芸能・アイドル

2020/11/23

ブッダのように私は死んだ

 坂本冬美ファンです。とはいっても熱心にきくのは「また君に恋してる」など歌謡曲、ポップスを歌っている一連のアルバムで、演歌はほとんどききません。先日リリースされた坂本冬美の新曲「ブッダのように私は死んだ」は刺激的な作品です。作詞作曲が桑田佳祐です。
 先週号の「週刊文春」の原色美女図鑑は坂本冬美。また阿川佐和子との対談にも登場。そして桑田佳祐の連載エッセイ「ポップス歌手の耐えられない軽さ」にはこの曲のことを桑田佳祐が書く。これで新曲が出たことを知ったのですが、トータルなプロモーションだったのです。
 Amazonでは限定シングルを販売していて、いちばん高いのを買ってしまいました。「初回限定盤)(Blu-Ray付)(特典:メガジャケ付)」というもので、2310円もします。でも収められたプロモーション映像はかなり見応えがあります。
 プロモーションの甲斐あってか、オリコンの週間シングルランキング(2020年11月23日付)では初登場12位です。演歌の歌手が総合ランキングに入るのは珍しいのでは。
 それにしても、ジャケットはちょっと怖い。坂本冬美+桑田佳祐のちょっと不思議な世界。

Photo_20201123065001







| | | コメント (0)

2019/06/10

萩本欽一、駒大退学

 欽ちゃんが突然の退学宣言です。今週号の週刊文春の「欽ちゃんのボケないキャンパス珍道中」で4年間通った駒沢大学を自主退学宣言をしています。なぜ、という疑問。欽ちゃんは大学に通った4年間ですっかり「勉強頭」になってしまったことに気付いたから、だと言います。
 そして、
「ぼくにとって笑いというのは『ひらめき』なんだ。そして、その『ひらめき』というのは、四六時中、笑いのことを考えていて生まれるものなの」
 と笑いをどうつくっているか、を明かしています。
 萩本欽一は戦後のコメディーでは天才の一人だと思いますが、その笑いは、「四六時中、笑いのことを考えていて生まれるもの」という努力によって成されている。努力できる人が天才、ということです。
 昨日、入学した大学の初めてのスクーリングが終わりました。通信の大学だと、自分の中で折り合いをつけながら、時間を調整して「勉強頭」に切り替えることができるので、そこはいいところかもしれないと思います。
 ともあれ、欽ちゃん、次はどんなお笑いをみせてくれるのか。楽しみです。

| | | コメント (0)

2014/12/31

萩本欽一の挑戦は続く

 萩本欽一の「私の履歴書」、「えっ、最終回?」とタイルされた今日の朝刊がまさに最終回でした。今日の履歴書に書かれていたパジャマ党(欽ちゃんがつくった作家集団)に「踊る大捜査線」の脚本を手がけた君塚良一がいたことを知りました。萩本欽一は人を育てることにも才能も持っていました。
 昨日の履歴書ではコント55号の相方、坂上二郎のことを書いていました。こんな一文があります。
「ふたりで舞台に立とうと決めたあの日、二郎さんは『欽ちゃんの好きなようにやりなよ。ついて行く』と言った。でも僕が頼りにしてたのは二郎さん。芸人魂は僕なんかよりずっとすごかった」
 小学生のとき、白黒テレビでみたコント55号のコント、もの凄く面白かったです。もう一度、二人の舞台をみたいな。
 パジャマ党は73歳の大将(萩本欽一のこと)をどう生かして番組をつくるかを相談中とか。萩本は「これからも現役でやりますよ」と書いています。まだまだ、天才萩本欽一の挑戦は続きます。楽しみです。
 

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/05/29

毎朝、堀北真希

 東京メトロ丸の内線には、ホームから見える線路側の壁に広告を表示する大型ディスプレイがあります。デジタルサイネージ(電子看板)と言われているものですが、電車の中にもあります。広告映像が流されるわけですが、朝通勤時間帯には、いつも同じ広告です。
 堀北真希が登場する30秒ほどの映像。東京メトロの自社広告です。ウエブサイトをみると、「東京の朝」と題されたCMで、朝活で英語を学ぶOLさん(?)を堀北真希が演じています。本編には音声もあり、堀北真希の英語も楽しめる(?)のですが、電子看板では残念ながらそれはありません。
 朝の時間帯は、東京メトロ広告以外のCMは少なく、何回か堀北真希をみることになります。車内ディスプレイでも広告は流れていますが、ここではいろんな広告が入っています。しかしホーム設置の電子看板の広告は少ないです。夕方は少しは増えますが、車内広告ほど多彩ではありません。
 堀北真希ちゃんをみていると、電子看板でどれほどメトロは儲かっているのか、なんてことを考えたりする朝です。

