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2021/06/20

篠山紀信「新・晴れた日」展

 東京都写真新世紀で篠山紀信の「新・晴れた日」をみてきました。初の回顧展とされている大規模な展覧会です。写真美術館の2階、3階を使っての2部構成です。大学(日大芸術学部)の卒業制作が『カメラ毎日』で取り上げられ、若くして注目されていた篠山紀信。日本でいちばん有名な写真家ではないでしょうか。
 年代順に展示された作品をみていると、表現するモチーフ、テーマの多様性に驚きます。悪く言えば、節操がなく、写真家としての一貫性がないとも言えます。ここが篠山紀信の真骨頂です。
 展覧会のタイトル「新・晴れた日」は、
新・晴れた日展は、長嶋茂雄や輪島功一、オノ・ヨーコなどを被写体とした篠山の写真集「晴れた日」に由来。「写真はうまれながらに して大衆性を背負っているメディアである」という言葉を掲げ制作された同写真集の構造を用いながら、60年間に渡って撮影された116作品が展示される。(写真美術館公式サイトより引用)
 とされています。
「写真はうまれながらに して大衆性を背負っているメディアである」。いまの時代にはこの定義はまだ有効なのか、などいう要らぬ考えが浮かびます。
 私の世代には「激写」という言葉が浮かぶ篠山紀信ですが、その時代の写真は展示にはありませんでした。明星の表紙はありましたが。
 時代とともの写真をつくった篠山紀信。その歩みをみることができる展覧会です。

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