ソフィア・コッポラの描く「プリシラ」
エルヴィスのファン、特にエルヴィスの生前からのマニアは、プリシラ・プレスリーにはネガティブな感情を持つ人も少なくないかもしれません。
映画「プリシラ」をみました。ソフィア・コッポラ監督によるプリシラ・プレスリーを描いた本作は、プリシラ・プレスリーという女性を赤裸々に描いています。そしてエルヴィス・プレスリーの生き方のむきだしな生き方もみせます。
ドイツでのエルヴィスとの出逢いから、結婚、出産、そして離婚。この期間にプリシラがどう生きてきたかを、ソフィア・コッポラは冷酷な表現で撮っています。
作品ではほぼエルヴィスの曲は流れません。プリシラの映画からでしょう。
「THE NEW YOKER」に昨年12月に掲載された記事「2023年のベスト映画」は20本の中の1本に選び、「ソフィア・コッポラは、文化全体における女性の従属に対する痛切な共鳴として提示している」と書いています。
エルヴィスが起こしたカルチャーの変革とは何だったのか。エルヴィス、プリシラは幸福だったのか。そんなことも考えさせられる作品。
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