文化は娯楽か
日経新聞の文化欄で「不要不急とよばれて コロナ時代の芸術」という5回の連載記事がありました。特に5回目の記事が興味深いです。
「文化は単なる娯楽か 見取り図なき支援策からの脱却を」と題された記事には、コロナ渦での文化支援金について状況は書かれています。
記事によれば、
「新型コロナウイルスの感染拡大を受けて文化庁が文化・芸術関係者向けに用意した支援金を巡り、5日時点で約8000件あった審議中の案件のうち、1週間で約6000件が不採択になっていたことが判明したためだ。」(4月9日 日経新聞)
用意された資金は509億円と膨大です。これだけの不採択があった理由は、損失補償ではなく、予定する事業への補助金だったことです。
「これから実施する事業への『補助金』だったからだ。どんな事業で、どんな経費がいくらかかるのか、事細かに内訳を出す必要がある。」
記事では日本と比較して、欧米の実績に触れています。
「欧州主要国は軒並み手厚い支援策を掲げる。民間支援が中心の米国でさえ、20年末には閉鎖された文化施設などへの160億ドル(約1兆7600億円)以上の追加経済対策を発表した」
手厚いです。
記事のタイトル通り、日本では文化=娯楽なんでしょう。
| 固定リンク | 0
コメント