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2025年4月

2025/04/30

障害年金の不支給

 共同通信が配信したニュースで「障害年金、不支給が倍増3万人に」と伝えられています。ネットの記事によれば、
「障害者に支給される国の障害年金を申請して2024年度に不支給と判定された人が、23年度の2倍以上に急増し約3万人に上ることが28日、共同通信が入手した日本年金機構の内部資料で分かった。」(4月28日 Yahoo! Japan ニュース)
 とあります。「障害年金」が障害基礎年金か障害厚生年金かは記されていないのですが、この組織(日本年金機構)ならありえるだろう、と感じました。
 もう10年ほど前ですが、日本年金機構で障害厚生年金の判定業務の仕事をしていました。記事には、
「機構の『障害年金センター』に診断書などの申請書類が送られ、職員が事前に審査。委託を受けた医師が職員とやりとりして最終的に判定する。」
 とある事前に審査をする業務をしていました。当時と仕組みは違うかもしれませんが、機構の公式サイトをみる限り、申請に必要な書類は変わっていないようです。
 障害厚生年金の申請をする際のポイントは医師による初診日の診断を記した書類です。原則、初診日から1年6ヶ月後から障害厚生年金が支給開始されるため、初診日の判定は重要。しかし、病気の判定は難しいことも多々あります。例えば、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の初診で病名に「かぜ」と記載されたものがありました。
 障害年金の判定は重要です。判定を厳格化し、不支給が増えることにどんな意味があるのか。日本年金機構という組織ではありえそうなことで、なにか怖いものさえ感じます。
※表は共同通信の配信より引用。

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2025/04/29

地下鉄サリン事件はなぜ防げなかったのか、を考える

 先月3月20日、地下鉄サリン事件から30年。これに合わせ出されたのであろう『地下鉄サリン事件はなぜ防げなかったのか』(垣見 隆 著 / 手塚 和彰 編著者 / 五十嵐 浩司 編著者 / 横手 拓治 編著者 / 吉田 伸八 編著者)。『週刊文春』の書評欄で知ったが、当初は読む気にはならなかった。軽く読める内容ではないことだろう、と思ったからだ。でも、30年という月日の流れから、いま読んでおくべきだと購入した。
 著者に何人もの名前が書かれている。本書は事件当時、捜査の最終意思決定者である警察庁刑事局長の職であった垣見隆が、当時の資料やメモをもとに初めて証言を内容をもとに記されたもの。編著とされているメンバーが垣見の聞き取りにあたった。

 捜査の最終意思決定者とはいえ、ひとりの証言であるから、内容がすべて真実で肯定できるものではないかもしれない。しかし、地下鉄サリン事件をなぜ防げなかったか、を検証するためには、極めて大事なものだと思う。

 読了後、録画されていたNHKの「オウム真理教 狂気の“11月戦争”」(3月20日放送)をみた。この番組はタイトルの通り、オウムが1995年11月に首都・東京を制圧し、国家を転覆させるクーデターを起こそうとしていたことを数々の証言で検証するもの。番組には当時、警視総監であった井上幸彦もインタビューに応じている。本書とテーマは違うが、オウムという宗教組織に警察がどう闘ったかを知ることができる。

