雑誌離れに拍車をかけたとみられる」
と分析しています。しかし、スマホの普及と雑誌の売り上げって相関関係あるのかな。問題は雑誌の内容が魅力なくなっていることにあると思いますね。
これだけ雑誌が落ち込むと、雑誌に依存している出版社は大変でしょうね。広告収入にも期待できないし、立て直し策が求められます。女性誌にみられる付録戦術もどこまでやり続けるのか。もっと本質的なところで策を打たないと厳しそうです。
でも、雑誌が売れなくなっている現実はちょっと寂しい。インターネットなどからの情報ではほんとに欲しいものは手に入れられない。やはり紙の雑誌がいいです。出版社には頑張って挽回をして欲しいです。
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2011/12/21
週刊誌を読まなくなった
長らく講読していた「アエラ」をやめました。新聞の販売店から届けてもらっていて、最近ほとんど読まなくなっていました。週刊誌というのっは、惰性で買ってしまうところがあります。毎週買っているからというだけで、買ってました。
以前のアエラは独特の視点、テーマでの記事があって面白かったのですが、最近はそんな記事もほとんどなくなってしまいました。これで、毎週買っているのは、週刊文春とコミック誌のモーニングだけになりました。週刊文春も最近はあまり面白くありませんが、小林信彦さんのエッセイと書評欄を読むためにかっているようなものです。
週刊誌をほとんど読まなくなったのは、やはり特集記事がつまらないからでしょう。オジサンの趣味にあうのは(笑)、週刊ポスト、週刊現代です。最近はなかなか力のある記事が載っていて、面白そうですが、この2誌400円もする。週刊誌としては高い。
週刊誌の時代は、終わっているのか。そんなことを思いました。
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2011/12/09
HOT PEPPERはなくなったのか
世の中は忘年会シーズン。会社に勤めていない身としては、気をつかう忘年会もなく、気楽なものです。かつて、忘年会に限らず、飲み会のとき便りにしていた「HOT PEPPER」なるプリ-ペーパーがいつの間にか世の中から姿を消しています。自由ヶ丘の駅でもお姉さんが配っていたのに、いまやどこのスタンドにもありません。
そういえば秋頃に「HOT PEPPER Beauty」という新しいフリーペーパーをリクルートが出して、それ以降本家のHOT PEPPERはやめちゃったようですね。冊子のHOT PEPPERは以前からグルメ情報より美容室、エステなどの情報がメインになっていました。かつてのクーポンをたくさん載っけていたHOT PEPPERは役目を終え、ネットでの情報提供へ移行しています。
リクルートという会社は、その社名の通り就職情報がスタート地点です。大昔、大学生のときにリクルートから段ボール箱で就職情報誌が自宅に届いたのを覚えています。そこから、リクルートはあらゆる情報誌を作ってきました。ユーザーが欲しがるであろう情報を見事に先読みして、紙媒体を提供してきました。
そのリクルートは、いまどうしているのでしょうか。無責任にいえば、かつてのパワフルさは感じません。かつてのような時代を先取りしたメディアも少ない。HOT PEPPERの変化には、今の時代における紙媒体の難しさを感じます。
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2011/12/02
「小学三年生」「四年生」も休刊
小学館の「小学三年生」と「小学四年生」が来年の3月号で休刊すると発表しました。「五年生」と「六年生」が休刊になったのが2年前ですが、三年生も四年生もやっていくのが難しいってことですね。ネットでの報道によれば、
「昭和48年には、三年生が4月号で102万部、四年生も同号で82万部の最大部数を記録したが、今年度に入ってからは、3年生が4-5万部、4年生は3-4万部になっていた」
とあります。
昭和48年(1973年)は38年前。いつの頃からか、総合学習雑誌が読まれなくなったのか。私の感覚だと、1980年の後半あたりからでしょうか。バブル景気になったあたりでもうダメになった気がします(根拠はありませんが)。このあたりを研究すると面白いことが見つかりそう。
学習研究社(いまは学研ホールディングスになっていますね)の「学習」「科学」が休刊になったのが昨年3月。学年誌という一つの雑誌スタイルがほとんど死滅しかけています。残る「小学一年生」「小学二年生」は継続するとのことですが、いつまで続くのか。そもそも2年生までしかない学年誌って存在価値があるの、という疑問がわきます。
いまの小学3年、4年、すなわち9歳、10歳の子供って何に興味があるんでしょう。すくなくとも雑誌媒体ではないことは確かのようです。活字離れとか、子供の趣味の多様化だけではない、何か別な原因があるのではと漠然と感じます。いろいろ考えさせられるニュースです。
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2011/11/24
パブリックディプロマシーと文化
クール・ジャパンというものがあります。主に日本のアニメ、漫画、ゲームなどのポップカルチャーを指すことが多いようですが、経済産業省ではクールジャパンを海外進出促進、クリエイティブ産業の育成など国としての施策として行っています。このクールジャパン政策はパブリックディプロマシーのひとつとされています。
パブリックディプロマシーという言葉は世の中には広く知られていない概念でしょう。パブリックディプロマシーとは政府要人同士の伝統外交と異なり、相手国世論に直接働きかける政策。中央新書の新刊、渡辺靖著『文化と外交 パブリックディプロマシーの時代』(中公新書)は、パブリックディプロマシーについて多角的に論じた力作です。
本書ではまずパブリックディプロマシーの変遷をたどり、続けてパブリックディプロマシーとは何かを説明し、更に批判、懐疑、誤解について考察します。最後に日本のパブリックディプロマシーの歴史と課題についても詳しく述べられます。
パブリックディプロマシーについての資料、書籍はとても少ない中、この『文化と外交 パブリックディプロマシーの時代』は貴重な一冊。いまの日本を知るためにも役立ちそうです。
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2011/11/12
割りとふつうな「早稲田大学競走部の寮めし」
世間では社員食堂本がはやってますね。タニタの社員食堂が先駆けでしょうが、中には「世界をつなぐあこがれ企業の社員食堂レシピ」なんてのもあって、出しているのが東洋経済新報社というのも面白い。「日本一おいしい給食を目指している 東京・足立区の給食室」も面白い企画です。
さて、最近ランニングにちょっと熱心なこともあって、「早稲田大学競走部のおいしい寮めし」を買いました。今年の箱根駅伝で優勝した早稲田大学の寮のご飯を紹介しています。若い管理栄養士の福本さんが作る寮めしはどれも美味しそう。食事の基本は「一汁三菜」。夕食だとインのおかず(主菜)に副菜(大)と副菜(小)、これにフルーツと汁物とご飯、という構成。それに牛乳が添えられます。
メニューをみると、普通のご飯です。人気ベスト5が「豚キムチ定食」「手ごねハンバーグ定食」「鶏の唐揚げ定食」「サバの味噌煮定食」「肉豆腐定食」ですから、特に凝っているわけではありません。早速メニューから肉豆腐を作ってみました。レシピ通り作ると、やはり量は多い。でも味付けは薄めです。シンプルなレシピにも好感が持てます。主菜、副菜もかなりの数が載っていますが、やはり男の子向けメニューです。しっかした体を作るには、ふつうのご飯を食べるのが大切、ってことなんでしょう。
丸秘の箱根駅伝の勝負めしも公開されています。見ているだけでも楽しい一冊です。
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2011/10/29
Number「決戦の記憶」
いつもは見出しをながめているだけのNumberを珍しく買いました。特集にひかれたからです。「秋のプロ野球名勝負 決戦の記憶。」、永久保存版とあります。特集の第一部として「晩秋の三大決闘譜」があり、プロ野球の3つの名勝負のドキュメントです。1994年10月8日の中日×巨人戦、1988年10月19日、ロッテ×近鉄戦、1979年11月4日近鉄×広島戦(日本シリーズ)の3試合。二つが近鉄戦と、買わないわけはありません(笑)。
1988年10月19日のロッテ戦は今でも覚えています。ダブルヘッダーでロッテに連勝すれば優勝という試合。1試合目は4対3で競り勝ち、2試合目。当時の規定で延長10回、4対4の引き分けで、近鉄は優勝を逃します(優勝は西武)。監督は今はなき仰木彬。監督1年目での快進撃でした。
当時、パリーグはホントに人気がなく、観客は数千人ということは当たり前でした(この頃ではないかもしれませんが、新聞に掲載されている観客数が3桁の記憶があります)。しかし、この決戦では多くのファンが川崎球場につめかけました。仕事を終えて球場に行きましたが、満員で入れませんでした。ラジオを持っていたので、実況をききながら、球場から離れられなかった夜でした。
最近はプロ野球をほとんど見ません。クライマックスシリーズができて、公式戦にも緊張感がなくなりました。Numberの特集は、プロ野球の素晴らしい時代を伝えてくれます。
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2011/10/26
ベースボールマガジン社と枻出版社
本屋でランニング関連の本をみていたら(昨日、2時間半も走ったせいです)、「ランニングマガジン・クリール」が目に付きました。オリジナルの<シューポケット>の付録付き。シューポケットって聞き慣れないものですが、要はランニングシューズに装着して、小物をいれておくものです。このクリールという雑誌は、ベースボールマガジン社の発行。「週刊ベースボール」を発行している出版社ですね。遙か昔、中学、高校の頃、近鉄ファンだった少年は良く買ってました。「週刊プロレス」も買ったな。馬場とか猪木が全盛の頃です(古すぎ)。スポーツに特化した出版社です。
ここがいつの頃からか、ランニング専門誌を出しています。今月号がNo.103となっているので、8年ほど前から出てるってことでしょうか。
もうひとつランニング雑誌を見つけました。「ランニング・スタイル」。枻出版が出しています。この出版社のムック、よく見かけますが、ウエブサイトをみるとアウトドア系の雑誌が主体の出版社のようです。ウィキペディアによれば、出版の他に手広くカフェもやってます。「ランニングスタイル」はこれまでは隔月刊の雑誌で、創刊は2005年。ただ、今書店に並んでいる号の表紙には「毎月22日発売」とあるので(この日はランナーズ、ランニングマガジン・クリールの発売日)、これからは月刊化でしょうか。
ランニング誌も、付録付けたりするくらいだから、競争が激しいようですが、そこまで読者が増えているとも言えます。昔と比べて、ずいぶん変わりました。
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2011/10/18
本当に強い大学
毎年、この時期恒例の『週刊東洋経済』の大学特集は「本当に強い大学」です。大学は鉄道とともに東洋経済が得意とするネタですね。サブタイトルに「ニッポンの大学トップ100」とあるように、独自の評価で行った大学のランキングが今号の読みどころ。
2011年度版の総合ランキングは、1位が相変わらずの東京大学、2位京都大学、3位慶應義塾大学と続きます。4位には首都圏ではあまり有名ではないかもしれない豊田工業大学。20位までのでは、昨年77位だった創価大学が16位にランクインしているのが注目かな。
そもそもこのランキングどうやって決めているのか。大きくは「教育力」「就職力」「財務力」の3つのカテゴリーでそれぞれ3~4の指標で偏差値を算出し、その獲得点の平均によってランキングを付けてます。まあ、ひとつの見方、って程度でしょうね。
記事では大学を巡る暗い話題はほとんどなく、教育力、就職力、財務力の3点で大学の取り組みを具体例で紹介しています。記事を読んで感じるのは、ほんと、今の大学って面倒見がよくなっているということ。
大学進学率はいまや54.5%に達し、大学が重視しているのは初年次教育。受身の学習だった高校から、専門的、かつ主体的な学習が必要な大学での講義に対応するための学習姿勢が求められます。この変換のためにあるのが初年次教育。具体的にはリポート、論文の書き方、図書館の利用、文献検索の方法、学問や大学教育に対する動機付けなど、様々なことが行われています。大学側も試行錯誤なんでしょう。
記事によれば、現在、全国で大学の数は780(短大除く)もあり、過去最多だとか。単なる興味本位ですが、最下位まですべての大学の順位を見たかったな。大学も生き残るため、大変そうです。
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2011/10/09
「オリエント急行の殺人」再び
少年の頃は誰しも推理小説の虜になるのではないでしょうか。私の場合は、小学生の頃、当たり前のように江戸川乱歩に夢中になりました。怪人二十面相と明智小五郎の対決をワクワクしながら読みました。
その後、小学生の高学年になったとき、学校の図書室で借りたのが「ABC殺人事件」。アガサ・クリスティーの推理小説。物語の主人公は探偵エルキュール・ポワロ。この「ABC殺人事件」以来、エルキュール・ポワロものにすっかりはまってしまいました。
中学生になり、文庫本の「オリエント急行殺人事件」を買いました。夜、この小説を読んでいて、結末のところでほんとにぞっとしたのをいまでも思い出します。その結末は、映画にもなっている有名な小説なので、ご存じの方も多いかと思いますが、こんな結末があるのか、という仕掛けです。
この「オリエント急行の殺人事件」が今年の4月に新訳ででました。買ってあったのをやっと読み終えました。結末はわかっているのに面白い。登場人物の描写が細かく、その人がどのような人物かが思い浮かびます。ここがクリスティー小説のうまさなのでしょう。
久しぶりのエルキュール・ポワロ、その名推理を堪能させてもらいました。
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2011/10/04
週刊プレイボーイの面白さ
週プレ、すなわち「週刊プレイボーイ」は創刊45周年。記念特集がある今週号を珍しく買ってきました。表紙は上戸彩ちゃん。相変わらずこの雑誌、柔らかいものと固いもののバランスがいいです。週プレ、といえばグラビアが条件反射的に思い出されますが、特集記事は、しっかりと企画されたものが少なくありません。
今週号は「衆議院議員アンケートでわかったこの国の原発のゆくえ」が特集。タイトル通り、衆議院議員全員に原発についての6つの質問をアンケート。その回答をもとに記事を構成するという企画。こんな企画、思いつくのは簡単でしょうが、実際のアンケートを行ってしまうところがたいしたことです。でも、回答した議員さんは63人と全議員の約2割と、寂しい。
しかし、それでもアンケート結果をみると興味深いところがあります。例えば「東電はこのまま存続させるべきか?」という質問には「存続させるべき」と答えた議員は43%。「存続させる必要がない」が30%、未回答が27%。アンケートだけでなく議員にインタビューも実施しています。例えば河野太郎氏は東電問題について「東電は直ちに破綻すべき」という過激な意見をお持ちです。
この記事では全国の知事にも同じ内容のアンケートを実施していて、これは7割近くの回答率。ただし未回答項目がかなり多い結果になっています。
この真面目な記事の他には、もちろん柔らかい記事もたくさん。AKBもいっぱい登場しているらしい(AKBで顔わかるのほとんどいないんですよ)。グラビア記事も相変わらず(笑)。週刊プレイボーイ、登場して45年、いまだ魅力的な雑誌のようです。
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2011/08/31
土光敏夫 100の言葉
野田新首相が誕生しました。マスメディアではこれからどんな人物評がこの人に対してなされるのでしょう。このごろは人、特に政治家を評して「器が大きい」といわれる人が少なくなりました。また、企業の経営者にしてもしかりです。
『清貧と復興 土光敏夫100の言葉』(出町譲著)を読んで、土光さんの大きさが少しだけわかりました。本書は経営者、そして臨調の会長として力を尽くした土光敏夫の言葉を集め、そこから土光敏夫、真実の姿を描いています。
土光の言葉で前から好きなものがあります。
「沈まない船はない。つぶれない企業はない。すべては人間次第だ。一般社員は、これまでより3倍働け、重役は10倍働く、僕はそれ以上に働く」
土光が経営不振に陥った東京芝浦電気(現東芝)の社長に就任したときの第一声です。「どうやって10倍も働くんだ?」という声が聞こえてきそうです。しかし、東芝は土光の元、復活します。
その後、経団連会長をつとめ、84歳の時に第二次臨時行政調査会(臨調)の会長に就任します。高齢ながら臨調の会長として行政改革に力を尽くす姿勢も、土光自身の言葉から知ることができます。
土光敏夫がこの世を去って約四半世紀。今、これだけの存在感のある経営者は誰なのか。しばしば、今の時代は個人の力が小さくなった、と思うことがあります。昔と比べてもしかたのないことではあります。しかし、今、土光敏夫の言葉を読んでみることは、大きな意味を持っていました。

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2011/08/29
雑誌の落ち込みがひどい
昨日の日経新聞に、今年上半期(1~6月)の出版物の国内販売実績が報じられています。それによれば、雑誌は売上額、販売部数とも前年同期に比べ過去最大の落ち込みだったことが明らかにされています。
「雑誌の売上額は前年同期比6.7%減の約4800億円。06年上半期の4.6%減を上回った。販売部数も9.3%減の9億8000万冊だった」(8月28日付け日経新聞)
震災の影響もあるようですが、それだけが要因ではないでしょう。ネットにはこんな見方がありました。
「全国の販売実績という観点からは、大きな震災被害が出た東北地方東部の占める割合は小さいため、大震災と直接関連付けることは難しく、むしろ数年来の全体の減少傾向が続いていると見た方が自然」
雑誌は2010年度まで13年連続で減少を続けていて、長期的な減少が続いているからです。
一方、書籍は前年同期比0.4%減の約4400億円と、微減の状態。ヒット作が思いつかないわりには健闘しています。
新しい流れを作るともされた電子書籍も、最近は話題が少なくなりました。出版という産業はどこまで縮小していくのか。心配になる数字です。
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2011/08/20
いろいろな雑誌がありますね
今朝、日経新聞を眺めていたら、一面の下に掲載されている広告が目に付きました。ここには書籍、雑誌の広告がいつも載っているスペースです。今日はすべて雑誌の広告。『giorni』『猫生活』『funride』『新ハイキング』『時報PV+』『近代セールス』ほとんどが知らない雑誌ですね。
例えば『giorni』はジョルニと読むのですが、イタリア語で天才という意味。ウエブサイトによれば「毎日の生活にすぐに取り入れたくなる、インテリアや装い、料理などのそのセンスを、海外、国内の暮らしの天才が発信します」とあります。季刊ですが、最新号の特集は「北欧 幸福度No.1の暮らし方」。なんとなくヨーロッパ指向の雑誌でしょうか。
『新ハイキング』は月刊誌ですが、すでの創刊61年も経つらしい。私が生まれる前ですね、すごい。「ハイキングコースのための日本で随一の実用月刊誌」です。今月号の特集号は「静かな晩夏の山と島の山」。
『猫生活』はタイトル見ただけで内容の想像がつきます。ちょっと調べて見たら、猫の雑誌は『ねこ』『猫びより』なんてのもあって、マーケットは小さくなさそうです。
『時報PV+』は、新エネルギー情報誌。PVってなんだろう。太陽光発電(photovoltaics)の略かしら。特集は「太陽光発電新市場」。
『近代セールス』は営業向けの雑誌かと思っていたら、実は金融業務に特化した雑誌でした。最新号の特集は「取引先の実態管理」。
『funride』以外は本屋で見かけたことがありません。良く探せばあるのかな。ホント、いろんな雑誌がありますね。
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2011/08/10
面白い週刊ポストの今週号
久しぶりに『週刊ポスト』を買いました。東京では一昨日の発売ですが、今週号はお盆の合併号。合併号というと週間文春あたりだと「あの人はいま」みたいな記事が中心となるんですが、ポストはなかなか力が入っています。
巻頭の特集は「さらば、テレビ」。現状の民放がどれほどつまらなくなり、どうしてダメになったか。かなり挑戦的でもある企画です。「『地デジ化』とともに音をたてて崩れていくゆくガラスの巨塔」と書き、利権ビジネスであるテレビを厳しく断罪。
また、10年前といまの番組表を比べて検証。この10年で増えているのは海外ドラマと通販番組。海外ドラマは特に韓流ドラマが増えたが(フジテレビが特に多い)、それはウォン安で買い付け価格が下がり、自主制作するより安上がりだからという理由。どうしてこう安易なほうへいってしまうのでしょう。
このテレビ特集のほかにも、巻頭のグラビア「東京スカイツリー新7景」もいい企画です。本城直季、梅佳代、三好和義など7人のカメラマンが撮ったそれぞれのスカイツリー。個性ある写真の競作が楽しいです。
これ以外にもかなり色っぽい企画もありますが、ここでは紹介を割愛します(詳しくはポストのウエブサイトをどうぞ)。編集者の力をみせてくれた今週号の週刊ポストです。
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2011/08/09
佐野眞一:津波と原発
震災をテーマにした本はたくさんあり、原発問題を含めると厖大な数がでています。本屋にいってもあまりに多すぎ、ほとんど買っていません。その中で、佐野眞一の『津波と原発』というシンプルなタイトルの本は気になっていて購入、先日読み終えました。
佐野眞一の著作は『東電OL殺人事件』、『だれが「本」を殺すのか』しか読んでいません。東電OLは最近新たな事実が判明し、再審の可能性が注目されています。本を殺すのか、はもう10年も前の本ですが、当時熱心に読みました。殺されかけた本は、いまのところ生き延びています。
これまでのノンフィクションでも、本書でも、佐野は関係者への丹念なインタビュー、取材を行い、資料を綿密に調査し、そこから事実を明らかにしていくとう方法をとります。これは基本的な方法ですが、しっかりと行っている作家は多くはありません。この「津波と原発」でも人への取材と文献資料の調査に基づいた内容で、強い説得力をもちます。
内容は津波編と原発編からなっています。津波編では3月に被災地での取材で、被害の痛々しさを人間を通して訴えます。原発編では正力松太郎を軸として、関係資料を調べ、また関係者へのインタビューを行い、なぜ福島に原発ができたのか、という歴史の事実を明らかにしていきます。佐野は東日本大震災、津波と原発事故は日本の近代化がたどった歴史と、戦後経済成長の足跡をあぶりだした、と言います。
佐野は本書の最後をこう締めくくっています。
「いま私たちに問われているのは、これまで日本人がたどっってきた道とはまったく別の歴史を、私たち自身の手でつくれるかどうかである。そして、それしか日本復活につながる道はない」
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2011/07/25
週刊ダイヤモンドのタイムリーな特集
今日発売の『週刊ダイヤモンド』では「世界最強! 新幹線 日本の未来を拓けるか」が特集です。折しも中国高速鉄道の事故で、その技術のあり方が注目されている最中、タイムリーな記事を掲載しています。特集の最初にあるのが「中国は敵か味方か 日本発『新幹線』の競争力」。世界市場における中国の存在感がレポートされています。
記事によれば中国の国営車両メーカー南車集団が中国版新幹線車両「CRH380A」の技術特許21件を米国、欧州、日本、ロシア、ブラジルで申請する準備しているといいます。CRH380Aは東北新幹線の「はやて」の技術が基本になっているものです。記事にはこうあります。
「中国版新幹線は盗作なのか。国産技術の賜物なのか」
世界マーケットでみれば車両メーカーはボンバルディア、シーメンス、アルストムがビッグ3。この3社でシェア6割。これに対し日本の日立製作所、川崎重工の2社でわずか3パーセントほど。その差は歴然です。記事ではどうすればこの差を挽回できるのかを分析しています。これを読むと、まだまだ日本陣営にもチャンスはありそう。
鉄道ファンでなくても、ビジネスとしてみた新幹線は面白い。世界で日本はどう闘っていくのか、興味深いものがあります。
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2011/07/21
Final ぴあ
『ぴあ』最終号が今日発売です。1972年『月刊ぴあ』創刊から39年、その役目を終え、休刊となります。情報誌という分野での先駆者であったぴあ、時代は変わり紙媒体としてのぴあはなくなってしまいます。
最終号は、270ページをこえるボリュームです。そして1972年の『月刊ぴあ』創刊号復刻版が付いています。
創刊号はわずか26ページで、100円。映画ガイドには「ゴッドファーザー」や「華麗なる賭け」「個人授業」なんて映画が新作で紹介されています。懐かしい。なにせ高校1年の時だもの(笑)。
本誌はもちろん及川正通さんのイラストがたっぷり。
及川画伯は表紙を36年描いてきました。楽しい表紙だったなあ。これが最後です。お疲れ様でした。セブンイレブンで買うと、表紙オリジナルファイルがついてきます。マリリン・モンローの素敵なファイルです。おすすめ。
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2011/07/11
復興書店のイベント
復興書店という本屋さんがあります。震災を受け、作家の島田雅彦が立ち上げたネット上の書店です。作家による震災支援のサイトといっていいでしょう。ウェブサイトにある島田の文を紹介します。
「私が考えた仕組みは簡単です。作家たちに自著を提供してもらい、それにサインやメッセージを書き込み、プレミア本にして、復興書店に送ってもらう。復興書店は商品リストを作り、ウエッブ上の書店にアップする。あとは読者がお気に入りの本を買う。売上から最小限の管理コストを差し引いた額を日本赤十字社あるいは信頼のおける復興支援団体に寄付する。つまり、「本を買えば、募金したことになる」というシステムです」
すでの多くの作家達が賛同し、参加しています。この復興書店が主催するイベント[W0rds and Bonds EVENT Vol.1}が昨日、法政大学で行われました(島田雅彦はここの大学の教授)。イベントは2部構成で、まずシンポジウム「震災後の未来デザイン」。朝吹真理子、いしいしんじ、奥泉光、島田雅彦、高樹のぶ子、中沢けいと6人の作家による討議。それに続けて6人の作家による朗読。
作家の視点は、独自のものです。言葉、の意味を問い続けています。震災をどう捉え、どう表現しようとするのか。それぞれの作家が内面で闘っているのがわかります。
復興書店のウェブサイトではいしいしんじが編集する、Words&Bondsというウェブマガジンを配信しています。作家たちのそれぞれの思いを綴っていて、いまVol.15までアップされています。
復興書店では23日にイベント第2弾も開催されます。作家による支援メッセージがこれからも続きます。
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2011/07/08
PENの美術館特集
雑誌『PEN』の最新号では「読めばもっと楽しくなる 美術館の秘密」と題した特集です。秘密という言葉にひかれてかってしまいました。その秘密とは?
展覧会はどのようにつくられるのか。収蔵品購入のこと。展覧会に関わる人とは。こんなことが秘密の中身です。まあ、特に秘密になっていることでもないでしょう。登場するミュージアムはMOMA、ルーブル、東京都現代美術館、金沢21世紀美術館など、よくマスメディアに登場しるところが多いです。
PENやCASA BRUTUSでは定期的にミュージアム特集をやっています。ミュージアムというのはある程度の読者が見込まれる強い企画なんでしょう。日本人ってミュージアム好きみたいですね。PENをめくりながら「でも、ミュージアムの魅力って何だろうな」と思いました。最近これがよくわからないんです。深く考えることもないかな。
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2011/07/06
CGのマツダ特集
CAR GRAPFICという雑誌があります。略してCG。分厚く、上質の紙で作られた高級感に溢れる雑誌です。このような車雑誌がまだ続いていることにいささか驚きます。このCGを高校の頃買ったことがあります。そこに掲載されていたのはマツダのカペラ。ロータリーエンジンを搭載したスポーツクーペです。ワクワクしながら記事を読みました。
久しぶりにCGを買いました。特集は「史上最大のマツダ特集:栄光そして未来へ」。フェラーリとか、ポルシェとか外車のことを特集することが多い雑誌が、国産、それもマツダ(すみません)を特集するなんて意外です。
1991年にルマンで優勝してから20年、その優勝車マツダ787Bが今年のルマンでデモンストレーション走行を行いました。このマツダ787Bはロータリーエンジン搭載車。マツダは世界唯一ロータリーエンジンを搭載した車を販売し続けているメーカーです。コスモ、カペラ、サバンナ、RX-7、そして現行のRX-8。いままでロータリーエンジンを作り続けていることは、奇跡のようにも思えます。
本誌ではマツダのスポーツカー、レースとの闘いの歴史と今が語られます。そして、ガソリン車でありながら超低燃費を実現したSKYACTIVEへの取り組みが技術陣へのインタビューで明らかにされます。
マツダは、独自の技術とデザインにこだわり、他のメーカーにはないオリジナルな車を作っています。未来へ向けてマツダの素敵なメッセージを感じる特集です。いつの間にか忘れていた車の楽しさを少しだけ思い出しました。
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2011/06/21
文化装置としての資生堂
ヘアリキッドとかヘアトニックといった整髪料はなぜか資生堂のものを使い続けています(最近はあまり使いませんが)。昔、整髪料を買いいったとき、「花椿」という冊子をもらってくるのが楽しみだった記憶があります。あの頃の花椿はなにか特別な香りがあったのでしょう。
『文化装置としての資生堂 1872-1945』(和田博文著)は、1872年から1945年までの間に、資生堂がどのように文化と関わったかを丹念にまとめた一冊です。現在の資生堂も、文化に力を入れている企業というイメージがありますが、本書では昭和20年以前の資生堂と文化に絞り、細かく検証しています。約80年ほどの間、資生堂は化粧品の製造、販売をする会社という枠をこえた様々な活動をしてきました。
事業の核となる化粧品。商業美術というものをつくった意匠部の仕事。アート展示に貢献した資生堂ギャラリー。銀ブラとグルメという楽しみを提供した資生堂パーラー。この時代には資生堂という会社は輝き、時代をリードしてたんのでしょう。
また、資生堂は「資生堂月報」「資生堂グラフ」「花椿」というメディアを出してきました。花椿はいまでもありますが、私のとって昔のような魅力は感じられません。戦後の資生堂と文化はどうなのだろう。昔のように輝いているのでしょうか。
女性とこの時代の文化が資生堂という「文化装置」を通して語られています。厖大な資料を参照して書かれた力作です。
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2011/06/19
ぴあと時代
大昔の35年前、今通っている大学と同じところに入ったときの話です。映画好きの友人が雑誌「ぴあ」をいつも熱心に読んでいました。当時は月刊誌だったと思いますが、映画の情報が詳しく載っていました。いわゆる情報誌の先駆者でした。東京近郊の映画好きはほとんどぴあ読んでいたんではないでしょうか。
一般人が使えるインターネットなどなく、ケータイはおろかファックスさえない時代です。雑誌が重要な情報源でした。一時、「シティロード」というのもありましたが、結局ぴあが残りました。そのぴあが来月休刊になります。
今日の日経新聞に作家盛田隆二の、<スーちゃんと「ぴあ」の時代>と題された一文があります。筆者は昭和29年生まれ。ぴあで編集長をつとめた人です。スーちゃんが亡くなったのは4月21日。ぴあが休刊を発表したのが翌日22日。盛田はこう書きます。
「スーちゃんの急逝と『ぴあ』休刊の報に自らの青春時代を重ねて、ひとつの時代が終わったような感慨を覚えた方も多いだろう」
盛田のエッセイはスーちゃんとぴあの時代を重ね合わせ、自らのぴあでの体験を中心に綴っています。80年代のぴあは面白かったですね。ぴあでは情報誌ぴあに続けて、ぴあMAP、ぐるめぴあなどいくつも紙媒体を出していきます。またチケットぴあも始めて、ここでも新しいビジネスを創出します。
ぴあが輝きを失ったのはいつの頃からでしょう。インターネットが普及した90年代後半からでしょうか。ネットが大きな力を持つ現代において、紙媒体の情報誌はその役目を終えたのでしょうか。角川のWakerシリーズ(Tokyo Waker、Kansai Wakerなど)は現在6誌でています。一般論として情報誌そのものがもうダメというわけではないではなさそうです。
ぴあというメディアが時代の変遷にどう対応してきたのか。ここは調べて見ると面白そうなテーマです。時間ができたらやってみよう。
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2011/06/06
モチベーションアップにはTarzan
久しぶりに雑誌「Tarzan」を買ってみました。今号の特集は「カラダ作りのキーワード139」。夏を前にカラダを何とかしたい、と思っている人へ向けての基本の企画ですね。
ともあれ、本誌では「絞る」「鍛える」「動ける」「痩せる」「気になる」の4つのカテゴリーで最新キーワードごとにコラムを展開する内容で構成されています。139ものキーワードをよくも集めたな、って感じ。さすがカラダを鍛えるための専門誌です。とても全部を読んではいないのですが、参考になる項目がいくつもあります。
「体脂肪率12%」というキーワード。最近は細マッチョが理想体型だそうで、そのためには腹筋のラインがくっきり見えることが最重要条件。体脂肪率でいえば(男性の場合)9〜12%の数値になればいいそうです。あと2%以上は落とさねばいけないのか、ハードル高い。
「体内時計」では、朝より夕方のトレーニングをすすめています。体内時計のリズムに従うと、運動能力や酸素消費量のピークは夕方といわれているそうです。朝のジョギングより夕方の方がいいってこと? 長年朝ランしている私は、ちょっと悩みます。筋トレはできるだけ夕方にしてほうがいいかも。
Tarzanを読んでると、カラダを鍛えなくては、って気になります。モチベーションアップには最適な雑誌です。問題はトレーニングが長続きするかですね。
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2011/05/31
本誌より立派な広告冊子
『週刊ダイヤモンド』を定期購読していると、時々おまけのような冊子が付いてきます。広告特集の冊子ですね。今週号にも厚い冊子が同梱されていました。「EDUCATION DAIMOND」というもの。
表紙に「父親必読『生きる力』が身につく学校」。中身は東京を中心とする首都圏の私立中学校のガイドです。ご存じかもしれませんが、首都圏の中学受験というのはちょっと過熱気味な状況。受験は来年の2月ですが、すでに子どもたちの戦いは終盤戦。ここに父親も巻き込もうということでしょうか。130ページある本誌にくらべ、広告冊子は82ページですが、いい紙使っているためで、本誌より広告冊子とほぼ同じ暑さ。重さはずっしりして、立派。
多くの読者が広告に関係がないのでは。ちょっと困りもののおまけではあります。
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2011/05/05
PRAY FOR JAPAN
#prayforJapan。現在でもこのハッシュタグをつけた多くのツイートがタイムラインに投稿されています。この始まりは、3月11日14時58分、英語圏の男性が"pray forjapan"とツイッターに投稿したことから始まりました。それ以来ツイッター、Facebook、Instagramなどのソーシャルネットワーキングサービスに日本への応援メッセージが届き続けています。また、一連の動きをまとめたウエブサイトprayforjapanが、震災当夜一時避難所にいた20歳の大学生によって立ち上げられました。
膨大なメッセージの一部はすでにネットでも紹介され、その内容をご存じの方も多いと思います。選りすぐったメッセージが本になりました。感動したり、元気な気持ちになったり、励まされたり、という言葉が並びます。もしこの本を1年後、5年後、10年後に読んだら、どんな気持ちになるんだろう。
本の印税は寄付されます。もう一つ、寄付するつもりで買ってみてください。
prayforjapan
Twitter:prayforjapan
Facebook:prayforjapan
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2011/05/02
薄くなってしまったホットペッパー
地元の駅前でも配布している「ホットペッパー」という冊子。もちろんリクルートの出しているフリーペーパーです。以前はうっかりもらうとその分厚さに持っているのが大変でした。しかし、最近のは薄いです。最新号(うちのあたりは、渋谷・恵比寿・中目黒・自由が丘版)をコンビニで手に入れましたが、わずか290ページ。いつの頃から、こんなになてしまったんだろう。
仙台に住んでいた頃は、会社の飲み会といえばまずホットペッパーで探していました。クーポン付きの飲食店の情報はいちばん多かったからです。手元にある最新号のホットペッパーを見ると、グルメ情報は少なく、女性向けのヘアサロン、ネイルサロンなど美容系が大半を占めています。いつの間にか、飲食店情報が減ってしまったんですね。
グルメ情報はフリーペーパーからネットへ移っているのでしょう。宴会を企画するときは、まずぐるなびとかネットのホットペッパーとかを見ますよね。グルメ情報ではホットペッパーもネットに軸足を移しています。
リクルートは紙媒体で次々と成功してきました。エイビーロード、しゃらん、ケイコとマナブ、とらばーゆ、住宅情報、FROM Aなどなど。この中で雑誌としてどれが残っているんでしょうか。ほとんど残ってないのでは?