「東京の朝」(30秒)

| | | コメント (0) | トラックバック (1)

2012/12/11

小沢昭一さんの死去に思う

 小沢昭一さんが亡くなりました。「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の収録を休んでいると報じられていたので、心配していたのですが、悲しい知らせです。小沢昭一さんで思い出すのは、昔NHKで放映されていた「趣味とあなたと」という番組です。高校生の時にみていたので、確か1970年代前半だったのでしょう。
 小沢昭一さんとNHKの相川浩アナウンサーが進行をつとめる30分の番組。もはや内容はほとんど覚えていないのですが、毎回趣味の達人を招いて話をきくという番組だったと思います。ネットで調べていたら相川アナウンサーも既になくなっていること知りました。
 俳優、というより怪優とも評され、また日本の放浪芸を研究。そして(記憶違いでなければ)かつては「トルコの帝王」(この意味が分かる人は人生のベテランです)と形容された小沢さん。本当に幅広い人生を歩んだ人です。そんな小沢さんが趣味の番組にでていたなんて、いま考えるとちょっと意外です。
 1973年に始まった「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は昔よく聴いていました。当時は高校生なのに、どうして小沢さんの番組なんて聴いたのかな。若者を惹きつける何かがあったのでしょう。それ以来小沢昭一ファンです。小沢昭一ファンなんてマイナーかと思い込んでいましたが、朝日新聞では訃報を夕刊の一面に掲載。小沢昭一さんの評価は高いものだったことは、私にとってはちょっと驚きでした。
 またひとり、昭和を語る人が亡くなりました。

| | | コメント (1) | トラックバック (0)

2012/11/11

イッセー尾形の今

 イッセー尾形が舞台公演を休眠したのが8月。いつも12月に行われる公演も今年はありません。公演がないイッセーが何をしているかホームページでチェックしていなかったのですが、久しぶりに見てみると最近はドラマ出演が多いことに気づきました。
 9月にはNHKBSで放映された前後編2回の「ドロクター」に出演(これは後編だけ録画してまだ見ていません)。また6日から始まったミムラ主演「恋するハエ女」では総理大臣役を演じています。これも今日知ったので、今晩の第1回の再放送を録画予約しました。
 そして話題の(?)キムタク主演「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~」にも出演。先週放映された第3回を見ましたが、中井貴一相手に癖のある会社の専務役を好演しています。舞台でみたことのあるキャラみたい。また、、ドラマ以外にも東京駅丸の内駅舎のCMナレーションもやっています。
 忙しそうです。ひとり芝居をしばし離れて、イッセーがやってみたかったのはこれなんですね。イッセーの演技めあてに普段はめったにみないドラマを見ることになりそうです。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/06/08

AKB48の総選挙とは

 一昨日の総選挙はどうしてここまで大騒ぎになるのかと、不思議です。AKB48 27thシングル選抜総選挙というのが正式名らしいのですが、どんな選挙なのかまったく分かっていません。。まず、一昨日の朝日新聞朝刊にGoogle+の全面広告に「本日開票」とあり、開票日を知りました。Googleが新聞にこんな大きな広告を打つことは珍しい。かなり大きなお金が動いているようです。
 テレビ(CX)で生中継があるのは当然でしょうが、その結果を報じるマスコミの扱いはちょっと異常です。朝日新聞では6段の記事で詳しく開票結果を報道していて、まるで本当の選挙みたい。テレビではNHKの朝7時のニュース「おはよう日本」でかなりの時間を割いて報道。民放なら仕方がないですが、NHKがニュース番組で取り上げるのには疑問を感じます。
 AKB48がここまで巨大なパワーを持つ理由は何なのか。AKBをまったく理解していないので断じることはできないのですが、消費財としてのアイドルを生み出すシステムが見事に作りあげられていると思います。それも耐久消費財ではない短い期間で消費される財を作るシステムが構築されているようです。
 R25の5/17-6/6号の「結論はまた来週」(いつも愛読しています)で高橋秀実が<『AKB48』の一体、どこがいいのだろう?>と疑問を投げかけています。ちょっと引用させてもらいます。
「顰蹙を買うかもしれないが、彼女たちは取り立てて美人というわけでもないし、歌や踊りも型に合わせようと一生懸命な幼稚園の学芸会のようである」
 でもファンに言わせれば、そこがいいらしいと書きます。そして、ある言葉を思い出したといいます。
「悪貨は良貨を駆逐する」
 なるほど、そうかもしれません。この国の人気アイドルが見せてくれる光景は、何を示しているのか。ちょっと研究してみたいテーマです。

