二条城で「アンゼルム・キーファー:ソラリス」
京都で「アンゼルム・キーファー:ソラリス」をみました。現代を代表するドイツのアーティストの世界遺産・元離宮二条城での展示です。展示は二の丸御殿台所・御清所(重要文化財)と周辺の庭園に展開されています。
キーファーの作品をみたことがあったかな、という初心者ですから、展示を自分のものとして理解することなど、とても無理(笑)。作品に向かって、なんとか自らの感情が動くのを感じることがやっとです。
展示は平面作品と立体作品で構成。平面作品は、多くの材料を使って書かれています。例えば本展のための新作《オクタビオ・パスのために》では、キャプションには「キャンバスに乳剤、油彩、アクリル・ニス、金箔、電気分解による沈殿物、岩石、チャコール、コラージュ」とあります。立体作品も同じく様々な材料でつくられています。
キーファーはこの手法でなにを伝えているのか。これを受け止めるのはかなり難しい。理解できるか、できないか。好きか、嫌いかはともかく、本展の魅力は二条城の展示空間に身を置かなければわからない、感じられません。
来場者は若い人が多く、女性が目立ちました。国内では久しぶりのキーファーの個展(大規模な個展は1993年「アンゼルム・キーファー展 メランコリア―知の翼」以来のようです)はみる価値がある展示だと思います。
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