時代が変わったといえばそれまでなんですが、ホットペッパーの薄さに、ちょっと寂しさを感じます。
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2011/04/12
いま「メディアと日本人」を考える良書
あの日から一ヶ月が経ちました。当然のことなのですが、現地の様々な情報は、3月11日以来メディアで知ることが大半です。地震直後には、週刊誌、新聞というマスメディアでさえも、ツイッターを代表格とするソーシャルメディアの効用、優位性を記事にしました。確かにツイッターは情報発信という点で、有効なメディアであることを示しました。その一方で、デマの拡散という悪い機能を露呈しました。情報を伝える、という点から見ると、テレビ、新聞、ラジオというマスメディアは、その実力を示したと思います。
橋元良明著の『メディアと日本人』(岩波新書)は、丹念なデータに基づき、メディアとの接し方を中心とした日本人の生活の変化を検証した著作です。1995年から2010年までの社会調査から、テレビ、ラジオ、新聞、書籍、携帯、インターネットと日本人がどのように接して、それを活用し、どう影響を受けてきたかを検証しています。
よくいわれる「読書離れ」、「テレビ離れ」、そして「インターネットはテレビを浸食しているか」という問題に、社会調査データを基に分析をしています(結論は本書を読んでみてください)。
地震の報道では、いまのメディアにおける課題、問題点、そしてもちろん多くの可能性、有効性が示され続けています。この時期に出された本書は、今後論議していくためには不可欠な良書だと思います。
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2011/03/31
村上春樹が語るラン
かれこれ2週間前にでた雑誌なのですが、「ナンバー・ドゥ」。Sports Graphic Numberの別冊でランニングの特集です。先月、東京マラソンも盛り上がっておわり、春に向かってランニングを始める人が多いと踏んでの特集号というわけですか。ランニング入門編な内容です。
ふつうはパスしてしまうのですが、目玉の特集が「村上春樹ランを語る」。これで思わず買ってしまいました。村上春樹にランについてインタビューしているのですが、そインタビューアの柳橋閑さんがとてもいい聞き方をしていて、どうして走り始めたかという原点ともいうべきことから、走ることから派生して小説の創作手法までテーマが及んでいます。
「僕は、走ることが創作のために大事な役を果たしているという肉体的な実感をずっと持ってきたんです」
という村上春樹が、どのように小説を書いていくかということを語っています。村上小説が書かれる秘密みたいなものが明かされていて、とても興味深いものがあります。
またインタビューに加えて「そうだ、村上さんに聞いてみよう」という読者の悩みに答えるコーナーもあります。村上春樹はこのような悩み相談みたいなちょっとラフなものがとても面白いですね。まじめに答えようとする村上の姿勢がとてもいいですね。
この本、村上春樹ファンのみならず、ランナーにはおすすめです。
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2011/03/07
「セゾン文化」とは
確か、昨年の10月頃に買って読み始めたのですが、なぜか読む進むのが遅く、やっと読み終えた『セゾン文化は何を夢見た』(永江朗著)。本書はセゾングループにいた著者が、セゾンに深く関わったキーマン達にインタビューしていくことにより、セゾン文化とは何かを描いたものです。
かつて「不思議、大好き」「おしいい生活」といったコピー(糸井重里さん作ですね)で文化を発信した西武百貨店を中心とするセゾングループは、いまから振り返ると何とも謎に満ちています。
2011年の現在から見ると、よくあんな企業体が存在できたなと思います。デパートの中に美術館(セゾン美術館)を作ってしまういう堤清二の発想と実行力は凄いです。最終章に堤へのインタビューがあり、これは読み応えがあります。辻井喬として作家、詩人としての顔も持つ堤清二。これだけ個性的な経営者は、21世紀にはでてこないでしょう。
セゾンについて客観的に整理して、まとめた本は少ない。本書は本文に加えて、細かい注が付けられていて、資料としての価値が高いものがあり、今後のセゾン研究にも役立ちそうです。20世紀に存在した希なる企業体セゾンをしる格好の道しるべともなる一冊です。

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2011/03/04
東洋経済の「鉄道最前線」
週刊東洋経済が鉄道特集をやっています。この雑誌の定番企画ですね。今週号で「鉄道最前線」と題して、大々的に記事を展開してます。もちろんビジネス面からのアプローチではありますが、鉄道ファン、マニアをターゲットにしていることは明らか。思わず買ってしまいましたよ(笑)。
記事はは80ページに渡り、かなり力が入っています。今号はちょっとマニアックな内容が多いと思います。例えば「車両メーカー大図鑑」とか「鉄道支える人・モノ・技術」といった記事を読むと、ほんとよく取材したなと思わせてくれるほど細かく書かれています。でも、これってビジネスマン向けというより、マニア向け?、って感じです。
ビジネスとして興味深いのは「新幹線の輸出は成功するか」。新幹線のライバルって多いんですね。欧州勢はかなり強力のようです。中国も侮れないようだし。でも、いつから新幹線を輸入するという発想はいつから生まれたのでしょう。今後の展開が期待できそうで、ビジネスとしてとても面白そうです。
私が大学に入った頃は、鉄道会社に就職なんて考えもしなかったです。まだ国鉄の時代で、超赤字だったし。いつの頃からメジャーになった鉄道。ビジネスでも趣味でも、興味深いようです。

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2011/03/03
曽野綾子、『老いの才覚』
最近、仕事がないので、昼間にスポーツクラブによくいきます(苦笑)。我が家のあたりも高齢化社会なので、スポーツクラブにもご老人がたくさんおみえです。その中には、若者顔負けのマナーがよくないのもいます。
昨日の日経夕刊書評欄の「ベストセラーの裏側」に、曽野綾子さんの『老いの才覚』が紹介されていました。昨年の秋に読んでいた本ですが、いつの間にかベストセラーになっていたようです。すでに79万部に達しているそうです。
この本、老人に対する箴言です。帯にこうあります。
「年の取り方を知らない老人が急増してきた! 自立した老人になり人生を面白く生きるための7つの才覚の持ち方」
スポーツクラブにもいますよ、年の取り方をしらない輩が。読んでほしいな、この本。
曽野さんの小説を読み始めて30年以上になります。今年9月で80歳になられますが、まだまだお元気のようです。これからも素敵な本を書いていただけることでしょう。

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2011/02/05
本と映像のこれからを語る
時間ができたので積読になっていた本を読み始めています。今年の初めにアマゾンで見つけた『書物と映像の未来』は、これからの本と映像を考える上で、いくつもの示唆を与えてくれる一冊です。本書は、昨年1月に行われた日本学術会議主催のシンポジウム「世界のグーグル化とメディア文化財の公共的保存・活用」講演内容をまとまてものです。
グーグル・ブックスの突然の登場によって、書籍にとって様々な問題が投げかけられています。大きな問題と考えられるのは、書籍のアーカイブ化、デジタル化をグーグルのような一企業が行うことの是非です。著作権のことも重要で、日本ではあたかも黒船の襲来のごとく捉えられてもいます。
グーグル・ブックスの衝撃度はどれほどのものなんでしょうか。正直ピンときません。ちなみにすでにグーグル・ブックスでは日本のサイトも開設されていて、かなりの数の書籍が公開されています。GALAPAGOSのブックストアより充実しているのでは。
この本では書籍だけでなく、放送、映画のアーカイブについても論じられています。このなかで驚いたのは日本の映画の保存です。我が国の映画の保存は、欧米に比べて極めて貧しい状況だということを知りました。日本は世界最大の映画生産国の一つでありながら、多くの作品を失ったきた国ということです。書籍のアーカイブよりも、映画の保存が大きな問題のようです。
アーカイブ、ということでは日本はどうやら遅れているようです。ここは国がしっかりとした対策をとらなければいけないのでしょう。本書はこれから書物、映像をどう残していくかを考えさせてくれる一冊です。
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2011/01/26
菊とポケモン:日本の文化力
ポケモン、今でもパワーあるんですかね。息子が熱中していたのではもう10年以上前。そのころは、映画も見に行きました。大学の授業で『菊とポケモン』という本を読みました。ポケモンに象徴される日本のキャラクターがどのようにアメリカ社会に受け入れられたかを分析したもので、綿密な調査、研究に基づいた内容になっています。
この本の原題は『Millennial Monsters: Japanese Toys And the Global Imagination 』で、1千年のモンスター、日本のおもちゃとグローバルな想像力、といった意味でしょうか。これを『菊と刀』にひっかけ、菊とポケモンとしたのは、悪くないアイディアだと思います。本書では、鉄腕アトム、パワーレンジャー、セーラームーン、たまごっち、ポケットモンスターという日本製のキャラクターが、アメリカでどう受け入れられたかを検証し、そこから日本の文化力を分析しています。著者は、文化人類学のアン・アリスン。英語での原書は2006年に出て、邦訳は昨年の8月に出版されています。
著者のアン・アリソンは日本に住み、日本人の書いた文献もかなり読み、ほんとに詳しく書かれています。アメリカ人からの日本文化論として参考にすべき論点がいくつも提示されています。ある意味、日本人が書く以上に日本のことを語っていると思います。
でも、ポケモン以降、日本の力を示すようなキャラクター出ているんでしょうか。ここがちょっと心配。
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2011/01/17
Hanakoの日本案内
Hanakoのタイトルにひかれて買ってきました。「日本案内」が今週号の特集です。サブタイトルに「懐かしくて新しい。素敵な日本をめぐる旅へ」とあります。ちょっと期待しますよね。記事のメインはNHKの大河ドラマ「江」にからめた「『江』をめぐる旅。」上野樹里を長浜方面まで連れ出しての企画です。
肝心の日本発見は、いくつかの場所をその地の名物を紹介するHanakoのパターンです。どんなところが取り上げられているかというと、例えば、「益子×うつわ」「金沢×和菓子」「京都×お茶」「越前×蟹」と、まあ、ありきたりなところを取り上げてますね。新しい発見というわけではなし。なかには「仙台・松島×史跡」なんてのもあって、「仙台って史跡が有名だったんだ」といまさら教えられる内容もあります。
Hanako、相変わらず情報のカタログ雑誌なんですね。このスタイルでずっと生き残っているのって、ある意味すばらしい。一定の読者を維持しているわけですから、このカタログ雑誌という方法はいまでも価値があるものなんでしょう。でもなあ、マガジンハウスはこんな雑誌作ってたら駄目だよね。もっと先をいかなくちゃ。
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2011/01/13
新聞、テレビのこれから
週刊ダイヤモンドの今週号は「新聞・テレビ勝者なき消耗戦」が特集です。厳しそうな風評がきこえる(?)テレビ、新聞の現状が報告されています。予想した通りではありますが、まあひどいものです。記事のタイトルをあげてみるのがわかりやすいので、紹介します。
「崖っぷちでもがく二大メディア」、「追い込まれるテレビの瀬戸際」、「通信IT『新参者』の逆襲」の3本の記事で校正されています。要は古い新聞、テレビの2大メディアがかなりまずくなって、IT企業がそこに攻め入っているという構図です。乱暴に言うと、新聞では電子版へのいつ対応していくかということ、テレビではネット配信への展開をどのように成功させるかということだと理解しました。
まあ、私としては新聞もテレビも、多くの時間を割かなくなりました。特に民放テレビはほとんど見ません。でもそれに変わるメディアはなんなのでしょう。ネット? ネットにあるニュースはマスコミから配信されたものが大半です。
もうマスコミュニケーションは存在してゆくことが難しいのでしょうか。そんなことはないと思うのですが。この国ではまだまだマスコミは生き残っていくのでは、と古い考えにとらわれている私です。
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2010/12/29
雑誌は早くからつくるんですね
昨日、定期購読している「週刊ダイヤモンド「」がメール便で届きました。確か、毎週土曜日あたりに来るのではなかったかなと、開けてみると2011年1月8日号です。同封のお断わりが入っていて、1月4日火曜日発売のもんを一週間早くお届けします、とあります。年明け第1号がもうできているいるんですね。
年末年始のこの時期、週刊誌の発売曜日が変わって、買う方は戸惑います。昨日の新聞に週刊文春の広告がのっていて、「もうでたのか」と思ったら、すでに先週買った号でした。ややこしことしないで欲しい。
年末年始はともかく、いつのころからゴールデンウィーク合併号、お盆の合併号と、週刊誌は平気で休むようになりました。そもそも週刊なんだから、週ごとのニュースを伝えるのが使命。ゴールデンウィークとか盆に休むなんて、だれが始めたんですかね。毎週、ちゃんと出しましょうよ。
ちなみに週刊ダイヤモンドの新年第1号の特集は「今年こそ英語&中国語」です。これがいまタイムリーな話題なんですね。ただ、本誌は薄ペラです。たったの120ページで680円也。これはあんまりではないでしょうか。暮れの時期に大急ぎでつくったんでしょうか。出版界ももう少し働いて欲しいと思いました。
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2010/12/10
ビジネス誌の学割
会社を離れてはや2ヶ月近く。日常は、論文、授業の予習、それに家事手伝いといろいろ忙しいのですが、会社にいっていないので、世間のビジネスマンの常識的な生活からはかけ離れてます。平日の昼間からスポーツクラブでトレーニングしてるし、時には昼飯の時にビール飲んでる(苦笑)。
これじゃ、ぼけるな。少なくともおじさん会社員くらいの知識は身につけなくては、という浅はかな考えから、「ビジネス誌を購入しよう」と思いつきました。ビジネス誌って、たとえば『日経ビジネス』『週刊東洋経済』『週刊ダイヤモンド』のことです。これらのビジネス誌、週刊誌のくせに本屋や駅の売店で買うと、一冊650円くらいします。これまでおもしろそうなテーマだと、時々買ってましたが、冷静に考えると、高い。薄くなってしまった週刊文春でさえ、350円なのに。まあ、オールカラーページなのでしようがないのか(でも、オールカラーである必要ないよな)。
これらのビジネス誌、定期購読すると安いんですよ。3年購読すると、半額近くになります。さて、どれにするか。やはり基本的には本屋で販売していない日経ビジネスかな。でも、日経の記事スタイルも鼻につくし。なんて思いながら、それぞれのサイトをみていたら、『ダイヤモンド』に「学割」ってのがあります。これを使うと、1年購読でも、1冊300円。57%オフ! 早速申し込みましたよ。
早速届きましたが、薄いな。300円がちょうどいい値頃感かも。しかし、この雑誌の原価はどうなっているのでしょう。定価の半額以下で売って儲かるものでしょうかね。
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2010/12/07
シンポジウム:デジタル時代の文字・活字文化
仕事をしていないので、平日の昼間にイベント、シンポジウムに行くことができます。先週は企業メセナ協議会のシンポジウムにいきましたが、昨日は、「デジタル時代の文字・活字文化」というのに出掛けてきました。このシンポジウム、財団法人文字・活字文化推進機構 という堅い名前の団体と日経新聞が主催です。場所は当然、大手町の日経ホール。
シンポジウムは、この財団の会長・ 福原義春さんの挨拶があり(この方、企業メセナでも確か会長だったです)、そのあと基調講演がありました。講演者は角川の角川歴彦さん。テーマはソーシャルメディアや電子書籍のお話、よく整理されていて、わかりやすかった。
このあと、パネル討論。パネリストは、パネリスト鈴木幸一 (株式会社インターネットイニシアティブ代表取締役社長)、島田雅彦 (作家、 法政大学教授)、岡田直敏 (日本経済新聞社常務取締役)の各氏にコーディネーターが中村伊知哉氏さん(慶應義塾大学教授)。内容は、パネル討論とうより、各人が自説を披露するって感じです。日経新聞の人は、3分の1くらい日経新聞電子版の宣伝だったしね。このメンバーがどのようなわけで集められたのかは分かりませんが、もう少し討論して欲しかったところ。
このシンポジウム、当然電子書籍元年の流れで企画されたものでしょうが、もう少し突っ込んで欲しかったと思います。しかし「文字・活字文化推進機構」ってなんかいいですね、名前が。本好き、活字好きにはひかれるものがあります(笑)。
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2010/12/06
ランニング雑誌のいま
先日、スポーツクラブの走ろう会に参加したとき、一緒させていただいた方が「ランナーズ」は毎月買って、マラソン大会のチェックしてますよ」っておしゃってました。「ランナーズ」、昔定期購読してましたが、最近はまったく買っていません。書店にいって、たまにスポーツ関連の雑誌コーナーをみると、ランニング雑誌がいくつか出ていることに気付きます。以前はランナーズしかなかった(シティランナー、てのがあったのですが、古いジョガーはご存じかな)ですが、新しい雑誌がありました。
「ランニングマガジン・クリール」というものですが、どこで出してるんだろうと見てみると、ベースボールマガジン社です。これなら信頼できる(?)と思って買ってみました。内容はランニング雑誌の定番であるトレーニングのノウハウとマラソン大会情報が柱です。今月号の特集は「スタミナをつけるには、質を落として量を上げる」。「拓殖大学陸上部岡田正裕監督から学ぶスタミナ養成の心得」とのことで、なかなか参考になります。
ランニング雑誌が「ランナーズ」と「「ランニングマガジン・クリール」と二つあって、やっていけるのは、ランニング人口がそれだけいるわけです。やっぱり、ジョギングはブームでしょうかね。
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2010/12/01
東洋経済のカメラ特集
今週号の『週刊東洋経済』の特集「カメラ新世紀」は、面白いです。東洋経済なので、ビジネスの視点から記事があるのかな、と思って読み始めていたら、いつの間にかカメラ雑誌のような内容の記事になってます。表紙に入っているサブタイトルに「モノ作りニッポン最後の砦」とあるのに、iPoneを使った撮影術があります。
やはり興味深いのは前半のカメラビジネスのパート。「日本メーカーはデジタル家電で残された最後の砦『デジカメ』を守れるか」とありますが、ほんとそうですね。唯一といいっていいほど、いまだ日本のお家芸であり続けていり日本のカメラ。記事を読むと、本体以上にレンズが勝敗を分けるポイントであることがわかります。
ビジネス面だけでなく、「写真上達4つの鉄則」や「「写真コンテストの舞台裏」なんてのもあって、私のような写真ビギナーには読み応えがあります。
最近、ちゃんとした写真とってないのに気づきました。明日は一眼もって出かけますか。
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2010/11/27
図書館貸出の冊数の不思議
昨日、世田谷美術館の資料を見に、世田谷区立の図書館に出かけました。美術館で毎年発行している「年報」が必要になり、それが玉川台図書館にあるので、そこまで行きました。以前もここの図書館にいったのですが、閲覧室も満席ということはなく、資料をゆっくり見ることができるところです。
出かける前にパソコンで世田谷区立図書館のウェブサイトをみていたら、あることに気がつきました。それは、貸出できる冊数です。サイトにこうあります。
「各図書館ごとに、図書・雑誌は合計5冊まで、CD・カセットは合計3点まで借りられます」
これって、図書館が違うと別に5冊借りられるってこと? 玉川台図書館の方に尋ねたら、「そうです」との返事。世田谷区の図書館は本を貸出カードを作るために、地元に住んでたり、働いていたりという条件がないので、奥沢の図書館をよく使っています。目黒区に無くても、世田谷区にある、ということもあり、活用していたのですが、貸出冊数が5冊と思い込んでいて、そこが不便だなと感じてました。
目黒区は20冊なので、かなり使いでがあります。世田谷の図書館は全部で17館もあるので、最大85冊まで借りられるわけです(そんなことはできませんが)。早速5冊借りてきました。必要箇所をコピー取るつもりでいたので、とても助かりました。本はメールで予約すれば、どの図書館でも受け取れます。最大85冊ということはないですが、上手く使えば資料を手元に置くことができます。
大学の図書館もそこの学生でなくても使えるところは多いですが、問題は貸出が出来ないことです。必要な資料をそのたびにコピーとるのも、時間、お金がもったいない。本をどのようにして借りるか、というのも勉強には大事なポイントです。公立図書館の活用も頭を使ってやった方がいいようです。
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2010/11/11
今年のヒット商品は?
もう先週にでたもんなんですが「日経トレンディ」の今月号は、毎年恒例の「2010年 ベストヒット商品30」です。さて、ベスト10だけちょっとご紹介。
1.食べるラー油
2.3D映画
3.スマートフォン
4.プレミアムロールケーキ
5.iPad
6.ポケットドルツ
7.低価格LED電球
8.チンしてこんがり魚焼きパック
9.ハリナックス
10.1杯でしみじみ70個分のちから
9位のハリナックス知りませんでしたよ。針がいらないホッチキス。革新的かもしれないな、と思いながら記事を読みました。
実は昨年もこのベストヒットについて書いているんですが、そのランキングはこれです。去年、ヒット商品が小ぶりになったと書いたのですが、今年はさらに小ぶりかも。なんたって1位が「食べるラー油」ですから(でもこの食べるラー油を作った桃屋はすごいな。老舗の力って感じです)。
ヒット商品の中で、いちばん高いのはiPadとスマートフォンでしょうか。あとはせいぜい数千円。やっぱり景気悪いっ実感するヒット商品ランキングです。
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2010/10/27
ブックカバーの愉しみ その2
今月の初め、銀座の教文館と神田三省堂のブックカバーのことを書いたのですが、先日珍しくうちのそばにある本屋で新書を買ったとき、付けてくれたブックカバーに懐かしさを覚えました。
この本屋都立大学駅前にある「八雲堂書店」というんですが、私が小学生のころからあります。このあたりには昔は3軒も本屋があったのに、いまやこの八雲堂書店だけ。最近の小さい本屋では、自店のオリジナルブックカバーを使っているところ減りました。そもそも、小さな本屋そのものが減っています。その点、ここは昔から使っているブックカバーは健在です。ちょっと嬉しいものがあります。
日吉に用事があって行ったとき、駅ビルにある本屋でもオリジナルブックカバーです。思わず2冊買ってしまいましたよ(本末転倒っていうんですか)。ここは天一書房といって、日吉近辺に3軒ある大きめな本屋さんでした。
本屋のブックカバーを集めるの、昔凝ってたななんて思い出しました。本好きのたわいもない話題でした。
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2010/10/21
建築の面白さかがわかるCasa BRUTUS
クールジャパンとして日本のアニメ、映画などコンテンツを海外に売りこもうと、経済産業省は力をいれています。確か「クールジャパン室」などという部署も作ったはずです。アニメは日本の強い輸出コンテンツかもしれませんが、見方によっては建築はそれ以上にパワーを持ったコンテンツではないでしょうか。
今月号のCasa BRUTUSでは「よくわかる!! 現代建築の基礎知識」と題して、お得意の建築を特集しています。Casa BRUTUSは、建築のアマチュアとしては海外の建築を見られるカタログとして重宝しています。今号は編集者の視点で現代建築を整理していて、なるほど現代建築がそれなりにわかります。
特に面白かったのは、「現代建築を読み解く11のキーワード」。透明性、ぐにゃぐにゃ、アイコン建築、など11のキーワードで建築を分類、開設していて、現代建築の特徴が理解できます。また、今号ではあわせてSANNA(妹島和代・西沢立衛)も特集されていて、興味深く拝見しました。
建築は深く知っていくと、きっともっと刺激的で、楽しいものなんでしょう。少しづつ、勉強します。
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2010/10/19
本はあっという間に絶版になる
昨日の「クローズアップ現代」では電子書籍の特集をしていました。いよいよNHKもメインな番組で取り上げましたね。番組では本の電子化の利点として、これまで商業ベースにのらなかった絶版本を復活させるビジネスを取り上げていました。確かに絶版本が電子化によって読めるのは、読者にとって嬉しいことです。
今の書籍市場での問題の一つに、新刊本が多すぎることが指摘されています。2009年の新刊本の点数は約
7万8500。驚くべき数です。これだけの新刊が出ることによって、ちょっと前の新刊はどこかに行ってしまいます。本はあるときに買っておけ、とはある意味名言ですね、
少し前に、2年ほど積ん読にっていた曾野綾子の『観月観世』を読みました。この本がすごく良くて、同じく積ん読になっている曽野作品を読もうと思い立ちました。単行本の『哀歌』を5年ほど前に買って、少しだけ読んでとまっているのを思い出し、まずはこれだなと決心。しかし、単行本を持ち歩くのはちょっと大変と、贅沢にも文庫本を買うことにしました(曽野作品は私が生涯お付き合いするものですから、許してください)。
アマゾンで『哀歌』(上下巻)の文庫版(新潮文庫)を買おうとしたら、在庫なしです。ネットで調べてみると、どうやら絶版のようです。文庫版は2006年の発刊なのですが、もう絶版。新潮文庫なのに。
電子書籍では絶版ということは起こりにくいとは想像しますが、私にとっての曽野作品はやはり紙の本で持っていたいです。結局、この文庫本はアマゾンのマーケットプレイスで購入しましたが、残念ながら中古です。ちょっと寂しい気持ちです。
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2010/10/15
東洋経済の「本当に強い大学2010}
『週刊東洋経済』の今週号の特集は「本当に強い大学2010」。毎年、この時期にやる特集ですね。目玉は日本の総合大学(国公立、私立)のランキング「日本の大学TOP100」です。興味がない方もいらっしゃるでしょうが、そのランキングをちょっとご紹介。
1位 東京大 2位慶應義塾大 3位京都大学 4位大阪大学 5位豊田工業大学
がベスト5。過去ベスト5にいた早稲田は、今年は6位になってます。
まあ、母校関係がどこあたりにいるか、なんて興味半分でみるくらいでしょうか。大学関係者は、真剣に捉えているかもしれませんが。
冒頭のTOP100以外では「社会人の学習意欲に応える大学・大学院や講座が充実」という記事に注目。自分のこともあって、興味深く読みました。記事はタイトルの通り、社会人にターゲットを広げる大学の実情をレポートしたもの。少々、驚くデータが紹介されています。文科省の調べによると、大学院の社会人の割合は、わずか1.8%。これに比べてOECD加盟諸国の平均は21.3%。
記事では「社会人が大学・大学院で学び、スキルアップするのは世界の常識になりつつあるが、日本だけ出遅れた形だ」とあります。ここでも日本は後ろに居るんですか。これじゃ、世界には勝てませんね。
特集全体を通してみると、面白い記事は少なかったです。大学の現場には新しい動きがない、ということでしょうか。日本の大学教育、もう少しがんばって欲しいです。
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2010/10/09
毎年恒例、Hanakoの自由が丘特集
体育の日の連休に、自由が丘で「女神まつり」というイベントがあります。いつの頃から始まったのか、自由が丘の商店街がやっている集客イベントです。今年は明日、明後日の日程です。
さて、毎年この女神まつりに合わせて、雑誌「Hanako」が自由が丘の特集を組みます。去年もそうだったのですが、「自由が丘&二子玉川」とニコタマとセットの特集です。自由が丘だけでは、ちょっと弱いのでしょうか。
女性向けのHanakoを買うなんて、自由が丘の特集があるときくらいですが、相変わらず店とモノの紹介に徹底した誌面づくりに感心します。ぱらぱらとめくってみたのですが、自由が丘特集といっても、取り上げているエリアはかなり広いです。我が家(自由が丘駅より徒歩10分)よりも駅から遠いところにある店まで紹介されています。こkまで、自由が丘か、というロケーションです。芳しくない景気のいま、自由が丘には新しい店はできていません、
Hanakoの編集部も、誌面作りに苦労したのではないでしょうか。インターネットで店の情報が容易に手に入るいま、Hanakoのようなスタイルの雑誌がやっていくには、オリジナルな情報を提供しなけれな生き残りは厳しいでしょう。今後もHanakoが今のスタイルでやっていけるのか、少しだけ心配になりました。
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2010/10/05
ブックカバーの愉しみ
本屋でブックカバーをつけてもらうのは、本を買うときの愉しみです。最近はもっぱらアマゾンで購入することが多いので、カバーがついた本が減りしました。昨日久しぶりに銀座の教文館へいき、村上春樹のインタビュー集を買いました。
教文館ではブックカバーを2種類の色から選べます。薄い青と茶色の2つ。たかが2つですが、どちらの色かちょっと迷って、指定するときのわずかな時間は、ちょっと贅沢な瞬間です。でも、以前は単行本のブックカバーは一つだけで、カバーを本の本体カバーを包み込む独特な掛け方をしてくれた記憶があるのですが、いつの間にかそれはなくなってしまったのですね。でも、栞を付けてくれサービスは、いまだ健在です。
ブックカバーと言えば、先日神保町の三省堂で本を買ったら、神保町界隈の地図のカバーをつけてくれました。これは、神保町だけのサービスでしょうか。なかなか気が利いているカバーです。
本好きにとってブックカバーは密かな愉しみです。これだけは、絶対に無くさないで欲しいです。
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2010/09/27
ウェブで学ぶ
日本でお気楽に暮らしていると、世界、特にアメリカの変化に気付かないことが多い。最近はガラパゴスなんてよく言われますが、日本だけしか通用しないスタンダードも少なくありません。『ウェブで学ぶ オープンエデュケーションと知の革命』(ちくま新書)を読んで感じたのは、日本の教育状況が少なくともアメリカよりは遅れている、という事実です。
この本は、『ウェブ進化論』を著した経営コンサルタントの梅田望夫と飯吉透(マサチューセッツ工科大学(MIT)教育イノベーション・テクノロジー局シニア・ストラテジスト)の二人がオープンエデュケーションについて、アメリカでの状況について語ったものです。
この本ではオープンエデュケーションとは主にウェブを使った教育を指しています。日本ではあまり馴染みのない言葉です。同じものではありませんが、我が国ではe-ラーニングという言葉のほうが一般には馴染みがあるのではないでしょうか。そもそもオープンエデュケーションとは何なのか。飯吉によれば
「自分の置かれた環境で、利用できるものは何でも使って学ぶこと」
といいます。たとえば図書館もオープンエデュケーションへのすばらしい貢献だといいます。
この本を読んで感じるのは、アメリカでのウェブを使ったオープンエデュケーションの広がりです。営利(有料)、非営利(無料)ともに様々な教育プログラムがウェブ上に公開されています。マサチューセッツ工科大学(MIT)のオープンコースウエア(OCW)はすでに有名ですが、オープンエデュケーションを提供している大学などの例がいくつも紹介されています。
日本の大学でも東大、慶應、早稲田などいくつかの大学で講義などがウェブで公開されていますが、まだまだ少ないです。我が青山学院などは皆無ではないでしょうか。この国の大学は、オープンとはほど遠そうです。
新たな驚きと、我が国への失望感を味わわせてくれる一冊です。
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2010/09/26
アキバのメタモルフォーゼ
「週刊ダイヤモンド」の最新号の「アキバ変態(メタモルフォーゼ) 不死身の街 驚異のビジネスモデル」はなかなか面白い記事です。秋葉原の今と、そしてその歴史をまとまめてあり、アキバの概要を知ることができます。
私の秋葉原体験は、コンピュータの街という段階で止まっています。90年代半ば、電気街の外れにある「STEP」というPCのディスカウントショップでNECの98ノートを買いました。ハードディスクが付いていないモデルでした。その後、ラオックスのコンピュータ館のはよく通いました。パソコン関係はなんでも揃っている、という店でした。
さかのぼれば、秋葉原が電気街のころには、電化製品を値切って買うのが楽しみでした。石丸電気、サトームセン、ロケットなど何軒も回って、交渉して、いちばん安いところで買ったものです。
そのコンピュータ館も2007年に閉館。ラオクックスも中国資本の傘下のなりました。アキバは変容しています。いまや、萌えとオタクの街になっています。また、外国人の観光スポットでもあります。オジサンには馴染めない街になってしまったのか。AKB48って、そんなに可愛くない、なんていっていては駄目なようです。
こんど、時間をつくってアキバへ出かけてみようか。そんな気にさせてくれるダイヤモンドのアキバ特集でした。
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2010/09/15
どの大学が壊れているのか
今週号の「週刊ダイヤモンド」の特集は『壊れる大学』。18歳人口の緩やかな減少が今後も続き、多くの大学が学生確保ができず、財務問題に直面してる実態を、データを交えながらレポートしています。
記事の内容は「Part1 瀬戸際に追い込まれた大学」「Part2 大学ルポ・生き残り大作戦」「Part3 驚愕の学歴ロンダリング」「Part4 『財務状況』ワーストランキング」。財務状況ワーストランキングは。数字によるランキングに、つい母校の名前を探してしまうほど、説得力があります。
しかし、いちばん驚きだったのは「学歴ロンダリング」。これは、難関大学の大学院が志願者不足で簡単に入れることを利用して、要領よく最終学歴を高くすることです。マネーロンダリングから派生した造語ですね。記事には「東大卒の肩書きで人生バラ色 一発逆転の学歴ロンダリング」「東大、早慶も面接だけで合格 学生厚めに四苦八苦の大学院」と、ただならぬ見出しが並びます。大学院に席を置くものにとっては、複雑な心境にさせられる内容です。
この特集を読んでいる限りでは、大学の未来は明るくありません。日本の最高学府はどこに向かっているのか。きっと誰にもわからないのかもしれません。
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2010/09/14
田原総一郎「デジタル教育は日本を滅ぼす」
iPadの登場以来、教育現場でもこのツールを使おうという動きが活発です。総務省、文科省では教科書のデジタル化、いわば電子教科書を導入しようと動き始めています。電子化が当然のように進むなかで、田原総一郎の「デジタル教育は日本を滅ぼす」は、教育のデジタル化に反論を投げかようとする著作です。
田原流の鋭い論調を期待して読んだのですが、その内容は不完全燃焼です。教育のデジタル化について書かれているのは、冒頭と最終章だけ。残りの大半は、主に日本の教育行政の変遷を辿っている内容です。詰め込み教育とゆとり教育の間を揺れ動いた戦後日本の教育制度。この制度の変遷を関係者に取材をして、まとまています。
日本の教育制度を振り返り、まとめるのには参考になるのですが、本のタイトルとは違います。読者が期待しているのは、教育のデジタル化に対する理論的な反論です。その点で、この本はまったく期待はずれでした。
デジタル教育とは何なのか。そのメリット、デメリットは。電子教科書の導入を検討するに前に、まず基本的な議論が必要ではないかと、改めて感じました。その意味で、この「デジタル教育は日本を滅ぼす」は意味があったかもしれません。
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2010/09/10
マスメディアの危機を語る「街場のメディア論」
病に伏していた先週の日曜、何もやる気がおきないのでテレビをながめていました。日曜の午後、流されている番組は、ほんとにつまらない。改めて驚きました。
内田樹の「街場のメディア論」(光文社新書)は、マスメディアの危機について、なにが問題かを論じた一冊です。本書は著者が教授をつとめる神戸女子学院での講義を編集者が本に仕立てた内容で、全体を通して読みやすい文章で構成されています。
内田は、まず「マスメディアの嘘と演技」、「メディアと『クレイマー』」、「『正義』の暴走」といった章立てで、現在のマスメディアの姿勢の問題を指摘します。テレビ、新聞などのマスメディアが凋落している、という指摘は各方面でされています。内田はマスメディアの凋落について、その原因をこう指摘します。
「マスメディアの凋落の最大の原因は、僕がインターネットよりむしろマスメディア自身の、マスメディアにかかわっている人たちの、端的に言えばジャーナリストの力が落ちたことにあるんじゃないかと思っています」
マスメディアの凋落は、外部要因のせいでなく、原因は自分自身だということです。
さらに本書では「出版は生き延びることができるのか」を論じます。内田の視点はこれまでにない新鮮なものです。本と読者の関係を本質から問いかけます。電子書籍についても論じ、その中で内田は「本棚」の意味を問います。
「電子書籍の出現によって出版文化は危機に瀕するという人はたくさんいます。けれども、『本棚』の機能について言及する人はいません。どうして誰も本棚のことを問題にしないのでしょう。(中略)それはたぶん書籍をめぐる議論のどこかで『読書人』を『消費者』と固定したからです」
初めて気がつきました。電子書籍が普及すると、本棚なくなってしまいます。それ、寂しくないですか。
マスメディア、たとえば10年後はどのような状態になっているのか。いまと同じ形態で残っているとは思えません。内田の著作は、このことへの大きなヒントとなっています。おすすめの一冊です。
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2010/09/09
クルマ雑誌の今
先日、区立図書館に本を借りにいった際、雑誌コーナーをみていたら「NAVIは4月で休刊になりました」と書架に貼ってありました。いまさらですが、知らなかったです、休刊になっていたなんて。ちょっとショックでした。
NAVIいまから15年ほど前には毎月買っていました。「エンスー」なんて言葉がこの雑誌でよく使われていて、辛口なクルママニアの雑誌として面白く読ませてもらいました。出版元は二玄社で、すでにCAR GRAPHICという豪華なクルマ雑誌をだしていましたが、そこまで手が届かない人はNAVI、という感じだったかもしれません。
10年前、NAVIの編集長だった鈴木正文が新潮社から「ENGINE」を創刊、長らく同じ読者層を対象とした2誌が並列してきました。よく続いているな、と思っていましたが、現在の状況ではやっていけなかったのでしょね。調べてみると二玄社はCAR GRAPHICの編集もやめ、別資本の会社に編集を渡してしまったようです。
。その昔、クルマを買うときに何号かかった「月刊自家用車」。調べてみたら、まだありました。こういう現実派の雑誌は不況でも強そうです。エコカー減税の過熱ぶりをみてもわかるように、クルマは安く買えればよしとする傾向は、かなり強まっていると思われます。道楽でクルマに乗っている人は、ほんの少ししかいないのかもしれません。
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2010/08/17
最強の美術館って?