 失われた30年が始まった90年代には、あまりいい記憶がない。あれから30年、この国はどれほど変わったのか(今更だが)。

 脱線するが、本書には中高の友人のことが記されている。彼の結婚式に招待いただいたのだが、警察の方がたくさん出席されていたのを思い出した。

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2025/04/28

京都の皿盛

 京都にいったとき、ふと思い出し、「皿盛」を食べました。「皿盛」って、何? これです。

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 カツカレーのようにみえるかもしれませんが、違います。ご飯の上にカツがのり、ここにカレーうどんのつゆがかかった一品。カレーうどんのつゆなんで、とろみがあって、カレーそのものより薄め。
 この皿盛を知ったのは、最近読んだ日本一ややこしい京都人と沖縄人の腹の内』(仲村清司 著)に書かれていたからです。京都市内、京阪の三条駅のそばにある「篠田屋」の名物料理。本書には「創業1904年(明治37年)。現在4代目のご主人と奥様、おばあちゃんが家族ぐるみで営んでいる店」と書かれています。
 本にも載っているから混んでいるだろうと、13時過ぎに行ったら行列もなく、座れました。常連さんとおぼしき方や修学旅行の中学生が食事をしています。
 肝心の皿盛は、確かにカレーうどんのつゆで、カツカレーとは違う。薄いカツでさらっとした食感です。お品書きにある中華そばも名物らしいので、こんどはこれも食べたい。なんとも懐かしい篠田屋です。

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2025/04/27

京都で「美のるつぼ」

 見応えがある展覧会です。京都国立博物館で開催されている日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」は大阪・関西万博開催記念の特別展。
<大阪・関西万博の開催を記念して、交流をテーマに、日本美術の歴史を振りかえります。>(公式サイトより引用)
 交流という視点が面白く、多様な表現の作品が展示され、観ていて飽きません。
<本展は、弥生・古墳時代から明治期までの絵画、彫刻、書跡、工芸品など、約200件の文化財を厳選し、日本美術に秘められた異文化交流の軌跡を辿ります。>
 200件の文化財には国宝、重症文化財が多く含まれています。これだけの文化財が一堂に会するのは珍しいのでは、と思います。万博のおかげです(笑)。京都国立博物館には何回もいっていますが、平日にこれだけ混雑しているのは初めて、と思えるほどの人が訪れていました。
 国宝など重要な文化財が展示されているため、前期、後期で展示替えがあります。できれば後期もみたいですが、無理かな。万博に行かれる方は是非!

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2025/04/26

KYOTOGRAPHIE 2025をみる

 気がつくと4月になっていて、そういえば「KYOTOGRAPHIE 2025」が始まっていました。わざわざ京都までいくのはというは、とも思いましたが、京都国立博物館の企画展の合わせてみることで自分を納得させ、日帰り。
「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」の今年のテーマは「HUMANITY」。
<私たちは個人として、世界の一員として、どう生きるのか。 人間性には、素質や経験などそのすべてがあらわれる。変化し発展し続ける現代社会において、私たち人間はどう在るべきだろうか。>(公式サイトより引用)
 時間が充分なかったので、展示の半分くらいしかみられませんでしたが、全体の印象としては刺激的な展示は少なかったと感じました。写真祭なのだからしかたないのか、写真が展示の中心です。以前は動画やインスタレーションも目立ったのですが、ほとんどありませんでした。
 展示スペースもあまりヴァラエティに富んでいません。昨年までは二条城での展示があったのですが、今年はありません。
 また気になったのはチケット価格。パスポートチケットは紙チケットは6000円(eチケットは5800円)。平日限定チケットは4500円。これって高くない? 例えば昨年の「横浜トリエンナーレ」は2300円、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」は4500円です。
 来年は行かなくてもいいか、と思った「KYOTOGRAPHIE 2025」でした。
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2025/04/25

Switch2に応募多数

 かなりの倍率ですか。24日に任天堂Switch2の公式通販サイトでの第1回抽選販売の結果が通知されたのを受け、「想定を大幅に上回る約220万人が殺到した」(4月24日 日経新聞)。人気ですね。
 抽選応募の条件は、
「公式通販では現行機のプレー時間50時間以上、サブスクリプション(継続課金)サービス「ニンテンドースイッチオンライン」の加入1年以上という厳しい応募条件」
 にもかかわらず、220万の応募は、任天堂Switchユーザーの多さを物語ります。
 任天堂の株を持っていますが、買ったのは2012年の暮れ。そのときは任天堂に世間は冷ややかでした。Switchも発売されていなくて、「スマホでゲームをする時代に、ゲーム専用機をつくろうとしている」とか。株価は12倍になりました。
 Switch2、欲しいか。

