最後の福岡国際マラソン
昨日、福岡国際マラソンが開催されました。75回の歴史をもつ大会ですが、今回で最後。今年、3月に主催者から発表されたリリースによれば、
「国内外で、数万人規模の市民ランナーとトップ選手が走る大都市型マラソンが時代とともに増え、エリートマラソン大会の位置づけが変化してきました。本大会も、選手招聘や財政面など大会運営が厳しさを増す中、これまでの状況や今後の見通しを踏まえ、持続的、安定的な大会の在り方を主催者間で協議してまいりましたが、大会の継続は困難であるとの結論に達しました」
が中止の理由とされています。
東京マラソンの開催以来、記録的に制限があるいわゆるエリートマラソンより、招待選手と市民ランナーが一緒に走る大会のほうがスポンサーが付きやすく、儲かる、ということでしょう。
主催者の朝日新聞がいくつかの記事を掲載していますが、その中で2度優勝している中山竹通へのインタビューが興味深いです。エリートマラソンの置かれている状況について語っています。
<主流となった市民マラソンにもひとこと言いたいことがある。「7時間もかけて走るのがマラソンなのかな。だれでも走れるところが、ちょびっと気に入らないんだよね。マラソンは人生なんだから、98%の完走率とか楽すぎるでしょ」>(12月5日 朝日新聞デジタル)
中山竹通が語る「マラソンは人生なんだから」と言う中山の言葉が重いです。
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