角田光代『方舟を燃やす』
新聞広告で知り、購入した一冊。角田光代の『方舟を燃やす』。「燃やす」から村上春樹の『納屋を焼く』を連想しますが、これは違います。「週刊新潮」に連載された作品に加筆し、単行本にしたもので400ページ超のボリューム。
物語は1967年生まれの男性とその年に高校2年生の女性、二人の人生がパラレルに描かれます。著者・角田光代は1967年生まれ。この小説のひとりの主人公と同い年です。1967年生まれは、世の中的にはバブル世代と区分けされます。就職では多くの人にとって引く手あまただった時代です。
もうひとりの主人公は1950年頃の生まれ。この世代はどうだったのだろう。ベビーブームの直後に生まれた世代ですが、高度成長とともに生きてきた人たち。
日本の歩んできた道を、二人の人間で描く秀作。
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