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2005/08/01

フェルメールの魅力:ドレスデン国立美術館展その2

ドレスデン国立美術館展での、絵画の見物は、やはりフェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」でしょう。40点に満たない数しか作品が確認されていないというのですから、それだけでも貴重です。
絵をみて、まず感じたのは構図の妙味。画家はこの作品の構図を、考えぬいて書き込んだでしょうか? なんともすてきなバランスです。画面の右側にたれているカーテンが、かなりの空間を占め、絵の構図の基調を構成。いっけんベッドカバーとも見間違う、波をうつテーブルクロスとその上にのる果物。左上には風に吹かれるカーテン。開け放たれた窓には少女の顔が写っています。手紙を読む少女の表情の、不安げな横顔。少女と、各パートに置かれた小道具が、絶妙の配置となっています。みているうちに、絵の前から離れられなくなってしまいました。
一方、レンブラントがギリシャ神話の内容を描いた「ガニュメデスの誘拐」は、恐ろしい内容ながら、みていてちょっと滑稽な感じを受けました。美少年のお尻がかわいい。

また、ドイツロマン主義の絵画は、見応えのあるものが多いです。なかでもいいな、と思ったのが、リヒターの「チヴィテッラ」。日々の労働を終えて家路につく人を描いていますが、空の青さが印象的。また、小品ですが、カールスの「音楽」。ハープと天使が描かれた内容から、シュルレアリスム的なものを感じました。もちろんこの作品が描かれたのは、シュルレアリスム誕生の100年ほど前の時代です。

この美術展、かなりの点数があり、一回では十分堪能できないかもしれません。

☆フェルメールのことを書かれているブログにTBさせていただきます。

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