英一蝶を初めてみる
この画家は知りませんでした。「日曜美術館」で特集していて、そこにイッセー尾形がでていたので、観たのが「没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―」(サントリー美術館)です。
一蝶は元禄年間(1688~1704)前後に、江戸を中心に活躍。まず狩野探幽の弟・安信に師事したが、その後菱川師宣や岩佐又兵衛らに触発され、市井の人々を対象にした風俗画を描いています。
しかし元禄11年(1698)には47歳で三宅島に流罪になります。島での流罪は12年に及びますが、島で描かれた作品は「島一蝶」と呼ばれ、とくに高く評価されています。宝永6年(1709)、将軍代替わりの恩赦によって江戸へ戻り、画家として活躍します。
島流しになるまで、島一蝶の時期、そして江戸に戻ってからの時期。それぞれ描く内容が変化しているのが面白いです。
作品の中での見どころのひとつは「舞楽図・唐獅子図屛風」は一蝶には珍しい大作。メトロポリタン美術館の所蔵作品なので、もうお目にかかれないかも。
会期は今日(11月10日)までです。
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