Casa BRUTUS、今月号の特集は「最強の美術館はどこだ?」です。エスクァイア亡き後、ミュージアムの特集はCasa BRUTUSに頼るしかありません。美術館の特集とくれば、ついつい買ってしまいます。
さて、その中身はというと……。特集のメインは櫻井翔が訪れる「直島」です。櫻井翔、アート好きだったんですね。櫻井ファン層とBRUTUSの読者層とは違うと感じるのですが、そうでもないのでしょうかね。
今号のメインはこの櫻井翔のアート探訪と、「瀬戸内国際芸術祭2010」のガイドです。この芸術祭に行きたいと思っている人には、最適なガイドなんでしょうね。でも、最強の美術館についてにテーマとは違っているような。
最強の美術館については、「この夏どこへ行くか? 世界の最新ミュージアム案内!」で紹介されてます。でも、紹介されているのは外国のミュージアムだしな。そう簡単には行けません。何とかに描いたミュージアムですか。日本の美術館もちょっとだけ紹介されていますが、ちょっとだけです。
全体を通してみると、企画の一貫性が感じられませんでした。ミュージアム特集だからと、安易に買うのはやめなくてはいけないですね。
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2010/07/17
ひろがるソーシャルメディア
タイトルにひかれて買ってみた今週号の週刊ダイヤモンド、「ツイッターマーケティング入門」。ツイッターの特集のようですが、中身は多様化しているいわゆるソーシャルメディアをビジネスにどう活用していくか、という内容。
オジサンにとって、そもそもソーシャルメディアとはなに、思ってしまいます。つぶやくツイッターを代表格に、mixiなどのSNS、ブログ、そして動画系のYou Tube、USTREAMなど様々です。ツイッターは、最近は一日つぶやきがやっとの状態では、ソーシャルメディアを商売にどう活かすかのアイディアを思いつくわけもなく、このダイヤモンドの特集は役に立ちます。
それにしても、いつの間にかこれだけ多様なメディアが増えてしまったのか。気がつくと周りですでにブームになっていて、あわてて始めてみることもしばしばです。そもそもついて行こうというのが無理があります。
そんなオジサンにとってぴったりのサイトが紹介されていました。「趣味人倶楽部」。会員の7割以上が50歳代以上のシニア向けSNSです。早速、入ってみました。
どのメディアもずっと生き残るとは思えませんが、まずはいろいろ試してみることも、それはそれで面白いと思います。
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2010/07/08
「編集者の仕事」という本
電子出版が普及しはじめ、先日も紹介したセルフパブリッシングなるものが広がるとすると、本を作ることにとって「編集者」とはどんな役割を持つべきなのかが問われてるようです。新潮新書の新刊『編集者の仕事』(柴田光滋著)は、電子書籍元年といわれる今、本を作る職人の思いが込められているような一冊です。
本のサブタイルには「本の魂は細部に宿る」とあり、そして帯には「『いい本』はどこが違うのか 四十余年の経験から語り尽くす『紙の本の魅力』」ともあります。著者の柴田光滋氏は、1944年生まれ。新潮社で長らく書籍の編集者をつとめました。その柴田さんが「電子書籍にはない職人技に迫る」(帯より)ます。
この本を読むと、書籍の編集はまさに職人芸で、専門職。本の内容はもちろんいちばん重要ですが、それと同じように本というものを作ることへのこだわりが凄いです。文章を表現する活字への配慮から本の装幀まで、どれも細やかな作業がなされていることがわかります。
電子書籍では絶対できない本というものの存在感。本とはなんなのか、を考えさせられる一冊。おすすめです。
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2010/07/01
雑誌を買いたくなる山下書店
青山の大学の帰りに、たまによる本屋があります。渋谷駅の南口にある「山下書店」。ここ、店頭にある雑誌のスペースがかなり広い。
更に店内にも雑誌がたくさんあり、雑誌の種類という点でみると、すごく多い本屋だと思います。結構マニアックな雑誌、ムックもあり、ながめているだけであきません。
おまけに24時間営業です。本屋で24時間営業のところ、そんなに多くはありません。「真夜中ナビ」というWEBで探すと、山下書店以外だとほとんどがTSUTAYAですね。貴重な本屋です。
山下書店、以前は銀座の地下鉄の改札そばにありましたが、今年3月に閉店しました。ここもよく利用しました。狭いながら独特の品揃えだった記憶があります。
本屋も個性豊かな店がまだまだ残っています。渋谷の山下書店も、ずっとやって欲しいです。
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2010/06/30
メディア覇権戦争
今週号の『週刊東洋経済』の特集は、「激烈!メディア覇権戦争」です。これまで、何度となくメディアの特集を組んでいますが、今号は「70ページ大特集! 新旧メディアの攻防」と表紙にあるとおり、大がかりな記事です。
「新聞・テレビ・出版×アップル・グーグル・アマゾン」とあり、既存メディアと新しいパワーの対決としてとらえて、記事を構成してます。ただ、記事の半分以上が出版、新聞という紙メディアにさかれていて、iPadの登場をきっかけとした電子書籍配信や新聞のWEB展開に現状とこれからについてレポートされています。
記事では、講談社の野間副社長、朝日新聞の秋山社長、日本放送連盟の広瀬会長(テレビ朝日元社長)などキーマンへのインタビューを行い、ここは読み応えがあります。出版、新聞、テレビのどのメディアもデジタル化、ネット配信への対応は手探りではありますが、試行錯誤をしながらビジネスを進めています。
電子書籍元年とも言われる今年、これからの半年、どのようなことが起きるのか。興味津々です。
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2010/06/08
3社から出ている「業界地図」
仕事で必要になったので「業界地図」を買いに書店へ。各業界で企業の売上規模が図解されていて、業界の現状がわかりやすく理解できる一冊です、以前、日経新聞社のものを買っていたので、その最新版を買おうとしたら、店頭には3種類の「業界地図」が並んでいます。日経新聞社、東洋経済新報社、一橋総合研究所の3社から同じ判型の「業界地図」が出されています。
3冊をぱらぱらとめくって見た感じでは、紙面の内容はそんなに変わっていないようです。どの企業の売上が何億円とかが図で示されていて、そこに業界動向が記されています。比べ出すときりがないので、馴染みのある日経新聞社のものを買ってきました。
「業界地図」、3社から出されているとは、それだけ需要があるんですね。ちょっとした驚きです。買い求めるのは、やはり企業人でしょうか。どのような目的なんでしょうね。3社競合になっているため、価格は1050円と3社とも同じです。日経新聞社版は全ページカラーで176ページ。これで1000円は、ちょっと高い気もします。
この「業界地図」なるもの、いつから出ているのでしょう。なかなかな優れた企画だと思いますが、それをマネする他社も凄い。こんな戦いがあったなんて知りませんでした。
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2010/05/21
BRUTUSは創刊30周年
雑誌『BRUTUS』が創刊30周年だとか。30年前って、何していたっけと(新入社員で福岡にいました)思い出しながら、記念特集が組まれた最新号を買ってきました。その特集は「ポップカルチャーの教科書」。BRUTUS、ってポップカルチャーマガジンだったんですね。いまさらながらの再認識。
記事のリードにこうあります。
「ブルータスがこの30年間、夢中になって追い求めてきたモノの正体は、その時代、その時代のポップカルチャーと呼ばれたつかみどころのないモノだったかもしれない。ではそのポップカルチャーとは一体何モノなのか? そろそろ答えを出してもいい頃だ」
ポップカルチャーを理解しようとするわけですね。この特集をながめていて、最近の雑誌、「○○の教科書」という企画が多いのでは、とふと思いました。雑誌って、昔からこのような「教えます」って姿勢だったかな。かつては違っていたのでは。編集者、作家たちが好きだから記事にしている、というのが多かったと思います。
今号ではもうひとつの特集「ブルータス、30年の真実」があります。30年の歴史を振りかえるという回顧記事です。特集の冒頭に、ブルータスといえばこの人、滑良久と石川次郎という名編集者の対談があります。この対談を読んでいると、ほんと楽しそう。いい時代だったのを感じます。BRUTUSを出しているマガジンハウス、いつの頃まで輝きがあったのか。いまや、ふつうの出版社になってしまった感があります。
雑誌が夢をくれた時代は、いまや昔なのでしょうか。寂しいです。
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2010/05/11
これからの「電子書籍の衝撃」
日本では今年、電子書籍元年とも言われます。先日の朝日新聞の特集のように、巷では電子書籍についての報道が目に付きます。『電子書籍の衝撃』はマスコミの問題、課題を追い続けてきた佐々木俊尚さんの近著cす。
本書ではkindleを軸とするアマゾンのビジネス展開と、対抗するアップルのビジネスの戦略を細かくレポートしています。よく調べられて、アマゾン、アップルというアメリカの2つの企業戦略がよくわかります。
更に、「セルフパブリッシング」という仕組みについても解説。これはアメリカのアマゾンではじめられているサービスで、いわば誰でも出版ができる仕組み。本は、紙の本ではなく、kindleで読める形式で提供されます。このセルフパブリッシングについても、方法を詳しく書かれています。
それに対し、日本の出版産業についての駄目な点を指摘して、このままではいいのかと警鐘を鳴らしています。ここまでは、とてもよく書かれていて、電子書籍を巡る動向を細かに知ることができます。
ただ、結論として書かれている最終章「本の未来」については、私としては十分には理解できませんでした。具体的な事例を論拠にして論が進められているのですが、佐々木さんの提示する出版の未来像は想像でしません。
この本で書かれているのは、今の電子書籍の姿です。まさに旬の素材を使って書かれているので、興味のあるかたは、早めに読まれることをおすすめします。
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2010/05/07
月刊美術のイッセー尾形
新聞の広告で知った『月刊美術』という雑誌のイッセー尾形さんの記事。先月開催された「アートフェア東京2010」をイッセーさんが訪問し、レポートしています。アートフェア行けなかったので、この雑誌買いました。1,840円とかなり高いのですが、思い切ってアマゾンで注文しました(苦笑)。
美術雑誌は、たまに「芸術新潮」を買いますが、この月刊美術ははじめて。この雑誌、はじめて知りました。特殊を読んでいると、オーソドックスな美術雑誌だな、と思います。今月号の特集は、「やっぱり凄い『近代洋画』」、先月号は「どうなる『日本画』」。この雑誌の読者って、どんな人なんでしょう。美術愛好家? それとも画家さんたち。ちょっと不思議な本です。
肝心のイッセー尾形さんの記事ですが、もう少し工夫があればな、と思いました。イッセーさんがブースを訪れる様子を、だらだらと記事にしているだけです。テーマを絞って、メリハリをつけて欲しかったです。イッセーさんのアート好きがいまいち伝わってこないのが、残念です。
月刊美術、もう少し編集に工夫が欲しかったなと思いました。
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2010/04/27
懐かしい「科学」と「学習」
今年休刊した「科学」と「学習」。これを残念がる人は、私だけではないでしょう(笑)。こんな「科学」と「学習」ファンに向けて「もう一度見たい『科学』と『学習』」が出ました。早速かってきましたよ。
これ、本体とふろくからなる豪華本です。本体は「永久保存版 ふろく百科」と題され、ふろく(正しくは教材というず)が年代を追って紹介されています。やはりメインは「科学」のふろくで掲載されているいちばん古いのは1965年(昭和40年)。この時、私は小学生3年生。どのふろくも懐かしいです。
またこのセットのふろくは、「5年の科学」復刻版豆本と「人体骨格モデル」(ミニチュア版)の2点。復刻本は、1976年ものですが、中身をパラパラとめくっていたら、岡田奈々が登場しています(当時17歳)。いやいや、昔の話です。
単なるノスタルジーといってしまえばそれまでですが、あれだけ雑誌を買ってくるのが楽しみな時代は他にありませんでした。いま、ここまでわくわくするメディアはあるのでしょうか。やはり時代が変わってしまったのでしょうか。
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2010/04/23
書籍・雑誌市場が2兆円割れ
以前も報じられていましたが、昨日の日経新聞(電子版)に、「書籍・雑誌市場、2兆円割れ」が載っていました。その記事によれば、2009年の書籍と雑誌の販売額は
「出版科学研究所(東京・新宿)の推定によると、販売額は前年比4.1%減の1兆9356億円」
と21年ぶりに2兆円を割り込みました。
「2巻合わせて200万部以上売れた村上春樹氏の小説「1Q84」の大ヒットはあったが、全般にヒット作に恵まれなかった」
村上さんの小説以外、ベストセラーなかったわけですね。世の中の人、本買わなくなっているのかな。
書籍、雑誌の単価でみると、
「書籍の新刊価格は前年比2.1%減の平均1146円。一方、雑誌は3.3%増の同495円で、ここ10年で最大の上昇率だった」
豪華な付録付きの女性誌が増え、1冊あたりの単価が上昇したようです。豪華付録をつける戦略、いつまで続くのでしょう。これ、本質的な解決策ではないと思うのですが。
書籍、雑誌の販売額はどこまで落ちこむのでしょう。出版社と流通側が抜本的な改革をしない限り、回復しないでしょう。
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2010/03/30
東洋経済の鉄道特集
今週号の東洋経済は「鉄道新世紀」が特集です。前にもこんな特集やってたな、と思って自らのブログを振り返ってみると、去年の7月に「鉄道進化論」というのをやってます。進化論の次は、新世紀ですか。表紙は、タイトルが大きく書かれ、あまり凝ってないデザインではあります。
その表紙に書かれた記事の見出しを拾ってみると・・・・・・。「JR全路線&主要私鉄 収支の実態」「462 駅力ランキング」「激化する高速鉄道の実態」「新幹線・リニア最前線」「混雑・遅延解消する」「世界一の技術とデザイン車両」と、なかなかバラエティに富んだ内容が並びます。
とはいっても今号の特集は、東洋経済という経済誌ならではの観点の記事もありますが、その一方で鉄道ファンの琴線に触れるような記事もいくつか配置されています。たとえば鉄道のデザインをあつかった記事のなかに「鉄道デザインベストセレクション」というのがあります。これなど、あまり経済面から語られていません。この記事を書いているのは宇都宮美術館の主任学芸員の橋本優子さん。デザイン史が専門の方のようで、鉄道をデザインの視点で解説してくれてます。
鉄道特集をやると部数が伸びるのでしょうか。東洋経済としても、読者のニーズにあわせて紙面づくりをやっているいるのでしょう。編集部にも鉄道ファンがいるの違いありません。
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2010/03/25
新聞社 崩壊したビジネスモデル
昨日取り上げたNHKテレビ「激震 マスメディア ~テレビ・新聞の未来~」では、タイトルの通りテレビと新聞をくくって論じていました。マスコミでもテレビと新聞を並べて論じることが多いように思います。報道機関という意味では、同じ位置にいるテレビ、新聞ですが、経営という観点からみると両者はかなり違います。アメリカでは新聞の危機が深刻にな状況と言われています。かたや、日本の新聞はどうなのか。
『新聞社 崩壊したビジネスモデル』(河内孝・新潮新書)は、ビジネスという視点で新聞社の現状と問いかけ、これからの新聞のあり方を提示する一冊です。以前取り上げた『次に来るメディアは何か』を書かれた河内さんが3年前に書いたものです。河内さんは毎日新聞の記者をして役員まで務めた方で、書かれた内容は。新聞の内情を伝え、説得力を持ちます。

新聞はこれまでの歴史で、販売部数至上主義でやってきました。いま、全国紙を見ると、読売、朝日が抜きんでて、それに独自のカラーを持つ日経新聞が続きます。産経新聞は、首都圏では夕刊を廃し、朝刊を100円で販売する戦略で、一息ついている感じ。問題は毎日新聞です。ほんとこの新聞は心配です。我が家は親がずっと毎日だったため、家から独立するまで、毎日新聞を読んでいました。よもや、なくならないとは思いますが、今後どのようにして生き延びていくのか。
本の内容で、特に興味深かったのは販売経費についてです。どの新聞社も総売上に占める販売経費は40~50%と、かなり高い比率を占めています。販売経費とは、新聞販売店に配達手数料をはじめ、いろいろな名目での販売促進費を払っています。たとえば新聞1部、100円で売っても手元には50円しか残りません。そこから原料費、人件費をのぞいたらほとんど残りません。それでも、これまで新聞がやってこれられたのは、広告収入があるからです。
しかし、いまや不況で広告費は減っています。この本が書かれた2年前はまだリーマンショック以前。2010年の今、新聞はどれほどの状況なのか。答えはもうすぐでるのかもしれません。
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2010/03/11
「キンドルの衝撃」の衝撃度
先日手に入れた『キンドルの衝撃』(石川幸憲著)なる本。その内容はアメリカで急成長する電子書籍リーダー・キンドルを中心テーマにした概観的なレポートです。筆者の石川幸徳さんはアメリカ在住のジャーナリストで、アメリカからのキンドル以後、どのようにメディアが動いているかが報告されています。
参考までに目次を紹介しておきます。
第一章:キンドルの衝撃
第二章:アマゾンという会社
第三章:米メディア危機と生き残り戦略
第四章:キンドル配信に力を入れる米国新聞社
第五章:メディアを変える
第六章:ペーパーレス読書文化の幕開け
キンドルそのものを語っているのは、第一章だけで、それ以外はアメリカの新聞メディアの厳しい状況をレポートしています。先日紹介した『次に来るメディアは何か』と大枠の内容は同じで、新聞の危機的な状況が語られています。
『次に来るメディアは何か』では、メディアの未来像が提示されていたのですが、この『キンドルの衝撃』では現状レポートで終わっていて、メディアの将来展望はほとんど語られていません。そこが物足りないところです。また、アップルのiPadの発表前に書かれたため、本文で触れられてはいますが、その情報は推測になっています。
2010年は電子書籍リーダー元年と言われますが、来月にはiPadも登場します。マスメディアの反応が楽しみです。
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2010/03/10
BRUTUSは地方ネタがお好き
BRUTUSの最新号の特集は「アンチTOKYO クールLOCAL」。表紙に「魅力ある地方都市ランキング50」とあったので、つい買ってしまいました(どうもランキングものに弱いようです)。しかし、BRUTUSのローカル特集は気をつけないといけない。以前、「愛する地方都市」なる特集を組んでいたのですが、これもたいしたことのないものでした。
この特集のリードがなんともな一文。そのさわりをご紹介します。
「地方を再評価する時代がやってきました。不確かな正解の経済情勢に翻弄されて元気をなくす東京を尻目に。守り続けてきた歴史、情緒豊かな町並み、そこでしか味わえない旬の味・・・・・・」
この文章書いた人、ほんと地方へ行ったことあるんですかね。県庁所在地の都市でさえ、駅前はシャッター通りの街があります。東北地方なんてひどいものです。不況といえど、東京ってほんとエネルギーあるな、っていつも思います。
ちなみに、このBRUTUSに掲載されている「魅力ある地方都市ランキング50」ですが、そのトップ10を紹介しておきます。
1位福岡市/2位京都市/3位札幌市/4位奈良市/5位那覇市/6位金沢市/7位高松市/8位松本市/9位盛岡市/10位熊本市
独特なランキングですね。盛岡、9位に入っているし。
地方の魅力って確かにありますが、このBRUTUSみたいな取り上げ方は、時代に逆行していはいませんかね。もう少し、地方のこと親身になって考えて欲しいです。
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2010/03/09
大日本印刷と丸善の関係
丸善と言えば書店の老舗。洋書に強い本屋というイメージです。仙台に住んでいたときは、唯一大きな書店が仙台駅のそばにある丸善でした。その丸善、いつの間にか印刷会社の最大手、大日本印刷の傘下になっていました。その丸善が図書館流通センターと経営統合して、新会社をつくったという記事が、昨日の朝日新聞に掲載されていました。
図書館流通センターとはどんな会社なのでしょう。簡潔に言ってしまえば、全国の図書館への本の販売をしている会社です。また、丸善は大学の図書館に本を販売することに実績がある書店。この2つを統合するというのは、もっともなことです。
朝日新聞によれば、統合により出版流通業界の活性化とコンテンツの電子化への準備を進めるとあります。経営統合した新会社(CHIグループという名称)の戦略の柱が「アナログとデジタルのクロスメディア展開」。具体的には、ユーザーが望む媒体でのコンテンツの提供をすること。
「お客さんは望むコンテンツを、望む媒体で見たい。紙の本で欲しい人、電子データで欲しい人、両方欲しい人もいる。媒体も携帯電話、電子書籍端末、パソコンなど様々。それらをマルチに展開できるプラットホーム(情報流通の基礎をDNP(対日本印刷)の力を借りて作りたい」(小城社長)
とのこと。
かなり欲張りなことを言っています。
しかし、大日本印刷という会社はいろんなことを考えているようです。そのうち、アマゾンあたりと提携とかしそうな勢いを感じます。電子書籍という視点でみても、その動向は大いに気になるところです。
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2010/03/08
次に来るメディアとは?
ネットでさまよっていて見つけた本『次に来るメディアは何か』(ちくま新書)は1月にでた新刊ながら、書店でなかなか見つけられず、4軒目でやっと手に入れました。売れているのかもしれません、その内容は、今のメディアを問う一冊です。
筆者は河内孝さん。長年毎日新聞で記者などをつとめた方。以前『新聞社-破綻したビジネスモデル』(新潮新書)という著書があります(これも興味がありましたが、読んでいません)。本書では、新聞、テレビの現状を分析して、このメディアのいく末を論じています。
特に印象に残ったのは、アメリカの新聞の状況。一昨年のリーマンショック以来、広告収入が激減、どの新聞も苦境に陥っています。たとえば、アメリカの新聞は、クラシファイド広告(案内広告、三行広告)の収入がかなり多かったのですが、WEBのcraigslistなどに広告を奪われ、かなりの痛手を被っています。新聞事業をNPO化する議論まであり、その状況は深刻です。
日本においても新聞の状況は同様です。読売、朝日、日経までは問題はありながらも深刻なものになってはいないと思われますが、毎日はどうなんでしょう。また、地方紙は大丈夫なのか。そして、日本では新聞とテレビの連携が深いのですが、筆者はこれを「老々介護」とまで表現します。
新聞、テレビというマスメディアが、いつまでマスメディアであり続けられるのか。その答えが、意外と早くでるかもしれません。
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2010/03/07
紀伊國屋書店BookWebの使い勝手
ネットで電子書籍の「キンドルの衝撃」という本を見つけ、購入しようとアマゾンにいってみると「通常1~2週間以内に発送」との表示(いまは在庫がらあります)。セブンアンドワイでは「絶版重版未定」とかなってる。1月にでた新刊なのに。楽天ブックスでも「品切れ売り切れました」。この本人気だなあ。ますます欲しくなり、紀伊國屋書店BookWebにいってみたら、在庫がありました。
紀伊國屋書店のネット販売サービスはまったく使っていませんでした。先日勉強関係の本を数冊買う必要があり、久しぶりに使うので、IDとか取り直して、クレジットカードも登録して利用しました。今回は一冊の利用です。紀伊國屋書店BookWebもアマゾンと同じく、1500円以上が送料無料。在庫もほどほどあるようです。
注文したのでが3月3日、到着したのが6日。配達はクロネコの速達メール便です。在庫があった場合のアマゾンと比べると1日遅いかな。でも、紀伊國屋書店のサービスのいいところはWEBで店舗在庫が見られること。在庫が店舗にある、急ぐ場合は買いに出向けば手に入れられます。
思い起こせば10年以上前、まだアマゾン上陸前には紀伊國屋書店BookWebを使ってました。お世辞にも使い勝手がいいとはいえず、ネット環境もナローバンドだったため、ほとんど使いませんでした。今のサービスはほどほど使い勝手は良好で、楽天ブックスよりはいいです。いままでは、アマゾンの一人勝手でしたが、これからは紀伊國屋書店BookWebも使い分けてもよさそうです。
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2010/02/23
東海林さだおさんと立ち食いそば
昨年末に文庫ででた東海林さだおさんの『偉いぞ!立ち食いそば』が積ん読になっていて、やっと読み終えました。 最近は週刊朝日を買わなくなったので、「あれも食いたい これも食いたい」を読まなくなったので、久しぶりに東海林さんのエッセイを読ませていただきました。
ほんと、東海林さんの文章って、食欲をそそります。上手いです。庶民的な食べ物のことを書かせたら、これ以上の方はいないでしょう。この『偉いぞ!立ち食いそば』にはいくつかのエッセイがありますが、なんといっても「偉業! 立ち食いそば全制覇」は圧巻です。立ち食いそばの「富士そば」でメニューをすべて食べようという試みをドキュメントで綴っています。いやいや、東海林さん、すごいお方です(最終的には全メニューを食べなかったみたいですが)。さらに、富士そばの丹社長と対談までしてます。
週刊文春の「タンマ君」は、いまだ連載を続けています。毎回、なんともペーソス溢れる楽しいマンガ。東海林さんの人柄が感じられるライフワークかもしれません。これからも過激に食べ歩きをお願いします。
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2010/02/18
嵐山光三郎の銀座
先日、有楽町西武の閉店が報じられました。マリオンができたのが1984年ですから、それから26年もの歳月が過ぎたわけです(早いなあ)。巷では、西武の後に、なにが入るのかがいろいろ推測されています。家電量販店(ヤマダかヨドバシ?)とかユニクロとか。ひょっとしたら、大塚家具とか。週刊誌や新聞などの記事では、家電量販店は、銀座のイメージ(正確には有楽町ですが)にはそぐわない、なんていう論調もみられます。どうなるんでしょうね。
さて、昨年買って積ん読になっていた嵐山光三郎さんの『とっておきの銀座』(文春文庫)を読みました。この本のオリジナルは2007年に新潮社から出されたものですが、もともとは「銀座百点」に連載されていたものをまとめたもの。内容は、嵐山さんが銀座の美味しいものを食べ、老舗で買い物をする日記みたいなものです。よくぞここまでお金があるな、と感心させてくれるほど、次々と買い物をして、美食しています。ほんと羨ましい。
「銀座百点」は銀座のお店のタウン誌みたいなものです。以前はこの冊子を定期購読していたのですが、いつの頃か、読まなくなってしまいました。嵐山さんのエッセーはあまり印象に残っていないのですが、一冊の本になったのを読むと、銀座の店の力みたいなものが感じられます。
銀座は大好きな街なんですが、最近はほとんどいっていません。夕方あたりにぶらっと訪れて、酒など飲んでいけば、といつの夢想してます(笑)。その代わりといっては何ですが、この『とっておきの銀座』で、銀座を散歩した気分になり、ちょっと幸せです。
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2010/02/09
薄さに感じる「日経トレンディ」の寿命
kindle、iPadの話題が取り上げられているので「日経トレンディ」を買ったのですが、その”薄さ”に驚きました。ページ数は138ページ。定価は550円もするのに150ページもありません。いつの間にやらこんなにダイエットしたんでしょう。
ぱらぱらとめくってみると、とにかく広告がはいっていません。表4(裏表紙)はクルマの広告がありますが、表3(裏表紙の裏)とその前のページの見開きは、一面広告ではなく、小さな広告記事の寄せ集めです。一応、『トレンド・ナビゲーター』とタイトルが付けられ、記事風になっていますが、要はPR記事を集めたものです。
今号の特集は「次世代ネットの衝撃 クラウド&Twitter」で、記事は、よく取材して、細かく構成されています。でも、日経トレンディという雑誌名ですが、時代の方が先をいっている感があります。いま、クラウド、Twitterを取り上げることは、すでに時代より遅れていいます。週刊ダイアモンドや週刊文春でもすでにTwitterは特集しています。いまさらな感じです。
日経トレンディ、いつまで生き残るのでしょうか。ちょっと心配です。
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2010/02/07
「著作権の世紀」を知る一冊
コンテンツ産業、デジタルコンテンツ、という言葉が広まり、情報の有り様は変貌し続けています。現代において、この情報を扱う上で著作権はより重要なものになりつつあります。福井健策さんの新著『著作権の世紀-変わる「情報の独占制度」』は、今における著作権の問題点、課題取り上げて論を展開する一冊です。
福井さんの『著作権とは何か-文化と創造のゆくえ』も面白く読ませていただきましたが、この新著はそれに続き、現時点での「旬」な話題を中心に据え、事例を交えて論じているので、わかりやすく、読みやすい内容です。たとえば森進一の「おふくろさん」問題、グーグルの「全世界電子図書館化」騒動や、ペットに肖像権はあるか、など興味深いを扱ってています。
著作権というのものは、素人には日常で関わりあることもありながら、その内容はとてもわかりにくいもの。この本では、一般人の関心領域と著作権をわかりやすく論じてくれます。ただ、扱っている内容が旬なものなので、一年後には、古くなってしまう話題もありそう。鮮度が落ちないうちに読むことをおすすめします。
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2009/12/20
青山ブックセンターのポイント
きのう、大学の授業レポートのため、資料を探しに青山ブックセンター本店へ。店は大学から青山通りを挟んで向かい側にあるのですが、ちょっと奥まったところで、いつもすいてます。「広告コミュニケーション論」のレポートなので、広告関係の本を一冊購入。
レジで「ポイントカードをお作りしますか?」と聞かれたので、作ってもらいました。渡されたポイントカードは、紙にスタンプを押す原始的なポイントカードです。この制度、18日の金曜日から始まったばかりのものです。青山ブックセンター、前にもポイントやっていませんでしたっけ?
ポイントはどれほどの還元率かといえば、
お買い上げ金額1,000円ごとに1ポイント、カードにスタンプを押していきます。
10ポイント貯まったら100円、20ポイント貯まったら400円、30ポイントでなんと1,000円の値引きとなります。
となっていて、3万円買って1000円値引きですから、3.3パーセント。でも、スタンプカード方式で、1000円単位でスタンプが押されるので、端数が切られてしまいます。たとえば1999円の本を買っても、スタンプは1000円分だけ。
あまりお得感がないシステムに感じます。三省堂書店では、磁気カード式を採用していて端数金額を失うことはありません。でも、そもそも本屋のポイントサービスって、魅力的な制度でしょうか。本を決まった本屋で、月に何万円も買う人にはいいでしょうが、私にとってはお得なものではありません。
でも、本屋さんも顧客開拓にいろいろ努力しています。少しでも多く、本が売れるといいんですが。
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2009/12/19
薄くなっている「週刊文春」
最近、あらゆるところで景気が悪いことを実感します。広告の減少で特に影響を受けている雑誌は、かなりまずい状態のようです。昨日、「週刊文春」を買ったとき、
「薄い」
って感じました。こんなにボリューム感のないの、初めてかも。
うちにバックナンバーが3冊あったので、ページ数を調べてみました(裏表紙の前ページまで)。12月3日号:180ページ→12月10日号:178ページ→12月17日号:170ページ→12月14日号:168ページ。号が進むにつれ、ページ数が減っています。これはやばいな。
週刊文春は、定価350円。このページ数では割高感があります。かつて、石油ショックのとき(古い)、雑誌が薄くなったとかすかに記憶しているのですが、最近の状況はそれより悪いかもしれませんね。薄くなったとはいえ、記事が面白かったらまだいいのですが、この頃の文春、スクープとかもない。小林信彦さんのエッセイがなければ、買うのやめるかもしれない、とまで思わせる状態です。
出版、ほんとに厳しいなあ。
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2009/12/16
2009年の書籍ベストセラーは
アマゾンでの年間ベストセラーがWEBに掲載されています(わざわざメールで教えてくれました)。それをみると、ちょっと変な感じのランキングです。
アマゾン和書総合TOP10
1位、2位は村上春樹「1Q84」ですが、3位は「ザ・トレーシー・メソッド DVD Book」4位は「バンド1本でやせる! 巻くだけダイエット 」と健康(ダイエット)のノウハウ本。10位までに、村上春樹を除くと、文芸書もビジネス書も入っていません。こんな本がベストセラーだったの? という本が何冊もあります。そもそもほとんどの本、知らないし。本屋にいく機会が減ったせいでしょうか。
この前の日曜の朝日新聞一面に掲載されていた「本の販売21年ぶり2兆円割れ」という記事。出版界の厳しさが報じられています。20年前の89年には新刊刊行点数が約3万8千点だったのに比べ、昨年は約7万6千点と倍増。今年は10月末の時点で昨年比3.2パーセント増えています。記事では、出版社が少しでも売り上げを増やそうと、出版点数を増やしていると分析したいます。しかし、本の返品率は昨年より悪化し、40.7パーセントになっています。特に雑誌の状況が厳しく、「休刊ラッシュ」が続いて、今年は10月期までに170誌が休刊したとか。
出版は、近々マスメディアからマイナーメディアになってしますかもしれません。
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2009/12/13
出版の電子配信は試行錯誤
最近、日本の出版界における電子配信問題は、「黒船」の登場にたとえられます。グーグルが書籍全文検索サービスを日本でも行う意向を示していた問題は、日本の書籍を対象外とすることで決着がつきましたが、今度はアマゾンによる電子書籍端末「キンドル」の本格的上陸が噂されています。外圧でビジネス構造が変わっていくのは、日本の経済全般にもあてはまることですが、特に出版界はアメリカの黒船に振り回されている感が有ります。
昨日の日経新聞文化欄「出版界に電子配信の波」を読むと、アメリカからの外圧によって、日本の出版界も、電子配信という新しいビジネスモデルへお取り組みに、重い腰を上げつつある実態がわかります。日本の出版界は、書籍、雑誌編集は日本語で行われていることから、長らく外資の影響を受けていませんでした。しかし、10年ほど前のアマゾンの上陸以来、状況は少しづつ変化しています。
日本で電子配信が普及するのか。本当に必要としているのか。そこを考える必要があります。私は、本は紙でいいじゃないか、という保守派です(苦笑)。
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2009/12/11
本屋で本を買う
仕事の帰路、電車の中吊り広告で見かけた文春文庫の新刊を買おうと、自由が丘のブックファーストへ。新刊なので、さすがに平積みになっていて、買えました。「偉いぞ!立ち食いそば」(東海林さだお)と「とっておきの銀座」(嵐山光三郎)の2冊。私にとって立ち食いそばと銀座がキーワードです。
さて、本は手に入れたのですが、自由が丘の駅周辺の本屋は減ってしまいました。今は、チェーン店の「ブックファースト」と地元の老舗「不二家書店」だけ。3年ほど前まで遡ると、「青山ブックセンター」「三省堂書店」そして老舗「自由書房」があり、計5軒もこの街に本屋がありました。いつの間にやら、本屋が減っています。
子どものころはどうだったのか、思い出してみると、3軒あった記憶があります。それと比べると、この街には2,3軒の本屋が適正なのかもしれません。本屋は確かに減ってはいるようですが、滅びてしまうほどの状況ではありません。まだまだ、本屋で本を買うということは、生き残っていると思います。
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2009/12/06
『東洋経済』のディズニー特集
外資の企業は、その実態が明かされません。成功している企業でも、細かな経営状況など細かな状況がマスコミに報じられることはまれです。今週号の『週刊東洋経済』(12月5日号)は、「知られざる世界企業の全貌 ディズニーの正体」という特集です。ディズニーという企業体を徹底取材によって解剖しています。
ディズニーという企業の直感的なイメージでは、アニメであり、東京ディズニーリゾートが思い浮かびます。しかしこの特集を読むと、その実態は巨大メディア産業であることが分かります。企業体としてテーマパーク以上に地上テレビ、ケーブルテレビ、動画配信などのメディアでの売り上げが多い事実が明かされています。
子どもの頃、テレビでウォルト・ディズニーが登場したディズニーの番組を熱心に見たり、絵本を読んだ世代としては、この企業の大きさがちょっと信じられません。一同族企業で終わらず、世界的な企業になったディズニーを細かに報じた貴重な資料でもあると思います。やはりアメリカってすごいです(苦笑)。
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2009/12/05
少年ジャンプの全面広告×9
昨日の朝日新聞にかなり驚く広告が掲載されていました。「週刊少年ジャンプ」の全面広告が、9面に渡って載っていたのです。内容は、少年ジャンプにコミック「ONE PIECE(ワンピース)」のキャラクターが9面に展開されているもの。このコミック、人気なんですね。少年ジャンプなど何十年も読んでないので、知りませんでしたよ。
しかし、全面広告が9面とは凄いこと。企業体としては大きくない出版社が、新聞に全面広告を出すのは、元旦くらいのものだと思っていましたが、それが9つとは。集英社も大胆なことをやります。とはいっても、広告料かなり安くなっているんでしょう。景気が悪くなる前だったら、全面広告9つだと、億単位のお金がかかったのでは。いまは、いったいいくらなんだろう。
広告によれば、「少年ジャンプ」の部数が久しぶりに発行部数300万部に復帰です。でも、全盛期には600万部をこえていたのを考えると、部数減ってしまいました。まあ300万部という数字も凄いのですが。少年コミック誌、これからどうなっていくのでしょうか。
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2009/12/04
学習・科学が休刊
予想はしていましたが、ついにというニュース、学習雑誌の「学習」「科学」が休刊です。先日、小学5年生、6年生が休刊と発表されたとき、いつかはと思ってはいましたが、早くもという感じです。このニュース、NHKの夜7時からのニュースでも報じられたようで、世代によっては大ニュースです。
この「学習」「科学」をどこで買ったかで、世代が分かれます。「学研のおばさん」から買った人は比較的若い世代です。学校で買っていた人(私もその一人)はかなり年配(苦笑)。ほんと、付録の教材楽しみだったですね。
報道によると全盛期は670万部もの部数を誇っていたとか。6学年で12誌ですから、1誌あたり50万部以上だったわけです。「学習」「科学」は本屋で売っていませんでしたが、本屋で販売の小学○年生もあったわけで、これは凄いこと。全盛期とはずれていますが、まだ充分に「学習」「科学」が力があった頃、この出版社で働いていたものとしては、寂しい限りです。
趣味の多様化、少子化、雑誌媒体の訴求力の低下などいくつかの理由が指摘されるのでしょう。出版の行く末を、改めて考えさせてくれる重い事実です。
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2009/11/21
外山滋比古さんの『思考の整理学』
一週間ほど前、NHKテレビ朝のニュースに外山滋比古さんが出演していました。話題は『思考の整理学』で、この本は26年前の1983年に著されたものながら、ロングセラーを続け、ここ最近で100万部をこえたことは以前書きました。
この『思考の整理学』を読み終えました。外山さんの本は『エディターシップ』を始め、何冊も読ませていただいたのですが、この本は何故か縁がありませんでした。一編5、6ページで構成されていて、読みやすい内容です。
全体はⅠからⅥまでの6つの章で構成されています。Ⅰは導入で、この本の基本理念である、「グライダー人間」だけではなく、いかに「飛行機人間」を育てるかが重要、ということが提示されます。自分で考える人間をどう育てるか、ということです。Ⅱでは、既にこの本が書かれた時点で著作になっていた『エディターシップ』からの要旨が述べられています。本の編集という本来的意味だけでなく、すべての創造行為において「知のエディターシップ」が必要ということです。
Ⅲからは、思考を整理するための具体的方法が提示されています。外山さんの実践している方法を明かしていて、そのポイントは手帳とノートを使った思考の整理法です。手帳へのメモから別のノートへのアイディアの展開において、外山理論ともいっていい独自の方法論があります。この本の核心ともいえるパートです。
この本の帯に「東大・京大で一番読まれた本(2008年大学生協調べ)」とありますが、おそらく大学生にとっては卒業論文の書き方の本として読まれたのでしょう。東大生でさえ、卒論の書き方が分からない人がいる、ということですね。
NHKの番組によれば、外山さんは今でも(1923年生まれです)毎日2時間の散歩を欠かさず、その散歩中に思いついたことをメモしていて、著作へのヒントを探しておられます。これからも執筆活動を続けられることでしょう。楽しみです。
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2009/11/14
NEWSWEEKが伝える本と新聞の未来
最近出版について報じる記事が目立つ気がします。NEWSWEEK日本版の今週号(11月18日号)では「本と雑誌と新聞の未来」が特集です。出版、新聞の危機的状況は日本だけではなく、アメリカも同じです。
特集の冒頭には「ネットは本を変えるのか」と題された記事。これまで散々議論され、様々な意見が提示されたテーマを、ここであえて扱っています。記事のリードにこうあります。
「書物へ回帰したいという欲求 情報時代に生きる私たちは信頼できる唯一の導き手として書物に頼る」
私見では、ネットで本の流通は変わるが、本そのものは変わらない、と思っています。記事も、本は変わらないし、そこに存在意義があると言います。
またアメリカの新聞は、どうやら日本以上に危機的な状況にあるようです。記事では「新聞という過去の遺物を救済するな」と題され、滅びていくのをそのままにしておけと主張されています。「新聞は死ぬ運命にある」と。
記事を読みながら、50年後、マスメディアという言葉は死語になってしまうかもしれない、と思いました。本、雑誌、新聞にどのような未来があるのでしょうか。私には分かりません。
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2009/11/13
雑誌のデジタル化はどうなるか
昨日の日経新聞に載っていた記事ですが、大手の出版社を含む出版社50社が、2010年に雑誌のデジタル化の実証実験を始めるとの報道がありました。記事によれば、KDDI、シャープ、ソニー、パナソニック、楽天などのパートナー企業44社も参加を表明しています。
ポイントは2011年を目処に、携帯電話、パソコン、テレビなどへ電子雑誌を有料配信する体制を整えるとしていること。また独自の電子書籍端末の開発や、日本の雑誌が人気のアジアなど海外への配信も目指すとか。
この1月からの実証実験に際し、モニターを募集していて、記事の表現では「すでに約3000人の読者モニター登録した」とあります。実は私も登録したんですが、どのような告知をしているのかはわかりませんが(私は週刊文春の広告を見ました)、3000人って多いの、少ないの、どうなんでしょう。
実験で実際試してみないとわからないのですが、デジタル化された雑誌を読みたいか、どうなんでしょう。「週刊現代」や「MORE」などの雑誌のデジタル盤が提供される予定ですが、私のような古い世代にとっては、どこまで雑誌の質感が伝わるか疑問だったりします。
アマゾンの読書端末・キンドルの本格的上陸も近い将来実現しそうな気配の中、国産デジタル雑誌がどこまで普及するか。出版産業は正念場です。
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2009/11/07
日本語教の信者です
新潮新書の新刊で『日本語教のすすめ』という本がでていて、早速買ってきました。本の著者は言語社会学者の鈴木孝夫氏。鈴木さんの著作『ことばと文化』を確か大学に入った頃に読み、たまたまその大学の教授をされていたので、言語学の講義を受講させていただきました。以来、鈴木さんの著作は熱心に読んできました。
この本は『新潮45』に連載していた文章に加筆訂正して編集したものですが、鈴木理論の骨格が盛り込まれている一冊となっています。鈴木さんの研究のテーマはいくつもあります。その中でも中心となる「日本語は劣っているどころか、とても優れた言語である」、「言語が変われば文化も変わる」、「日本語における人称代名詞の使われ方」について分かりやすく述べられていて、いわば鈴木理論の入門書的な内容となっています。
例えば鈴木さんの研究によれば、虹の色は日本では7色が常識ですが、アメリカでは6色。たかが虹の色ではありますが、文化と言語の関係を考えるととても面白い事実です。