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2025/04/24

シンディ・ローパー、ファイナルコンサート

 スーパースターの力を示した素晴らしいコンサート。何度も来日しているシンディ・ローパーのファイナルとなるコンサート「Girls Just Wanna Have Fun Farewell Tour」 (4月22日・日本武道館) は会場の熱いファンと一体となったパフォーマンスでした。
コンサートは「シー・バップ」でスタート。71歳のシンディがこの曲を歌うのは味わい深い(曲の裏の意味をお調べを)。衣装を替えながら、曲間にトークをしながらのステージで、シンディはとてもくつろいでいるようです。ステージ後方の大型ディスプレイでの映像も効果的に使われています。

 ギター、ベース、ドラム、パーカッションと二人のコーラスだけのシンプルなバックバンドでも、シンディの歌は強く響き渡ります。この人はロックシンガーなんだと感じます。

 今の時代より強いメッセージソングとなっている「True Colors」からシンディといえばこの曲「Girls Just Want to Have Fun(『She's So Unusual」 は、ステージが草間彌生の水玉になって、会場はクライマックス。

 会場ではシンディの同世代、近い年齢と見受けられるファンはもちろん、若い人も目立ちました。このアーティストには強い魅力があるのことを再認識しました。こんなにパワーがあるのに、ファイナルなの。残念だな。シンディ・ローパー、帰ってきて。


A spectacular concert that showcased the power of a true superstar. Cyndi Lauper’s final show in Japan, part of her “Girls Just Wanna Have Fun Farewell Tour” (held on April 22 at Nippon Budokan), was a performance that united her with the passionate crowd.

The concert opened with “She Bop.” It was deeply moving to hear 71-year-old Cyndi sing this song (look into the hidden meaning behind the lyrics). Changing outfits and chatting between songs, she seemed completely at ease on stage. The large display screen at the back of the stage was also used effectively to enhance the experience.

Even with a simple backing band consisting of just guitar, bass, drums, percussion, and two backing vocalists, Cyndi’s voice resonated powerfully. It reminded us that she is, at heart, a rock singer.

"True Colors," now more of an anthem than ever in today’s world, led into her signature hit “Girls Just Want to Have Fun” (from She’s So Unusual), transforming the stage into a sea of Yayoi Kusama-style polka dots and sending the audience into a frenzy.

Among the fans at the venue were not only people from Cyndi’s own generation or around her age, but also many younger attendees stood out. It was a strong reminder of the enduring appeal of this artist. With so much energy still in her, is this really the final tour? It’s hard to believe — and hard to accept. Cyndi Lauper, please come back.

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2025/04/23

クリスピードーナツが小さい

 川崎に行ったところ、少し時間が空いたので駅のクリスピードーナツが目に入り、入ってみました。かつてはよく食べました。アメリカらしいボリュームたっぷりのドーナツ。オリジナル・グレーズド6個入りの箱を買っていました。カロリーを気にしながら食べたものです。
 イートインでオリジナル・グレーズドとコーヒーを注文し、席につき、ドーナツを手にすると「なんか、小さい」。あのボリューム感がありません。久しぶりに食べたせいかな。昔の記憶が美化(?)されているか?
 でも小さくなっているようです。ネットでも「小さくなった」という書き込みがみられます。これって、値上げ? あのカロリーたっぷりのクリスピードーナツは帰ってこないのでしょうか。

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2025/04/22

ドコモでんきに切り替える

 利用するメリットが感じられなかった新電力。ウクライナ問題が起きたときは料金が跳ね上がったともきき、東京電力のままでした。でも、先日からドコモでんきにしました。
 昨年末にdカードをPLATINUMにしたので、ドコモでんきを使うとポイントがたくさん付くらしい、とわかったからです。料金としては「ドコモでんき Green」プランでは東電と同等で、なおかつ基本料金はプラス500円。でも、初年度は12%のポイント付与。2年目以降も月間ショッピング利用料が20万円以上であれば12%ポイント。dポイントでみれば、お得です。ドコモでんきにするためには、スマートメーターへの取替えしていれば工事は不要です。我が家はすでにスマートメーターでした。
 ドコモでんきのアプリでは使用した電気料金が確認でき、なかなか便利。電気料金は大きな出費なので、これを有効に活用したほうがいいかも、と今頃気づきました。

