『坂の上の雲』を読了
昨年から、NHKでの再放送「坂の上の雲」に合わせ再読していた小説『坂の上の雲』をやっと読み終えました(とっくに番組は終了)。
多くの司馬遼太郎ファンからはいまさら、とお叱りを受けるでしょうが、すごい作品だと改めて感じます。司馬は準備期間が5年ほど、執筆時間は4年3ヶ月とあとがきで書いています。
日露戦争での日本という国がどのような生き方を求め、そしてなにを得たのか。司馬の膨大な調査、知識と、そして文章の力で描いた傑作です。
小説でありながら、時として歴史評論であり、またエッセイとも思えるスタイルで書かれる文章は、司馬遼太郎だけのもの。本人もあとがきで「この作品は、小説であるかどうかじつに疑わしい」と記しています。
読まれた方も少なくないと思いますが、なぜ坂の上の雲なのかにつながる文章を引用します。
「このながい物語は、その日本史上類のない幸福な楽天家たちの物語である。(中略)楽天家たちは、そのような時代人をしての体質で前をのみ見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし、一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう」(あとがきより)
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