本屋大賞と出版界の思惑
「本屋大賞」というのがあって、私的にはそんなに重要視していないのですが、業界ではそうではないらしい。昨日、日経新聞に載った記事<「本の賞」なぜ活況>によれば、
<いま出版界と書店業界の大きな関心は、12日発表される今年の「本屋大賞」の行方だ。小川哲「君のクイズ」、凪良ゆう「汝、星のごとく」など人気作家の10作品がノミネートされている。大型書店はコーナーを特設してこれらの候補作品を積み上げ、売り伸ばしに余念がない。>(4月10日 日経新聞)
といいます。
本屋大賞の受賞作は売れる、ということなんですね。「出版社にとっても本屋大賞は、芥川賞や直木賞よりも欲しい賞だといわれる。」そうです。そしていま、「本の賞」創設ラッシュとか。一番人気は「料理レシピ本大賞」で、入賞作のフェアを昨年は約4300の書店が催したとか。この賞をはじめ、「ITエンジニア本大賞」、「サッカー本大賞」、「音楽本大賞」など。どれも知らない。本屋にあまりいかないせいかな、きっと。
本の賞が活況を呈している背景には、出版売上の低迷があります。「出版科学研究所の調査によると22年の市場規模(推計、紙と電子の合算)は前年比2.6%減の1兆6305億円。
書店にもっと足を運ばないといけないな、と思った次第です。
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