江戸を編集した蔦屋重三郎
NHKの大河ドラマ「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎は、歴史上では有名人ではありません。大河ドラマは多くが戦国時代と幕末維新など争乱が中心で、戦争のない江戸時代中期を舞台にするのは珍しいことらしい。
蔦屋重三郎の名前は日本美術、特に浮世絵に興味があれば知っているでしょうが、一般的には広まっていないでしょう。NHKとしてはかなり冒険的な大河ドラマです。
『蔦屋重三郎 江戸を編集した男』(田中優子 著)は日本近代文学、江戸文化を専門とする著者が、資料をもとに蔦屋重三郎の仕事を「編集」というキーワードで辿った内容。今の時代で言えば、出版社を経営し、編集者として活動し、なおかつプロデューサーとしての仕事をした蔦屋重三郎。
蔦屋重三郎の存在は知ってはいても、仕事の内容はほとんど知りませんでした。これからの「べらぼう」をみるのも楽しくなる一冊です。
最近のコメント