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2025/04/21

年金で元をとる

 誕生日が近くなり「ねんきん定期便」が送られてきた。ねんきんネットで情報をみることができるので、手紙で来る「ねんきん定期便」は斜め読みです。が、ふと「年金はどのくらいの期間で元がとれるのか」が気になり、「これまでの保険料納付額」を見ました。
 先に送られてきた「繰り下げ額のお知らせ」に(現在年金を繰り下げていて、受給していません)、誕生日時点から年金の受給した場合の見込額(年額)が記載されている。これを「これまでの保険料納付額」で割れば、何年で元がとれるかがわかる。約5.2年。これが長いのか短いのか。まあ、こんなものだろうか。
 あと1年で厚生年金の保険料は払えなくなるので、そのあたりから年金をもらうことになりそう。元が取れるまではいきたいものだ。

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2025/04/20

Perfume 10th Tour ZOZ5 “ネビュラロマンス” Episode 1 @船橋

 LaLa arena TOKYO-BAYに。全国各地を巡る「Perfume 10th Tour ZOZ5 “ネビュラロマンス” Episode 1」の最終地は千葉の新しいアリーナです。アリーナから4階まで1万人収容の大ききスペースは、各地から集ったPerfumeファンで埋まりました。
 パフォーマンスの進行は変わっていませんが、後半のセットリストはそれぞれ違います。今回は「レーザービーム」が加わり、エンディングは「無限未来」。
 11カ所、全23公演に及ぶ大規模なツアー。そのうち、4カ所、5公演に参加しました。グッズで会場別デザインの「FLIGHT TAG」があって、これは4カ所集めましたが、これを(たぶん)全部リュックサックにつけている推しさんを、福井でも千葉でも見かけました。
「ネビュラロマンス 後篇」は初秋にリリースされるそうです。9月の東京ドームに向け、ファンはテンションがあがります。
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2025/04/19

能「羽衣」での和合之舞

 国立能楽堂で4月の「国立能楽堂ショーケース」を鑑賞。ショーケースは能の初心者、外国人も対象にして、体験コーナー(この日は楽器体験)、プレトークがある能の入門編といった公演。演目は、
・狂言:{大蔵流}長光
・能:{観世流}羽衣 和合之舞
 「羽衣」は羽衣伝説をもとにした能で、代表的な演目のひとつ。舞台は春、三保の浦(現静岡県清水市)の海岸の松並木。羽衣をまとった天女の優美な舞いが見所。
 演目に「和合之舞」とあるのは、観世流の小書で、通常は「舞→謡→舞」の構成が取られるところを、「舞→舞」の構成にする特徴とのこと。このあたりは専門的になるので、突っ込まないことに(笑)。
 ともかく30分にも亘る天女の舞がみごとです。また、物着(シテが舞台上で衣装を装着する場面)も見所。
 能の深さを感じた演目でした。

