プロレス神話を追う:「力道山」
力道山の試合はテレビで見た記憶が残っています。死去したニュースも覚えがあります。『力道山 ―「プロレス神話」と戦後日本』(斎藤文彦 著)はプロレスラー、プロレス・ライターの著者が膨大な資料を読み込み、戦後プロレスのヒーロー・力道山の実像に迫る労作。
岩波新書らしからぬ書籍ですが、2024年は力道山の生誕100年(生年には諸説があるが)に合わせて刊行されたのでしょう。力道山がどのようにして戦後日本のヒーローの一人になったのか。著者は時代の流れを踏まえ、丹念に探っています。これまで力道山の実像を知ることがなかったのですが、いくつもの事実に驚かされます。
プロレスファンでなくても興味深く読める一冊。
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