奇妙な部屋の「管理人 / THE CARETAKER」の世界
舞台「管理人 / THE CARETAKER」をみてきました。演劇をみるの機会は少なく(要は演劇がよく分からない)、劇場にいったのは久しぶりです。実はこの舞台もイッセー尾形が出演するという理由だけでチケットをとりました。
「管理人 / THE CARETAKER」はハロルド・ピンター(ノーベル文学賞受賞)が1960年に発表した作品。は小川絵梨子(新国立劇場の演劇部門芸術監督)が演出を手がけ、イッセー尾形、木村達成、入野自由の三人が出演する舞台。翻訳は小田島創志(小田島雄志氏が祖父)です。
ロンドンの廃屋のような部屋。そこへ古ぼけてはいるがきちんとした身なりの青年アストンと脚を引きずる宿無し老人デーヴィスがやって来る。デーヴィスは住み込みで働いていたレストランをクビになり、偶然知り合ったアストンの厚意で連れてきてもらったのだ。
2人の会話はまったく噛み合わないが、デーヴィスはこの部屋にこれ幸いに居候することになる。だが翌朝、いきなり現れたアストンの弟ミックに不審者扱いされ、激しく責め立てられるが、次第にミックはデーヴィスにこの家をリフォームする壮大な夢を語り始める。
そして兄弟はそれぞれ別に、デーヴィスにこの家の管理人にならないかと持ち掛けるが・・・。(公式サイトより引用)
イッセー尾形と共演する木村達成は28歳ながらミュージカルの舞台をいくつも踏んでいる俳優。入野自由は34歳の声優、俳優、歌手です。この二人に70歳のイッセー尾形が加わり、ハロルド・ピンターの不条理劇と表現される世界を演じます。
観客の9割ほどはわかい女性です。たぶん木村達成と入野自由のファンと思われます(特に木村くんかな)。イッセー尾形のファンらしき人はほとんどいません。
でも演出の小川絵梨子はじめ、注目すべき制作陣の舞台は見る価値が充分の意欲作だと思います。でも、演劇は難しい。
| 固定リンク | 0
コメント