ちなみに、「日本語教」とは鈴木さんが創設した、
「この世に折角生を享(う)けながら、日本語という素晴らしい言語を知らずに空しく死んでいく人を、一人でも少なくする努力をしようということ」
を信条としている新興宗教。もちろん表現上のことですが、いつもながらの鈴木さんのウイットにとんだ表現です。
大学で鈴木さんの授業を受けてからはや30年。今年83歳ながら、まだ研究、執筆されていることに改めて驚かされます。私にとって、外山滋比古さんとともに鈴木孝夫さんは、学問への道へ導いていただいた恩師。これからもますますの活躍を楽しみにしています。
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2009/11/05
「2009年ヒット商品ベスト30」をみて
もうそんな時期なんだなと思いつつ、久しぶりに買った『日経トレンディ』の今月号のテーマは恒例の「2009ヒット商品ベスト30」です。かつては、毎年この記事が気になっていたのですが、最近はオジサン度が増したためか、流行り廃りにほとんど興味がなくなってしまいました。
さて、ネタバレですが、ベスト10を書き出しちゃいます。
1.プリウス&インサイト
2.キリンフリー
3.ドラゴンクエストⅨ
4.抗インフルエンザグッズ
5.国宝 阿修羅展
6.ドット入り罫線ノート
7.ウーノ フォグバー
8.ポメラ
9.蒸気レスIH
10. 990円ジーンズ
6位、7位、9位は初めて知ったもの。6位のドット入り罫線ノートは、すでに息子は愛用しているとか。全体に小ぶりなヒットな感じがありませんか? 8位のポメラは、記事によれば販売目標を上回った10万台の販売だとか。10万台でヒットになってしまうのですね。
一方、「国宝 阿修羅展」は東京国立博物館で歴代3位という94万6127人の入場者を記録。これこそ企画と実行力(国宝をあれだけ大量に展示したこと)の賜物です。
商品に限っていえば、いまや時代を変えるようなヒット商品は出にくいのかもしれません。時代のトレンド、なんて言葉がちょっと古びたものに聞こえるのは私だけでしょうか。
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2009/11/04
活字の今
『考える人』という雑誌があります。新潮社から発行されている季刊の雑誌です。最新号を書店で見つけて、はじめて買ったのですが、しばらく放置していました。昨日、読んでみました。特集は「活字からウェブへの……。」……でおわるタイトルはどうかと思いますが、古めかしい言葉になってしまった「活字」をタイトルに置き、出版の今を問おうという企画です。
記事の構成は、様々な分野の人が、出版、印刷物について意見を述べる(寄稿する)形になっていますが、企画全体としては、ちょっとぼやっとしている感があります。ただ、企画の冒頭にある糸井重里さんのインタビュー「ここにいることがうれしい」は、かなり読みごたえがありました。今更ながらですが、糸井さん、すごいです。いまもって、時代に先んじています。
特集もさることながら、この『考える人』、かなり楽しめる雑誌です。丸谷才一さんのインタビューもありますし、連載の執筆者には橋本治、山田太一、椎名誠、茂木健一郎、俵万智、大貫妙子など多彩です。季刊にしておくにはもったいない内容です。次号も買うことにします。
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2009/11/02
コンテンツ産業とは
先週末、大学で「アートマネジメント論」の講義がありました。毎週ある通常の講義ではなく、集中講義形式です。後期の授業が始まる前の9月に2日、そして10月3日と計3日で13コマ(大学の授業は、13コマ=2単位になっている)をこなすスケジュールです。
アートマネジメント論という科目は、武蔵美のとき履修したのですが、4回あるレポートで最後の1回がどうしても提出できず、単位が取れませんでした。最後のレポートの課題が、アートマネジメントに関するイベントなどを自ら企画して実施し、その結果を報告するという内容で、ギブアップ(言い訳ではないけど社会人かつ単身赴任者には無理だよなあ)。提出した3回のレポート、珍しくもすべてAだったので、惜しいことをしました(笑)。
リベンジというわけではないですが、ちょっと緊張して授業にのぞみました。授業内容はとても楽しく、かつ刺激的で、これからの勉学のためにも有意義な3日間でした。
この授業の講師をつとめられた河島先生がかかれた『コンテンツ産業論』が、先月出版されました。興味あるテーマなので、先生からの直販(?)で購入させていただました。まだ、目次を眺めただけですが、まずコンテンツ産業(映画、テレビ、広告などを指す)と文化経済について述べられ、そしてハリウッドの生成から現在までの分析、各コンテンツ産業の特徴と動向について解説されています。
しかし、コンテンツ、という言葉はいつの頃から使われ始めたのでしょう。仕事でもコンテンツクリエーションという商品カテゴリーを扱っているのですが、いまだ馴染めません。なんか座りが悪い。どうしてでしょね。三昔ほど前に出版社で仕事をしてるときなんて、コンテンツなんて言葉なかったです。

長くなっちゃいました。ともあれ『コンテンツ産業論』、良い本なので(まだ読んでないのでちょっと無責任ですが、著者は才能豊かな方なので大丈夫)、この領域に興味があるかたにはおすすめです。
☆アマゾン貼っときます
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2009/10/28
ついに「小学五年生」「六年生」が休刊
昨日の朝日新聞の一面に載っていた「小学五年生」と「六年生」の2つの雑誌が休刊というニュース。ついにという感じです。小学館が発行する学習雑誌ですが、創刊は大正11年で、80年以上の歴史があります。全盛期には、「五年生」で約63万部発行していたものが、いまや6、7万部とか。
趣味の多様化、少子化といった理由が指摘されますが、その上にインターネットなどの情報もあり、総合雑誌の存在がかなり厳しい状況におかれているのは、間違いない事実。考えようによっては、いままで続いてきたのが、立派とも言えます。小学一年生から四年生は継続するようですが、これもどうなるか。
朝日新聞の記事にもありましたが、小学館の学習雑誌のある意味ライバルが「学習」「科学」なる雑誌(若い人はご存じないでしょうね)。この雑誌を出している出版社でかつて働いていたので、小学生向けの学習誌の「価値」の変化は少しだけわかります。出版では、もうデパートではやっていけないのです。かといってショッピングセンターも、苦しい。小さなセレクトショップでしか生き残れないのかも。
出版産業が構造的な不況の中、「小学六年生」のような学習誌が生き残る道はもうほとんど残されていないでしょう。寂しい限りです。
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2009/10/27
週刊ダイヤモンドも大学特集
今週の「週刊ダイヤモンド」の特集は、「大学 総力ワイド特集」。先週の「週刊東洋経済」の大学特集に続いて、ダイヤモンドでも特集。どうせなら、同じ週にすればよかったのに。いづれにしても、この時期は「大学」というのは強いテーマなのでしょう。受験生をもつ親としては、子どもの志望校をそろそろ決めねばいけない、という気持ちになる頃。
ダイヤモンドの特集は、総力特集というだけあってかなりのページ数がさかれています。面白いので記事の項目を書き出してみます。
1.大学倒産時代
2.資産運用アリ地獄
3.下流大学「バカの壁」
4.東京大学最強伝説
5.早稲田の逆襲、慶應の誤算
6.日本大学マンモス内紛
7.低偏差値大学の生きる道
8.社長の「出身大学」
いかにも週刊誌的な見出しが並びます。中でも興味深いのが「大学倒産時代」にある「私立大学財務ランキング」です。1位から531位までの財務ランキング。これだけの校数を調べたのはすごい。ちなみに1位は日本大学、2位早稲田、3位慶應、青学は17位です。
でも、こんなランキングまで出されて、大学も大変ですね。
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2009/10/26
驚くべきアマゾンジャパンの在庫
そろそろ来年の手帖やカレンダーが出始めました。「そうだ、例のものを頼まなければ」と思い、米国のアマゾンにあるものを注文。Modern Art 2010 Wall Calendar です。MOMAの名品絵画のカレンダーで、ここ数年愛用しています(トイレ用ですが)。このカレンダー、これまで日本のアマゾンにはなかったので、米国から輸入していました。
カレンダーの値段は$11.89なので、これだけ頼んでは送料もかかりもったいない。併せて今年出たBarry Manilow とNeil Diamondのクリスマスアルバムを一緒に注文しました。注文から10日ほどで到着。早いです。満足しつつ、日本のアマゾンサイトで調べてみりと・・・、有ったんです。このModern Art 2010 Wall Calendarが。サイトでは「在庫あり」となっていて、1585円。アマゾンで、在庫ありとなっているときは、日本の倉庫に在庫してるということらしい。すごいな、こんなマニアックな商品まで在庫しているなんて。
これならわざわざ米国から輸入することはなかったです。今回の注文は、送料を含めて計算すると、換算レートが1ドル100円あたりが採算分岐点です。ちょっと損してるかな。これからは、日本のサイトをよく調べて注文しなくては(苦笑)。
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2009/10/20
本当に強い大学とは
「週刊 東洋経済」の今週号の特集は「本当に強い大学2009」です。毎年、この時期にこの特集を組んでいます。記事の読み方がいろいろあるでしょう。我が家のように、大学進学を控える子どもがいる親は、どんな大学に進学させればいいのか、という素直な情報収集。また、仕事で学校を対象にしている企業は、そのビジネスポテンシャルを探るためもあるでしょう。
この記事では、大学ランキングをつけていて、ここが目玉でしょう。いわく「総合力で見る独自ランキング 日本の大学 TOP100」。ふつう、大学のランキングといえば、入試偏差値が指標になることが多いですが、ここでは、志願者増減率、経常利益率などの財務力から、上場企業の役員数、就職上位層の30歳年収などの就職率まで11指標の総合成績でランキングをつけています。
ランキング1位は東京大学、2位慶應義塾大学、3位大阪大学と続きます。まあ、総合ランキングといっても、東洋経済の決めた指標での順位ですから、ひとつの目安の過ぎません。とはいっても、ランキングというのは気になるもので、我が出身校を探してしまいます。青山学院大学は、39位。昨年の56位から順位アップ。喜んでいいのやら、楽しんでいいのやら(?)。
大学をこんな指標でランキングしていいの、という批判はあるかと思いますが、これもひとつの意見と考えれば、面白いのかもしれません。
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2009/10/09
Hanakoの自由が丘特集
自由が丘という街は、いつもイベントをしている感じです。夏の盆踊り、地元の神社の秋祭りは当然ですが、マリ・クレール祭とかスイーツ祭、そして女神祭とか。そのたびごとに、多くの人で街が溢れています。今週末は女神祭です。これは、駅のロータリーに自由の女神像があることから、そのネーミングが付けられたのでしょうが、すでに37回目。私が高校生の時からやっている筋金入りのイベントです。
毎年、この女神祭にあわせて、『Hanako』では自由が丘特集を組みます。今年は、「自由が丘・二子玉川」の特集。久しぶりにHanakoを買ってみましたが、自由が丘の記事は、全部フード関連のお店の紹介です。食べ物関係ばかり。自由が丘の得意科目の雑貨屋の紹介はありません。
Hanakoをみていて、いつも気がつかされるのですが、ほんと知らない店が多い。地図をみて、「ああ、あそこの店」と分かる店は半分もありません。ましてや、入ったことのある店なんて、ほとんどない。地元ながらこれは、いかなるものか(苦笑)。要はオジサン向けの街ではないってことでしょう。さて、今週末も、自由が丘の街は混雑することでしょう。
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2009/10/08
キンドル、日本上陸か?
昨日の日経新聞夕刊の一面に「米アマゾン 電子書籍端末、100カ国で」とタイトルされた囲み記事がありました。少しばかり驚きました。サブタイトルに「まず英語版、日本でも 19日発売、20万冊配信」とあります。いよいよ、アマゾン電子書籍端末が日本上陸ですね。
早速アマゾンのWEBを見ると、創業者ジェフ・ベティスのメッセージがトップページに載っていました。かなり気合いが入っているようです。いよいよ日本上陸か、と思ってサイトをチェックしていると日本のアマゾンで買えるわけではなく、Amazon.com(アメリカのアマゾン)での購入です。サイトをみると、International wireless対応のものを発売し、これがアメリカ国外向けモデルのようです。
アメリカのAmazinからは時々買い物をします。アメリカにしかないものや、送料を考慮しても日本で買うより安い商品などは、輸入しています。なので、キンドルは以前から気になっていて買おうかと何回か思いましたが、日本での使用はできないかもしれないので、踏みとどまっていました。
日本で販売ということなら、日本に在庫をもって、商品の取り扱い説明書も日本語のものをつけるなどのローカル対応をして欲しいところです。現状では(恐らく)アメリカで売られている商品そのものを買うことになるのでしょう。
とはいっても、アマゾンは日本でのキンドルビジネスの準備を進めているといいます。本格的な日本上陸も遠いことではなさそうな気がします。
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2009/10/01
出版は変わるか?
一昨日、昨日と日経新聞朝刊に載っていた「出版が変わる」という記事。今の時期、どうしてこんなことをテーマにするのか、と少しばかり勘ぐります。出版を取り巻く状況は変わっているようにみえて、本格的な変化はしていないようにも感じます。
日経の記事では最初が「デジタル時代の到来」。10月から雑誌記事が携帯電話のダウンロードできるサービスが始まることを紹介。アマゾンがアメリカで販売している読書端末へと話題を展開し、日本での実現度にも触れています。
2回目が「縮む書店 再編の波」。出版業界は売上2.5兆円市場だったものが、09年度は2兆円を割る見込み。また2万店合った書店数が、09年度には2割減るとか。まさに、深刻な出版不況ではあるのですが、相変わらず都内の大書店には本が溢れています。書店も出版社も、新しいビジネスモデルを始めているとは感じられません。
出版は危機的状況でしょう。でも、当事者(出版社、取次、書店)が本気でこの業界を変えようという気概をどうも感じられないのですが。このままだと、アマゾン、グーグルに席巻されてしまうのではと危惧しています。
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2009/09/27
奥付のない本
先日、外山滋比古さんのことを書いたとき、著書の『思考の整理学』を紹介しましたが、実はこの本まだ読んでいません。前から気になって、「そのうち買おう」と思っているうち、買いそびれ……。そこで、アマゾンに『新エディターシップ』(この本のこともいずれ紹介しなくてはいけません)とこの本を注文しました。
2冊とも在庫があり、すぐに到着。ちくま文庫版ですが、帯には「東大・京大で一番読まれた本」と大きく書かれています。恐らく最近重版されたものに違いないと、奥付を探してみると、「ない」?? 奥付がない本なんて、あるのか。たまに、発行日など奥付情報がカバーの折り込んだ部分にある本や、短冊(本に挟み込まれている書店が発注用に使う紙)に発行日が記載されている本があります。しかし、それはイレギュラー。ちくま文庫ともあろうものが、奥付がないなんて。
近所の書店にいって、同じ本を見てみると、「奥付がある!」。当たり前ですね。ということは、アマゾン本は、落丁ってことですね。大勢に影響がないとはいっても、奥付のない本は、なんか座りが悪いです。アマゾンに連絡して、取り替えてもらいました。
早速送ってきた本の奥付には「1986年4月24日 第一刷発行 2009年8月30日 第五十八刷発行」とあります。すごいですね、58刷。この本のすごさがわかります。
でも、奥付のない本も貴重品かもしれません。アマゾンに送り返さねばいけないのですが、ちょっと惜しくなりました。
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2009/09/26
小沢昭一の「道楽三昧」
小沢昭一さんのファンです。思い起こせば、高校の頃にNHKで趣味の番組をやっていました。お相手は相川アナウンサー。ウェブで調べてみると、「趣味とあなたと」というタイトルだったらしい。その小沢さんが『道楽三昧』(岩波新書)なる本をだされました。
この本、民族学者の神崎宣武さんが聞き手になり、小沢さんが楽しんできた道楽を語り尽くすという一冊です。岩波のいわゆるPR誌『図書』に連載されていたのをまとめたもの。
小沢さんの「道楽」、たくさんありますね。目次を引用してみると、よく分かります。
<虫とり><べいごま・めんこ・ビー玉><相撲・野球><飲む・打つ・買う><落語><芝居><大道芸><映画><俳句><歌><競馬><食・釣り・写真など>
この中で、映画はお仕事だと思いますが、あとはほんと道楽。今でいえば、趣味となるのでしょうが、小沢さんには道楽といったほうがぴったりです。本を読ませていただくと、ほんと楽しそう。今の世の中で、これほどまでに楽しみをもてる人少ないでしょうね。
今年、80歳になられた小沢さん。まだまだ、楽しんで欲しいと思います。
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2009/09/19
付録付きDIMEに思うこと
雑誌の付録といえば、女性誌に豪華な付録がついて話題になったことがありました。最近はどうなんでしょう。広告減で、付録どころではないのかもしれません。「DIME」の最新号には、ソーラー電卓つきマウスパッドが付録です。
このマウスパッド、藤子・F・不二雄のキャラクターがついています。けっこうしっかりした作りで、安物には見えません。今号のDIMEは580円。通常は400円のようなので、かなり高めの価格設定ではあります。とはいっても、580円で本体と付録が買えるとは、それなりのお得感があります。この号だけでは、赤字ではないのか、とも思えます。
そもそも付録の目的は何なのでしょう。この号をきっかけに、次号以降の読者開拓でしょうか。それとも単純の広告なのか。このマウスパッドは、DIME発行元の小学館が最近発刊を始めた『藤子・F・不二雄大全集』の宣伝も兼ねているようです。付録がついているから、この号だけは買っても、次の号は買うとは限りません。DIME、久し振りに買いましたが、記事にかつての面白さはありません。私の感性が衰えたせいだとは思いますが、かつてはもっと刺激的だったはずですが。
雑誌も、政権交代しているのかもしれません。
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2009/09/16
サライが月刊化
オジサン世代に、時としてぴたっりのテーマを特集してくれる雑誌「サライ」。WEBサイトによれば、
「サライ」は、「わが国初、大人の生活誌」として、1989年9月に誕生しました。以来、シニア向け雑誌のパイオニアとして、高い支持を受け続けております。
対象読者は、時間も暮らしも経済的にも、ゆとりを持てるようになった熟年世代です。
とあり、50歳代より上の世代がターゲットでしょう。ただ、最近のシニアは「時間も暮らしも経済的にも、ゆとりを持てるようになった」かは、ちと疑問ですが。
このサライがこれまで月2回発行でした。確か500円くらいの価格で、ちょうど手軽な雑誌でした。このサライが、今月から月刊になってしまいました。どうしたんでしょうね。月2回の発行では、収支が合わなくなってしまったのでしょうか。ゆとりあるシニア世代を対象読者としていても、部数が落ち込んでいるのか、と推測してしまいます。
月2回の発行だからいい感じだったのですが、月刊ではどうなんだろう。ほんと、雑誌は厳しいです。気づかないうちに休刊になっている雑誌があったりします。サライには頑張って欲しいです。
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2009/08/10
おつまみと家呑み
いつのころからか、晩酌のおつまみ本が増えてきました.。本屋によったらコーナーなんぞが出来ていて、いろんな本が並んでいます。ワインに合うおつまみ、居酒屋のおつまみレシピ、野菜のおつまみ、ふぃたりのおつまみ……などバラエティに富んでます。
不況のせいか、家呑みが増えているのでしょうか。居酒屋で呑むなら、そのメニューを家でつくって呑みましょう、というのは至極あたりまえのことではあります。まあ、出版界ではひとつヒット作がでると、同じような企画本がでるのはいつものことです。そんな多くの人がおつまみ本、欲しがっているとは思えないんですが。
さて、流行に乗り遅れてはいけない(笑)と、一冊かってました。『おつまみ横丁』。この本、どこの本屋にもあって、人気なのでしょうか。料理の内容は基本的なものが多い。ポテトサラダ、焼きなすまぐろの山かけ、肉豆腐など、主婦なら簡単にできそうなものばかり。この本のターゲットは、独身男性かも。
冷静に考えてみれば、居酒屋のメニューの多くは自作は出来ます。そうはいっても、外で呑むからこそ、そこに幸福があるんですが、最近は私ももっぱら家で済ますことが多いです。さて、お盆休みはおつまみをつくって、しこたま晩酌といきますか。
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2009/08/08
dancyuの居酒屋特集
dancyという雑誌は、毎号そそられるタイトルで、つい買いたくなるんですが、手に入れても結局ながめるだけで、実際の店に足を運ぶことがないので、我慢してます。でも、今月号は久し振りに買ってきました。「使える居酒屋 旨い立ち飲み」が特集ですもの。
じつは、ぱらぱらと立ち読みしていて、記事のひとつに「大人の風格。良心の『老舗』を巡る」というのがあったからです。そこには、自由が丘の「金田」が紹介されていて、これは買わねばいけないと。この記事、かの居酒屋の大家、太田和彦さんの選択.した店5軒を紹介しています。金田の他は、門前仲町の「浅七」、秋葉原の「赤津加」、神楽坂の「伊勢藤」、大阪天王寺の「明治屋」。
神楽坂の伊勢藤は、もう30年近く前に1回だけ行きました。当時の若者にとっては、なんともわがままな(客ではなく、店のほう)だったと記憶しています。まだ、やっていたのですね。
読んで満足してるだけでいけません。居酒屋にでかけたくなリました。
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2009/08/07
国会図書館の本をネット配信へ
本をデジタル化して、有料で配信するサービスは、アメリカに比べて遅れているようです。未だ、電子書籍端末が普及の気配すらない状況。そんな中、昨日の日経新聞に「国会図書館の本 有料でネット配信」という記事が載っていました。
記事によれば、国立国会図書館は日本文芸家協会、日本書籍出版協会と共同で、デジタル化した図書館の蔵書をインターネットで有料配信するサービスを始めるとの事。国会図書館が保有する400万冊の書籍を対象にして、2011年にも開始するといいます。
書籍の電子化に際して、日本では特に著作権が大きな問題です。この配信サービスでは日本文芸家協会、日本書籍出版協会と協力することのよって、著者からの許諾を取りやすくしようとの目論見です。果たして、そううまくいくでしょうか。
また、配信サービスそのものは民間の事業会社に任せるとのことです。果たしてビジネスとして成り立つのでしょうか。今、図書館まで行けば、閲覧だけは無料。それをネットだと有料になって、どれ程の利用があるのか。
いくつかの課題は考えられますが、この国会図書館のネット配信が実現するなら、一般の電子書籍の配信ビジネスへの道が開けるかも知れません。とても興味深いニュースです。
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2009/08/05
国宝の週刊百科
『国宝の美』とタイトルされた週刊百科がでましたね。朝日新聞からの発刊です。国宝を扱った週刊百科、以前でてたような気がしますが、まあ定番なテーマなので、一定のファンがいるのでしょうね。
そのそも国宝はいくつくらいあるのか。Wikipediaによれば、2009年までに指定されたもので2000件をこえています。そんなにあったんだ、とちょっと驚き。この『国宝の美』は全50冊ですから、とても全部の国宝を収めるのは無理。全刊揃えても、すべての国宝が見られないなら、読者としては、興味のあるテーマや国宝が載っている号だけ買うのは良さそう。
創刊号は、「興福寺 阿修羅像」。いま、いちばん人気(?)のある国宝でしょう。ただ、写真で仏像をたくさん見ていると、ちょっと単調に感じてしまうのは私だけでしょうか。仏像に限らず、建物、工芸などもそうですが、地味になりがちな誌面をどうみせるか、ポイントかもしれません。
重い美術書ではなくて、週刊百科で気軽に美術品が楽しめるのは、ある意味お得で、便利です。
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2009/07/03
「東洋経済」の鉄道特集
東洋経済という週刊誌があります。まあ、ビジネス最前線に立つ人たち御用達の雑誌でしょうか。でも、週刊誌なのに600円以上もするので、毎週日経新聞の広告をみるだけですましてます。ところが、今週号は「鉄道進化論」が特集。面白そう。買ってしまいました。
表紙にあるサブタイトルには「JR、私鉄、ローカル線・・・鉄道ビジネス大研究」とあります。あくまで、ビジネス視点の鉄道特集なのですね。記事も「新幹線を世界に!鉄道輸出マップ」、「『駅力』ランキング&格付け427駅」「東京メトロがなんと今年度上場」など、ビジネス価値からの見た記事が多いですね。
でも、「きらめく女性運転士」とか、「Nゲージが生まれる場所」(トミーテックの工場レポ)などの記事は、鉄道マニア、それも男性の視線を感じてしまいます。ビジネス誌までもが鉄道の特集。こんなこと、過去あったでしょうか。ちょっと驚きでもあります。どうやら、鉄道ブームは、本格的なようです。
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2009/07/01
「マリ・クレール」が休刊
遂に、と思いました。女性誌の「マリ・クレール」が7月28日発売の9月号で休刊です。この「マリ・クレール」は1982年の創刊で、フランスで発行された雑誌の日本版です。ファション誌の老舗という印象がありました。休刊の理由は、「昨年以降の不況の深刻化に伴う広告収入 減や事業収支の悪化が理由」(asahi.com)と、予想通りです。
広告収入が一定量はいってくることを想定して制作されている高級志向の女性誌は、この不況でどこも苦しいはずです。それに加えて、出版界は長期低落傾向。「マリ・クレール」を発行しているのはアシェット婦人画報社という出版社。かつての婦人誌系の老舗出版社が、いつのまにかフランス企業と合併してできた会社です。
この不況で、苦しい状況の女性誌は少なくないはず。アシェット婦人画報社でもヴァンサンカン、エル・ジャポンを出していますが、こちらは安泰なのでしょうか。ほんと、厳しい時代になりました。
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2009/06/07
村上春樹新作の売れ具合
村上春樹の新作が売れているらしいです。先月末に発売された『1Q84』、BOOK1、BOOK2の2巻構成の大作です。昨日、何軒かの書店をのぞいてみましたが、どこもBOOK1は売り切れ。1を発売日の翌日に買った青山学院大の購買でも、昨日みたらありません。大学生も村上春樹読むのか? ウチの近所の八雲書店では「100冊入荷しましたが、3日で売り切れました」と張り紙がありましたよ。すごい人気。
村上春樹の小説は、『ノルウェイの森』を発売時に読み始めて以来(それからすでに約22年が過ぎていますね)、新作は読んでいます。が、まあ一応読んでいる、という程度で、村上春樹が何を伝えたいか、などほとんど受け止めていない読者です。小説が難解というより、村上春樹の表現手法が馴染まない、と言えばいいのでしょうか。村上のエッセイは大好きなのですが。
疑問なのは、これほどまでにどうして売れるのか、ということ。村上を理解して、新作を待ち望んでいたこんなにファンがいるのか、ということ。一冊1890円もするのに、何十万の人がわずか一週間に買うという事実。村上春樹なら、評価が定まっているから買う、ということなのでしょうか。不思議な感じですが、(極めて曖昧な言い方ですが)そんな世の中なのかもしれません。
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2009/06/02
エスクァイア日本版、最終号
先月の下旬、発売された「エスクァイア 日本版」は、休刊となっていますが実質最終号です。たまにしか買わなかったのですが、アートをテーマにした号は、かなり楽しく読んでいました。その最終号は、『21世紀カルチャーマップ 未来に伝えたい100のこと』です。
文化人、著名人などの言葉、100をMUSIC、BOOK、CINEMA、ART、DESIGNなどのジャンルに沿って紹介する構成。まだ、ちょっとしか読んでいないのですが、雑誌にしては文字が多い。編集部の意気込みというか、編集者のやりたいことをやったいうか、かなり大胆な企画です。
この最終号、表紙のタイトルロゴの上に小さく「Stay hengry,Stay foolish」とあります。ご存じの方もおられると思いますが、かのスティーブ・ジョブスの言葉です(このブログでも書きました)。
最後まで、編集者がつくりたい雑誌を貫いたエスクァイアに、拍手を贈りたいと思います。
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2009/05/16
ブックオフと出版社
数日前のニュースですが、中古本販売のブックオフの株式を講談社などの出版社や大日本印刷は取得するという報道は、出版業界の構造が変化しているとの印象を受けました。ネットのニュースでは、
大日本印刷グループと、講談社、小学館、集英社の大手出版3社は13日、中古本販売大手のブックオフコーポレーションの株式計約31%(議決権ベース)を取得すると発表した。筆頭株主の日本政策投資銀行系のファンドなどから買い取る。出版不況の中で、敵対していた出版社・新刊書店と新古書店が提携することになった。(産経新聞)大手出版社が中古本販売マーケットをコントロールしようという意図が明らかです。出版社の意志もさることながら、大日本印刷の動きがある意味不気味。この印刷会社、既に
大日本印刷は書籍販売の丸善、ジュンク堂を相次ぎ傘下に収めたほか、今月8日には主婦の友社とも資本・業務提携を締結。流通を含む出版業界でグループ化を進めている。(毎日新聞)という動きをしていて、書店、出版社を手中に収めつつあります。 二昔ほど前の時代には、この出版業界は、出版社と書店が力を持っていて、印刷会社はここまで勢力がなかったのですが、いまや勢力図は変わっているようです。出版社も書店も青息吐息の状態。さて、出版産業はこれからどうなっていくのか。私には予測がつきません。
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2009/05/14
授業で使う文献の探し方2
大学の参考資料として探しているのは、この2冊:『上方まんざい八百年史』(前田勇・1975年)と『まんざい風雲録』(吉田留三郎・1978年)。アマゾン、公立の図書館では見あたらなかったので、古書を探してみることにしました。
古本と言えば、東京人にとっては神田の古本街が思い浮かびます。しかし、古書もネットで買えるんです。「日本の古本屋」というWEBがあり、ここで古書の検索ができます。検索にヒットした古本屋にWEBから入って、簡単に注文ができる仕組みです。
探していた2冊の本を注文しました。青梅と八王子のネット古本屋に頼みましたが。注文して3日ほどで本が到着し、購入した本の状態も良好です。同封されていた郵便振替で支払うシステムで、2つの書店とも送料はサービスでした。
古本屋をネットで利用するのも、有効ですね。これから、もっと活用してみます。
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2009/05/13
授業で使う文献の探し方1
大学での勉強で、ひとつの重要なことが「資料」をどうやって集めるかにあります。いまどきの学生さんはWEBでの情報収集が一般的かもしれませんが、それ以上に重要視しなければいけないのが参考図書をどうやって手に入れるかです。
武蔵美の通信で学んでいた頃は、先生の指定した参考文献は、割と簡単に手に入りました。まずはアマゾンなどのネット書店。私はアマゾンのマーケットプレイス(古書です)で買うことが多かったです。ただ金銭的な負担もありますが、それ以上に買った本の保存場所の問題が大変。課題とかが終わったら、ほとんど読み返さないし。
それで、次の手として使ったのが図書館。目黒区立図書館とか仙台市立図書館とかの大きな自治体の図書館は、かなりの蔵書が揃っています。使わない手はありません。散々使わせていただきました。
さて、大学院にきてとある科目の参考図書をこれまでの方法で調べてみると……、全然見つからない。東京都内の公立図書館は全滅。先生も「この本、本学の図書館にはありませんが、明治と法政の図書館にはあります」と。明治、法政、立教などとと「山手線沿線私立大学図書館コンソーシアム」という仕組みを作っていて、それぞれの図書館で、図書の貸し出しを含めた利用ができます。それを使ったら、とおしゃる。
とはいってもネットで調べてみたら貸出期間2週間だし。どうしたものか。借りるのはいいけど、きっと返すときが大変そう。で、行き着いたのが古書の購入です。長くなったので、続きは次回です(すみません)。
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2009/05/01
Casa BRUTUSの丹下健三保存版
もう10日ほど前だったでしょうか、地下鉄銀座線の車内で女性が読んでいたのを見て知った「Casa BRUTUS」の丹下健三特集。買ってはいたのですが、まだ斜め読みの状態です。日本の建築家は、いま旬な存在であり、建築の歴史を振り返るときに丹下は外せない存在です。
丹下の作品といえば、代々木の国立屋内競技場が思い浮かびます。建物に対しての形容詞としては適切ではないかもしれませんが、この競技場は「何回見ても、見飽きない」建築だと思います。これに対して新宿の東京都都庁舎の重厚さはどうでしょう。同じ建築家が設計したとは思えないほどの作風の違いを感じます。青山学院大の向かい側のある国際連合大学の本部ビル、これも都庁と同様なイメージがありますが、これも丹下の設計です。
しかし丹下の作品は多様です。この雑誌にはBEST100のリストが掲載されていて、今はなき建物も含め紹介されています。日本を代表する建築家、丹下健三の知るためには格好の資料です。1500円とちょっと高いけど、それだけの価値はある一冊です。
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2009/04/30
DVD付新書「琵琶法師」
大学の授業「文化伝達論」で先生に教えてもらった本があり、教材ではないのですが気になったので買いました。岩波新書、今月の新刊『琵琶法師—〈異界〉を語る人びと』です。琵琶法師といえば、「耳なし芳一」が思い浮かびますが、この本は学習院大学教授・兵藤裕己さんによる琵琶法師の研究書です。
まだ、目次を眺めただけなので、内容についてはまったく書けないのですが(苦笑)、この本にはDVDが付いています。最後の琵琶法師と言われた故・山鹿良之さん(1901〜96)の弾き語りで、1989年に収録された「俊徳丸」の約20分の映像が収められています。この映像、あまり見ることができない貴重なものとのことで、資料性も高いようです。
新書、それも岩波新書にDVDが付くことはとても珍しいでしょう。この琵琶法師—〈異界〉を語る人びと』、ネット書店のAMAZON、セブンアンドワイでは品切れです。売れているかもしれません。琵琶法師という私にとっては未知なテーマですが、興味深い一冊です。
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2009/04/20
「朝日ジャーナル」が復刊
本屋で「朝日ジャーナル」を見かけたので買ってきました。復刊号です。1992年に休刊しているので、朝日ジャーナルなんて知らない世代も増えたでしょうね。いつごろ、この雑誌熱心に買ったかな。やはり大学の頃でしょうか。
朝日ジャーナルでは思いだすことがありました。大学のとき、大学祭の運営にかかわっていました。その頃、ジャーナルでは大学の連載記事があり、田原総一朗さんの取材を受けました。彼が新進気鋭のジャーナリストの頃です。記事はしゃべったことがうまくまとめられていた記憶があります。
雑誌の巻頭に、「この国への強い危機感『知的虚栄心』と『知の復権』を」とあります。この知的虚栄心は、編集長だった筑紫哲也さんのことば。
「自分の知的虚栄心を満たすためにジャーナルを持っていた学生もいました」
今の学生はどうなんでしょう。そして大人たちも。
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2009/04/07
雑誌BRIOが休刊
昨日の夜、このブログのアクセス数をみてみると、なんか多い。どうしたんだろうと、検索ワードを調べてみると、「BRIO」「休刊」がトップ。雑誌BRIOが6月発売号をもって休刊とのニュースが、ネットに流されたためです。先々月、「BRIOという雑誌、売れているのか」という記事を書いたので、拙ブログを検索していただいたのですね。「売れているのか」と聞いたんですが、やはり売れていなかったんですね。ネットの記事によると最近は2万部を割り込むこともあったとか。
このBRIO、光文社の発行ですが、大手出版社でも休刊雑誌を出してしまうほど、今の出版状況は悪いということでしょう。不況にならなければ、BRIOのような曖昧な編集方針の雑誌でも、なんとか継続できたでしょうが、今の景気動向では、生き延びられることは難しいでしょう。
これからも、有名どころの雑誌が休刊するのではないでしょうか。編集者受難の時代になりました。
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2009/03/30
出版社PR誌、その充実度
書店に立ちよっとき、最近気をつけているのが、カウンターあたりに置いてある小冊子です。広告のちらしに混じって、いわゆる出版社のPR誌がさりがなく置いてあります。こんなもの誰が持って行くのかなとも思うのですが、いつの間にか無くなっているので、結構人気なのでは。
このところ、本屋に行くたびにもらってくるので、何冊も集まりました、いろいろあるんですね。「図書」(岩波書店)、「波」(講談社)などは歴史のある有名どころですが、「ウフ」(マガジンハウス)「ポプツーン」(幻冬舎)「asta」(ポプラ社)など、かなりの出版社が出してます(ちなみにこのWEBにまとめられています)。
出版社のPR誌といえば、文芸誌系の出版社が出しているもの、という固定概念をもっていましたが、そうでもありません。例えばマガジンハウスの「ウフ」。執筆者には、宮崎あおい、ミムラなども起用し、かなり柔らかな作りです。無料ですが、かなりの読みごたえがあるPR誌が多い。ある意味で、編集者が自由に作っているからかもしません。しばらくははまりそうです。
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2009/03/25
青山ブックセンターの閉店
デザイン関係の本が充実している青山ブックセンターは独特のテイストをもった書店ですが、たびたびの経営危機に見舞われています。かつて全店で営業停止に追い込まれましたが、日本洋書販売の支援で営業を再開。しかし、その日本洋書販売が昨年夏に破産申請。その影響を受け、青山ブックセンターはブックオフの傘下になりました。その経営は順調なのでしょうか。というのも、自由が丘店が今月末で閉店となり、かなり心配になっています。
自由が丘の初代青山ブックセンターは、最初に経営が行き詰まる前に開店しました。そしていったん閉店され、別な場所で再開されました。いまの場所は、かつて芳林堂書店がありました。そしてかつて青山ブックセンターがあった場所には、今はブックファーストが入っています。そして青山ブックセンター自由が丘店は閉店です。本屋の栄枯盛衰物語のようです。
青山ブックセンターはデザイン、アートなどのある特定のジャンルに注力した書店です。この特徴付けはいいことなのですが、ある程度の店舗面積がないと欠点にもなってしまいます。自由が丘店のような広くない店舗では、一般的な本を置くスペースが犠牲になりがちです。例えばハードカバーの文芸書は、ほんの少ししか置いてありません。客足も伸びないだろうなと感じます。
自由が丘から本屋が一軒消えてしまいます。不便になるし、寂しさも感じます。
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2009/03/24
幻冬舎の新雑誌:GINGER
今朝の新聞に全面広告がでていて気づいた新雑誌「GIGER」。幻冬舎から発刊された女性誌です。世の中に月刊の女性誌はどれほどあるのでしょう。大きな本屋へいくと雑誌コーナーにいつも平積みしてあって、ほんとたくさんあるんだな、と感心します。
女性誌はターゲット、すなわち対象とする年齢層が明確にされ、雑誌がそれぞれの層に分かれて作られています。これまで、女性誌と言えば、講談社、小学館、集英社、マガジンハウスあたりが「大手」でしょうか(こんなWEBがありました)。ここに文芸誌のイメージが強かった幻冬舎が参入したわけですが、勝算のほどはどうなんでしょう。
このGINGER、ターゲットは20代後半から30代前半らしいのですが、この層にもライバル誌は多いはずです。女性誌は雑誌の中でも広告収入に依存する割合が大きいと思われますが、この大不況の時に充分な広告は確保できるのか。恐らく、不況が来る前に企画され、不況になっても創刊は見直されず、現在の創刊に至ったのではと推測します。
企業が広告を絞っていくと、当然ながら運営が厳しくなる雑誌が増えてくるでしょう。出版社の中では、いわば勝ち組に入っている幻冬舎。この新雑誌GIGERの結果に興味がわきます。
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2009/03/20
米で進化する電子書籍端末の状況
今日の日経新聞の囲みで「ソニーの電子書籍端末 グーグル、50万冊提供」という記事がありました。記事によれば、
ソニーは18日、米グーグルがインターネットで提供する書籍50万冊について、自社の電子書籍端末「レーダー」で読めるようにしたと発表した。
とあります。この50万冊の書籍はパブリックドメインの書籍、すなわち無料で読める書籍です。50万冊とはすごい数です。東京都内の区立図書館でも50万冊の蔵書を持っているところは少ないはずです。
電子書籍端末ビジネスは、アメリカでは広がっています。先日取り上げたAmazonのキンドル2に対抗して、米ソニーもリーダー(Reader)の販売に力を入れていて、1月末までに累計40万台を出荷したといいます。WEBをみるとソニーの力のいれ具合がわかります。
それに比べ、日本では携帯電話での読書だけは盛んのようですが、専用端末は期待できないでしょう。日米の書籍事情の違いを実感します。
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2009/03/16
日本のモダン建築家を整理すると
先日、東京中央郵便局の保存問題に決着がつきました。高層ビルの建築計画で保存部分を倍増し、完成後に登録有形文化財の登録を目指すとのことです。一件落着といったところですが、こんな意見もあります。
山内俊夫文科副大臣は13日午後、「昭和初期のシンボリックな存在である東京中央郵便局を解体し、あのような変な形にしては、全国の建造物保存に影響が出る」と述べた。(3月13日 YAHOO! ニュース 産経新聞配信)
そうですよね。ほんと「変な形」です。

この東京中央郵便局もそうですが、最近いくつものモダニズム建築が存亡の危機に瀕しています。モダニズム建築の保存を主張している『Casa BRUTUS』の今月号は「日本のモダン建築と7人の巨匠たち。」が特集。日本のモダニズム建築を代表する7人の建築家:吉田五十八、堀口捨己、村野藤吾、前川國男、坂倉準三、吉坂隆正、白井晟一 を取り上げています。吉田、堀口、村野はモダン数寄屋建築を設計、前川、坂倉、吉坂はコルビュジエの薫陶を受けたという切り口で記事が構成されています。また、白井晟一は孤高の建築家として紹介されています(東京・飯倉にあるノアビルが白井の設計)。
7人の建築家が設計した建物の写真をみているだけで、なんか楽しいです。記事の中で面白かったのは藤森照信先生へのインタビュー。
「モダニズム建築の定義とは?」
との質問に、
「『科学技術を根拠にした建築』です。(中略)要するに、鉄やコンクリート、ガラスといった工業製品を使って建築をつくろうと」
との答え。わかりやすい定義です。
残念ながら東京中央郵便局を設計した吉田鉄郎は取り上げられていませんでしたが、なかなか勉強になる今号のCasa BRUTUSです。
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2009/02/27
サントリー「クォータリー」の今
サントリーが発刊している「クォータリー」は質の高いつくりの冊子です。ちょっと前まで、定期購読していたのですが、いつの間にか読まなくなってました。ふと、思い出してバックナンバーから最新号まで買ってみました。一冊500円ですが、それだけの価値はある内容と質感です。紙の質はいいし、表紙は型押しが施されています。
しかし、気づいたことがあります。このクォータリー、いつの間にか年2回の発刊になっています。そもそも、クォータリーですから、季刊誌=年4回発行でなければおかしいです。バックナンバーを調べてみると、2007年までは年3回の発行でした。昨年から年2回になったようです。寂しいなあ、年2回じゃ、買うの忘れますよ。「この前、いつ買ったっけ」以前使っていた定期購読の制度もなくなっているようです。
クォータリーのような媒体は、いわば企業の余裕の産物です。サントリーだからできること、と思っていたクォータリーもかなり厳しい状況ではないかな、と推測しています。今の厳しい不況を乗り越えてくれるといいのですが。
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2009/02/26
エスクァイア日本版が休刊!
