18年振りの佐伯祐三展
みたのは10日ほど前なんですが、書きそびれていた「佐伯祐三 自画像としての風景」(@東京ステーションギャラリー)。「東京では18年ぶりに開催される佐伯祐三の本格的な回顧展。」(公式サイトより)で、143点の作品が展示されています。
展示の核となるのは、大阪中之島美術館が所蔵する作品です。この美術館は佐伯祐三の作品を約60点コレクションしています。ここに国内のミュージアム所蔵作品、個人蔵の作品が加えられ 展開されています。「東京では18年ぶり」という前回の展覧会は練馬区立美術館で開催された「佐伯祐三展:芸術家への道」。この展覧会は和歌山県立近代美術館の企画で、東京では練馬区立美術館での開催でした。練馬区立美術館は佐伯祐三作品をいくつも所蔵いないようです(正確にはわからないのですが)。推測するに当時は佐伯祐三は美術ファンにはその名が知れ渡っておらず(私もたぶん初めて知りました)、東京の美術館で巡回を受けるところがなかったのではと。その結果、練馬区立美術館での開催となったのかな。
ともかく、今回の「佐伯祐三展:芸術家への道」は見ごたえがありました。展示は「プロローグ」から「第1章」「第2章」「第3章」そして「エピローグ」で構成されています。会場に入り、最初の「プロローグ」「第1章」あたりまでは退屈だったのですが、終盤の「第3章」になると、俄然刺激的な作品が並びます。
ひたすら不安定な気持ちになる、というのが佐伯祐三の作品なのではないか。そこが佐伯祐三の魔力だと解釈しています。
会場には「ルーブル美術館展」をみるような人たち(要は年齢層が高い人)が大半でした。でも、その客層以外での充分楽しめる展示だと覆います。
会場には「ルーブル美術館展」をみるような人たち(要は年齢層が高い人)が大半でした。でも、その客層以外での充分楽しめる展示だと覆います。
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