 

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/23

AKB48の威力

 ちょっと前の話題で恐縮ですが、とある方から教えていただいた話。オリコンで2011年の年間本ランキングというのがあります。その中に写真集ランキングがあり、ベスト10に入っているのは8つがAKB48関連のものが占めています。残りの2つは、東日本大震災の報道写真集。AKB以外に写真集なかったのか。とも思える結果。どうなんだろう。
 AKBにはまったく縁がないのですが、街中には広告溢れてますね。昨日本屋にいったら、こんなものをみかけました。

Akb

AKBの参考書。昨年の夏に出されているようで、売れているんでしょうかね。対象は小学生と中学生です。出版しているの、昔いた会社です。なんだかな(英語の参考書編集していたこともありんですよ)。
 それにしてもAKB48の威力はすごい。今更ながらに驚きです。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/07

レコード大賞のいま

 昨日の朝日新聞に年末年始(12/26~1/1)のテレビ視聴率ランキングが載っていました。第1位は紅白歌合戦。前年を下回りましたが、41%で年間でも第1位だそう。ランキングは20位までありますが、20%こえてるのは3位までで残りは10%台。いまや20%をこえる番組って少ない。
 そんな中、16位に「輝く! 日本レコード大賞」が14.9%で入っています。レコード大賞が視聴率14%台まで衰退していることに今更ながら驚きます。ウィキペディアによればレコード大賞の全盛期、1977年には50.8%を記録しています。紅白歌合戦の視聴率低落がよく話題になりますが、それ以上にレコード大賞はひどい落ち込みです。
 すでにレコード大賞そのものの話題性が弱い。昔の話をしてもしようがないのですが、かつては大晦日にレコード大賞と紅白歌合戦が生中継で時間差をもって行われていて、話題の歌手を見るのが楽しかったものです。レコード大賞はいまや数ある番組のひとつになってしまいました。
 レコード大賞という制度そのものを考えなさないと、この惨状はどうにもならないでしょうね。いまの音楽界を象徴している感があります。今年もやるのかな、レコード大賞。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/11/18

猫ひろしって

 最近、スポーツ界には妙な出来事がいくつかあります。まず、巨人の内紛劇。ナベツネさんの独裁にもの申した清武代表が、マスコミではいつのまにか悪者になっている感があります。どうしてなんだろう。また新聞あたりではベタ記事扱いですが、ランナーとしては気になる猫ひろしの五輪代表問題。これは不思議な話です。
 タレントの猫ひろし。この人の名前は(テレビをほとんどみないので)最近知りました。それもランニング用のGPSウオッチの広告にでていて、その名前を覚えたという程度の認識。この猫ひろしがカンボジア国籍を取得して、カンボジアの代表として五輪代表になろうとしているといいます。なんでカンボジアなの? そこまでしてオリンピックにでてどれほどの意味があるのか。素直に考えるとそう思います。
 ウィキペディアをみると2008年の東京マラソンでは3時間48分57秒のタイムだったのが毎年記録を更新し、2011年には2時間37分43秒を記録(しかしなんで抽選の東京マラソンに出られるんだろう、よほどくじ運がいいのか)。確かにその進歩は凄いです。
 スポーツをやっている瞬間は純粋なものですが、それ以外の時間は人間らしい戦いがある。そんなことを感じる最近の出来事でした。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/08/06

