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2023/11/10

杉本博司 本歌取り東下り

 とても刺激的で、かつ面白い展示です。今週末が会期末と知り、慌ててみてきた「杉本博司 本歌取り 東下り」(松濤美術館)。
「和歌の伝統技法『本歌取り』を日本文化の本質的営みと捉え自身の作品制作に援用し、2022年に姫路市立美術館でこのコンセプトのもとに「本歌取り」展として作品を集結させました。」(美術館公式サイトより引用)
 と杉本博司が取り組んできた「本歌取り」を本展では東国である東京の地で新たな展開を迎えることから、「杉本博司 本歌取り 東下り」とされています。
 葛飾北斎の「冨嶽三十六景 凱風快晴」を本歌とした新作の「富士山図屏風」、中国宋時代の画家である牧谿の水墨画技法を本歌取りとした「カリフォルニア・コンドル」など本歌をこえるとも感じる杉本博司の作品に、ただ圧倒されます。
 特に面白かったのはマルセル・デュシャン「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」(大ガラス)を本歌とした「眼科医の証人01」「眼科医の証人02」。まったく別な作品とも感じます。
 わざわざみにいく価値ある展示でした。

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