昨日の朝日新聞に載っていた「エスクァイア日本版」が休刊のニュース。ちょっとショックです。毎号買っていたわけではないでが、気の利いたミュージアムの特集をやってくれたので、楽しみでした。本屋にいくとエスクァイアとCasa BRUTUSをチェックするのがいつのころか習慣になっていました。このブログでも計6回取り上げてました。
WEBにはこんなお知らせがあります。
読者の皆様へ ライフスタイル・マガジンの先駆けとして1987年に創刊し、以来22年にわたりご愛読いただいてまいりました『エスクァイア日本版』を、2009年5月23日発売号をもちまして、諸般の事情により休刊させていただくこととなりました。 皆様には創刊以来、多大なる御支援を賜りましたことに、この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。 休刊までの3号は、従来にも増して内容に磨きをかけて、永久保存版となるような特大企画を構想中です。変わらずお付き合いいただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
朝日新聞によると「今後の広告不況の一層の深化」と書かれてます。エスクァイアに限らず、広告に依存する雑誌はどこも厳しいのでしょう。これからも、雑誌の休刊が増えることが予想されます。Casa BRUTUSは大丈夫かな。ちょっと心配です。
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2009/02/25
BRIOという雑誌、売れているのか
昨日、朝日新聞を読んでいたら、雑誌「BRIO」の広告がなかなか楽しい。表紙が石田純一と山本モナ(しかし、山本モナって、マスコミに人気ありますね)。記事の内容が興味深いです。ひとつめの特集が「まだ間に合う40代の趣味デビュー」です。その趣味って、サーフィン、カート、料理、速読術、乗馬、ジャイロトニックなどとか。速読術って趣味か?ジャイロトニックって何? そもそも40代で趣味デビューって特集も、大胆といえば大胆。
「小山薫堂氏と本誌編集長がカクテル作りに挑戦」なんて企画もあります。そういえば、40代の頃、カクテル習ったこと思い出しました。カクテル作り、はやっているのかな。
ふたつめの特集は「石田純一 六本木の夜」。いや~、すごいなこの企画。石田純一、六本木でどの辺りうろついているんでしょう。そもそも、この人、いくつになったんでしょうね。
このBRIO、対象は40代を対象としているようですが、売れているでしょうか。どんなひとが読者なのか。私としてはこのBRIOよりゲーテのほうが好感が持てます。
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2009/02/19
EX:JAPONの広がり度
先月、東急沿線限定でリクルートが「プレ創刊」したEX:JAPONなる媒体。タブロイド新聞サイズの無料誌ですが、創刊から1ヶ月たっていますが、こと自由が丘近辺では人気とは思えません。東急線の自由が丘と都立大学駅にあったR25用ラックに置かれているのですが、発行の月曜日から数日たっても残っています。R25は、発行日の木曜の夜には姿がなかったので、ずいぶんとインパクトが違う印象です。
WEBによれば、プレ創刊で、広告の募集などは来週2月23日発行分までの限定となっています。23日以降はどうするのか。とりあえず様子をみているのでしょうか。あらためて内容を見てみると、「沿線とニッポンをつなげる0円経済誌」とあるように、経済関連のコラムと、東急沿線の街情報の2本立て。この組合せ、ちょっと相容れないのでは感じます。街の情報は、HOTPERRERでもいいしな、と思ってしまいます。
今号は自由が丘の特集が組まれていることもあってか、月曜の朝に駅前で人が配布をしていました。すこしは地元民に認知度が上がったかな。さて、今後の展開に注目です。
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2009/02/18
今号のCasa BRUTUS、ミュージアム特集は?
Casa BRUTUSでは定期的ミュージアム特集をやってます。きっと、ある程度の部数実績がある固い企画なんでしょうね。これまでは、美術館の特集が多かったのですが、今号は「大人のための博物館ガイド」が特集テーマです。博物館と大人の関係、どうなんでしょう。確かに日本では、博物館は子どもがいくもの、という固定概念があるかもしれません。
特集の内容ですが、ガイドされているのは、海外の博物館がメインです。「カリフォルニア・アカデミー・オブ・サイエンス」とか「ケ・ブランリー博物館」とか「大英博物館」とか・・・・・・。確かに素敵なミュージアムではありますが、海の向こうではな。大人になったら、ますます行きづらくなってますよ。子ども連れていったらお金がかかるし。
まあ、愚痴はさておき、今号のCasa BRUTUSのミュージアム特集は、展示内容の紹介がわりと親切に書かれています。これまで、この雑誌のミュージアム特集では、建築に焦点があてられていることが多く、展示内容は軽視されがちでした。でも、今回の記事では、展示物がきっちりと紹介され、ガイドとして成り立っています。その意味では実用的特集ですね。
でも、海外のミュージアム、いつになったらいけることやら。寂しい現実ではあります。
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2009/02/11
電子書籍の未来
昨晩は、以前働いていた会社の同期と久し振りに再会、飲んだくれました。その会社、出版社なのですが、話題はいつしか書籍・雑誌の将来についてになりました。
「書籍は残るけど、雑誌はNETには勝てない」
なんて、悲観的な意見も出ました。紙媒体の書籍、雑誌はどこまで残るのでしょうか
昨日の日経新聞夕刊に載っていた「米、電子書籍が成長」なる記事。アメリカのアマゾンが電子書籍の新端末「キンドル2」を発表。2007年に発売した初代電子書籍端末の後継機(これです)。本体に保存できるのは1500冊分。また音声朗読機能も備えています。
記事によればアメリカでの電子書籍端末のビジネスは急成長分野。アマゾンだけでなく、ベンチャー企業も参入を計画。また、現在の配信書籍数は23万冊。大きな市場です。
かたや、わが国はどうなのでしょう。SONYやPANASONICがそれぞれリブリエとワーズギアという読書端末を発売しました。でも、SONYは生産を完了、PANASONICもどうももうやっていないようです。携帯電話での電子書籍配信は広がりつつあるようですが、専用端末は育たないのでしょうか。おそらく、著作権の問題が大きいのでしょう。アメリカのように20万冊もの電子書籍配信が簡単にできるとは思えません。日本での電子書籍、どうなるんでしょう。
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2009/01/08
久しぶりのNAVI
巷のニュースによれば、クルマはどんどん売れなくなっていて、2008年の新車販売は石油ショックの1974年の水準まで落ち込んだとか。今年も回復基調には戻りそうにありません。こんな中、我が家のクルマを買い換えようとする大胆な計画が進んでいます(笑)。だって、うちのクルマ、もう17年目なんですもの。
クルマ買うと言っても、すぐに決められません。クルマの情報の第一線から遠ざかっていたため、いまどんなのがあるのか、ほとんど知りません。では、まず勉強、ということで本屋でNAVIを買ってきました。前は毎月買っていたのですが、久しぶりに手に取ると随分変わっています。
多分ですが、前より薄くなった気がします。紙質も薄くなっているのでは。以前は、本屋で買ってきて、雑誌を開くとインクの匂いがしたのですが、今のはそんなものは全然感じません。
NAVIの今月号(2月号)の特集は「○と×スペシャル」。前からある恒例の企画、と思って読み進めてみると「何かが違う」。新車を○と×で評価するのですが、以前は総合ランキングがありました。これがないんですね。どうやら5年ほど前からやめているようです。つまんないです。このランキングが楽しみだったのに。NAVIはほとんどふつうのクルマ雑誌になっていました。
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2009/01/03
小林信彦:<後期高齢者>の生活と意見
新春、ニュースをみていると明るい話題と、相変わらず不景気を巡る暗い話題が報じられています。昨年末に買った一冊の本は今の世の中の動向をうまく捉えたタイトルです。小林信彦さんの文集文庫の昨年12月の新刊『<後期高齢社者>の生活と意見』。小林信彦さんの新刊は必ずチェックしているのですが、聞き慣れないタイトルの一冊なので、早速本屋へ。文庫の新刊コーナーを探してもない。それではと他の本屋へ。そこにもない。

結局、本屋で買えず、ネットのアマゾンへ。ここでも品切れ。ならば、セブンアンドワイへ。ここは予約もできない。ちょっと驚きです(この事実は年末のことです。今日時点でセブンアンドワイでは注文できます)。失礼なから小林信彦さんの本が、品切れになることなんてあまりないですよ。
やっと年末、品川駅の本屋で買えました。読んでみてわかったのですが、この本2004年にでた『定年なし、打つ手なし』(朝日新聞)に加筆されたもの。オリジナル本は読んでいて、小林さん独特の論旨に説得された(笑)記憶があります。今回の文庫化ではタイトルを変えたわけですが、この「後期高齢者」というキーワードを使ったことが、(おそらく)編集者のセンスですね。品切れになったのはうなずけます。
オリジナル本に加筆された一文「<後期高齢者>の生活と意見」はさすが読みごたえがあります。正論です。間違いなく老人が切り捨てられています。怖いです。
今でも手に入りにくい一冊ですが、ぜひ一読ください。
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2008/12/30
勝間和代の「新・知的生産術」
ふと気がつくと、勝間和代さんの書籍が本屋にいっぱいありました。たくさん本書いてますよね。名前はちょっと前から聞き覚えがあったのですが、どんな方かは存じ上げませんでした。ちょっと前のアエラの表紙になっていたので、この人さすがにちょっと関心を持ちました。肩書きは経済評論家・公認会計士。
まずは一冊著作を読ませていただこうと『効率が10倍アップする 新・知的生産術』を買いました。知的生産術と言えば梅棹忠夫『知的生産の技術』が有名です。それに新を付けたチャレンジングなタイトルです。
この本の副題に「自分をグーグル化する方法」とあるように、本書ではITを最大限に活用しながら、なおかつアナログの良さも生かして知的生産性をあげる方法論が述べられています。賢い人って、自分の考えを理論化、体系化することにたけています。勝間さんの理論も、見事なまでに体系化されていて、ついうなずいてしまったりします。
でも、読み終わったあと、自分の中に残ったことが少なかったのは不思議。たくさんの知的生産の技術が書いてあるのですが、なぜか自分にとってはあまり参考になりませんでした。どうしてだろう。
また、細かいことですが気になったことが。勝間さんは月に50~100冊の本を読むそうです。その本の大半は新品を買うそうです。印税の入らない本は著者に失礼、というのが理由です。それだけ本を買っても、手元に残しておくのは月に5冊くらい。残りは、図書館に寄付したり。ブックオフに売るそうです。
月に50冊以上も読むのもすごいけど、新品をそれだけ買って、ほとんど売ってしまうというのもすごい。こんな本の読み方する人、はじめて知りました。
09年は、ますます勝間和代さん活躍しそうです。
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2008/12/23
隈研吾の新著「自然な建築」
先日、東工大・世界文明センター主催の講演会で建築家・隈研吾さんの話をうかがいました。隈さんの作品のひとつに六本木のサントリー美術館があります。ここの4階から3階の展示室に降りてくる階段の空間は、数あるミュージアムの中でお気に入りのひとつです。
その隈研吾さんの新著『自然な建築』(岩波新書)は、建築をつくっていくために、自然素材にこだわり。その素材をどのように現代の建築に活かしていくための「闘い」が書かれた著作です。石、竹、土、和紙といった現代建築ではなかなか使うことが難しい自然素材を、大胆に使っていく隈建築。その挑戦の過程が細かく描かれています。
隈さんは自然素材は欠陥だらけ、と認めた上でこう書いています。
「大切なのは、欠陥を認め、欠陥に開き直らないことである。まず、欠陥を認めて、最大限の努力をし、あきらめずに研究を続け解決策をさぐることである。その謙虚さがなければ自然素材は消えていくばかりである。(後略)」
自然素材にこだわる挑戦は、見事です。
乱暴な決めつけですが、安藤忠雄のコンクリートを多用した建築とは対極にある隈建築。これからの日本のアーキテクトがめざして欲しい方向だと思います。
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2008/11/25
Casa BRUTUSの10周年記念のおすすめは
気になるアートな特集をやってくれるCasa BRUTUSが創刊10周年で、今月号は「特別保存版」の記念号。その特集は『ベスト・デザイン事典』です。あまりひかれる内容ではなかったのですが、10周年記念なので買ってしまいました。
予感はあたっていて、本誌の内容はあまり面白くありませんでした。この特集を読んでいて、「私はそもそもデザインというものに、あまり興味がない」ということに、いまさらですが気づいた次第です。特集のサブタイトルに「今すぐ欲しい、ベスト100を厳選」とありますが、どれも欲しいと感じません。どうも、海外もののデザインに対して、感性が鈍いようです。

さてこのCasa BRUTUSの内容はさておき、雑誌そのものにお得なものが。MoMA Design Store特製のコースターが2枚、付いています。付録としては、気が利いてます。
また、お得というわけではないんですが、表紙が面白い。ランプシェードをかぶった馬と、Casa BRUTUSのロゴが、ラメがは入っているみたいにきらきら光ります。綺麗です。これ、どうやって印刷しているんだろう。
このCasa BRUTUS、内容はどうあれ、読んでいてちょっと贅沢な気分にさせてくれます。ここが、じっくり読まないくせに、たまにこの雑誌を買ってしまう理由なんです(苦笑)。
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2008/11/17
竹中平蔵さんの勉強本
と大臣で、政治家で、いまは大学の先生をやっている竹中平蔵さんの著した『竹中式 マトリクス勉強法』を読んでみました。いわゆるハウツーものは、あえて読まないのですが、最近勉強がぶったるんでるなと感じる私は、つい竹中平蔵の名前につられて買ってしまいました。
この本のポイントはタイトルになっている「マトリクス勉強法」です。その内容は縦軸に「人生を戦うための武器としての勉強」と「人間力を鍛えるための人と人を結ぶ勉強」を置き、横軸に「天井がある勉強」と「天井がない勉強」を置く、2×2=4のマトリクスが提示されています。これだけです。この座標軸で勉強の目標を立てれば、自分がなにをやればいいのかがわかるとのこと。確かにこれは明確。
でも、このマトリクス式勉強方が書かれているのは、冒頭の10ページほどだけ。残りは竹中さんの体験的勉強法が続きますが、ここはほとんど参考になりませんでした。
竹中さんによれば「勉強したいことが見つかれば、成功したも同然」だそうです。さすが、できる人は違いますね。私なんか、目標立ててもその通りできないのが最大の悩みなんですがねえ。この本によると、竹中さん、中学の3年間で高校3年までの数学、英語を勉強してしまったそうです。「誰よりも早く、一日でも早く始めることが勝負を分ける」だそうです。
竹中式の勉強法は見事です。この人みたいになりたい人にはおすすめ。
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2008/11/11
BRUTUS、これで地方は救えるのか?
東京出身者が地方にいくと、どうしても東京からの視点で、地方の習慣とか風物とかを評価しがちです。私も東京生まれなので、このブログで仙台や東北地方のことを書くとき、かなり東京目線で表現をしているはずです。しかし、東京出身でありながら、この10年間で、2年半ほどしか東京におらず、残りは地方住まいなので、少しだけではありますが、地方の立場でものごとを想像できることができるようになりました。
でも、BRUTUSの最新号(11月15号)の特集「愛する地方都市」を読んでみると、いまだ地方に対するステレオタイプの考えが根強いのだなと、ちょっと驚きます。この特集の冒頭には、クリエイターを出身地へ連れていって、地元の魅力を語らせるという企画があります。奈良美智には弘前、梅佳代には能登、金沢など。こんな企画で、地方の魅力わかるのでしょうかね。はなはだ疑問です。地方を東京からの視線でみているのが感じられて、すこしも興味がわきません。
また、綴じ込み付録形式で「いま、旅したい地方都市21」ってのがあります。これも、なかなかすごい企画です。
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2008/11/08
芸術新潮の手塚治虫特集
今月3日は手塚治虫の誕生日です。生誕80年ということで、芸術新潮の11月号は特集「手塚治虫を知るためのQ&A100」です。この雑誌の特集は、硬軟を交互に組む傾向がありますが、それにしても今月号はかなり柔らかいテーマです。うちの地元の本屋(ブックファースト、青山ブックセンター)では、珍しく平積みされていました。
特集はストレートにQ&A形式で手塚治虫の真実に迫る手法ですが、このQ(質問)がかなり細かい点を網羅して、マニアックな内容です。よく、これだけのQを考えられたなと思いますし、このQを立てるには、かなり手塚治虫についての知識、情報がなければできないでしょう。とてもよく錬られた企画です。手塚治虫の資料としても、一級品でしょう。(Qはこれです)
思い出せば、小学生の頃鉄腕アトムを夢中になって読みました。小学生の頃、どこかの公会堂で開催されたアトムのイベントにいったことを覚えています。そういえば、鉄腕アトムのソノシートを買ってもらったなあ(ソノシートって知ってますか、こんなのです)。
表紙には手塚治虫のキャラクターが大集合です。楽しいです。また綴じ込みで「手塚治虫キャラクター名鑑100選」もあります。1500円ですが、それ以上の価値が感じられる一冊です。
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2008/11/06
いろんなフリーマガジンがあるなあ
地下鉄の駅を通るたび、構内にいくつものフリーマガジンが置かれていて、その数の多さに感心します。フリーマガジン、ついつい持ってきてしまうのですが、このごろ面白いやつを見つけました。自由が丘の青山ブックセンターに置かれていた2つのマガジン。「ONE BRAND」と「LUCHTA」(ルフタ)です。
「ONE BRAND」は犬と愛犬家のためのマガジンといったらいいのでしょうか。なにしろワン(ONE)ですから。犬との共生を目指しているONE BRANDという会社がだしているものです。内容は犬を飼ったことのない私にとっては未知の世界ですが、「愛犬と歩く初冬の武蔵野」や「ドータ・コパのONE風水」(ドクターコパではなく、ドーター・コパです。ドクターだそうです)といった記事があって、なんとも言い難いものがあります。
かたや「LUCHTA」(ルフタ)は、建築系学生のためのフリーペーパーとあります。フリーマガジンとしては、かなりニッチな層をターゲットにしています。日本の建築家は、いま世界的に高い評価を得ていますが、このマガジン、フリーで採算成り立つのでしょうかね。
フリーマガジン、フリーペーパーも多様化してきました。この2つのマガジンのどちらもしっかりしたWEBをもっています。リアルとネットの両面展開で、ビジネスを展開しているということなのでしょうか。もうひとつ、その意図が見えにくい感じです。
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2008/10/28
これってフリーマガジンですか?
昨日、仕事の帰りに久しぶりに都営地下鉄・浅草線にのりました。相変わらず、この路線すいてますね。駅で、面白いものを見かけたので、もらってきました。小冊子で、「中央公論Adagio」とあります。「中央公論?」とちょっと不思議な感じがしましたが、いわゆるフリーマガジンのようです。サブタイルに「上質な休日をエスコートする」とあります。フリーマガジンらしからぬ風情(?)です。
全部で22ページの冊子です。特集は「太宰治と五反田を歩く」太宰のこと、ほとんど知らないのですが、五反田に縁があったのでしょうか。この特集を読んでみると、五反田に住んだのはわずか3ヶ月とのこと。それで、特集組むのも、なかなか大胆ですね。このフリーマガジン、都営地下鉄だけで配布されているものなので、どうしても沿線に関連づける必要があるんですね。きっと。
中央公論Adagioは、立派なWEBもあります。バックナンバーを調べてみると、昨年の4月から発刊されています。気づかなかったなあ。かなり硬派まフリーマガジン、人気のほうはどうなんでしょうね。
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2008/10/25
野茂英雄のすごさ
Numberの最新号は「野茂英雄のすべて」。様々な切り口で、先日メジャーリーグを退いた野茂の実像に迫っています。なかでも4時間に及ぶインタビューを行った記事は面白いです。野茂の生の声をきくことはほとんどなかったので、興味深く読みました。
また『菊とバット』の著者、ロバート・ホワイティングの「硬骨の投手が開いた扉。」も読ませます。冒頭にこう書かれています。
日米野球の歴史は、「野茂以前」と「野茂以後」に大別されると言っていい。この大別には重要な意味がある。若い読者には信じられないかもしれないが、野茂がアメリカに渡るまで、アメリカ人の多くは、日本で野球がおこなわれていることさえ知らなかった
表紙に永久保存版とありますが、それだけの内容をもった充実した一冊です。何年後、何十年後かに日本人とメジャーリーグの関わりを論ずるときに、参考にするべき資料となるでしょう。まだ、全部をよんでいないので、じっくり読ませてもらいます。
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2008/10/13
大きくなっていたHanako
昨日、今日と自由が丘では女神まつりというのをやってます。商店街のイベントですが、いつのころからはじまったのか。結構な人出で、なるべく街に出ないようにしてます。
この時期にあわせて、例年女性誌のHanakoでは自由が丘特集を組みます。商店街との見事なタイアップですね。さすがです。女性誌なのでほとんど買わないのですが、自由が丘にはどんな店があるかな(地元民なのに、知らない)という興味で、手に入れました。
Hanako、いつの間にか大判になっていました。前は、確か週刊誌と同じくらいのサイズだったはずですが、一回り大きくなりました。月刊の女性誌と同じ大きさですかね。それに、いまは隔週刊なんですね。創刊当時は週刊で、木曜日発売でした。「ハナモク」なんて言葉が流行っていた頃でしょうか。Hanakoも時代の流れにのって、変わってきたようです。
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2008/09/27
L25 の人気度
今週の木曜日、夜会社の送別会があったので品川駅のアトレ付近を歩いていたら、L25を配っていました。ホットペッパーはよく配布してますが、L25を配っているを見たのは初めてです。
。
自由が丘の駅ホームにR25とL25両方が置いてあるスタンドがあるのですが、発行日の木曜朝にみてみると、Rはほとんど残っていないのにくらべ、Lは大量に在庫。人気、もうひとつなんですかね。R25は、いまだ手に入れるのが大変なほど人気なのに。広告収入で成り立っているフリーマガジンですから、世の中に出回らないと、ビジネスとしては成立しません。そのためか、街頭での配布作戦にでたのでしょうか。
そもそも、Rと同じ発想でL作ったところに無理があったのでは。男はRの手軽さ、みたいなところを好むのでしょうが、女子にとってはLの安っぽさは魅力を感じないのかもしれません。フリーマガジンも競合が多いです。このジャンルのパイオニアであるリクルートといっても、簡単にはいかないようです
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2008/09/23
磯崎新の「都庁」
ちょっと前に買った本なのですが、ずっと積ん読になっていたのをやっと読み終えた『磯崎新の「都庁ー戦後日本最大のコンペ』。すごく面白い本でした。本文が460ページをこえる大作ながら一気に読ませてくれる内容です。
この本は、新宿にある東京都庁の設計を巡り、コンペに参加した磯崎新の仕事を克明に描いたノンフィクションです。コンペはいまから23年前、1985〜86年に行われ、そこで勝利したのは丹下健三です。磯崎と丹下は東大の丹下研究室で師弟の関係にあり、いわば師弟対決となったコンペです。
筆者の平松剛さんは、大学院で建築構造学を学んだ建築の専門家です。この著作では膨大な資料を基に、コンペの経緯を丹念に描き出していきます。ここではコンペの師弟対決だけではなく、昭和の建築界のひとうつの大きな流れ、東大建築学科の系譜も追っています。すなわち、岸田日出刀(きしだひでと・この人のことをはじめて知りました)、丹下健三、前川國男、磯崎新そして青木淳まで。その与えた影響にも言及しているのがこのノンフィクションの優れている点です。
ちょっと本書からずれますが、私が武蔵美の卒論で取り上げたせんだいメディアテークの設計は伊東豊雄さんでした。設計者を選ぶ設計競技(コンペ)の審査委員長が磯崎新で、メディアテークという言葉と概念を持ちだしたのも磯崎でした。また、磯崎と師弟関係にはありませんが、伊東豊雄さんも東大建築の出身です。
この東大建築の系譜を調べると、まだまだ興味深いことが多く発見できそうです。建築に興味のある方には、ぜひおすすめです。
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2008/09/21
アートバブルとは、を知りたかったのだが
毎月、かなりの新書がでていいます。その中でも、最近はいくつかアート関係の本もコンスタントに新刊として登場していますね。光文社新書の新刊「現代アートバブル」をそのタイトルにひかれて買いました。この本は銀座の吉井画廊の2代目で、現代美術ギャラリーhiromiyoshiiを運営している吉井仁美さんが著者です。
素直な感想から言うと、少し期待はずれでした。本のタイトルは「現代アートバブル いま、何が起きているのか」ですが、そのアートバブルの現状とか起きている理由はほとんど書かれていません。本のタイトルと内容は合っていないわけです。大半は、吉井さんのギャラリーをやってきた経験や、そこから導きだされる意見、主張が書かれています。本の帯にこうあります。「21世紀のコミュニケーションツール 見方、選び方、楽しみ方」。現代アート入門書というところでしょうか。
内容は興味深いことが多く含まれています。ただ、文章表現が平坦で、読んでいて面白い印象を受けなかったのは残念です。この本に限らず、最近の新書には、文章のプロでない人を著者にするせいか、文章として面白くないことは、時としてあります。
ところで、現代アートってほんとにバブルなんでしょうか。そこが知りたいです。
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2008/09/10
スピリッツにいろいろ付いている
コンビニで見かけた「週刊 スピリッツ」、なぜか紐が掛かっています。表紙には新創刊、の文字。どうしたんだろう。ちょっと気になったので、最後の一冊を買ってきました。どうやら、リニューアルらしくて、別冊4冊とDVDまで付いてます。これで300円は安いかも。
DVDにはアイドルの映像(名前をみてもほとんど知らない)と表紙アーカイブが収録されてます。90年代から最近までの表紙があるのですが、オジサンにとって興味深いのは90年代。結構熱心にスピリッツを読んだいた頃です。タレントが表紙ですが、当時のアイドルが懐かしい。宮沢りえ、松たか子、瀬戸朝香、小泉今日子、鶴田真由、菅野美穂、中山美穂……。また、別冊では「今日から読めるスピリッツ入門ガイド」として、連載ものの復習が載ってます。この号から読んでも大丈夫、というわけです。
コミック誌はどれも部数が減っているようですが、このスピリッツも例外ではないのでしょうか。いまごろ新創刊にすることに、どんな意味が込められているのか。ちょっと勘ぐってしまいます。
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2008/09/01
洋雑誌は買えないの?
先月の末だったか、洋書を輸入している日本洋書販売(洋販)が自己破産を申請したというニュースが流れました。洋販の関連会社が、青山ブックセンターを運営していたので、この本屋が大丈夫かと心配しました。幸い青山ブックセンターは無事にやっています。それより、本業のほうがどうもまずいようです。
昨日、スーパーマーケット田園によったとき(ここ高級スーパーなので買う物ないのですが)、洋雑誌が置いてある棚を見てみると、どうやら最新刊がないようです。棚にあるのはちょっと古い号で、すべて半額で販売されていました。おかげで、NATIONAL GEOGRAPHICが500円くらいで買えましたが、最新号は入荷しないのでしょうか。棚のところには、「洋販が自己破産申請のため、入荷のめどが立たない」と張り紙があります。調べてみると、インターネットでの販売も、洋販から仕入れるところは、ダメですね。
洋雑誌、買えないと困る人、多いんじゃないでしょうか。どうしているんだろう。
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2008/08/27
リクルートの50歳から雑誌
先日、50代向けの女性誌HERSのことを書きましたが、どうも50歳以上をターゲットにした雑誌は増えているようです。老舗では「サライ」とかがありますが、最近ではJTBが出している「ノジュール」は「50代からの人生が3倍楽しくなる」なんてキャッチフレーズです。でも、本当に人生が3倍楽しくなったらいいな。一冊、1万円でも買いますよ。
さて、昨日本屋によったらこんな本が平積みに。
「コレカラ」。ずいぶんとシンプル(なにも考えてないような)雑誌名。タイトルの上に「50代からの暮らし応援マガジン」ってあります。どうやら最近創刊されたらしい。またか、って感じなのですが、この雑誌の発行元がリクルート、というのがちょっと興味をひきます。ずっと、若者をターゲットにして雑誌媒体を作ってきた会社ですが、ついに50過ぎのオジサン、オバサンを相手にすることになったようです。
このコレカラ、内容は学んだり、旅したり、お金の話だったり、と50代向けの定番企画を揃えています。また、男性だけでなく、女性も対象で、美容記事もあります。
若い世代は、インターネットで済ませて、雑誌とか買わなくなっているかもしれませんが、50代はそうもいかず、雑誌に親しみがあるのでしょう。雑誌は、まだまだいろいろ出てきそうです。
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2008/08/23
HERSがついに転向
最近は50代に向けた女性誌が増えました。世の中のオジサンには、あまり関係のないことですが、この年代の女性は元気のようです。通勤に使っている大井町線の液晶テレビ広告に流されているためその存在を覚えたHERSという女性誌。半年くらい前に創刊されたと思いますが、そのターゲットは私と同じ世代の女性のようです。今月号の特集は「校風は一生ものです」。なんか、鼻につく嫌な企画だな。WEBにある内容をみると、「小さな同窓会 慶應義塾大学'80年卒」、とかあって同じ年ですよ(しかし、こんな企画やめて欲しい)。
かつてはJJを読んでいた女の子も、今は紛れもないオバサンのはずですが、この雑誌では綺麗なお姉さんって感じに表現されているのは、偽装でしょうか。さて、冗談はさておき、注目されるのは今月号(9月号)の表紙。フルカラーの表紙になっています。当たり前って思わないでくださいね。
先月号まではこうだったのです。モノクロの写真に、タイトルロゴ、見出しだけカラー。
挑戦的なデザインではありますが、なんとも地味。書店で平積みされていると、他の雑誌に見劣りします。やっぱり評判、いまいちだったんだろうな。これじゃ、気持ちの若い50代は、買わないと思います。
ともあれ、この年代に向けた女性誌の競争は、なかなか激しいものがあります。それに比べ、男性誌はちょいワル、くらいだもの。元気がありません。
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2008/07/29
できる人と筋トレ
実は2ヶ月ほど前からスポーツクラブにいっています。その動機は女房に2人で入った方がお得と言われ、余り積極的ではなかったのですが・・・。朝、ジョギングを日課にしていることもあり、わざわざスポーツクラブにいかなくても、とも思っていたのですが、通い始めるとこれが、癖になります。
で、ちょっと前、書評欄で見つけて、買わずにはいられなかった『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』(山本ケイイチ・幻冬舎新書)。筆者はパーソナルフィットネストレーナーとして多くの経営者やエグゼクティブなどを指導してきた人。山本さんによると
ビジネスパーソンがこれからの時代を生き残るのに有益なスキルは「英語」「IT」「金融知識」とよく言われる。私はここに「筋肉」を加えたい。
そうか、と納得しながら「どれも自分は、身についてないなあ」と思いました(苦笑)。
この本は、「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」というより、「仕事ができる人になるためには、筋トレをしなさい」というメッセージです。そのためにはどうすればいいかが具体的に書かれています。平易な文章ながら、メッセージは明確かつ強いもので、とても参考になりました。
この本を読んで、スポーツトレーニングを継続することの意味が少しだけ分かりました。体は鍛えなければいけませんね。スポーツクラブへ通っての効果は、いずれご報告します・・・(?)。
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2008/07/28
フォト・リテラシーとは
デジカメ、カメラ付き携帯電話の普及で、写真が広がっています。これほどまでに、多くの人が写真を撮るという行為をした時代はかつてなかったでしょう。動画というメディアが主役ではあるかもしれませんが、写真はいまだ身近なメディアであり続けています。
『フォト・リテラシー』(今橋映子・中公新書)を読み終えました。とりあえず読み終えたのですが、1回読んだだけでは理解は充分とはいえません。新書ではありながら、その内容は専門書の領域にあり、読みごたえのある一冊です。
「フォト・リテラシー」という言葉は、筆者の造語ではないとのことですが、馴染みがある用語ではありません。リテラシーといえば、メディアリテラシー、情報リテラシーなどがよく使われます。フォト・リテラシーという新たな概念を提示することにより、筆者は写真の読み方を問い直しています。写真の歴史を踏まえて、今の時代に写真を見る側の力を求めているとも言えます。
少々、レベルの高い著作ではありますが、写真を見ることが好きな方にはおすすめの本だと思います。
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2008/07/25
最近の「原色美女図鑑」
昨日も習慣になっている週刊文春(洒落か)を買ってきました。毎週しつこく買い続けているのは、小林信彦さんのエッセイと、書評欄を読むためかもしれません。さて、週刊文春の楽しみのひとつが、巻頭にある「原色美女図鑑」。いわゆる綺麗なおねえさんのグラビアですね(古い表現)。
最近、この美女図鑑に登場する女性、名前知らないことが増えました。もちろん、写真を見てもわかりません。どれも綺麗な子なんですが、知らない。そりゃそうだよな、オジサンが知れない世代が、いまや主流なんですよね。ちょっと前、パソコンのVAIO のCMに森泉が出るって、会社の子にきいたのですが、どんな人か分かりませんでした。森英恵さんの孫なんですね。
ほんと、若い子の名前とか、全然知らない。オジサンにしても遅れすぎでしょうか。
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2008/07/24
博物館好きですか?
