村上春樹の『蛍』
昨日の投稿で『ノルウェイの森』を読んだことを書きましたが、この作品にはあとがきがあります。村上春樹は、
「僕は原則的に小説にあとがきをつけることは好まないが、おそらくこの小説はそれを必要とするだろう」
と書き、短いあとがきを記しています。この中で、『ノルウェイの森』を書いたことについて、
「この小説は五年ほど前に僕が書いた『蛍』という短編小説(『蛍・納屋を焼く・その他短編』に収録されている)が軸になっている」
と。
『蛍・納屋を焼く・その他短編』は『納屋を焼く』を原作とした韓国の映画『バーニング』がNHKで放送されたとき(『バーニング』は劇場公開されている)、買いました。記憶がないのですが、たぶん『蛍』は読んでいない。
改めて『蛍』を読みました。さりげない日常(村上春樹の個人的な体験か)を描く短編。ここからベストセラーが生まれたとは。創作することの不思議さを感じます。
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