千円超の文庫本と書店ゼロの自治体
出版業界にとっては暗い話題が、このところ朝日新聞に掲載されています。3月26日の記事「文庫も1000円超、値上げ続く紙の本」は仕方ないと思う半面、どうにかならないのかとも。記事では、
<数万点を扱う都心の大手書店。「文庫は1千円を超えるものが目立つし、重版の時に既刊本を値上げするという出版社も増えている。>
といいます。この原因は、「価格上昇の背景には、ここ数年の配送コストの増大やエネルギー価格の高騰がある。」。値上げが食品などに限ったことではなく、「「紙代、運賃、印刷費を含む原価が上がると、最終的な出版物の価格も連動して上がる。」といいます。
文庫を含め紙の本が値上げされ中、本を売る本屋は減っています。3月29日の朝日新聞は「書店ゼロ自治体、全国で26%」と報じています。記事では、
<書店が一つもない「書店ゼロ」の自治体が、昨年9月時点で全国で26・2%に上ることが、出版文化産業振興財団(JPIC)の調査で明らかになった。>
と、書店の実態を伝えています。
送料無料、ポイント還元などで優位に立つネット書店を規制する動きもあるようですが、問題の核心はそこにはないのではと思います。うちのそばには幸い書店がありますが、ついネット書店で買ってしまいます。地元の書店にもっと足を運ばねばいけませんね。
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