「カレー移民」って?
撮影で都内の私鉄沿線の駅周辺を撮っていました。大きくない駅の商店街でもよくインドカレー屋を見かけました。ナンがおかわりできるカレー屋は昼食にも使いました。そのときは、インドカレー屋の多さに疑問を持ちませんでした。しかし『カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」』(室橋裕和 著)を読んで、インドカレー屋が単純にたくさん存在しているのではないことを知り、驚きました。
あちこちの商店街にあるインドカレー屋は、多くはネパール人経営のインドカレー店で、これを著者は「インネパ」という言葉で表現しています。日本には4000~5000軒くらいあるともいわれているそうです。
なぜネパール人が日本でインドカレー屋をこんなに多くやっているのか。その歴史、インドカレー屋が広がった理由、そして問題点まで著者は丹念な取材で解き明かしていきます。文化論とも言っていい内容です。
人は何のために働くのか。豊かさとはなにか。そんなことまで考えさせられました。
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