「そういえば、博物館にしばらく行ってないなあ・・・」と思いながら、買ってきた最新号のBRUTUS。特集は『博物館 ラブ』。美術館(ART MUSEUM)にはいくけど博物館(MUSEUM)には最近ご無沙汰です。東京国立博物館(東博)は、大学の課題を抱えていたころはよく行きました。学生証をみせれば常設展示は無料だったし。国立科学博物館もメディア論の課題のため、行きました。そもそも、あまり博物館好きではないんですね。特に自然系はほとんど興味がないので、足がむきません。
ともあれ、BRUTUSの特集です。子どもたちが夏休みのこの時期、博物館はうまいテーマです。記事も東京のミュージアムが中心ではありますが、福島県立博物館も取り上げていて、しっかりした編集になっています。考えてみれば、国の文化力量は美術館ではなく、博物館で計られるものではないでしょうか。子どもだけでなく、大人ももっと博物館に足を運んだほうがいい、と思わせてくれたBRUTUSの企画です。
ゆっくり一日かけて東博の常設展示を見てみたいです。そんな余裕がない自分がちょっと悲しい今日この頃です。
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2008/07/05
アサヒカメラの企画
最近、趣味で写真撮ることが広がってきているなと感じます。書店にいくとカメラ関係の雑誌が多い。久しぶりにアサヒカメラを買ってみました。数あるカメラ雑誌の中でも老舗格。今月号はなぜか特別定価で920円もするだけあって、手にとっても重厚感があります。
特集は「Nudeー美への誘い」。あまりみる機会がない芸術的ヌード写真(?)は、なかなか見ごたえがあります。また、企画モノは「デジタル一眼実践的設定術」。タイトルだけみると、通り一遍の企画のようですが、中身は掘り下げられてます。例えば「Adobe RGBでとればOKなのか?」とか「曇天と日陰はなにが違う」とか、私のような初心者とっては、いいところをついていると感じる企画です。
連載モノには「懐かしのぞっこん鉄道」なる企画もあり、鉄ちゃんにも対応しています。
一眼レフユーザーが増え、カメラ雑誌も増える中、アサヒカメラも、読者を獲得するのは簡単ではないと想像します。いわゆるハイアマチュアだけをターゲットにしてはやっていけないし、もっと広い層を取り込もうとしているのではないか、とも思えます。どこの世界も、老舗は大変のようです。
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2008/07/01
欲しい本が見あたらない
最近は忙しいせいか、ゆっくり本屋を散策することも少なくなりました。神田の古本屋なんて、しばらくいってないな。さて、その本屋さんの話題です。この前の日曜、新聞広告(日経新聞)をみていたら新潮社の広告が目にとまりました。曽野綾子さんの新刊です。「二月三十日」
人間は、生きようとする。あり得ない日までを――。著者、今世紀最初の短篇小説集。
これは、早速手に入れねばと、昨日本屋に探しにいきました。品川で3軒みたけどなくて、帰りに自由が丘で2軒。これも空振り。くまざわ書店、あおい書店、青山ブックセンターと大手の書店なのに。確かに曽野綾子さんの本、ファンは多くはないかもしれませんが、ちょっと寂しい。
実は、アマゾンで買おうと思って(アマゾンには在庫があります)カートにいれたんですが、たまにはブックカバーを付けてもらって買いたいな、と思って本屋に行きました。書店にあるのは、ほんとの売れ筋だけなんですね。東京でも、地方と変わらない環境。なんとも出版界の厳しい状況を再認識しました。
残念だけど、曽野さんの本はアマゾンに注文しました。
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2008/06/25
辻井喬と堤清二
武蔵美で博物館学などを教えていただいた先生が、以前セゾン美術館の学芸員をされていました。セゾン美術館といっても、若い方はその存在そのものを知らないかもしれません。池袋の西武百貨店の中にあったミュージアムです。その時代、西武百貨店は文化の面で最先端を走っていました。その中心にいたのが、堤清二です。パルコを作り、無印良品もはじめた堤清二は、辻井喬のペンネームで、詩人であり、作家でもあります。
「ポスト消費社会のゆくえ」(文春新書)は、辻井喬と、社会学者・上野千鶴子の対談で、西武、セゾングループの誕生から解体までを明らかにしようとする労作です。堤清二、すなわち経営者としての評価は、現在のところ芳しくないものかもしれません。しかし、私としては堤清二と辻井喬という、二面性をもつ人間そのものにとても興味があり、またある意味人間の理想な姿とも考えています。その点から、この一冊はとても面白く読めました。
2008年の現在、一流の作家である人物が大企業の経営者を務めることは、ほとんど無理でしょう(そんなことが許されるのは資生堂かベネッセくらいでは)。企業は効率だけを追い求める殺伐とした組織になってしまいました。残念です。
しかし、この辻井喬と上野千鶴子の対談は、単によき時代を振り返るだけでなく、これから企業はどのようにあるべきか、という問いを投げかけていると思います。多くの示唆にとんだ一冊です。
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2008/06/14
小山登美夫さんの仕事
最近は現代アートはちょっとしたブームで、例えばNHKのニュースでも取り上げるほど、このマーケットが注目されています。でも、そのブームは多分に投機的なもので、ほんとの美術愛好家、ファンに支えられているかといえば、疑問があります。
現代アートにずっと関わってきた小山登美夫さんが著した「現代アートビジネス」は、現代アートをビジネス面から論じた興味深い一冊です。この本では、小山さんの大学時代(東京芸大)から、ギャラリーを立ちあげる過程や、村上隆、奈良美智との出会いが描かれています。また。アートを投資と考えている人に向けても、そのノウハウを伝授してくれています。そして、最後の章では、小山さんのアートに対する考え方も「日本をアート大国に」としてしっかりしめされ、充実した内容です。
ただちょっと残念なのは、文章が平板で、せっかくの貴重な情報をさらっと読み飛ばしがちなことです。でも、ギャラリー運営のひとつの理想を作ったといっていい小山さんの著作、アートファンは手にとって欲しい本です。
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2008/06/12
Casa BRUTUSのやりたいこと
Casa BRUTUSを時々買います。テーマがアートの時、手に入れることが多いです。今月号は100号記念・特別保存版と銘打った「日本の美術館・世界の美術館」。国内外のミュージアムベスト100を選んで紹介しています。自由が丘のBOOK FIRSTで買ったのですが、同じ場所にCasa BRUTUSの別冊「ニッポンのモダニズム建築100」も並んで平積みしてあり、衝動買い(苦笑)。
この2冊を読んで気づいたのですが、Casa BRUTUSという雑誌は建築が好きなのですね。「日本の美術館・世界の美術館」でも、特集の目的はあくまでその建物。その中に展示されたり、収納されている美術品には、あまり興味がないようにも見えます。
雑誌のタイトルがCasa=住宅、住居ですから、当然といえば当然。ミュージアムに対する解釈も、人間が時間を過ごす空間、として捉えているのでしょう。この雑誌の姿勢に、いまごろ気づく私もおろかですが、本当のアート好きにはちょっと物足りないアプローチです。
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2008/05/30
表紙までタイアップ
昨日発売の週刊モーニングは、付録付きです。島耕作社長就任記念のオリジナルコースターがついてます。長寿連載の島耕作シリーズ、いよいよ社長就任で、今号から「社長 島耕作」です。課長からスタート、部長、取締役、常務、専務ときて社長、順調な出世です。
さて、週刊誌の付録も珍しいですが、表紙もよくみるとちょっと変。
島耕作がビアグラスを持っている構図ですが、ビアグラス、そして描き込まれている瓶ビールに「SUNTORY PREMIUM MALTS」のロゴが。サントリープレミアムモルツのタイアップです。しかし、雑誌の顔ともいうべき表紙に広告をいれるとは、かなり大胆な試みです。最後の聖域を売り渡した感があります。
さて、こんどはどんな広告をやってくれるのでしょう。
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2008/05/25
世界一の映画館と日本一のフランス料理店
仙台にいたときアマゾンなどで買い込んでいながら、積ん読になっていた本を少しずつ読み始めています。昨日読み終えたのは、その内容のもつ迫力に圧倒された一冊です。「世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたか」と長いタイトルが、まず印象的。
山形県酒田市。人口わずか10万人ほどの町に(平成の大合併で現在は約11万人)、当時世界一と賞賛された映画館、そして日本のトップレベルに達していたとされたフランス料理店がありました。この2つをつくった佐藤久一という人物を描いたノンフィクションが本書です。
映画館「グリーンハウス」は、洋画の専門館。映画評論家として高名な荻昌弘、淀川長治が足繁くかよいました。フランス料理店「ル・ポットフー」には多くの有名人が訪れました。食通でしられる作家の開高健はここの料理を食べた後「今日は生まれて初めての体験をしました」と語り、やはり作家の山口瞳は4日間、店にかよいつめました。当時、飛行機はなく、東京から酒田までは7時間半かかった時代です。
落語家古今亭志ん朝は興行のため酒田を訪れました。志ん朝はフランス料理通で、ル・ポットフーの前評判を聞いてたためわざわざ足を運び、料理にレベルの高さに「日本で初めてすごいフランス料理にぶつかった」と賞賛。そして勘定のとき、その安さに再度仰天したといいます。
佐藤久一という人物。67歳でこの世を去りました。生きていればまだ78歳。タイトルにあるように、その存在はほとんど知られていなかった人のようです。綿密な取材によって集めた資料を、情緒豊かに、かつ的確な表現で書かれた文章は、一気に読ませてくれる魅力があります。
ひさびさに面白い本を読みました。おすすめです。
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2008/05/08
向田邦子、東京、そして昭和
この頃、昭和を懐かしみ、「いい時代だった」とする世相が見受けられます。典型的な例は映画『三丁目の夕日』のヒットでしょう。
新潮新書の新刊「向田邦子と昭和の東京」を読み終えました。評論家・川本三郎さんの著作です。脚本家、作家として活躍し、直木賞も受賞した向田邦子の作品を読み解き、昭和という時代を明確にしていこうとする評論です。
川本さんは、向田作品を丹念に読み込み、作品に描かれた女性像と、向田の実像を行き来しながら、昭和という良き時代をあぶり出しています。本書の帯にこうあります。
「現代は何を失ったのか。言葉、家族、街並み……新たな視点で読み直す」
昭和を生きた私ですが、(あまのじゃくのせいか)「ほんとに昭和のほうが今の時代より、良かったかな」と思ったりもします。確かに、いまほど、ぎすぎすした時代ではありませんでした。でも、現代ほど便利ではなかったですよ。向田邦子は昭和4年生まれです。生きていれば、来年80歳。昭和そのものの人といっていいかもしれません。川本さんは昭和19年生まれ。団塊の世代よりちょっと前の、昭和の人です。
この著作を読んでいて、ちょっと物足りなく感じたのですが、それは昭和の人(川本さん)が、昭和の先輩(向田邦子)を、昭和の視点で評論しているせいではないでしょうか。平成20年、現在での視点での向田邦子論に踏み込んで欲しかったところです。
でも、久し振りに向田邦子の作品を読みたくなりました。本箱から探し出してこないといけません。
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2008/04/29
銀座・旭屋書店の閉店
本好きなら何軒かはお気に入りの本屋さんがありますよね。私は、銀座数寄屋橋にある旭屋書店が好きな書店でした。「でした」と書いたのは、この旭屋書店の銀座店がさる25日に閉店したからです。閉店のニューズを知ったのが、26日で店を閉じたあとでした。確か3月にいったのが最後になりました。昨晩、銀座にいったので、のぞいてみたら店内の本はすっかり片付けられていました。
この書店の場所柄立ち寄りやすいところにあり、銀座に出たときはよくいきました。単行本の企画陳列コーナーが、独自の視点で並べられて、ここをみるのがいつも楽しみでした。
WEBでの記事によると、閉店の理由は入居する東芝ビルが昨年10月に東急不動産に売却され、2009年12月に全面取り壊しされることに原因があるようです。
銀座であと頼れる書店(?)は教文館書店です。なんとも残念な出来事です。
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2008/04/10
エクスクァイアのアート特集で思うこと
雑誌でのアートをテーマとして扱うことの難しさを感じます。Esqire(エスクァイア)の今月号は『アートの聖地巡礼』が、その特集。昨日、買ってきてパラパラとめくってみました。内容を簡単にまとめると、国内外の注目される美術館もしくはアートスペースを、ローカルあるいは海外というキーワードでくくって紹介したガイド記事です。
アートを雑誌で見ても、そこには現実の作品に触れた感動はなく、単なる情報でしかありません。やはり、美術館なりに足を運ばねば、臨場感は味わえません。Esqireの記事は、イントロダクションとして読むのが、いいのではないのでしょうか。
特集の中でもメインな記事は、直島のアート。美術に関わる人にとっては、有名なスペースです。私はここへ行ったことはないのですが、記事を読んでいてなぜか行ってみようという気持ちになりませんでした。
また、雑誌的だなと感じる企画もあります。国内のコミッションワーク(設置場所を特定して作家に制作を依頼すること)を取り上げた記事がそれ。これは(おそらく)有名アーティストに絞り記事を構成しているため、たとえばパブリックアートの先駆けとして「仙台方式」と呼ばれ、評価されている仙台市の街中に置かれている彫刻などは、取り上げられていません。
アートを雑誌という紙媒体で表現する難しさを感じます。
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2008/04/01
2008/01/12
草思社の破綻
昨日の日経新聞、文化欄で知ったのですが出版社の草思社が民事再生法を申請。実質上の経営破綻です。この出版社の名前は知らないかもしれませんが、「間違いだらけのクルマ選び」を出していたところです。徳大寺有恒さんのロングセラーですね。確か年に2回でていたと思いますが、一時は熱心に買っていたのですが、そのうち買わなくなり、この本も何年か前に出なくなりました。
草思社といえば、「声に出して読みたい日本語」も出していて、堅実にやっているというイメージだったのですが、それでもやっていけなくなってしまうのですね。出版界は厳しいと、もう何年も前から言われていますが、いまさらながら、現実を実感します。
日経新聞によれば、宣伝力、販売力に乏しい草思社はヒット作に恵まれず、刊行数だけが増えて、経緯を圧迫したとか。折しも、今朝の朝日新聞には双葉社の全面広告が掲載されていました。いまや、出版も宣伝で売る時代なのか、とも感じます。単に活字離れだけでは、説明できない厳しい環境に置かれているようです。
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2008/01/03
笑点の本
年末に買い込んで、そのままになっていた本を今ごろ読んでます。その一冊が、『笑点』。あの日曜夕方のテレビ番組「笑点」のオフィシャルブック(?)だとか。番組の笑点は、家のいるときはまず見てるファンではありますが、これを本にしてどこがおもしろいかと思いつつ、表紙の楽しさに、つい買ってしまいました。
読んでみると、意外と楽しめます。笑点といえば大喜利。歌丸師匠を筆頭に、メンバーのことが紹介されてます。(私は小遊三師匠が贔屓です)これがそれぞれの切り口で楽しめます。それと興味深いのが、笑点の歴史を紹介したページ。大喜利の司会、昔は立川談志さんがつとめていたあります。そういえば、談志師匠の司会、おぼろげに記憶があります。
今年も元旦には「大笑点」やってましたね。人気あるんですね。
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2007/12/23
50代向けクロワッサン
東京の駅貼り広告で見かけた「クロワッサン Premium」。この雑誌、先日でた50代の女性をターゲットにしたもので、いま創刊3号目。最近、50代向けの雑誌の創刊が目立ちますね。特に女性誌に多い。
初めて買ってみました。今号の表紙は、壇ふみさんと阿川佐和子さんのおなじみコンビ。当然お二人とも50代。壇ふみさんは、同じ年に大学をでた同級生です。
これまでの(ふつうの)クロワッサンといえば、対象読者は女性でしょうが、こだわりの品などの紹介記事は、男でも十分楽しめます。しかし、このPremiumは、純粋におとなの女性対象という記事が多い気がしました。
表紙には「50代を『上品元気』にする新雑誌」とあります。「上品元気」ってどんなのかな。
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2007/12/08
村上春樹の奇譚集
単行本が出たときに、買いそびれてた村上春樹の『東京奇譚集』が、新潮文庫ででたので、手に入れました。奇譚、という言葉からは永井荷風が、確か『墨東奇譚』を書いていたな、とか、『奇譚クラブ』なんかもあったな、とイメージします。
都会の片隅でおきた不思議な出来事を描いた5つの短編。熱心な村上の読者ではないので、いいかげんな感想ですが、とても読みやすい小説集ですね。まあ、もっと深い意味を読み込まなくてはいけないのかもしれませんが。読んでいて印象に残ったのは、村上の描く人物像って、ちょっと紋切り型にはまり込んでいるのでは、と感じたのですが、どうでしょう。
この本読んだら、阿刀田高の作品を読み直したくなりました。何故だろう。
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2007/11/24
「東京人」という雑誌
東京エリアに特化した雑誌は、いくつもあります。女性誌の「Hanako」も、多くは東京の街をテーマにしています。また「散歩の達人」なる雑誌もほとんどが、東京の街がテーマ。そして、「東京人」はずばりそのもの、東京をテーマにした月刊誌です。
この雑誌、本屋で見かけるたびに、「毎号、よく企画されているなあ」と感心します。ちなみに最近のバックナンバーの特集を調べてみると、『東京は坂の町』『昭 保存版和30年代、都電のゆく町 』『三遊亭圓朝』 『後藤新平 東京をデザインした男 』。そして今月号は『昭和30年代 テレビCMが見せた夢』。団塊の世代あたりがターゲットでしょうか。
この「東京人」の増刊号『目黒区を楽しむ本』を本屋で見つけ、買ってきました。目黒区生まれとしては、読まないわけにはいきません。目黒区って、面積も広くないし、よく一冊もの本ができるだけのネタがあったなと思ったのですが、企画は十分練られていて、読み応えもあります。
しかし、こんなテーマで売れるのか、ちょっと心配です。
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2007/11/13
2007/10/08
2007/09/27
2007/09/12
展示デザインという仕事
確か、この前の日曜の朝日新聞書評欄にあった本『博物館へ行こう』(岩波ジュニア新書)は、新しい発見がある一冊です。この本の著者・木下史青さんは東京国立博物館のデザイン室長をされている方です。博物館といえば、現在美大で勉強中の身としては、学芸員の仕事が思い浮かびます。しかし、木下さんはこの博物館の展示デザインの仕事をされている。
博物館に展示デザインを専門にしている方がいることは知らなかった。確かに、東京国立博物館の展示は、光をうまく使い、魅力ある展示がされていますね。昨年行われた「若冲と江戸絵画展」の展示も担当されたそうです。この展覧会は、特に光の効果が考えられて展示がされてました。
博物館展示の違った見方を知ることができる著作です。ちょっと文章が平板ではありますが、内容は充実してます。美術ファンにはおすすめします。
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2007/09/09
「エクラ」という雑誌
確か先週の新聞で見かけた広告です。「エクラ」という新雑誌。集英社から創刊された女性誌ですが、ターゲットが50代のようです。オジサンとしては女性誌を買うつもりはなかったのですが、付録が魅力的なので買ってしまいました。特別付録『木村伊兵衛のパリ』ポストカードが5枚付いています。
木村にしては比較的珍しいカラー写真です。しかし、女性誌を木村伊兵衛の組み合わせは、なんか不釣り合いな気もしますが。このエクラの特集がパリなので、木村を持ち出したのか、ちょっと疑問ですね。
ぱらぱらとめくってみると、これは雑誌『和楽』に対抗しているのではと思いました。和楽も50代女性を対象としていますが、その誌面は徹底して和の世界です。これに対してエクラは洋。さて、奥様方はどちらがお好みでしょうか。
ちなみにオトコどもにはこんな雑誌があります。50代からの人生エンジョイ雑誌「ノジュール」というのがそれ。記事の内容をみているとオシャレとかアートとか無縁の世界が広がっています。50代の男性は大変なんですね。(他人事ではありませんが)
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2007/08/23
盛岡のタウン誌「街 もりおか」
きのう、仕事で盛岡へ。ちょっと時間が空いたので、盛岡駅西口の県立図書館へ。昨年新築されたこの図書館に入るのははじめてです。駅前とはいいロケーションですね。(宮城県とは大違い)さて、館内の展示コーナーに気になる冊子が。「街 もりおか」という横長の小さな本です。
これ、岩手県内のタウン誌です。体裁はちょうど「銀座百店」と同じです。館内にあるチラシによると、今年創刊40周年を迎えたとのこと。こんな古風な冊子が、岩手にあったなんて知りませんでした。誌面には、いろんな方のエッセイがいっぱい載せられています。また、イラストはなんともいえない懐かしさを感じさせてくれるのものです。
9月1日から「いわてのタウン誌」と題された企画展示がはじまるためか、本来は有料の本なのでしょうが、一年分が置かれ「ご自由にお持ちください」と置かれていました。全部欲しかったのですが、とりあず3冊だけいただいてきました。ちょっと幸せな気分です。
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2007/07/17
2007/06/12
「日本の仏像」と「仏教新発見」
ちょっと前に書いたのですが、同じ仏教をテーマにした二つの週刊本を、創刊号だけ(安かったので)買ってきました。比べてみると・・・。
表紙はどちらも仏像、タイトル文字は赤と、受ける印象は同じようなものです。
「日本の仏像」(講談社)は、原寸大が売り。創刊号では、興福寺の阿修羅像を7ページにわたり原寸大の写真でみせてくれます。当たり前ですが。テーマが仏像なので、仏像をみせるページが多い。仏像に詳しくない私でも、楽しめる構成になってます。
かたや「仏教新発見」は読ませる記事が多い。特に、著名な書き手を起用して、きっちり仏教を理解させようとしています。創刊号には瀬戸内寂聴さん、五木寛之さんの文章が掲載されています。この号は法隆寺の特集ですが、この寺について細かい記述がされています。資料性は高そうです。
さて、どちらも定期購読したくなりますが、置くスペースを考える躊躇してしまいます。
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2007/05/26
書店は相変わらず減っているが
昨日の日経新聞夕刊一面に載った『書店減少 進む大型化』の記事。記事によると、「書店の減少が再び加速している」といいます。書店数は5月1日時点で17,098店で、前年より484店の減少で、純減数は3年ぶりに拡大。1万7千店以上あるとは、予想外に多いなと感じ。ただ、閉店は中小の書店が大半で、大型店の新規出店は増えています。
書店数が減っていることは、認識していました。しかし記事に興味深いデータがあります。すべての書店の売り場の面積を合計した総売り場面積は、過去最高を記録。これは、意外。ここ5年くらいの単位でみれば、書店で書籍、雑誌を購読する人は減っているでしょう。アマゾンなどネット通販や、書店に含まれないコンビニでの販売も増えています。そんなに売り場面積を増やして、どうするのかと思います。
仙台に住みだしてから、書店で本を買う機会が減り、アマゾンやセブンアンドワイの使用頻度が高まっています。その原因のひとつに、仙台に中心部に大きな書店が少ないことがあります。大きな本屋といえば、仙台駅前の丸善、ジュンク堂くらい。一番町付近は本屋がほとんどありません。大型書店の出店ブームは、東名阪くらいの現象ではないでしょうか。
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2007/05/25
企画の主旨は、同じですね
昨日、朝日新聞を眺めていたら全面のカラー広告の記事が目をひきました。『日本の仏像』という(いわゆる)週刊百科が、「本日創刊!」ってあります。「そうか、今日出たのか。やっぱり買ってみようかな」って悩みつつ新聞をめくっていくと「『週刊仏教新発見』まであと7日。」という大きくない広告が。・・・?
少々ややこしいですが、私が以前からマークしていたのは、「あと7日」のほうの「『週刊仏教新発見』(朝日新聞社)。昨日出たのは、それとは違う『日本の仏像』(講談社)。文章ではわかりにくいので、それぞれのWEBをみてください。
『日本の仏像』WEB
『週刊仏教新発見』WEB
仏像と仏教、とテーマはもちろん違います。でも、「仏教」「仏像」「古寺」という基本要素は、どちらにも含まれます。ほとんど同じ時期に2種類の週刊本がでるのはちょと不思議。仏像、仏教に興味がある人は、どちらを買うのでしょうね。また、今年の初めからすでに『古寺を巡る』(小学館)なる週刊本も刊行されてます。仏教がちょっとブーム、というのはわかりますが、これだけ同じ企画本がだぶるとは、ちょっと驚き。
でも、朝日新聞も鷹揚な姿勢ですね。ライバル誌の全面広告を許すんですから。さて、創刊号は290円なので、買ってみようと思います。
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2007/04/26
本屋のブックカバー
出張先で時間があると、本屋によく立ち寄ります。昨日から、青森にきているのですが、夕方新町商店街の成田本店に。ここ、すっかりリニューアルして、きれいな店内になっていました。帰りに車内で読もうと、一冊の本を購入。
ここのブックカバー、オリジナルです。デザインはリンゴの樹をイメージしたものらしい。WEBにこんな説明がありました。
書店のオリジナルのブックカバーは、本を買う密かな(?)楽しみ。ちなみに、私のお気に入りは、東京・銀座の教文館のものです。
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2007/04/19
東京をテーマにした2つの雑誌
4月、東京に新たに住み始める人も多いのでしょう。東京の旬な情報をテーマにした雑誌が、いくつもでています。その一つ、PEN。中吊り広告で見かけ、迷ったのですが、つい買ってしまいました。特集は『街の案内人と歩く、東京マップ2007』です。なんとも、直球すぎる特集です。リードにこうあります。「街を知りつくした案内人と、「いま」の東京を歩こう」とか。街を知りつくした、とはすごい。
で、その街ですが、六本木、下北沢、丸の内、人形町、銀座、学芸大学、新宿三丁目、二子玉川。なんか座りが悪いセレクション。特に学芸大学。いま、学芸大学って注目されているんですか?この街、実家の隣駅なんですが、そんなブームとは知りませんでした。特集の中身はほとんどが店情報です。
一方、CASA BRUTUSの今月号は『最新東京100』です。「安藤忠雄21_21DESIGN SIGHTから東京カレーラボ、ヨガ進化形!?まで、知っておきたいキーワードはこれ!」とあり、中身は情報満載で、(まだちょっとしか読んでいないのですが)面白そう。
ちなみに、2つの雑誌の表紙を並べてみると・・・。PENの表紙、このデザイン単純すぎ。これなら私にもできます。デザイナー、仕事しているのか、と言いたくなります。あいかわらず、ゆるいつくりのPENです。
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2007/04/09
BRUTUSで、西洋美術を楽しむ
最新号のBRUTUS(4月15日号)をみると、プロの仕事だなと感心させられます。アートファンはすでに買われたかもしれませんが、特集は『西洋美術を100%楽しむ方法。』なんとも、大きなテーマです。内容はというと、今上野の森で公開中、話題のレオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」を軸に、西洋美術の見方をわかりやすく展開したものです。
西洋美術といってもその内容は膨大。歴史をたどれば、アルタミラの壁画あたりが、その起源なのでしょうか。そこからだと、現在までは一万年以上もの歳月がたっています。BRUTUSでは、キリストの生涯をキーワードにして、そこから西洋美術を楽しむ方法を伝授しています。西洋美術史が専門ではないので間違っているかもしれませんが、おおざっぱにみれば、西洋美術はキリストをテーマにした作品が中心ではあるでしょう。でも、それだけではないです。そこに『西洋美術を100%楽しむ方法。』とやってしまうところが、大胆ながら、うまいなと感じますね。
もちろん、内容はとてもよく練られていて、読み応えがあります。でも、決して専門的にはならず、アートの門外漢でもよくわかるように書かれています。さすが、雑誌作りがうまいマガジンハウスです。某P誌が、生煮えのアート記事を展開するのとは大違い。
大学の課題ではすでに西洋美術史は単位取得済みですが、この特集を読んでいたら、もっと西洋美術史をもっと勉強したくなってきました。時間がないので、当分できそうにはないのですが(笑)。
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2007/03/16
世界が尊敬する日本の建築家
いつの間にか、日本最大の輸出品になっているらしいです。今月号のCASA BRUTUSは「世界が尊敬する日本の建築家大特集」です。サブタイトルの「建築家は日本最大の輸出品です」とあります。ルーヴル美術館のランス別館は日本人ユニットのSANNAの設計だし、ポンピドーセンターの分館は坂茂さんが設計した建物が着工。また、安藤忠雄さん海外で設計の仕事をしています。
また、建築に詳しくない私には、馴染みがない建築家が紹介されていたり、「これから世界に売り出したしたい建築家BEST11」という記事もあり、とても興味深く読みました。
ちょっと忘れ去られていたかもしれませんが、レベルの高い日本人の感性と美意識は、建築というフィールドで、もっとも生かせるのかもしれません。
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2007/03/12
和楽の特集は「日本の美術館はどこへ行く?」
今月号の和楽は、特に表紙が艶やかです。江戸時代の「源氏物語図屏風」(花宴)の部分ですが、桜の花の下での朧月夜と光源氏の出会いのシーンを絵描いた美しい絵です。表紙には桜の花の型押しがされていて、コストがかかっている感じです。
特集は「21世紀、日本の美術館はどこへ行く?」で。美術専門誌や、ブルータス、エスクァイアあたりがやりそうな固いタイトルの特集で、女性誌の和楽が組む特集としては意外な感があります。この春、東京・六本木のミッドタウンにサントリー美術館と21_21DESIGN SIGHT、2つのミュージアムができ、森美術館、そして先日オープンした国立新美術館と、「美術館トライアングル」が出現します。そんな中、美術館とは何か、特に大型ミュージアムの動向は注目されています。
こ和楽という雑誌は、定期購読のみで読めるもので、一部の書店を除いては店頭で買えません。先日、女性誌創刊ラッシュのことに触れましたが、この和楽も35歳から45歳をターゲットにしているようです。年齢としては創刊された marisolと同じような層を狙っていますが、そのつくりはまったく違います。和楽では、美術関連の記事が多い。そしてどれもオジサン美術ファン(私のこと)でも楽しめます。 marisolでは美術の記事がわずか1ページなのと対照的です。
特集「21世紀、日本の美術館はどこへ行く?」では建築家・安藤忠雄と三宅一生との対談など充実しています。また折り込み付録として、『「知的日本美術鑑賞53のキーワード』がついてます。表紙になっている「源氏物語図屏風」は六曲一双の屏風ですが、これがどういう意味なのが、この付録をみればわかります。
ともかく、東京周辺のアートファンには楽しみな春ですね。
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2007/03/11
「ちくま」の表紙は奈良美智
先日、東京・銀座の教文館書店でみつけた「ちくま」。これは、筑摩書房のPR誌です。岩波書店からも「図書」、小学館からは「本の窓」というのが出ていますが、この「ちくま」は表紙が奈良美智で、親しみやすい一冊。
この雑誌、本文は80ページほどで100円。エッセイあり、小説あり、どれも数ページで構成されていて、気軽に読めるところがいいです。全部読んでいないのですが、なだいなださんの巻頭随筆「人間、とりあえず主義」が楽しい文章で、楽しめました。ちなみに今月号(3月号)の内容は、ここを。
この「ちくま」、定期購読すると一年分1000円、5年分だと3500円と安い。当然送料込みでしょうから、5年分申し込んでもいいかなと思い、申し込み方法を調べてみると、電話かファックスのみ。岩波の「図書」でさえ、WEBで申しこめるのに、ちょっとびっくりです。でも、なんか古い出版社らしいな、変な納得をしました。
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2007/03/08
雑誌離れと、女性誌の創刊ラッシュ
昨日の朝、「ズームイン!!SUPER」を見ていたら、この日創刊された3誌の女性誌が紹介されていました。「AneCan」「marisol」「GRACE」の3誌。AneCanは、CanCamの上の層、20代後半を狙っているらしい。また、 marisol、GRACEとも40代をターゲットとしている雑誌。女性誌は、かなり元気のようです。
しかし、先週の日経新聞の文化欄に「止まらぬ雑誌離れ」と題された記事がありました。それによると、2006年の雑誌販売は9年連続で前年割れで、マイナス幅は過去最高を記録したとのこと。こんな状況で、新たな女性誌の創刊ラッシュとは、どういうことなんでしょう。

marisolをみてみましたが、この雑誌はファッション誌なんですね。表紙に「ワーキングビューティーのための新ファッション誌」とあります。モデルであり女優でもある川原亜矢子をメインキャラクターにして、美しい40代を目指すといったところでしょうか。(ちなみに川原亜矢子さん、この雑誌でかなりのページに登場していますが、モデルではホント綺麗です。映画や、テレビのちょっとひょうきんなイメージとはずいぶん違います。)雑誌の成功のために欠かせな上質な広告をいれるためには、ファッションに特化するのがいちばん効率のいいやり方なんでしょう。
一方、男性誌は寂しい限りです。チョイワルオヤジでもないしね。趣味の雑誌を除くと、ほんとサライくらしか読むものがありません。雑誌離れも仕方がないかもしれません。
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2007/03/07
都知事選と、「都心に住む」ということ
今月号のエスクァイアの特集は「都心に住もう。」で、思わず買ってしまいました。特集の巻頭では、いま話題の石原東京都知事のインタビューがあります。私は東京に生まれて、都会好きな人間なので、このような特集には反応してしまうのです。(仙台の方しかわからないと思うのですが)いまは仙台で141から徒歩3,4分のところに住んでいますし、また老後は銀座に住む、という妄想を抱いていて、女房からあきれられています。
このエスクァイアの特集でいう都会とは、東京の中心部に住むということらしいです。巷では東京回帰が伝えられ、東京の人口も、中央区などは増えているようです。そもそも、都会に住むとは、どんなことなのでしょうか。嗜好品や趣味のものなどのショッピングに便利だったり、映画、演劇、アートなどが身近で楽しめる。美味しいレストランにすぐ行ける。そうなんですね、究極の快楽を享受できるわけです。
生活の基本を仙台に移して3年。感じるのは、東京ってほんと、特殊な街なんだな、ということ。例えば仙台から週末、東京に帰って夕刊を広げると、その情報量の多さに圧倒されます。例えば映画の広告がいっぱい載っています。また、アートの情報も充実。また、土曜日の朝刊を広げると、膨大な折り込み広告。ものすごい情報量です。
買っていながら何ですが、このエスクァイアなど大部数を発行している雑誌は、あくまで東京視線で作られているんですね。「都会に住もう。」なんて言われても、地方の人は全然ピンとこないはず。そんなことにお構いなしでつくられているメディアも、どうかとは感じます。でも、浅野史郎さんも、結局宮城から脱出して東京にいってしまい、その知事になりたいようです。東京っていう街はそれだけ魅力的で、代え難い存在なんでしょうね。
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2007/03/03
世界に誇れる日本の芸術家
ちょっと考えると大胆なタイトルの本です。PHP新書の新刊「世界に誇れる日本の芸術家555」は、タイトルのとおり555人の芸術家を紹介した名鑑です。芸術家、といってもその範囲は広く、まともに扱うと新書一冊に収まりません。
この本では、ある基準で芸術家を選び、555人に絞って、それぞれを二分の一ページで簡潔に紹介するスタイルで統一されています。とりあげた芸術カテゴリーは、視覚芸術に限られます。絵画、版画、挿画、マンガ、アニメ、映画、グラフィックデザイン、テレビCMなどです。その基準は独断ともとられかねないもの。例えば、工芸、彫刻、インダストリアル・デザインなどは対象から外されています。また年代は1930~80年に設定されています。
本の冒頭にある「本の特色」によると、
専門家だけでなく一般の人の人々に知っておいていただきたい、「日本の芸術家群像」なのである。ジャンルは、紙媒体であれビデオであれテレビであれ、なんらかの平面的なメディアを通してその姿を追跡できる。
ということ。まあ、決めつけの基準ですが、これもひとつの主張ですから、これはこれでいいかもしれません。

選出基準はともかく、それぞれの芸術家の解説は、短いながら簡明で充分な文章表現です。例えば映画監督で森谷司郎という人がいます。(ちなみにWikipediaには項目がない人です)「日本沈没」(最初のもの)や「八甲田山」などの大作で有名な東宝映画の監督。すでに亡くなっていますが、山田洋次さんと同じ年の生まれの人です。この森谷司郎の解説では「しかし生来の森田の力量が発揮されたのは青春映画のジャンルであった」と、的確な解説がされています。映画監督・森谷司郎に対するこのような評価はなかなか見つけることが難しい中で、しっかりした視点がある文章です。
興味がある絵画分野では、読んでいてとても勉強になりました。割り切って資料的に使うのは、有益な一冊だと思います。
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2007/02/16
Amazonのポイント
仙台に住むようになって、Amazonの使用頻度が多くなりました。そのいちばんの理由は、仙台には、大きな本屋が少ないことと、本屋へいく時間がないことのよう。そのAmazonで、ポイント制度がはじまりましたね。
Amazonポイントは、買い上げ商品に応じてAmazonポイン トが貯まり、貯まったポイントはAmazon.co.jp でのお買い物に1ポイント=1円で使うことができるものです。いまのところ、本や雑誌が対象で、定価の1パーセントがポイント換算されているようです。
以前、書店のポイントカードを紹介しましたが、いよいよAmazonにもポイントが導入されました。ポイント制度は、実質の値引きですが、Amazonでは当然ポイントカードを持ち歩く必要もなく、本を購入するだけで、ポイントが加算されます。便利ですが、本屋に足が向かなくなりそうで、ちょっと恐いです。
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2007/02/09
海洋堂マニアックス Amazon.co.jp限定版とは
先週末、たまたまAmazonでみつけ、興味をひかれたものを注文。「海洋堂マニアックス Amazon.co.jp限定フィギュア付特装版」なる本です。Amazonでの3000セット限定のもの。一般に販売されている「海洋堂マニアックス」(竹書房・2940円)に、フィギュアがついたもの。すでに完売したようでしたが、キャンセル分なのか、その時点では買えました。
海洋堂といえば、食玩の立役者です。この本は、
社会現象にまでなった海洋堂製フィギュアのメガヒットの秘密をゼロから解き明かし、同時に、かの一大ブームがなぜ終焉を迎えたのかを鋭く検証。(海洋堂WEBより引用)
と、海洋堂の秘密が解き明かされる一冊のようです。
また海洋堂といえば、アーティストの村上隆とのコラボレーションも有名。一昨年「グローバルメディア2005/おたく:人格=空間=都市」展でみた村上のフィギュァ「新横浜ありな」ちゃんが印象的でした。
この限定版に付いているフィギュァは『大嶋優木最新作「ヴィネットちゃん」のシークレットアイテム ”05ひこうき、 ドキドキ!”』とか。これが、何なのか、どれくらい価値があるのか、全くわかりません。でも、ヤフオクでは定価より高く取引されているようなので、価値ありでしょうか? とりあえず、まだ恐くて(?)開封していません。
おたく文化、奥が深いです。
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2007/02/07
2007/01/25
エスクァイアのミュージアム特集
今月号(3月号)のエスクァイアの特集は「成田発、知られざる エリートミュージアムへ。」。先月のCASA BRUTUSの1月号に引き続き、ミュージアムを取り上げています。ちょっと長いですが、リード文を引用してみます。
いま、世界でミュージアム旋風が吹き荒れている。2007年にはNY『ニューミュージアム』開館。'08年にロンドン『テート・モダン』の増築、その後もフランスの『ルーブル美術館分館』と続く。この空前の美術館ブームに、各美術館には建築、展示、サービスにわたる高いクオリティが求められ、観客にはそれを見抜く目が必要となる。オープンラッシュ前夜の今こそ際立つ個性を持った“エリートミュージアム”に出会う旅が、いよいよ始まる。
どの記事も充実しています。特に「モダンデザイン100年のアーカイブ。知られざるコレクション大国ドイツへ。」は興味深いです。博物館(ミュージアム)の起源とされる、王侯貴族が珍しい品々を集めたヴァンダーカンマー(驚異の部屋)。コレクション大国、ドイツへ焦点をあてた記事は読みごたえがあります。
付録に「日本の美術館、その個性を知る」がついています。独自の視点で選んだ国内のミュージアムが45館取り上げられていて、その選択基準が面白いなと思わせる企画です。
今年は、国内ではミュージアムの年でしょう。新国立美術館が先日オープン、これからサントリー美術館も開館します。これを機会に、アートファンが増えて欲しいですね。
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2007/01/22
書店のポイントカード
財布の中には、ポイントカードがいっぱい入っていませんか? ヨドバシ、ビックなどの家電量販店、スーパーマーケット、デパート、と持ち歩くのは大変です。スーパーのダイエーは、最近ポイントカードを刷新し、どの店舗でも使えるようになりました。これは、かなり便利。仙台と東京の店、両方で使え、ポイントがたまりやすくなりました。
この頃、書店もポイントカードをつくるところが出てきましたね。仙台から東京に帰る晩、よく有楽町の三省堂書店によるんですが、ここでもポイントカードがあります。いつも「ポイントカードをお持ちですか?」と聞かれてシャクなので、作ってもらいました。ポイントは、三省堂の場合、1%。100円で1ポイント=1円で還元です。これに対して、丸善では5%つきます。これは大きいですね。
本は、定価販売が原則ですから、このポイント制度は大きいですね。実質上の値引き販売なわけですからね。新刊書を多く買う人は、とてもお得でしょう。ほかの書店にも広がっていきのでしょうか。
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2007/01/18
PENの「東欧のグラフィック」特集
アートの特集が多い雑誌[PEN]の最新号は、「東欧のグラフィック」です。東欧とは以前は共産主義圏を指していたようですが、この特集では現在中欧と呼ばれているチェコ、ポーランド、ハンガリー、スロバキアの4カ国のグラフィックを取り上げています。正確には旧東欧といったほうがいいようです。グラフィックに限らずアート全般でも、東欧の作品に触れることは、ほとんどありません。西欧のアート情報は、それこそ洪水のように溢れかえっているのと対照的です。
この特集では、現地で綿密な取材をして、各国のグラフィックを詳しく紹介する意欲的な記事が続きます。特集の冒頭ではチェコ、ポーランド、スロバキアのアートの祭典(ビエンナーレ、トリエンナーレ)を紹介。
また、「歴史を変えた、東欧のクリエーター8人」では、各国の巨匠たちが登場。どの人もはじめて名前をきくアーティストですが、存在感のある作品を残しています。
これに対して、現在第一線で活躍するデザイナーも紹介され、東欧の今を表現する作品が興味深いです。
この他にも、いくつもの東欧のデザインが掲載されています。全般的な印象では、シンプル、ストレート、といった言葉が思い浮かぶ本源的なデザインが多いと感じました。
これまで、PENのアート関連特集では、消化不良気味の記事が少なくなかった、というのが正直な感想。でも、今号の記事はとてもよく出来ていると思います。日頃、あまり目を向けない東欧のグラフィックデザインをみせてくれたことだけでも、素晴らしいことではないでしょうか。
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2007/01/10
ARTISTS JAPANは、どうでしょう?