前田武彦さん死去

 前田武彦さんが亡くなりました。テレビの黄金時代に活躍したマエタケさんの番組はよく見ました。記憶に鮮明なのは、なんといっても「夜のヒットスタジオ」です。新聞記事によればこの番組の司会を吉村真理とつとめたのは1968年から73年まで。中学、高校の時です。当時歌謡曲が全盛で、夜10時からの番組をよく見ていました。マエタケさんのクセのある司会振りでした。
「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」はあまり熱心にみた記憶はありません。この番組の毒みたいなものが合わなかったのでしょう。「笑点」の司会もしていました。これも少しだけ覚えています。
 永六輔、青島幸男らと共に放送作家としてテレビ創世記を作り、そのあと自ら司会者、俳優へと転身したマエタケさん。昭和という時代のテレビで忘れることができない個性です。
 ご冥福をお祈りします。

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010/09/12

谷啓さんの死に想う

 谷啓さんが亡くなりました。昨年3月でNHK「美の壺」も降り、その後、どうされているのか気になっていました。突然の訃報。まだ78歳。早いです。
 昨晩はクレージーキャッツの映像を収めたDVD『クレイジーキャッツ メモリアル』を見ました。このなかに谷啓がメインになっているシャボン玉ホリデー「タニーケイだよピーナッツ」が収められています。谷の才能が充分に感じられる番組です。また、「クレージーキャッツ結成10周年記念コンサート」もあり、ここでは谷のトロンボーン奏者としての力量がわかります。
 クレージーキャッツといえば、図抜けた植木等のコメディアンの才能、一流のボーカルが目立ちますが、谷啓のボーカルもソロとして魅力あるものです。クレージーキャッツは7人のメンバーすべての才能なければ成り立っておらず、特に谷啓の才能は優れていたと思います。
 4年前の2006年、『STILL CRAZY for YOU』とタイトルされた曲が発売されました。クレージーキャッツとユーミンによるシングル曲です。谷啓とユーミンがデュエット、そこに植木等が台詞をかぶせ、バックには桜井センリ(ピアノ)、犬塚弘(ベース)が演奏で参加。亡くなっていたメンバーは過去の音源サンプリングで参加する夢の共演です。このDVD版にレコーディング映像があり、谷啓がユーミンと楽しげに歌う光景が収められています。すごくいいです。昨晩2回続けてみました(You Tubeにアップされています)。
 谷啓さんに及ぶ才気溢れる芸人はもう現れないでしょう。残念です。
 心よりご冥福をお祈りいたします。

Crazy

 

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/02

ちょいとでました、あきれたぼういず

「あきれたぼういず」なるグループご存じですか。知っている方は、相当の芸能通です。このあきれたぼういず、大学の授業で取り上げられて、初めて知りました(こんなこと、大学院でやっているんですよ)。
 最初、川田義雄、坊屋三郎、芝利英、益田喜頓の4人からなるグループ(その後、メンバーが替わって第2期となります)で、いわゆるヴォードビルのグループです。舞台で、歌って、踊って、喋って、観客を楽しませるエンターティナーと言えばいいのでしょうか。坊屋三郎、益田喜頓の2人は名前を知っていますが、残りの2人は知りませんでした。活躍したのは昭和10年代前半。したがって、当時の映像は少なく、音源もSP盤をCD化したものがあるだけです。
 ちょっと興味があったので、中古で『ぼういず伝説』というCDを手に入れました。「チョイと出ましたあきれたぼういず、暑さ寒さもちょいと吹き飛ばし、春夏秋冬明けても暮れても、歌いまくるぞあきれたぼういず」と冒頭に歌い、出し物が始まります。ジャズ、オペラ、シャンソン、アルゼンチン・タンゴ、キューバン・ルンバ、日本からは軍歌、謡曲、童謡、浪曲などの音楽を演じながら、ポパイ、東北弁、弁士など様々な語り口で、パワフルに演じる4人組。現代ではちょっと見あたらないパワフルなパフォーマンスです。リーダー格の川田義雄の歌はプロ級です。
 平成の今では、昭和初期の大衆芸能は、ほとんど知るすべがないのが現状です。あきれたぼういず、を楽しむことは、ちょっとマニアックではありますが、でも楽しいものです。
 
Akireta

 
 

