アートとフェミニズム
とても新鮮なアプローチの本です。『アートとフェミニズムは誰のもの?』(村上由鶴 著)は「アート」と「フェミニズム」という一見関連性がないような二つのカテゴリー(カテゴリーという表現が適切か?)でアートとフェミニズムを理解する道筋を示す著作です。
「アート」は少しだけ知識があるけど、「フェミニズム」についてはほとんど知らない私にとって、とても刺激があり、教えられる内容です。フェミニズムは知らない、という前にずっと避けてきました。単なる言い訳だけど、私の世代ではフェミニズムに関わらないでも、生きてこられたからかもしれません。
著者の村上由鶴は、専門が写真の美学です。写真表現の領域を踏まえ、アートとフェミニズムを論ずることが、とても興味深いです。本書のなかで「フェミニズム・アーティストたちは、表現方法として写真を使うアーティストが多い」と書いています。
アート、フェミニズムそして写真。深めたいテーマです。
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