昨日から本屋に並んでいる『ARTISTS JAPAN(週刊アーティスト ジャパン』。週刊百科を数多くだしているディアゴスティーニの発行です。室町時代の雪舟から、現代の長谷川清、棟方志功まで60人の画家を、一号、一人づつ取り上げる形式で、計60巻。創刊号は、290円という安さなので、とりあえず買ってきました。よく読んでみると、この週刊百科、1992年に出されたものを一部刊行順序を変えて再刊行したもの。なるほど、旬なテーマを扱うものではないので、この方法でもいいわけですね。
しかし、このディアゴスティーニという出版社、ものすごい数の週刊百科出してますね。とても本屋には置ききれない。
ディアゴスティーニのウェブ
創刊号を飾るアーティストは葛飾北斎です。絵画などの図版も多いですが、文章も多く、けっこう読みでがありそうです。60巻というと、刊行終了まで一年ちょっと。日本画家には、からっきし弱い私なので、買ってみるのもいいのかなと、迷うところです。
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2006/12/30
2006/12/29
サントリークォータリー、という雑誌
先日、サントリースクールが休講になる話題をとりあげたのですが、その時ふと「サントリークォータリー」はまだあるのかな、と思い至りました。ネットで調べてみると、まだ健在でした。今月、最新号がでたところで、特集は『リキュールで魅せるカクテルマジック』。サントリーがだしている酒にまつわる上質な雑誌です。早速、申し込んで、購入。この雑誌、一部の本屋さんで売っていますが、基本は通信販売。クォータリーですから、本来の意味からいうと年4回の刊行になるはすですが、このサントリークォータリーは年3回の刊行です。どうやら、リニューアルしたようです。
今号の特集の巻頭企画は、サントリースクールの校長花崎一夫とクロースアップマジシャンの前田知洋さんの対談「COCTAIL×MAGIC」。この花崎さんにカクテルを教えていただきました。いつのまに校長になられていたんですね。面白い対談です。
また、「サトエリのおうちカクテル」なんて記事もあります。サトエリちゃんの博学ぶり(?)が楽愉しい。
そのほか、恩田陸さんの読み切り小説、柳原良平さん、安西水丸さんのエッセイもあり、充実しています。これで送料込み500円は安いです。お酒好きでなくても、楽しめるかもしれない、素敵な一冊です。
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2006/12/27
ネット時代の人を考える「ウェブ人間論」
巷ではWEB2.0の到来とか言われています。今年、ベストセラーになった「ウェブ進化論」は、そのウェブの変化を分かりやすく書いてくれた本で、ベストセラーになるのも納得する一冊でした。この「ウェブ進化論」の著者・梅田望夫さん(1960年生まれ)と芥川賞作家の平野啓一郎さん(1975年生まれ)がウェブ進化について語り合った「ウェブ人間論」を読みました。読み応えのある対談で、あっという間に読み終えました。
この本ではいくつかものキーワードが語られています。小見出しから引用してみます。「検索がすべての中心になる」「匿名氏の人格」「顔なしですませたい」「本はなくなるのか」「ブログで自分を発見する」「ウェブ時代の教養とは」など。
印象的な話題がいくつもあります。例えば日本ではなぜほとんどのブログが匿名で書かれているのか、という指摘。そんなんですね、このブログでも実名だしてない。何故なんだろう、と考え込みます。
また、本はなくなるのか、という問いかけ。このテーマで面白かったのは、本の世界で活動している平野さんが、紙の本の将来に危惧を抱いているのに対し、ネット社会の最先端にいる梅田さんが、本の存続に楽観的なこと。平野さんのほうが15歳も若いのに、考えは逆のような気がして、興味深かったです。
ネット時代の教養というテーマもとても関心があります。最近の日本人の「教養」は明らかに低下していると感じているので、(なにをもって教養とするかは、議論が必要ですが)この主題はもっと掘り下げたいな、と思ったテーマです。
人間が、ネットによってどう変わるのか。素人ながらとても気になるところです。
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2006/12/18
「魂萌え」の深遠世界
単行本を買おうと思いながら、つい買いそびれ、NHKでドラマ化されたのも見損なってしまった桐野夏生の『魂萌え(たまもえ)』。先日、文庫になったので、早速買いました。「たまもえ」とは、なんとも変な題名ですね。
この小説、夫を突然なくした59歳の未亡人のお話ですが、内容はまさに桐野夏生ワールド。女性、人間の汚いところ、どろどろしたこと、恐ろしい心理を「さー、どうだ」とばかりにさらけ出さして見せてくれます。桐野夏生さん自信がグロテクス三部作と呼ぶ『グロテクスク』『残虐記』『アイムソーリー、ママ』に比べると、恐ろしさ、残酷さは薄められていますが、逆に日常に近い感覚があるストーリーで、思わず読み耽ってしまう魅力があります。決して、心地いい読後感はないのですが、自分の人生を考えさせられ要素を含んだ小説です。
年明けには映画が公開されるとか。主演は風吹ジュン。イメージが違う気がしますが(私の中では、今もアイドルの風吹ジュンちゃんです)、ちょっと見にいきたい気がします。
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2006/12/14
いま、ミュージアムから目が離せない
本屋で見つけた今月号のCASA BRUTUSは、美術館の特集。『いま、ミュージアムから目が離せない。』と題され、充実しています。特に面白いのは「恐るべき世界の最新ミュージアムBEST9。」建築の視点から新しい美術館を紹介。日本では青森県立美術館が取り上げられています。別冊付録として『日本のミュージアムカフェ&レストラン54軒』がついていて、これも楽しい。
いま、ミュージアムの建築では日本人が注目されています。2009年に開館予定のルーブル美術館分館のSANAA(妹島和代+西沢立衛)、まもなく着工のポンピドーセンターの分館坂茂と日本人建築家が設計を担当しています。
ミュージアム訪問の旅に出たくなりました。
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2006/11/24
2006/10/22
新書って、いったい何種類あるんだろう
書店で見つけた「ルノワールは無邪気に微笑む」(千住博)という本。これ、朝日新聞から今月創刊された『朝日新書』の一冊。新書ブームと言われて久しい気がしますが、どれほどの出版社から新書、出されているんでしょう。新聞の広告で、「読みたい本だな」と思って本屋にいっても、店頭には新書があふれかえっているので、お目当ての本が見つからないこともしばしばあります。この朝日新書の一冊に「新書365冊」なんてのがあるのが、新書が溢れかえっている実態を反映していますね。
次々出される新書のタイトルをみていると、スタンダードなテーマを扱って、古典になっていくであろう本も多いですが、その一方で、ほんに一時期しか「旬」ではない、流行ものを扱った本も目につきます。例えば、朝日新書の来月の新刊予定に「早実 VS 苫小牧」なんて一冊があります。これなんて、典型的な流行本でしょう。こんなテーマをみていると、発想が雑誌的だな、と感じます。月刊誌の特集で取り上げるテーマを、新書をつくってしまった感覚。
確かに、読者は気軽に読めるのでいいのですが、読んだ後、残らない本も少なくありません。それに、一冊、700~1000円と、決して安くはありません。気をつけて選ばなければ、散在してしまいます。
ちなみに、新書を探すのに、とてもいいサイト『新書マップ』を見つけました。便利にできています。
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2006/10/18
2006/10/13
幸せになったか! 男たち
週刊プレイボーイに面白い特集があり、ホントに久しぶりに買ってみました。「40周年特別企画 1996 vs. 2006 幸せになったか! 男たち」というタイトルにひかれました。プレイボーイ、創刊40周年なんですね。
この特集では創刊当時と、今を比べて、ホントに幸福になったか、というまじめな企画。たとえば『総理大臣 佐藤栄作 vs 安部晋三』では「40年経っても、日本の命運を握るのは「超親米」岸一族とは・・・(ア然)」とか。そうなんですよ、安部さん、岸信介の孫なんですね。また、「男性自殺者数 1966年 8450人 vs 2006年 2万3450人 格差社会が崩壊した一億総中流時代の幸福感」。暗い数字です。
プレイボーイをはじめて買ったのは、確か中三の時。確か表紙は篠山紀信が撮った栗田ひろみだった記憶があります(古い)。今の若者たち、幸せなんでしょうか。
今週のプレイボーイの内容はここを。
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2006/10/08
重さ4.8キロの本
大学の課題で「印刷文化論」を履修していて、3つある課題のひとつめは、以前ここで書いた「ベスト・オブ・ラーメン」で、厚かましくも優をGET。第2回目は、印刷の三販方式(凸版印刷、平版印刷、凹版印刷ってやつです)について論じなければいけなので、東京の家のそば、目黒区立の図書館にいって、とある本を借りてきました。
「印刷博物誌」という本です。これ、膨大なる一冊。1192頁、厚さ9センチ、そして重さは4.8キロ!(体重計で計ってみました)
ちなみに「印刷博物誌」は52,500円。
図書館から持ってかえるの大変でした。でも、せんだいメディアテーク内の仙台市民図書館では所蔵していましたが、貸出禁止でした。目黒区立図書館はえらい。
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2006/09/28
2006/09/18
遠藤周作、46年目の遺稿
今年は作家・遠藤周作の没後10年。マスメディアで、遠藤の作品や、遠藤の人となりが取り上げられています。その中で、先日遺稿が発見され、新刊として発売されました。『十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい』と、ちょっと長いタイトルの本。発見された原稿にタイトルがなかったため、本文の冒頭の書き出しをタイトルとしたもの。
46年前に書かれた原稿は、手紙の書き方を「孤狸庵先生(こりあんせんせい=遠藤周作)」が丁寧に教えてくれる内容。なにせ昭和35年に書かれたものですから、時代背景は全然違います。メールはおろか、ファックスもない頃。でも、読んでみるといまでも新鮮な「教え」がいくつもあります。
遠藤周作作品は、何冊も読みました。特に『沈黙』、『私が棄てた女』が印象に残っています。また孤狸庵先生のエッセイも軽妙です。遠藤周作は、大学の先輩でもあり、かなり昔ですが息子さんとも飲んだこともあり、なんとなく親しみがありました。
また、この原稿をもっていたのは櫻井秀勲さん。この方は現在女性問題評論家として活躍していますが、以前光文社で編集者として活躍。その時、若き日の遠藤を担当していました。その頃何故か、遠藤の原稿が櫻井さんの元に預けられていたようです。実はこの櫻井さん、私の仲人なんですね。昨年暮れに久しぶりにお会いしましたが、お元気そうでした。機会があれば、またお邪魔して遠藤周作事件の顛末をお聞きしようと思ってます。
櫻井秀勲さんのWEBです。なかなおもしろい。顛末はここを。
朝日新聞にも掲載されました。 「遠藤周作の未発表作あった」
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2006/08/25
2006/08/19
古い「ベスト・オブ・ラーメン」です
「印刷文化論」という大学の科目で、印象に残っている本を取り上げ、レポートを書かねばいけません。そこで、東京の家の書棚で、本を探していると、珍しいものを発見。
『ベスト オブ ラーメン』と『ベスト オブ 丼』。それぞれ1986年、1987年と約20年前の刊行の大型本。(一緒に写真に撮っているのが新書ですので、大きさを想像してください)出版社はなんと文藝春秋。この本の売りは、原寸大。ラーメン、丼が「原寸大の写真」で載っていて、迫力ものです。美味しそう。もう、20年も前ですから、今はない店もあったりしますが、いまだ現役のとこもあります。
(写真はクリックすると大きくなります)
荻窪の行列店「春木屋」と「丸福」(ここは閉店?)
丼はやはりカツ丼?
「ベスト オブ ラーメン」には東京の店が100軒載ってます。このうち、今何軒が残っているのでしょう。まだ、インターネットも普及していない時代。この本を頼りに、食べ歩きをしたなあ、と懐かしく思い出しました。
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2006/07/10
「ウェブ進化論」を読んで
今年の初めの発売され、既にブログではかなり話題になってしまっている「ウェブ進化論」(ちくま新書)。積ん読になっていたのを、やっと読了。いまなおベストセラーになっているだけあって、充実した内容。
とても参考になった点がいくつもありました。まず、グーグルのすごさ。単なる検索エンジンを提供している会社、と漠然と思っていたのですが、これが大きな誤り。著者の『ネットの「こちら側と「あちら側』という表現に、いまのネットビジネスの本質が少しだわかったような気がしました。日常でさりげなく使っているグーグル、アマゾン、i-Tunesの提供するシステムが、かなり大規模なものであり、これこそが彼らのビジネスの神髄なんだとわかりました。
またブログについての章も、鋭い指摘がなされています。特に「知的生産の道具としてのブログ」の項目は、興味深い指摘です。種々多用な知的生産の道具を試してきた作者は書いています。
試行錯誤の末、最近は、ブログこそが自分にとっての究極の「知的生産の道具」かもしれないと感じ始めている。
ブログを日記、と考えないで、知的生産の道具、と捉える発想は新鮮です。
現在のネット状況を、難しい用語、表現を使わないで、わかりやすい言葉で書いてあります。この本のサブタイトル「本当の大変化はこれから始まる」、まだネット社会は変わるようです。ついていくのはとても大変です。
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2006/06/30
雑誌「和楽」の魅力
昨日、仙台の丸善で「和楽」という雑誌を買いました。これ、女性誌で、おまけに基本は書店での販売はせず、定期購読のみの雑誌。(本来は書店で売っていないはずなんですが、なぜか丸善では販売していました)でも女性誌でありなから、その内容は美術ファンにとっては、なかなか魅力的です。今月号(7月号)の特集は「仏像に秘められた真実」。サブタイトルには、「あなたはまだ本当の仏さまの姿を知らない」とあり、ちょっと読みたくなり、ふらふらと買ってしまいました。
また「『民芸』の眼で、買う、使う」といった企画もあります。女性誌といながら、全体的にかなりアート関係の記事が多いような気がします。バックナンバーをみても6月号の特集は「個人美術館を歩く」、5月号の特集は「やきものの国、にっぽん!」です。
表紙は長澤廬雪の「朝顔図」の一部を使ったもの。店頭で販売される雑誌だと、このようなデザインのものは作らないでしょうね。本屋に置かれたら、地味で、目立たないのは間違いがありません。でも、シンプルながら、季節感のある素敵な表紙です。
専門誌でなく、これだけアートな記事が多い雑誌も珍しいのではないでしょうか。女性の方だけに独占させるのは、とてももったいないな、と思いました。
和楽ウェブ
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2006/06/20
如来と菩薩の違いを知ってますか?
美術ファンを自認しながら、日本の伝統美術品の仏像には、とんと弱い私です。今週号の「週刊文春」の書評欄ですてきな本を見つけました。『仏像のひみつ』と題された一冊。書評欄の記事を読んで、早速アマゾンのマーケットプレイスで注文し、即到着。
この本、タイトル通り、仏像のことがほんと初歩から、わかりやすく書いてあります。最初に仏像のおもしろさについて、こうあります。
「仏像がおもしろいのは、ただおがむという内容だけではなくて、仏教という宗教がつくりだした、さまざまなお話のキャラクター(登場人物)だからです。」
なるほど、そうだったんですね。
また、「仏像にソシキがある」と題された章では、如来、大日如来、菩薩など仏像の種類を、組織に当てはめて解説してくれます。
ちなみに、如来は悟りをひらいた者。菩薩は、如来をめざして修行中の者です。如来の頭は、パンチパーマみたいになってますね。
この本は、昨年東京国立博物館で開催された展覧会「親と子のギャラリー 仏像のひみつ」の内容をもとにしてつくられたもの。でも、大人が読んでも、とても勉強になる素晴らしい本です。
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2006/05/26
「明日の記憶」を読んで
映画が公開され話題の「明日の記憶」。この原作をちょっと前に読み終えました。テーマは若年性アルツハイマー。この本を読むまで、認知症とアルツハイマー症の違いさえわかっていませんでした。作者、萩原浩さんの言葉、
「記憶を失うことはどういうことなのか?その答えを求めてこの物語を書き始めました。」
若年性アルツハイマー症という重いテーマを扱い、人間にとって記憶とは何か、思い出とはどんな意味があるのか、が問われているように感じました。
この物語の主人公、佐伯は50歳、私と同じ年齢設定。ちょっとこたえます。また作者の萩原さんも’56年生まれで、私と同じ。
物語の最終章は、どうしようもなくもの悲しい展開です。何回も読み返してしまいました。ひとつの「終わり」でありながら、もうひとつの「始まり」をも描いているようなエンディング。
映画、見にいくか迷っています。
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2006/05/14
2006/05/11
2006/05/05
"SALUS"は人気があるようです
首都圏にて無料で配られているR25は人気のようで、手に入らないこともしばしば。このR25のような無料誌が東京にはたくさんあります。特に充実しているのは、鉄道会社系の無料誌。PR誌ではあるものの、電車の中での、ひまつぶし以上の情報が載っていたりして、あなどれません。
特に東急沿線で配られている「SALUS」は、このところ人気のようです。『東急沿線スタイルマガジン』とサブタイトルのつけられた50ページ弱の月刊誌ですが、駅頭に置かれると(確か毎月20日くらいの発刊だったはず)、最近はすぐになくなってしまうようです。以前はずっとあったのですが、このところすぐに売り切れ(?)です。
表紙のセンスもよく、掲載されている情報は見逃せないものも少なくなく、かなり読み応えがあります。写真は5月号の目次ですが、このデザイン、ふつうの雑誌では見られない斬新なもの。また、この号には「みなとみらいパブリックアート案内」があって、アートファンにはうれしい情報。
SALUSファンは、多いようです。
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2006/04/25
城山三郎対談集:「気骨」について
「国家の品格」という本があります。言わずもがな、藤原正彦氏のベストセラー。この本をよんだのですが、若い頃には持っていた誇りみたいなものを、どーんと突きつけられ、目が覚める思いでした。
同じ時期、城山三郎さんの対談集「気骨について」を本屋でみつけ、読み終えました。作家の城山さんと、伊集院静さん、辺見じゅんさん、澤地久枝さんなど8人との対談集。本の帯には「人生の『流儀』と『品格』」とあります。しかし、医師の徳田虎雄さんとの対談で、城山さんはこういいます。
「品格」という言葉はもう死語になっています。
「気骨」という言葉も、死語かもしれません。
気骨、辞書でひくと「自分の信念に忠実で容易に人の意に屈しない意気」とありました。
とても難しいことです。
かつては熱心に読んだ城山さんの作品を、再読してみようと思いました。
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2006/03/18
夕刊フジと、プレジデントファミリー
昨日、コンビニに寄ったとき「夕刊フジ」のタイトルが気になったので買ってみました。(ちなみに、仙台では夕刊フジは翌朝の発売です。したがって、首都圏では16日夕に店頭にならんでいた号です)一面の記事は『東大合格 激減』です。今年の東大合格者が、その筋の名門校、開成、灘などが合格者を減少させたという主旨。これは、すでに今週発売の東大合格者発表の定番週刊誌(週刊朝日、サンデー毎日です)で、すでに指摘されていたことの後追い記事で、新鮮さはありません。
私が驚いたのは、「夕刊フジ」が、一面でこの題材を取り上げたこと。幅広いサラリーマンを読者層を対象にしている夕刊紙が、教育の話題をメインな記事で取り上げたことに、時代の変化を感じます。
東大合格者を高校別に報道することに、批判もあるしょう。私は、例年の記事を、学校経営の観点で、面白くみています。私学にとって、東大など有名大への合格者数は、どてもわかりやすい達成指標です。スクールマネジメント(こんな言葉ないかな)の面で、興味深いものがあります。スポーツ面であれば、たとえば有名選手をだし、全国大会に進む、というのがひとつの指標でしょう。荒川静香、宮里藍、ダルビッシュなどをだした仙台の東北高校は、スポーツで成功した学校です。
また、昨日「プレジデントファミリー」の2号目が発売でした。噂では、前号は各書店で売り切れだったとか。その理由は、内容を受験、それも中学など早い段階での受験にしぼったことのようです。この号でも、内容はかなりすごい。メインの記事は『才能は親が伸ばす 頭のいい子の生活習慣』です。それに『合格した子のお宅訪問』なんてのもあります。合格といっても、大学じゃないですよ、いわゆる有名国立、私立中学です。タイトルみただけで、なんか頭がくらくらしてきました。こんな記事もあります。『お金に困らない子に育てたい 息子と娘のハローワーク』いやいや・・・。
明らかに、教育を取り巻く状況は変わっているのを感じます。
芸術支援を勉強するようになってからとくに感じるのは、子供の頃の芸術教育の必要性。勉強の合間でいいでので、子供をアート(美術でも音楽でも)に触れさせる機会を、少しでもいいのでつくってほしいと思います。という我が家でも、受験期はそれどころではありませんでしたが、今ではこの時期の芸術教育も、とても大事なことではないかと思っています。
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2006/03/16
「迷宮美術館」の魅力
「迷宮美術館」なるNHKのテレビ番組があります。この番組、やっているのは知っていたのですが、ほとんど見たことはありませんでした。放映がBSで、見づらい時間帯なので、どうも見逃してしまします。この前、本屋で、同じタイトル「迷宮美術館」という本を見つけて、買ってきました。最近でた本のようです。
番組の内容を再編集した本のようですが、これが面白い。まだ、じっくり読んでいないんですが、古今東西の名画について、謎解きとして展開しているものです。たとえば、北斎の『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』、有名な「グレートウエーブ」ですね。この作品で「富嶽三十六景なのに、なぜ、富士山の扱いがこんなに小さいのか?」というテーマで切り込んでいます。構図の妙の解説は、素人美術愛好家にはとても勉強になります。
このほかにも「<移り変わる光を描きたい>モネの願いをかなえた、ある発明品とは?」、とか「名画『叫び』が盗まれた!警察はおとり捜査を開始するが」などなど、楽しそうなテーマがいっぱいです。
美術を違った観点から楽しみ、画家への理解、そしてその創作の背景をしること、それをうまく構成しているな、と思います。
このテレビ番組、4月からは総合テレビのゴールデンタイム(金曜夜8時)での放映になります。真剣に地上波デジタルテレビを買わねばいけないかな、と思い始めました。
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2006/03/15
月2回刊・百科本「にっぽん列島 鉄道紀行」
きのう本屋に立ち寄ったら、見逃せない雑誌を見つけました。「にっぽん列島 鉄道紀行」という、いわゆる週刊百科です。ただこの本、週刊ではなく、月2回(10日、25日)刊です。2年ほど前、講談社から「鉄道の旅」が全50回で出されていましたが(これは全部買いました)、この二番煎じでしょうか?全30巻のシリーズ、今月の10日創刊。
創刊号は、60分収録のDVD付きで350円。ふらふらと買ってしまいました。このシリーズ、どちらかと言えば、マイナーな路線に絞って取り上げています。鉄道と同じくらい旅紀行に焦点があてられた編集。発行がJTBですから、当然といえば当然。
毎号掲載される企画のうち、売りは「鉄道車窓マップ」。トンネル、鉄橋など車窓風景のすべてがわかる地図付き記事。「日本初」らしいです。それに立松和平さんの『線路はつづく』と題されたエッセイも連載されています。
鉄道ファンは、どんな感想なんでしょうか。2号以降を購入するかは、微妙です。
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2006/03/08
日経の「いちばんやさしいシリーズ」の不思議
最近、お金のことを勉強したくなり(お金のことってなんだ?)、先日、お気に入りの東京・数寄屋の旭屋書店でみつけた一冊。「佐藤江梨子と浅井秀一のいちばんやさしいマネープラン」を買ってみました。なんで、サトエリちゃんなんだと思いながら、超初心者向けにわかりやすく作ってあり、マネー初心者の私には、まずまずためになりました。
この本、日経新聞から出されている「いちばんやさしい」シリーズの一冊。他には
「小池栄子と萩原博子のいちばんやさしい保険のはなし」
「真鍋かをりと松本大のいちばんやさしい株のはなし」そして最新刊は
「古瀬絵里と藤沢久美のいちばんやさしい投資信託」
共通点があるんですね、このシリーズ。時々お邪魔している150turboさんの『150坪・書店員BLOG』に、鋭い指摘があります。そうなんです、みんなあそこが大きい子です。どうしてなんだろう?想定される読者ターゲットから、選ばれたんでしょうか。編集長さんに、理由を聞いてみたいです。
ともあれ、「古瀬絵里と藤沢久美のいちばんやさしい投資信託」は買わねば。現在、関心のあるテーマですから。でも、なんか本屋で買いにくくなったなあ。
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2006/02/20
パウル・クレーのART BOX
パウル・クレー展をみにいく前の日、近所の本屋でみつけた『線と色彩』と題された本を見つけました。この本、「日本パウル・クレー協会編」の公式なパウル・クレー本です。クレー展に出展されている作品を含む212点の作品が収録されています。展覧会では、図録は制作されておらず、この本がそのかわりでしょうか。
クレー展では出展数60点ほどで、クレー作品のごく一部にしか触れることができませんでしたが、この『線と色彩』では展覧会の会場にも展示されていた解説や、クレー本人の日記からの引用、また滝口修造、谷川俊太郎の詩も掲載されていて、絵画作品をより深く楽しめる構成になっています。
クレーはこういっています。
「芸術とは目に見えるものの再現ではなく、見えるようにすることである」
クレーはなにを表現しようとし、みえるようにしたかったのでしょうか。柔らかな色彩と、生きているような線から描かれた作品は、見ているうちに、自分の心をのぞき込んでいるような気持ちになります。
パウル・クレー、線と色彩に込められた意味を知るには、まだ時間がかかりそうです。
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2006/02/16
写真を気軽に楽しめる?「名作写真館」
新聞広告で見つけた昨日創刊の「名作写真館」。いわゆる週刊百科もので、有名写真家ごとに編集されています。全30冊が企画されていて、初回は白川義員、三好和義、竹内敏信、星野道夫の4冊が同時に刊行。初回刊行は一冊500円、以降は580円。
この企画、出版元の小学館が過去に発行した写真集をもとに編集したようで、選ばれた写真家にかたよりが感じられます。土門拳、木村伊兵衛、篠山紀信、秋山庄太郎といった大家が入っている反面、荒木経惟(アラーキー)は取り上げられていながら森山大道はありません。日本の写真家を俯瞰しているわけではないんですね。出版元もそのような考えはないようで、副題に「小学館アーカイブ」とつけられています。
初回に発売されたうち、興味がある白川義員を買いました。久しぶりに白川の作品をまとめてみましたが、世界の山々を撮った作品は、見事です。
今後は、興味のある写真家の号だけをかってみようかと思います。
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2006/02/10
雑誌「PEN」の微妙なずれ具合
きのう、書店で気になる雑誌をみつけました。「PEN」の2月1日号。特集が『新たな伝説が始まる、ポップ・アート宣言』です。バックナンバーなのですが、平積みになってました。(バックナンバー常備店が、いくつもあるようです)
えっ、て感じ。いま、ポップ・アート、はやっているんですか?それとも、これからブームがきそうなんしょうか?なんでポップ・アートなのかな。買ってきて、読んでみましたが、なんで今「ポップ・アート」なのかは、書いてありません。
PENという雑誌、本屋でみかけるたび、ちょっとそそられる特集で、よく一瞬買おうかなと思います。でも、立ち読みすると、微妙になずれてるな〜、と思い直し、結局買わないことに。このポップアート特集号で初めて購入。PENの読者ターゲットは? 本誌には「男のアンチ・エイジング」という特集があります。とすると、オジサンでしょう。お洒落な生活を目指しているオジサン(=私か?)でしょうか。でも、ちょっと野暮ったいお洒落生活のような気がします。
この「ポップ・アート」特集の冒頭に「5分でわかる、ポップアートの歴史」という記事がありまます。これによるとポップ・アートの原点はマルセル・デュシャンの「レディ・メイド」とか。あの、便器がポップアートの出発点だったとは。ほんとかな?
ともあれ、PEN、なかなかユニークな雑誌です。
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2006/01/28
藤田嗣治の「異邦人」なる偉大な生涯
今年の春に国立近代美術館で行われる「藤田嗣治展」が、美術ファンには、話題のようです。画家・藤田嗣治といえば、エコール・ド・パリ時代に活躍した世界的な画家、くらいの認識でした。文庫本の新刊『藤田嗣治「異邦人」の生涯』を読み、画家藤田の平穏ではなかった人生に感動しました。
日本人ながら、日本では低い評価しか得られなかった藤田。五度の結婚、フランスに帰化、晩年洗礼を受けたその生涯は、まさに波乱に満ちたものでした。裸婦を描き「乳白色の肌」の美しさで得た高い評価、日本人として戦争画家としての創作、死の直前に完成した礼拝堂のフレスコ画。藤田の生涯が、無駄のない、冷静な描写で書かれています。
この本は、3年前に刊行された単行本を、「藤田嗣治展」開催にあわせ、加筆修正し、文庫本にしたもの。単行本は大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著者近藤史人さんは、藤田の未亡人への長時間のインタビューを含め、丹念な取材で、画家藤田の内面をさぐっています。
権利の問題などで、これまで本格的な回顧展は一度も開かれていなかった藤田嗣治。展覧会がますます楽しみになりました。
『藤田嗣治「異邦人」の生涯』(近藤史人著・新潮文庫:730円)
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2005/12/26
AKIBAの変貌
昨日、子どものクリスマスプレゼントと、なぜかミシンを買いに(長年妻が使っていたのが寿命)、アキハバラへいってきました。秋葉原の駅に降り立つと、すっかりキレイになって、様変わり、びっくりです。
目的は、ヨドバシカメラのマルチメディアakibaです。このビル、新幹線からいつもみていたのですが、近くでみるとすごい迫力。
マルチメディアakibaのすごいところは、規模もさることながら、その応用力。例えば自社の店舗でもCD、DVDの売り場があるのに、同じビルにタワーレコードが入っていたりします。
かつて私が中学生のころ、ヨドバシカメラは新宿にある小さなカメラ問屋兼小売店舗でした。安さが評判で、当事カメラ小僧だった少年は、ペンタックスの一眼レフカメラを買いにいきました。いつのまにか、こんなすごい店になったんでしょう。
秋葉原では、何件も店をまわって、お目当ての品を値切って買ったものですが、いまやそんなことする人は少ないでしょうね。値切るより、ポイントを貯めることが目的みたいになってます。ヨドバシの開店で、秋葉原の電気街も様変わりしているのでしょう。
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2005/12/09
すてきな美術指南書:ニューヨーク美術案内
いつもお邪魔している、すばらしいTakさんのアートブログ「弐代目・青い日記帳」で知った本「ニューヨーク美術案内」。この本、美術ファンにはかなりのおすすめ。画家の千住博さん(バイオリニスト・千住真理子さんのお兄さんですね)とノンフィクション作家の野地秩嘉さんの共著。野地さんが千住さんからニューヨークの美術館を題材に、作品の読み方、楽しみ方を解説するという形をとる、美術指南書です。
題名が「ニューヨーク美術案内」となっているので、ニューヨークの美術館、ギャラリーのガイド的な内容と思って読み始めましたが、実は作品をどう見るか、読み解き方を千住さんの視点で教えてくれる「作品解読の方法」が中心です。もちろん、メトロポリタン美術館や、MoMAの作品も数多く紹介されています。
千住さんの作品の見方は、とても参考になります。私がいちばん面白いなと思ったのは、「困ったら耳を見る」とのアドバイス。千住さんによれば耳は描くのが難しい、でも、あまり注目されるものではないから、いちばん手を抜きやすいところでもあるので、実力がでる、とのこと。なるほどな、と思います。
千住さんのアドバイスに従って、野地さんが美術館に作品を見にいった文章も、すごく面白く書かれて、読んでいて楽しい。
千住さんはこう言っています。
私には「美はすべてを超える」という考えがあります。
すてきな言葉です。
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2005/11/19
ニュースを再発信する新雑誌:クーリエ・ジャポン
一昨日、新雑誌「クーリエ・ジャポン」が創刊されました。版元(出版社:講談社)はかなり気合いがはいっているようで、発売前日と当日の2日連続で朝日新聞に全面広告を掲載。その広告、一日目のヘッドコピーは『アメリカだけが、「世界」でしょうか?』、二日目は『この雑誌は、売れるだろうか。』。どちらも、この雑誌の編集長のメッセージがメインの広告。
そもそのこの「クーリエ・ジャポン」はその名の通り、フランスを代表する雑誌「クーリエ・アンテルナショナル」の提携誌。本家「クーリエ・アンテルナショナル」はフランス語圏の知的エリートから絶大なる支持を得ている雑誌だそう。編集方針は「世界中のメディアから記事を集めて編集する」。これって編集方針ですか、って思います。メディアの基本は、自ら取材することではないの?と素朴な疑問がわきます。
「クーリエ・ジャポン」を読んでみると、本家「クーリエ・アンテルナショナル」を和訳したもの、っていう印象ですね。要は、世界中の他のメディアを再編集しているだけのような気がしますよ。記事の中では、村上春樹の特集は面白かったですが、全般的には他メディアの再録ですから、なにかピントときません。
朝日新聞の広告で『アメリカだけが、世界でしょうか?』の本文にこんな編集長の一文がありました。
誤解のないようにいっておきますが、クーリエは決して反米ではありません。
わたし自身、ハンバーガーけっこう食べます。スタバ大好きです。
iPod、忙しくてなかなか買いにいくことができずにいますが、欲しいです。
この一節、ちょっとずれている気がしたのですが、どうでしょうか?
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2005/11/16
仕事中毒を勧める新雑誌「ゲーテ」
雑誌が新しくでるとつい買ってしまう私です。先週末、日経新聞の広告で知った「ゲーテ」と名付けられた雑誌を購入。この「ゲーテ」は書籍では話題の本を多く出している幻冬舎の発行です。
表紙には「24時間仕事バカ」とあります。サブコピーには「仕事が楽しければ人生も楽しい」。それはごもっともです。この雑誌、30代から40代前半あたりをターゲットにしているようです。ページをめくってみると特集は「ビジネスホリックが世界を変える」です。一昔前には、仕事中毒は悪者扱いでした。いまワークホリックを勧めることは、ちょっと新鮮です。最近の男性誌は、趣味系が全盛です。「おとなのOFF」「おとなの週末」「一個人」と、オジサン系雑誌は趣味に走っています。これに対し、この「ゲーテ」は仕事一筋を主張します。なにせ村上龍の巻頭エッセイは「無趣味のすすめ」です。あくまで、仕事をしろということですね。
コンセプトはいいと思いますが、雑誌の出来はちょっと地味かな、という印象です。「ゲーテ」のこの号は、パイロット版みたいな位置づけで、正式には来年2月からスタートするようです。次号には、更に期待したいところです。
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2005/11/04
大人のオフは、美術館ですか?