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/09/29

沢田研二の、今

 先週、NHKのSONGSという番組で、沢田研二の特集がありました。たまたま見たのですが、これ2週連続企画の2回目でした。幸い、1回目の再放送があったので、録画してみることができました。ジュリーこと沢田研二は好きなシンガーです。はじめてタイガースをきいたのは、小学校の時(いやいや)。
 この番組をみて思ったことは。まず「太ったな、ジュリー」。あれだけ細くて格好良かったのに。これは、メタボが心配されるほどです。こりゃ、スターじゃないよ。
 そして、スターの座にあったシンガーが、年齢を重ねるのは難しいなと感じました。沢田研二は今年還暦だそうです。最近もアルバムを発表していて、コンサートも精力的に続けているようです。昔の財産で、生きながらえているわけでなく、精力的な活動を行っています。しかし、艶やかで、甘い歌声は相変わらず魅力的でしたが、番組の中で歌っていた最近の曲には心が動きませんでした。それに、衣装もなんかセンスが悪いです。格好良くない。
 全盛期の沢田研二は、作詞家、作曲家などのクリエーター達に支えられて創られたスターだったんですね。もちろん、沢田の類い希な歌唱力があってのことですが、安井かずみ、阿久悠、糸井重里、加瀬邦彦、大野克夫らの作った曲があって、はじめて沢田の歌手としての力量が発揮されたのではないでしょうか。
 今の沢田研二は、60歳にふさわしい曲を歌っているのでしょうか。昔のヒット曲ももちろんいいのですが、今の沢田の魅力を感じる歌を聴きたいな、と感じました。

| | | コメント (4) | トラックバック (1)

2007/08/12

思い出のメロディーのはまり度

 昨晩NHKで放映されていた「思い出のメロディー」を何気なくみていたら、これがけっこうフィットします。この番組、懐メロ特番だと思っていたら、いつの間にリアルタイムで聴いた曲が増えてます。いやいやまいります。
 今回のターゲットは団塊の世代のようですが、私の世代でも懐かしい曲が多いです。例えば奥村チヨの「恋の奴隷」には、「奥村チヨ若いなー」と妙な感動をし、千葉紘子の「折鶴」は、「これ地味ながらヒットしたんだよな」と思い出しました。
 森田健作まで登場して、「さらば涙と言おう」を披露。相変わらず歌は下手ですが、阿久悠さんの詞は、さすがのうまさです。いつまで若大将やっているかちょっと心配な加山雄三も、70歳ながらギターが似合います。
 昭和40年代の歌は、まさに歌謡曲ですね。夢とロマンがあった気がします。日経新聞の文化欄に掲載された(8月3日朝刊)「阿久悠氏を悼む」と題された山田登世子さんの文章の冒頭の一節。
阿久悠の歌がある昭和を生きて幸福だった。
 これから、録画してある阿久さんの特集を見ることにします。

| | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006/09/27

水原弘を知っていますか

 ずっと、つん読になっていた本を、やっと読了。『黒い花びら』(河出文庫)、直木賞作家の村松友視が書いた歌手・水原弘の生涯を辿ったノンフィクションです。「昭和歌謡曲を疾風のごとく駆け抜けた無頼の歌手」と評される水原弘を綿密に取材した評伝です。
 水原弘を知っている方は、かなり昔からの歌謡曲ファンです。(要はオジサン、オバサンってことですね)この本、一年ほど前に文庫化されたものですが、オリジナルは2001年に出された本。村松友視は『トニー谷、ざんす』『力道山がいた』など昭和を個性的に生きた人の評伝をいくつも書いています。
 水原は、昭和10年生まれ。デビュー曲の「黒い花びら」でレコード大賞受賞。その後、酒好き、博打好きがたたり多額の謝金を抱え低迷したが「君こそわが命」でカムバック。しかし、荒れた生活は直らず、42歳の若さで死去。昭和10年(1935年)生まれといえば、エルヴィス・プレスリーと同じ。また亡くなった年も、42歳で同じ奇遇。

 
 実は「君こそわが命」はカラオケの愛唱歌なのですが、昭和42年にヒットした当時の記憶がほとんどありません。同じ年の「知りたくないの」(菅原洋一)「世界は二人のために」(佐良直美)「真赤な太陽」(美空ひばり)は覚えているのですが、この「君こそわが命」は覚えていないんですよね。
  

 本を読んで、水原のオリジナル曲を聴きたくなり、CDの「全曲集」を買ってしまいました。久しぶりにきいた水原の「君こそわが命」、うまいです。
 ほとんど死語ともいえる「無頼」を地でいった水原弘の生涯は、まさに壮烈の一言です。読み応えのある一冊です。

Img_6015

| | | コメント (5) | トラックバック (0)