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2025/04/18

『AZUMINO 1977』と丸山健二

 少し前のことですが、東京マラソンを走る前に村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』を再読しました。もう、何度目だろう。ランナーにとっては、読むたびに新たなことを教えられる一冊。
 この本が発刊されたのは2007年ですが、村上が1983年にギリシャのアテネからマラトンまでほぼフルマラソン(村上にとっては初めてのフルマラソン)を走ることを書いている。これは「ペントハウス」(日本版)による企画で、 ここに同行して撮影したのが写真家が景山正夫さんで、写真が本書に載っている。
 景山さんとは1988年頃だったか、仕事をさせていただいた。カナダ大使館がスポンサーで、カナダでの取材だった。 『走ることについて語るときに僕の語ること』を読みながら、景山さんのことを思い出し、ネットで検索したら『AZUMINO 1977』という本が見つかった。古書で少々高かったが購入した。
 景山正夫による写真集で、ここに丸山健二が文章を寄せている。丸山の一文から、丸山による『私だけの安曇野』(朝日新聞社 1978)での写真を撮ったのが景山正夫だが、多くの撮影から使われた写真がほんの少しだったので、『AZUMINO 1977』が発刊された旨のことが書かれている。
『私だけの安曇野』をこれも古書で買い読んだ。「朝日ジャーナル」に連載したものをまとめた本だが、鋭い視点から安曇野が描写されている。景山正夫の写真も、もちろんいい。

 景山さんは残念ながら亡くなっている。お元気であれば、村上春樹のことをきけたのに、と後悔しても、遅い。

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2025/04/17

村上春樹「武蔵境のありくい」

 最新の5月号に村上春樹の新作「武蔵境のありくいー<夏帆>その2」が載っているので、久々に『新潮』を買いました。小説のタイトルにある<夏帆>その2は、昨年3月に開催された『村上春樹×川上未映子 春のみみずく朗読会』で村上春樹が朗読した「夏帆」を受けての作品ということ。
「武蔵境のありくいー<夏帆>その2」はちょっと奇妙なストーリーで、「夏帆」からの展開とは思えない感じの短編。村上春樹マニアはここから何らかのメッセージを受けとるのでしょうが、私にはわかりにくい小説でした。
 

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2025/04/16

『シンディ・ローパー:レット・ザ・カナリア・シング』

 来週に予定されているシンディ・ローパーのコンサートに先立ち公開された映画『シンディ・ローパー:レット・ザ・カナリア・シング』。アーティスト本人はもちろん、家族、関係者などへのインタビューを中心に、シンディ・ローパーの半生を描くドキュメンタリー映画です。
 シンディ・ローパーは80年代にヒットチャートを賑わせていたときは聴いていましたが、その後の楽曲での挑戦、政治的な活動などはまったく知りません。本作で語られるシンディの生き方を知り、このアーティストの大きさが少しだけですが、理解できました。
 22日の武道館でのコンサートが楽しみです。

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2025/04/15

「神の子どもたちはみな踊る」を読む

 NHKドラマ「地震のあとで」で『UFOが釧路に降りる』が放送された後、村上春樹の原作『神の子どもたちはみな踊る』を再読。かなり前に読んだせいか、ほとんど忘れています。阪神淡路大震災のあと書かれた連作短編集。全6編から4つの物語をドラマ化。原作は英訳ほかいくつもの言語で出版されています。
 村上春樹の小説では1995年の設定で書かれていますが、「地震のあとで」では設定を現代にまでひろげてつくられるようです。第2話『アイロンのある風景』では2011年1月でした。
 いまの新潮文庫版は変わっているようですが、手元にある文庫版は装丁が、シュルレアリスム画家の北脇昇の「空港」(1937年)が使われています。これは著者・村上春樹の意思のようです。
 ドラマはあと『神の子どもたちはみな踊る』『かえるくん、東京を救う』と続きます。

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2025/04/14

セタビのパフォーマンス「植物を見よ」

 昨日まで開催されていた世田谷美術館での「緑の惑星 セタビの森の植物たち」展のクロージングパフォーマンス「植物を見よ」に出演しました。これは関連企画身体表現ワークショップ「植物を見よ」でパフォーマンス作品をつくり、これを発表するというもの。
 発表会は美術館の展示室で、閉館後に行われました。パフォーマンスの講師はオイリュトミスト(シュタイナーがつくった身体表現「オイリュトミー」の専門家)のお二人。
 大変でした。私を含め、身体表現、ダンスなどに素人の20人あまりが6回の練習で、作品をつくりあげるのですから。パフォーマンス発表会は2回ですが、計100人近くの方にご覧いただきました。
 しばらくはこんなことやりたくないです。