日経新聞の広告で目にとまり、つい買ってしまった本「おとなの美術館」。これ、月刊誌の「日経おとなのOFF」の掲載されたものを再編集したムックです。表紙には「気持ちのいい美術館をすべて見せます!」とあります。わざわざムックにするぐらいですから、美術館にいくおとな、多いのでしょうか。
美術館にいって思うのは、来場者が二極化しているな、ということ。特に企画展だとその内容によりますが、名画系の企画展だと、来場者は若い人と、比較的年配の人が多いですね。30代から40代で、特に男性は少ないな、と思います。やはりその世代は、美術館にいく暇がないのでしょうか。
美術館には、子供を連れて気軽にいける環境があるといいのですが、日本では、まだまだその環境は整っていないところも少なくないようです。
ちなみのこの本では、「日本の美術館ベスト100」を選んで紹介しています。この中には、宮城県美術館は入っていますが、私が好きな宇都宮美術館、目黒区美術館は入っていません。ちょっと残念かな。
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2005/10/29
あの『少年』の復刻ボックス
一週間ほど前に到着していたのですが、忙しくて開封していなかったあるもの。アマゾンに予約していた「『少年』オール復刻BOX」です。私と同じオジサン世代には懐かしいでしょうが、月刊の少年誌「少年」の復刻版です。本誌に加え、13大付録(!)も完全に復刻です。
豪華な箱入り。
昭和37年4月号の復刻版です。表紙は、今年の名誉ある文化功労者に選ばれた「ミスター」。
豪華な13大付録の目玉は「オルゴールレコード」と8冊の別冊漫画。「鉄人28号」「鉄腕アトム」「サスケ」そしてちょっと玄人好みですが私がすきだった「ストップにいちゃん」もあります。
本誌には、「鉄人28号」や、石森章太郎の「少年同盟」も。また読み物ではなんと江戸川乱歩の「ぼくら少年探偵団!」があります。
小学校の時、毎月楽しみでした。廃刊の時(昭和43年らしい)、すごく寂しかった覚えがあります。この復刻BOXには「HISTORY OF SYONEN」いう冊子やシリアルナンバー刻印の「保持者認定カード」もついています。(5000部の限定らしい)
これから、読むのが楽しみです。
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2005/10/25
日経BP社の出した女性誌
先週末、帰京した際、途中乗換駅の有楽町の「三省堂」にふと立ち寄り。そこで見つけたのが『REAL SIMPLE JAPAN(リアル シンプル ジャパン』という女性誌。この雑誌、先週創刊された新しい女性誌。出版社は、サラリーマン愛読の『日経ビジネス』を出している日経BP社。ビジネスの出版社が、女性誌を出すなんてちょっと意外ではありませんか?
『REAL SIMPLE JAPAN』は、ニューヨーク生まれのライフスタイル誌だとか。買ってみたのですが、本の質感は、よくある重〜い女性誌とは違って、軽やかな感じです。オジサンにとっては、この雑誌が面白いか、ちょっと判断がつきませんが。
この雑誌の編集長は、以前一緒に仕事をしていた方なので、成功してくれるといいな、と思っています。私も、シンプルな生活をおくりたいと思っていますが、現実はついつい複雑な生き方になっています。REAL SIMPLE、いい響きです。
☆REAL SIMPLE創刊号を買われた方にTBさせていただきます。
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2005/10/20
万年筆「檸檬」付きのラピタ
わくわくする付録で楽しみなラピタ、今月号はなんと万年筆がついています。各地で売り切れとの噂を聞き、会社の帰りに、仙台駅そばの丸善にいったら、平積みで売っていました。家に帰って本を読んでみて納得。この万年筆、1999年に丸善が創業130年を記念し、丸善京都を舞台にした梶井基次郎の『檸檬』にちなんで限定発売したものの復刻版です。道理で、丸善にいっぱい在庫があるはずです。
この万年筆、オリジナルを85%に縮小したもの。黄色いレモン色が、なんともキュートですね。万年筆といえば、私の世代では、『中一コース』の年間予約の記念品にもらったものが思い出されます。(古いですね)さっそく使ってみましたが、ちょっと小さめですが、いい感じ。太めの筆跡で書けます。大人ごころをくすぐる、素敵な付録です。
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2005/10/16
AMAZONのマーケットプレイスを使ってみました
勉強のために必要な本があり、はじめてAMAZONの「マーケットプレイス」を利用しました。『ウォーホル以後』という美術関連の本を買ったですが、新刊の定価が2、415円、これが1230円(配送料340円含む)で買えました。必要な本なのですが、高いので、どうしようかと思っていたのですが、マーケットプレイスに出品されているのを発見、購入しました。驚いたのはこのような専門書に近い本が、5つも出品されていること。
このマーケットプレースの仕組みは簡単で、欲しい本、CDなどを検索すると、新品とともにマーケットプレイスの商品が表示されます。金額をみて、納得のいく金額のものを注文すればいいのです。今回は、注文してから、3日後には商品が、出品者から直接送られてきました。
YAHOO!などのオークションと違うのは、売買の金額が決まっていること。ある意味で手間がかかるオークションの必要がありません。支払いも、AMAZONに登録しているカードで決済できるので便利。YAHOO!のオークションだと、出品者によっては銀行なり郵便局に振り込まねばいけないので、ここが面倒だったりします。
賢く利用する必要はありますが、便利な仕組みです。
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2005/09/04
天才欽ちゃんの、元気が出る本
最近は野球チーム「ゴールデンゴールズ」を率いて話題の欽ちゃんこと萩本欽一。欽ちゃんの本『人生にはチャンスが三度ある』は、読んでいると元気がでる本です。本の帯には「ゴールデンゴールズで野球界に進出した『お笑いの大将』が初めて語ったビジネス論」とあります。
組織での人材育成、リーダー論、コミュニケーション術などを、欽ちゃんがこれまでの実績を例にして、独特の切り口で語ってくれます。
私はぎりぎりコント55号の全盛期をリアルタイムでみられた世代です。ものすごく面白かった。その爆笑度は半端ではありませんでした。欽ちゃんは、ほんと天才ですよね。天才って、なんとなく感性だけでやってきたように思うけど、この本を読むと、彼のコメディアンとしての成功は、仕事に対し、綿密に考え、いろんな事を配慮し、実行されてきたことがよくわかります。
おすすめの一冊です。
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2005/08/20
わかりやすいブログの本:ブログ入門
先日、「河北新報」の座談会に参加したおり、同席されたメディア関連の責任者のSさんに教えてもらった本を紹介します。というより、ご本人がこの本に登場しています。この本は「おたな愉快団!のブログ入門」と題されたもの。副題に「中高年にもブレイク寸前!おしゃれで楽しいIT活用」とあり、若者ではなく、私のような中年や、更に50代以上の方がブログを作るための入門書です。字も大きく、解説も分かりやすいです。入門編といってもRSSリーダー、アフェリエイト、CSS編集の解説もあり、本格的。私でも、知らなかったことも多々ありました。おすすめの一冊です。
Sさんのブログ「シュミットさんにならない法」は、独自の視点と、ウイットのきいた文章の、素晴らしいブログです。
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2005/07/08
「仙台学」とは?
先週末、仙台駅前のジュンク堂書店を散策していたら、ちょっと気になる雑誌を見つけました。そのタイトルは『仙台学』。創刊号とあったので、思わず買ってしまいました(創刊号というのに弱い)。以前、本屋で「東北学」なる雑誌(書籍?)を見かけたことがありますが、仙台学なるものは、はじめて。仙台のコト、研究しよういうのでしょうか。内容は雑誌ふうの作り。巻頭のエッセーは直木賞作家の熊谷達也さん。熊谷さんは対談記事にも登場。またこれも地元の作家・伊坂幸太郎さんのエッセーもあります。
巻頭のグラビアは、昔の仙台の写真です。また、特集は「路地から始まる」なるもので、仙台の路地についての取材を中心とした記事です。
なんとなく、昔を懐かしむ感覚の記事が多いような気がしますが、これが編集方針なんでしょうか?「仙台学」という学問風のタイトルに対して、レトロ風の記事がちょっと合わないような。次号予告も掲載されていなかったんで、今後どんなタイミングで続くのか、しりたいところです。
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2005/07/02
こんどは、Reading Batonです
Musical Batonを渡したと思ったら、こんどは明るい空さんから、Reading Batonを渡されました。この読書バトン、いろいろなパターンがあるみたい。ともあれ、明るい空さんからは「小説版バトン」をいうことなので、あちこちのブログを拝見して、以下の質問パターンを採用(?)してみます。
でも難しい。いま、仙台の単身赴任宅で書いているので、ほとんどの蔵書が手元にありません。記憶をたどりながら、書くのはちとつらい。ともあれ、はじめてみます。
READING BATON小説版です。
1.お気に入りのテキストサイト(ブログ)
このブログの右サイドの「NICE BLOG」の入れさせてもらっているところは、よく御邪魔します。
2.いま読んでいる本
恩田陸「夜のピクニック」:先日、本の雑誌の目黒孝二さんのお話を聴く機会があり、その際にすすめられたので買ってみました。でも、最近忙しく、70ページくらい読んだところで中断しています。
3.好きな作家
著作が出れば必ず買う作家は、曽野綾子さん、小林信彦さん。曽野さんは、20年以上読み続けている作家で、どちらかと言えば、小説のほうが再読することが多い。小林さんは、小説もエッセイ、評論、どれも愛読してる作家。
4.よく読むまたは、思い入れのある本
・「竜馬がゆく」(司馬遼太郎):言わずもがなの、司馬遼太郎の代表作。これを読んだのは、確か30歳過ぎのころでしたが、文庫本で7冊ほどを一気に読んだ記憶があります。この作品を、もう少し若い頃に読んでいたら、もう少し人生も変わっていたかも(?)
・「怪物がめざめる夜」(小林信彦):小林作品は、どれも面白いです。ある時は洒落ていて、ある時はウイットに富み、ある時は時代を先取りしています。この作品は、マスメディアの影響力と怖さを、うまく小説にしています。
・「さらばモスクワ愚連隊」(五木寛之):中学時代に五木寛之作品にはまった時期がありました。実はこの小説の内容はあまり覚えていないのですが、タイトルが頭の中にこびりついています。五木さんの小説は、どれもタイトルが凝っていますね。
5.この本は手放せません!
「神の汚れた手」(曽野綾子)
「好きな作家」の項目でも書きましたが、曽野作品に出会ったのは大学の時、この「神の汚れた手」です。本を読んだきっかけは、作品の中でエルヴィス・プレスリーのHymn(賛美歌)が取り上げられていたからです。中期以降の曽野作品は、生活の中での神(イエス・キリスト)の存在を、一貫してテーマとしています。他にも優れた作品がいくつもありますが、私にとってはこの作品が、いちばん心に残っています。
6.次にバトンを渡すヒト3名
音楽バトンの時は、5人もお渡ししたのですが、今回はお渡ししないことにします。小説バトン、自分で書いていて大変だったんで。もしバトンが欲しい方がいらしたら、自由にお持ちください。
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2005/06/22
ハヤカワミステリのアガサ・クリスティー
貴重な本の情報が、とても楽しい「まじぇゴはん」のミイ子さんの「求む! 真鍋博イラスト集」にトラックバックです。中学のころ、アガサ・クリスティーにはまっていた時期がありました。当時、本を買うときは意識していなかったのですが、実家の本棚で探してみると、何冊かアガサ・クリスティーの文庫本が残っていました。いちばん最初に読んだのは、小学生の時、「ABC殺人事件」。中学生になって「オリエント急行殺人事件」を読みました。夜、読んでたらすごく怖くなった記憶があります。
うちのアガサものは、ハヤカワ・ミステリと創元推理文庫が混在。ミイ子さんが発売を求めていらしゃる真鍋博さんのイラストが表紙のものは4冊ありました。さすがにイラストレーターとして一世を風靡された方だけあって、今でも古さを感じません。確かに、イラスト集を発売したら、買いたくなりそうです。
文庫本の装丁って、あまり気にしていないことも多いことに気づきました。もっと注目してみよう。
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2005/06/07
3時間で売り切れたPLAYBOY 創刊号の頃
かつて若い頃、雑誌PLAYBOYを愛読していました。この5月で創刊30周年なんですね。これを記念して、創刊号のミニチュア復刻版がついた月刊PLAYBOYが本屋に並んでいたので、つい買ってしまいした。このPLAYBOY創刊号がでたのは、私が確か高校をでた翌年ですね。もう堂々と本屋でプレイボーイとかを買える年頃でした。創刊号は45万部あまりを刷り、それが3時間で完売。確か、何軒か本屋をまわり、やっと家のそばの小さな本屋で発見して買った覚えがあります。
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雑誌のデザインとか、掲載されている記事、そしてプレイメイトと、なんとも新鮮でした。復刻版は当時の全240ページのうち140ページを復刻したもの。記事はどれも懐かしい、でもいまでも迫力を感じるものが多いです。登場する作家も、ノーマン・メイラー、生島治郎、吉行淳之介、柴田練三郎など当時の一流どころ。
また男どもがもっとも気になったプレイメイトのページのタイトルは『彼女たちは汽車や長距離バスに乗ってシカゴ・プレイボーイにやってきた』。なんとも時代を感じます。
いま、これほどまでに若者を魅了するメディアはあるのでしょうか。
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2005/05/31
ジュンク堂書店と、ブックカバー
書店で本を買い、読むときどうしますか?私は、本屋さんではブックカバーを付けてもらう派です。そのあと、本を読み終わるまでは、ブックカバーを付けたままにしておきます。本を読み終わったあと、本屋さんで付けてもらったブックカバーをはずして、書棚に置いておきます。なぜか、ずっとこのスタイル。人によっては、ブックカバーを付けるのが嫌いな方もいるようですね。
東京・新宿の三越にジュンク堂書店があります。ここは池袋店ほどの規模はありませんが、かなり大規模です。ジュンク堂書店の特徴は、購入前の本を、店内に置かれている椅子に座って読めること。新宿の店には喫茶コーナーもあり、ここでも本を持ち込んで読めますね。「立ち読み」ならぬ「座り読み」ですか。
この書店内で本を自由に読むやり方を取り入れている書店は、日本ではまだ多くはないですが、ドイツはもうかなり前からそうなっている、とある方からうかがいました。やはりこのシステムが日本で広まらない理由は「座り読み」されると本をかってくれないとか、本が汚れるといったことからでしょうか。ブックカバーをつける方式は、日本以外の国にもあるのかわかりませんが、日本の書店が少しでも綺麗な本を読者に提供しようと考えてきたのでしょう。
でも、ハードカバーの本は、装丁がなかなか凝っています。たとえばこの前かった「夜のピクニック」は、カバーをとると、まったく違ったデザインがされています。ブックカバーをしたまま読むのも、もったいないかもしれないな、と感じました。
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2005/05/23
THE BIG ISSUEという雑誌
昨日、東京・渋谷で雑誌「THE IG ISSU JAPAN」を買ってみました。この雑誌、かねてから気になっていたものでですが、ホームレス支援を目的として発刊されていて、その起源はイギリス。一冊200円での販売ですが、この雑誌の販売者は、ホームレスの人。現在首都圏と大阪で売られているようです。
この「THE IG ISSU JAPAN」は月2回刊ですが、今号の内容は女優サンドラ・ブロックのインタビューに、特集「カッコいい! 農・林・漁業」です。ホームレス支援という発想は、いいのですが、雑誌としての内容は、ちょっともの足りません。たとえば、R25と比べたりすると個性がないような気がします。定期的な購読者を獲得するには、もう少し内容を充実する必要があるのではないでしょうか。
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2005/04/26
注目したい旅行ガイドブック
先日、青森にいったとき、本屋さんで気になる書籍を見つけました。「サーベイ青森」という旅行ガイドブックです。先月、日経新聞でこの本のことを取り上げていたのを思い出し、購入してみました。
このガイドブック、旅行ガイドや、地図を出版している昭文社がだしているものですが、この本は『お客様サイドに立った第三者的な組織「青森観光サーベイ委員会」が監修している』もの。
その内容は、
10,349件のお客様の声を集めた観光サーベイ調査をもとに評価の高かった884軒のお店や宿、施設を紹介。編集するにあたり、調査員が一軒一軒すべてに足を運び、お客様の視点で編集し直しました。(本誌より)
というもの。
この本には、一般の旅行情報誌に掲載されているお店や施設情報より、かなり細かい情報が掲載されてます。それぞれに『○評価する点』、『△改善してほしい点』、『事業者からのメッセージ』がかかれていて、参考になります。
この「サーベイ青森」、新しい試みですが、成功してくれるといいと思います。
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2005/03/23
「もえるるぶ 東京案内」は濃い一冊です
今週のR25で面白い記事を発見。一昨日、東京のビッグサイトで「コミケットスペシャル4」というイベントがありました。このコミケ、なんでも5年に一回の一大イベントらしい。このイベントに合わせて発売された『もえるるぶ 東京案内』。興味が湧いたので、買ってみました。
この本、秋葉原、新宿など、東京の萌えスポットを紹介した、ディープな一冊です。同人誌、トレカ、フィギュア、メイド喫茶など、「おたく」のためのチェックポイントを紹介しています。いや〜濃いですね。東京も変わってしまったんだな、とオジサンは実感しました。でも、読んでいて、理解できないことも多いです。たとえばですね。
【トレカを買おう】「TGCおよびカード全般を扱うYSで、主にガンダムや仮面ライダーが個別の棚に、美少女トレカも充実」(イエローサブマリン 秋葉原ゲームショップ)
【コスチュームを買うぞ】「100種以上のRQコスは都内随一」(ワルキューレ&プティッシュ)
【メイドカフェに行こう】「メイドタイムは11〜17時まで、以降はWRさん各自お好みコスを披露」(Cafe Mai:lish)
専門用語っていうんでしょうか。「萌え」の世界は奥がず〜っと深そう。
右が、大きめの帯。これをはずせばふつうの本になります。帯をつければ「萌え」本に。
☆「もえるるるぶ」を買った方、買いたいなと思った方のブログにTBさせてもらいます。
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2005/03/22
仙台駅前の書店の閉店に思うこと
先週、河北新報で仙台駅前の書店「アイエ書店」が閉店というニュースが報じられました。このことについて、stella_coeli2さんが詳しくかかれている記事からトラックバックさせていただきます。アイエ書店、会社帰りや東京から新幹線で戻った際に、よく寄りました。ただ、この書店では、雑誌類や、ラジオ講座のテキストしか買ったことがありません。昨日の夜もよってみたのですが、本屋として私としては「惹かれるもの」がないんです。書籍を買いたいな、という気分がなぜかおきないのです。stella_coeli2さんはこれを書店が「発散する匂い」がない、とうまい表現をされています。大規模店ではありませんが、狭い店舗ではないので、なにかもうすこしやりようがあったのではと、残念な気がします。
また、アエルの向かいの「ブックスオオトリ」も先週閉店しています。ここもかつては仙台書店として、歴史のある本屋さんだったようです。
活字離れ、ネット書店の隆盛など、中小規模の書店には厳しい時代ということはわかります。しかし、書店側の努力は、最大限されているんでしょうか?この点については、大いに疑問です。書店には、本が溢れ、新刊書が店頭に並ぶ期間は短い。読者にいい本の情報を届けるため、書店の役割はこれまで以上に重要になってくると、私は思っています。
また私を含め、読者の責任もあるかもしれません。気軽にアマゾンなどのネット書店を利用せずに、地元の本屋さんで買うようにすることも大切かな、と思ったりします。本好きにとって、ぶらっと本屋に立ち寄り、面白い本に出会うことこそ、最高の楽しみです。この楽しみはネット書店では、味わえないものですね。
いい本屋さんが、ここ仙台にできてくれることを願っています。
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2005/03/16
懐かしい声、帰りたい場所−昭和は遠く
今年は戦後60年だとか。「文藝春秋」の今月号(4月号)で『消えた「昭和」:日本人が失した暮らしと心』と題された特集があります。思わず買ってきました。この特集は、日本人が昭和においてきた、もの、ことについて作家達が、一文を寄せているもの。そのテーマをみると、蚊帳、ちゃぶ台、原っぱなど、どれも今はあまりみかけなかったり、しなくなったりしたことばかりです。昭和30年前半生まれの私でも、懐かしいと思うものがいくつかありました。
焚き火:最近見かけなくなりました。よく石焼き芋を焼いたりしたんです。
ラジオ:ここでいうラジオは、AMラジオですね。昔、我が家では、真空管ラジオがタンスの上にありました。
縁側:どこの家にもあったんですが。我が家も立て直したときに、縁側はなくなりました。それと、雨戸もいまはないです。
給料袋:私が会社にはいったころは、給料袋には現金が入ってました。いつしか給料が振込になり、給料袋だけもらうようになり、うちの会社はちょと前から給料袋もなくなりました。
半ドン:こんな言葉、若い人しらないかも。土曜日、会社は昼までで、帰るときはうれしかった記憶があります。上司とかは、午後から麻雀やりにいってましたね。
社員旅行:温泉に、宴会やりにだけ、いっていた社員旅行。何回もいきましたが、どこへいったか忘れてしまいました。
百科事典:小学校の時、父親が買ってくれましたが、ほとんど使った記憶がないです。
御用聞き:うちは三河屋ではなく、青木屋さんがきてました。あと、お米屋さんもきていたな。
また、この特集では、「懐かしい声、帰りたい場所」という対談も掲載。小沢昭一(俳優)、中野翠(コラムニスト)、坪内祐三(評論家)、世代のことなる3人の対談が、なかなか読ませてくれます。
数あるエッセーの中で、「給料袋」の項を、作詞家の阿久悠さんが書いてます。印象的な一節があるので、引用します。(やや長文)
給料袋様、あなたを追放したのは一体誰なのですか。誰の幸福のためにあなたを排除したのですか。いえ、あなたを責めるのは筋違いですが、今日(こんにち)の日本の家族の荒廃と、親の権威の失墜と、無関係でないと思えるからです。
何しろ、働き手の月に一度の晴れ舞台を奪い、しかも、わが家の財力の正確な認識を子どもたちに持ち得なくしたのですから、あなたの追放は、単なる効率の問題では済まないものなのです。
生きていく上で、ものはなくしても、大切な心はなくしたくないと思いませんか。
☆この「消えた昭和」について書かれているブログ、いくつかにトラックバックさせていただきます。
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2005/03/02
新雑誌”UOMO”と付録つき”ラピタ”
先週〔40歳のライフデザインマガジン〕と銘打った"UOMO"が創刊されました。ぎりぎり40代の私ですが、気になり、買ってみました。内容はファッションの記事が基本。あとはクルマ、腕時計、旅の宿などの記事で構成されています。大半を占めるファッションの記事をみての感想は「こんなファッションとは無縁だな〜」って思いました。
記事のひとつに『エレガンテ チェック』というのがありました。UOMOが提案するエレガンテな男(!)のチェックテストがあります。ちょっと長いですが、引用させてもらいます。
1.エステ、ネイルサロンへ定期的に通う
2.ONとOFFで時計を着替える
3.ジーンズにジャケットを合わせておしゃれに決まる
4.アロマテラピー系の香りで気分をコントロール
5.ジムではセルフトレーナーがついている
6.おいしくリーズナブルなワインを知っている
7.ニューオープンのレストランはすかさずチェック
8.行きつけのバーと寿司屋がある
9.ベッカムやシュード・ロウに注目している
10.おいしいショコラをお土産にできる
11.ホームパーティは手料理でもてなす
12.湯葉を食べるだけだけに京都へ行く
13.負け犬の女友達がいる
14.絵画『夜のカフェテラス』の作者がわかる
15.コッポラ親娘の監督した映画について、3分以上うんちくを語れる
16.記念日以外にも彼女に花を贈れる
いや〜、見事にひとつも当てはまらないですよ、この私。ちなみに5つ以下しか該当しないと→「古い固定観念を捨てるべし」とか。参りました。
私には、大人の少年誌の「ラピタ」のほうがいいです。このラピタの3月号は付録として『自走する鉄道模型』がついてます。42年前に走った新幹線の試作車がモデル。新幹線と線路付きです。300分の1の、かわいいスケールモデルです。
40代のオジサンは、ファッションより自分の大好きな趣味のものが大切ですよ。違いますか?
☆UOMOに?のブログ、ラピタの付録に感激のブログにTBさせていただきます。
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2005/02/14
アイムソーリー、ママと桐野夏生
やっと桐野夏生の「アイムソーリー、ママ」を読み終えました。この作品、ちょっと前の『週刊文春』のインタビューで、桐野さん本人が「グロテスク」、「残虐記」と続きこの「アイムソーリー、ママ」で『私のグロテスク期は終わった』と語っていました。この3作品は、同じモチーフを扱ったものということでしょうか。私は、「グロテスク」は扱っているテーマが実際の事件(東電OL殺人事件)をヒントにしているだけに、かなりヘヴィーな読後感でした。小説としてもボリュームもあり、かなり読みごたえがありました。
それに対して、「残虐記」はわりとさらっと読めてしまい、予想していたより心にひっからなかった。そしてこの「アイムソーリー、ママ」は、ある意味、嫌な読後感が残る小説。
直木賞をとった「柔らかな頬」も、読了後、すきっりしない感じが残る小説でしたが、「アイムソーリー、ママ」はそれ以上の違和感があります。
桐野さんの女性の描き方は、まったく容赦がありません。女の嫌な部分、汚いところ、そして心の奥底までを、文章であらわに表現していきます。「アイムソーリー、ママ」では、人間、特に女性の醜さ、怖さ、狡賢さを、これでもかこれでもかと描写していきます。なぜ、そこまで書くの、という気持ちにおそわれます。
グロテスク期が終わった桐野作品、今後はどんな作品を書いてくれるのでしょうか。
★桐野夏生のことを書かれた、感心したブログにトラックバックさせていただきます。
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2005/01/28
週刊分冊「日本の美術館を楽しむ」の魅力
週刊分冊、週刊百科というシリーズがありますね。毎週(もしくは隔週)でて、すべて揃えるとちょっとした百科本になるもの。書店へいくと、たくさん出てますね。「まじぇゴはん by ミイ子さん」によると、この分冊、これといった大ヒットはないそう。私も結構この分冊百科買ってます。過去に絵画に「挑戦する!DO ART」というのを100冊買いましたが、実家で睡眠中。一昨年から1年間は「週刊 鉄道の旅」を買いそろえました。
最近「日本の美術館を楽しむ」を買ってます。これ、最初は「所詮、本でみる絵画なんだから」とあまり期待していなかったのですが、意外といいです。毎回、メインとなる美術館の所蔵品の紹介がされている本ですが、素人美術愛好家には、解説がかなり勉強になります。また、面白い切り口だなと思えるのは、この本は毎号美術館の所蔵している画家をテーマにして、たとえば『シャガールのある美術館』というページをつくっていること。全国どこでシャガールが見られるかがわかります。
この「日本の美術館を楽しむ」には結構はまってしまいます。全部で50号まで出るようですが、最後まで買ってしまいそう。
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2005/01/27
仙台の本屋とアマゾンとアフィリエイトと
前に仙台に書店事情が寂しいと書いたのだけど、依然状況は変わっていないかもしれない。私のお気に入りの書店は、東京では銀座の「旭屋書店」と神保町の「東京堂書店」。この二つの書店は新刊だけにこだわらず、独自の選択で本を揃えいて、それが私の好みに合う点が、お気に入りの理由。ここ仙台ではいまだ、そんなお気に入りの本屋は見つかっていない。また拙宅がある勾当台公園のあたり、ここは県庁、市役所、三越などがある仙台の中心部には大きな本屋が皆無。なんでだろうと思うのですが・・・。
かくて、私はネット書店を愛用することになってしまいます。いちばん使っているのは「アマゾン」。他と比べてという訳ではないんですが、なんか使いやすいので、愛用。輸入盤のCDも買ったりします。アマゾンで欲しい本がすぐに手に入らないとか、送料がかかる場合は「セブンアンドワイ」を使います。ここはセブンイレブンで受け取れるので、送料不要なのが便利。
アマゾンといえば、最近「Amazonアソシエイト・プログラムのココログアフィリエイト」というのをはじめてみました。アマゾンのアフィリエイトは申し込むと審査があるのですが、申し込んだ翌日には参加許諾がきました。まだアフィリエイトの仕組、よく理解していないのですが、とりあえず面白そうだからはじめてみたという感じかな。ちょっと前から左のサイドバーに「最近のお気に入り」というのを作って、この頃気に入ったCD、DVDとか本を載せることにしました。クリックするとアマゾンのサイトに飛ぶようにジャケ写の画像の貼り方がわからず苦労しましたが。
このアフィリエイト、はやっているらしいのですが、これを使うとどんな利益が生まれるか私にはよくわかりません。まあ確実なのは、このブログでCDとか買う人はいないってことかな。
☆旭屋書店、東京堂書店がお好きなようなブログ、ネット書店のことを書いているブログいくつかにTBします。
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2005/01/15
単身赴任を考える重松清の本:お父さんエラい!
今週は、久しぶりに仙台ですごす週末。時間ができたので、以前読んだ本をひぱっりだしてきました。作家重松清さんの「お父さんエラい! 単身赴任20人の仲間たち」という一冊。この本は実際に単身赴任をしている方にインタビューして、その実態、生活を取材し『単身赴任のお父さんたちを熱烈応援する』ルポ。重松さんは「ニッポンの課長」という本も書いていて、組織の中のサラリーマンに視点を持っている作家。
確か、今年の春ころ読んだんですが(そのころはこのブログも誕生していなかった)、いまぱらぱらと読み返しみると、単身赴任というのはその人それぞれで違うものだな、改めてと感じます。あたりまえの事ですが、帰宅旅費のことでもそれぞれ属している組織で違います。私などは自費で帰っても、そんなに大きくない負担ですが、海外に単身で行かれているかたは、そうそう帰るわけにはいかないでしょう。
重松さんは組織に属するがゆえの単身赴任というものを、うまくレポートされています。本のなかの印象的な一節を。
家族と一つ屋根の下にすんでいないからこそ、の幸せもあるかもしれない。あってほしいよな、とも思う。なにもなかったら・・・・やはり、悔しいじゃないですか。
最近、単身赴任者のブログが増えた気がします。単身赴任とブログは相性がいいのでしょう。私が単身赴任をはじめたときから読ませていただいているのは、(ブログ形式ではありませんが)「素敵な名古屋のお過ごし方」。もう単身赴任10年目の大先輩。また、毎回きれいな写真に感心する「ある日の出来事」もよくお邪魔します。ネットで検索したところ、単身赴任のブログは10以上ありました。
私の単身赴任はいつまで続くのか。
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2004/12/21
仙台の新雑誌 S-styleとは?
雑誌好きの私です。仙台駅の地下道に貼ってあったポスターで、「S-style」という雑誌が今日創刊と知り、思わず買ってしまいました。ぱらぱらめくってみると『なんか見覚えあるな・・・』、よくみてみると「せんだいタウン情報」のリニューアル版なんですね。以前の記事でこの「せんだいタウン情報」をくさしましたが、それがばれたか(?)、装丁も変わってのリニューアルです。判型はA4版になり、写真もきれいな印象。
でも、これまでは月2回の発刊だったのが、これからは月刊のよう。情報誌としては月刊化は冒険でしょうね。タウン情報ですから「旬の情報」は命です。月刊で新しい情報を発信できるか。私としては疑問。やはり最低月2回のペースで、「旬」の情報を発信して欲しいところ。
首都圏の老舗情報誌「ぴあ」も最近、判型を大きくし、発行日を月曜から木曜に変えるトライアルをしています。その一方で首都圏でR25がフリーペーパーとして成功(R25のWEB)したことは見過ごせない事実です。
紙のメディアを使った有料の情報誌は難しい時代になっています。仙台という中規模な都会での、情報のメディアの行く末を心配させる、S-styleの新創刊です。
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2004/12/07
美味しい今月号の『トランヴェール』
鉄道や飛行機で旅をすると、気になってしまうのがいわゆる車内誌、機内誌。仙台にきて東北新幹線を利用することが多くなりました。(このおかげで雑誌にまで紹介されてしまったのは、以前かいた通り)座席ポケットにある『トランヴェール』にしばしば手を伸ばします。この小冊子、車内誌とはいえ、はなはだレベルが高い。しばしば持ってかえって、家で再読することも多いです。
東北の歴史を知るには、いい車内誌だと思います。私にとって知らないことばかりで、読んでいて勉強になります。たとえば、先月11月号は「北東北発見、岡本太郎」の特集。そして今月号(いま新幹線に常備してあるもの)の特集は「東北のゆく年くる年 年神様を迎える年取り膳と雑煮」。
「年取り膳」を私は知りませんでした。
古来12月31日に「年取り」と呼ばれる年越しの行事が行われていた。「年神様(としがみさま)」を家にお迎えする行事。この大晦日に家族がそろって祝う食事が「年取り膳」。
岩手、宮城、秋田の年取り膳が紹介されています。どれも歴史を感じる個性的なものです。また東北各地のお雑煮も紹介され、どれも地方色豊かなものばかり。
正月といえば欠かせないのがお酒。私が愛読させてもらっているブログ「まいにち酒飲み」のkasumixさんも喜ばれそうな記事もあります。題して「青森・岩手の地酒、うまさの秘密を探る」。青森、岩手の地酒がたっぷり掲載。こんど青森や岩手にいったとき、どの酒をにも飲もうかとまよってしまいました。
旅行などで東北新幹線にのる機会があったら、是非手に取ってみてください。おすすめです。
※『トランヴェール』のことを書いておられるブログにトラックバックさせていただきます。
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2004/11/16
仙台をkappoしてみますか
まえに仙台タウン情報をくさしてしまいましたが、同じ出版社・プレスアートから出ている隔月刊の『Kappo』は、なかなか楽しめます。このKappoは大人のためのプレミアムマガジンということですが、装丁は写真を見せることを意識し、レイアウトデザインもシンプルの仕上げられ、まずまずです。
仙台在住、野間文芸新人賞作家の佐伯一麦の連載もあり、確かに大人向けの雑誌です。
今月号の記事の中で、面白いと思ったのが「あの人が教えてくれた美味なる店 料理人の隠れ家」。レストランやバーのオーナーが、交流のある店を紹介するする企画。店のオーナー達の人柄が記事から伝わってきて、店にいきたくなりました。
オジサン世代としては、このkappoを月刊にして欲しいところです。
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2004/10/12
小林信彦「名人志ん生、そして志ん朝」を読む
昨日、東京から仙台に戻り新幹線は満員でした。最速の「こまち」が夜まで満席、15時台の「MAXやまびこ」で帰仙。いつもより長い乗車時間(2時間10分あまり)のため、本がゆっくり読めました。
前から読もうと思いながら、読めなかった小林信彦「名人 志ん生、そして志ん朝」。私は小林信彦ファンで、小説はかなり読んでます。ただ、この15年くらいのにわかファンなので、古い作品、たとえば「オヨヨ大統領」シリーズは読んでなかったり、ファンと胸を張っていえるほどではないんですが。
この「名人 志ん生、そして志ん朝」は昨年の1月の出版。3年前’(2001年)の10月に古今亭志ん朝さんが亡くなったあと、小林信彦の以前の志ん生、志ん朝に関して書かれた著作をまとめたもの。
小林信彦の評論は、主に映画、文芸、芸能(喜劇とも「いうべきもの)、落語と多方面に渡ります。私は彼が評論するどの分野にも精通していなくて、情けない話ですが、読んでいてもわからない事がかなりあります。要は映画、文芸などの基礎知識が(教養とも「いうべきもの)がないのですね。
志ん朝も高座をきいたこととがありません。でも、この本を読むと、落語、江戸言葉への著者の愛情、愛着が感じられます。
志ん朝は少しだけ、CDを残してくれています。CDでは高座の素晴らしさはわからないかもしれませんが、少しきいてみようと思いました。
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2004/07/24
「邂逅の森」売ってました
週末は実家に帰ってます。地元・自由が丘の書店でも「邂逅の森」が平積みになってました。直木賞受賞後、増刷したようですね。
青山ブックセンターの跡(?)に行ったら、「7月16日で閉店しました」との張り紙が。もうあの白いブックカバーをかけてもらえ無いかと思うと、ちょっと寂しい。
妃殿下さんのページによると、新宿の青山ブックセンターの後に、ブックファーストが入るとか。大規模書店も生き残りに必死だな、という印象です。
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2004/07/19
仙台の書店について、再び
直木賞受賞作家・熊谷達也氏の著作「邂逅の森」が仙台で手に入らないことの不満を書いたら、お二人から優しいコメントをいただきました。今の本の流通状況は悪く、特に東京以外の地域では、思うように書店に本が並びません。東京・多摩地区にお住まいの登霧さんがお書きになっているように、新直木賞作品がすぐに本屋で手に入らない、寂しい状況です。
ただあくまで個人的な感想ですが、仙台にはいい本屋が少ない。以前住んでいた40万都市の金沢より劣っていると思います。なぜかな。不思議です。仙台は100万都市、文化的にも十分な土壌がある街なのに。どなたか、教えてください。いい本屋に飢えてます、ホンと。
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寂しい仙台の書店事情
東京の個性的な書店・青山ブックセンターが倒産(破産)しましたね。このことブログでもかなり取り上げられています。sonobashoさんの「青山ブックセンター 閉店」をめぐるブログの波及力についてを興味深く読ましていただきました。
青山ブックセンターは実家のそばの自由が丘店を愛用してました。神田の東京堂書店、数寄屋橋の旭屋書店と青山ブックセンターは好きな本屋です。やはり、本が売れなくなっている状況で、個性的な品揃えの書店は生きていくのがきついのでしょうか。
ところで、昨日仙台の大型書店2軒、、中規模店2軒で新直木賞受賞の熊谷達也さんの「邂逅の森」を探してみたんですが、見つかりませんでした。地元仙台在住の作家が受賞したわけですから、コーナーとかできてるかとも思いましたが、なかった・・・。仙台駅前の書店Jでは、私の探したところでは氏の他の著作すらみあたらなかったです。
女房に聞いたところでは、東京の自由が丘の中規模書店(芳林堂)では平積みになっていたそう。
あまり批判したくないのですが、こと書店となると、仙台は寂しい状況ですね。
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