アーツ前橋の作品紛失
どうもかなり前から問題化していたようですが、アーツ前橋の作品紛失を昨日の日経新聞で知りました。記事によれば、
「前橋市の公立美術館「アーツ前橋」で、借りた美術品を紛失した事実を5カ月以上所有者らに報告しなかったことが問題になっている。有識者らでつくる検討委員会は10月末、再発防止策を含む提言書の原案をまとめた。浮かんできたのは同館の管理体制のずさんさと危機管理意識の低さだ。」(11月8日 日経新聞)
と結構大事。
ことの経緯に驚きます。
「群馬県内の作品管理者から52作品を借用し、旧前橋市立第二中学校のパソコン室に搬入したのは2018年12月のことだ。20年1月に学芸員が確認したところ3作品が見当たらないことが発覚。2月に再度、調査し、木版画4点と書2点の計6点がなくなっていることが分かった。」
と、パソコン室に作品を搬入して、その一部の行方が不明です。
検討委員会の報告は、辛辣。
「7月末の『アーツ前橋あり方検討委員会』。委員らは紛失作品が置かれていた廃校のパソコン室の写真を見て驚きを隠さなかった。『空調もない部屋に紙の作品を放置したのか』『作品を搬入したときに、写真も撮っていないなんて信じられない』」
アーツ前橋、というか前橋市の体質が、この問題を引き起こした原因かもしれないです。
長らく館長をつとめた住友文彦さんは今年3月に退任しています。この問題、解決するのかな。
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