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2025/04/13

いま「ロバート・キャパ 戦争」

 ロバート・キャパの写真には幾度となく触れていますが、まとめてみるのは初めてかもしれません。「ロバート・キャパ 戦争」(東京都写真美術館)はいま戦争をロバート・キャパの写真表現からみようとする展示です。
 本展は「東京富士美術館が所蔵するキャパの約1000点のコレクション・プリントから、“戦争”に焦点を当てた作品約140点を厳選して展示します。」(公式サイトより引用)
  年代を追い、ロバート・キャパの写真をみていくと、「カメラの詩人」と言われたロバート・キャパの偉大さがわかります。
 会場は平日でも多くの鑑賞者が訪れていました。みておくべき写真展だと思います。

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2025/04/12

「鷹野隆大 カスババ」展

 奇妙なタイトルの「鷹野隆大 カスババ ─この日常を生きのびるために─」展(東京都写真美術館)は多様な表現をみせてくれる展示。本展のタイトルである〈カスババ〉とは鷹野による造語で、カスのような場所(バ)の複数形。
<大規模な自然災害や感染症の世界的流行、経済発展による環境破壊や都市開発など、私たちは急速な時代の変化の渦中を生きています。鷹野は美しいものだけではない現実を受け入れ、弱いものもみにくいものもそのまま、むき出しのイメージを見る者へ提示します。>(公式サイトより引用)。
 初公開作品を含め鷹野の軌跡を概観する展示では、作家がさまざまなアプローチで作品をつくっていることがわかります。いくつかの動画はありますが写真が中心の展示をみていると、バラバラにみえる作品がひとつの世界をつくっていることに気づきました。
 また、観にいこうかと思っています。

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2025/04/11

木村屋のあんぱん

 銀座にいくと買いたくなる木村屋のあんぱん。でも、木村屋本店はインバウンドを含め、混雑しているので三越の地下の店へ。ここで「元祖5色酒種あんぱん」を買いました。買ったときは気づかなかったのですが、うちにかえって袋からだして気づきました。「小さい」。
 世の中の物価が上がる前には普通の大きさのあんぱん(本店で大きなケースに入って売られているあんぱん)が5個入っていました。それがひとまわり小さいあんぱんになってるいる。5色あんぱんの値段は1101円。以前は900円台だった記憶があります。
 木村屋も値上げか。厳しい。

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2025/04/10

新しい「阿修羅のごとく」

 やっとNetflixで「阿修羅のごとく」を見終えました。元々は向田邦子作のNHKドラマで映画化、舞台化もされている作品。Netflix版は是枝裕和が監督、脚色、編集。
四姉妹を中心に展開する物語ですが、出演者が豪華。四姉妹に宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すず。それに加え、國村隼、松坂慶子、本木雅弘、内野聖陽、夏川結衣など書き切れない。
 次々と問題が投げられるストーリーはさすが向田邦子。
 そして、四姉妹の会話が見物。是枝裕和監督は脚本なしで撮るとききますが、そうすると会話はアドリブ? ともかくどの役者もうまい。特に広瀬すずがいい。
 書籍化された脚本は持っているのですが、多分読んでいません。ちゃんと読まなければ。

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2025/04/09

満員御礼「ベストヒットUSA ポップ・サミット・パーティー!」

 楽しいパーティー。小林克也のベストヒットUSAが番組誕生45年を迎え、初めてのファンイベント「番組誕生45周年記念 ベストヒットUSA ポップ・サミット・パーティー!」を開催(4月8日 東京国際フォーラム ホールC)。
 MCはもちろん小林克也。ゲストに湯川れい子、ピーター・バラカン、岡村靖幸。小林克也の豊富な知識と巧みなトークでゲストと音楽を語り合い、ポップスファンにはこの上もなく楽しい時間です。
 小林克也が会場に年代別に拍手を求めたところ、来場者は10代から80代まで幅広く、中でも50代がいちばん多い。もっと高齢者が多いかと予想していたので意外。
 小林克也は先月84歳の誕生日を迎えたばかり。湯川れい子さんは年上。ほんとお元気です。小林克也は、
「死ぬまでこの番組をやります」と。
 まだまだ若いことを感じる時間でした。

