賃上げの現実
日経新聞で「パスクなき世界」という特集が組まれていました。古代ローマで平和と秩序の女神とされていたパスクを引き、今の現実をレポートする記事で<「一億総中流」もはや過去>がありました。ここに名目GDPと生活保護受給者を重ねたグラフが載っています。多少の上下はありますが、GDPは20年以上、500兆円で推移し、大きくは伸びていません。記事には、
<過去30年の低成長で生活保護の受給者も増えていた。コロナ禍は、中間層の厚みを背景に社会の安定を誇った「一億総中流社会」が過去のものであることを鮮明にした>
とあります。
低成長下で、賃金はどうなっているのか。連合の集計をみると5515円、1.81%(3月26日公表分)です。この数字は「定昇相当込み」です。金額でみれば、年収の増加は少ない。
記事はこうあります。
「変われる日本と変われない日本は過去に何度も姿を見せた。デジタル化の遅れなど日本の旧態依然ぶりを浮き彫りにしたコロナ禍。変えるべきものを変え、成長の道筋を取り戻す」
日本は変われるのか。
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