マン・レイが表現した女性たち
マン・レイは多才なアーティストです。最初、大学の美術史を学んだときは、シュルレアリストとしてのマン・レイでした。しかし、写真史を学ぶと、写真家としてのマン・レイが登場します。肖像・ファッション写真家として活躍し、ソラリゼーションなどの写真技法をつくりだしたとされています。絵画、彫刻、インスタレーションもつくり、表現のカテゴリーは驚くほど幅広い。
「マン・レイと女性たち」(Bunkamura)をみてきました。展覧会のホームページには、
<自らを「万能の人」レオナルド・ダ・ヴィンチに例えた彼は、その独創的な撮影スタイルや技法で、大胆さと優美さを持つモデルたちの魅力を引き出し、多くの傑作を生み出しました。>
とあります。
アーティストとモデルという関係でマン・レイの作品を展開するという興味深い企画。でも、いまの時代、この企画はちょっと危ない面もあります。その点で、展覧会を企画側もいろいろ配慮しながらの構成だったのではないか、とも思えます。
そうはいっても、様々な表現形式で展開されるマン・レイの世界は魅力的でした。見逃さないでよかった。
(会期は9月5日までです)
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