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2025/04/08

株価のパニック

 昨日(4月7日)の日経平均は、前営業日比2644円安の3万1136円58銭。下げ幅としては歴代3位とか。市場が「パニック状態」になっていると報じられます。
 先日には年末には日経平均は4万円台回復、という見方もすくなくありませんでした。
「25年末の日経平均は4万1000円とみる。」( 4月4日日経新聞 JPモルガン証券チーフ株式ストラテジスト 西原里江氏)
 しかし足元では3万円台割れの可能性も否定できないでしょう。日経ヴェリダスで伝説のファンドマネジャー清原達郎氏がインタビューに応じ、
「まず申し上げたいのは『私は相場(見通し)が当たらない』ということです。」
 と。
 さて、今後マーケットがどう動くのか。投資家ならずとも注目するところです。


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2025/04/07

レディ・ガガ「メイサム」

「ディジーズ」のMVがあまりにすごい(すごいとしか言い様がない)ので、レディ・ガガの最新アルバム「メイヘム」を買ってしまいました。39歳でこんなパワフルなアーティストがいるんだろうか。
 レディ・ガガの5年ぶり、7枚目のソロアルバムは、ポップな仕上がりだと感じ、とっつきにくくはなく、素直に楽しめます。The New Yorkerでは「Lady Gaga’s Return to Form(レディ・ガガの復活)と題したレビューで「「メイヘム」は、より柔らかく、より賢いガガから生まれた曲かもしれないが、彼女は依然として重要なところでは強烈なインパクトを残している」と評しています。
「ディジーズ」に続くヒット中の「アブラカダブラ」MVも魅せてくれます。
レディ・ガガは特異なパフォーマンスに注目して、肝心の楽曲を聴いていませんでした。これを機にアルバムを聴こうかと思っています。

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2025/04/06

レコードを洗う

 レコード市場が盛り上がっているようです。少し前の日経新聞には「レコード、35年ぶりの活況 竹内まりや中古盤は3万円超」(4月1日 日経新聞電子版)という記事がありました。
<「シティポップ」の名盤を入手しようと世界からファンが押し寄せ、中古盤の単価は9年前の2.6倍で推移する。竹内まりやさんの作品には3万円以上の値が付く>
 確かに渋谷のタワーレコードには外国人が多いし、ディスクユニオンはさすがに外人さんはあまり見かけないが、いつも賑わっています。
 何年か前に買ったデノンのレコードプレーヤーがちゃんと再生できないのであまり使っていませんでした。ひょんなことから修理することになり(水をかぶってしまった)、その際「針が曲がってます」と言われました。修理を終えたら、まともにレコードが再生できるようになりました。
 それでいっぱい在庫しているレコードを聴き始めましたが、「パチパチ」ノイズが発生します。どうしたものかとネットで検索するとレコードを洗えることを発見。「レコードクリーニング用ラベルプロテクター」を買って、洗ってみました。音質がよくなりました。ノイズもかなりなくなりました。
 レコードを洗うなんて、ほんと目から鱗。レコードも沼かも。

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2025/04/05

年金と『週末格差』

 誕生月なので、年金機構からハガキがきました。「ねんきん定期便」ではなくて「繰下げ見込額のお知らせ」というもの。裁定請求(年金の申請)をしていないので、受給が繰り下がっています。そのため、年金の見込額を教えてくれるもの。親切ですね、お役所らしい(年金機構は厳密には役所ではないですが)。
 ちょっと前に読んだ野口悠紀雄の『終末格差』で老後2000万円問題に触れ、将来の年金額見込みによっては
「65歳時点における必要貯蓄額が3000万円になってしまうことも充分あり得る。それどころか5000万円になることさえあり得る」
 と書いています。興味があるかたが本書をお読みください。
 現行の年金制度は、どこまで維持されるのか。その未来は明るくない感じがします。

