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2024/10/25

日銀の異次元緩和とは

 日本銀行は何をしているところか。経済の素人にはよくわからないことが多いです。日銀をテーマにした本を続けて読みました。
『異次元緩和の罪と罰』(山本 謙三 著)と『日銀総裁のレトリック』(木原 麗花 著)、いずれも先月の刊行。
 特に興味を持ってよんだのは『異次元緩和の罪と罰』です。黒田総裁による異次元緩和が始まったのが2013年ですが、その前年まで日銀に勤めていた著者が異次元緩和の功罪をデータを元に検証しています。
 本書を読む限り、異次元緩和は成功したとは思えません。
指摘されている事実(データ)から、あげてみると。異次元緩和の前と後の10年で、実質GDPは0.6%台でほとんど変わっていない(0.6%という低さに驚きます)。また2013年4月から2023年3月までに日銀が保有する国債の増加額は456兆円で、これは同期間中の新規国債発行額の95%です。
 各国の中央銀行は財政ファイナンス(財政赤字を賄うために、政府の発行した国債等を中央銀行が通貨を増発して直接引き受けること)を禁じています。日銀は市場から国債を購入しているので財政ファイナンスではないとされていますが、著者は「疑似財政ファイナンス」と表現します。

『日銀総裁のレトリック』はロイター通信でながらく日銀を担当した著者が「レトリック分析」を用いて、日銀総裁の発言の中から隠されたメッセージを読み解きます。素人には日銀総裁の言葉はほんとわからない。

この10年余り、日銀の行ってきたことは正しかったのか。そろそろ答えがでそうです。

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