新版の「日本語の論理」
外山滋比古の著書は世間一般には(曖昧な言い方だが)、知的生活のためのヒントをしるしたものが知られているのでしょう。例えば東大、京大でいちばん読まれた本という帯が掛かる『思考の整理学』や、『乱読のセレンディピティ』、『老いの整理学』など。
しかし、外山は英文学者であり、著作においては日本語の論考が本筋だと思います。代表的な著作『日本の論理』の[増補新版]が発刊され、早速読みました。本書は中公文庫『日本語の論理』(2021年)を底本として、文庫化の際、外山が省いた「島国考」と、講演「知識と思考」を加えています。
本書はいくつかの媒体に掲載された著作を編んだものですが、書名にしている「日本語の論理」は、論理が明晰で新鮮です。日本語を「線」と「面」から分析する論は、オリジナルなもの。
そして「映像と言語」はいま読んでも、書かれたのが50年以上前であるにもかかわらず、新鮮に感じます。
これを機に、書棚で読まないままにされている外山滋比古を読み直したい。
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