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2025/04/04

Perfumeの東京ドームコンサート

 Perfumeがコンサート「Perfume 10th Tour ZOZ5 “ネビュラロマンス” Episode 1 」を9月に東京ドームで2日間やります(ファンはもう知っているでしょう)。ファンクラブ先行のエントリー結果が昨日発表され、両日とも当選しました。
 エントリー時から気になっていたのは、今回のチケット購入がローチケで行われていること。Perfumeのチケットをたくさん買ってはいませんが、ずっとぴあでの発券システムでした。変更の理由があるのか。会場がぴあアリーナMMではないから?どうでもいいことですが。
 今回のチケットはエントリーがPCからは出来ません。通常のローチケではできるのですが、Perfumeは電子チケットだからか。また発券(電子チケット)はアプリでするようです。
 さて、うまくコンサートに辿り着くか。まだ半年以上先のことですが。

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2025/04/03

TOKYU ROYAL CLUBのお得度

 ずっと東急沿線に住んでいるので、良さ、悪さがよくわからないのですが、東急ってどうなの、という曖昧な疑問。TOKYU ROYAL CLUBというのに入っていて、とはいって会費がかかるわけでもなく、いつか申し込んんだはず。東急の顧客サービスの一環なのでしょう。先日、更新のメンバーズカードが送られてきました。
 ホームページには「東急グループが提供するおもてなしの数々」とあります。おもてなし? 毎月、「Fino」なるメンバーズマガジンが送られてきます。まあまあおしゃれなもの。
 メンバーは4つランクがあります。ランクを決めるのは東急グループにいくらお金を使ったか、ということだけです。今年度は下から2番目ですが、なにかおもてなしは? 使っているのは二子玉川やたまプラーザでの平日2時間の駐車料が無料、という特典くらい。しぶそばとトッピングサービス無料というのもあるけど、なんか使うの恥ずかしい。
 活用してないTOKYU ROYAL CLUBです。

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2025/04/02

ぴあの当選率アップの仕組みは?

 毎回みているイッセー尾形の公演が、6月に練馬であります。公演のお知らせハガキをいただき、チケットぴあでプレリザーブ(抽選でのエントリー)が始まり、申し込みました。でも、落選。去年も外れてる。
 どうして? とういうのはぴあでは「当選確率アップ券」というのをもらっていて、当選確率は高いはず。今更ですが、ぴあのサイトをみると(よく理解はできていなのですが)エントリー時に当選券を使うのを選択しなくてはいけないよう。
<デジタル版「決済・引取方法選択画面」にて、当選確率UP券をご利用いただくかどうか選択するチェックボックスが表示されますので、ご利用希望の場合はチェックが付いた状態でお申込ください。>
 チェックしたことない。それで落選したのかな。
 とりあえず、イッセー尾形のチケットは一般発売の日に、パソコンにかじりつきなんとか確保しました。危なかった。
 この次からは注意します。

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2025/04/01

かしゆか商店へ

 かしゆかが先月ムック本『古今東西かしゆか商店』を出し、これに関連してポップアップショップが中川政七商店にできています。期間限定で東京は3月12日~4月8日まで。渋谷にある店に、いってみました。
 店内にあるコーナーではかしゆかが訪ねた選んだ工芸品が並んでいます。大画面ではかしゆかが作り手と話す映像も流れています。
 並んでいるなかで「だるまの幸喜「高崎だるまとリヨン」が売れ切れ。これは「美しい手仕事のかけらを日常に感じられる、今回のためだけの特別なアイテムです。」としてサイトに載っているためでしょうか。今日から3日間、整理券を配って販売とのこと。
 肝心の本『古今東西かしゆか商店』は分厚く、まだ眺めただけ。少しずつ、読みます。

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