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2021年2月

2021/02/28

写真表現の多様性

 参加しているワークショップでの同級生(?)が出展しているので、東京写真専門学校の卒業制作展をみてきました。多くの写真家を輩出している学校の卒展は、リアルでの開催です。
 学校にはいくつかのコース(学科、研究科)があり、その修了生の卒業制作作品の展示です。展示をみると、写真表現は多様だなと感じます。伝統的な風景、ポートレイトといったものから、「これは写真なのか」という作品もあります。
 知人の作品はインターネット上にあるイメージをコードに変換し、プリントアウトしたもの。展示されているのは写真とはみえません。


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 また油彩のようにみえるインスタレーションもあります。これも写真なんでしょうか。
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 素人にはさまざまな表現に戸惑うばかりでした。展示は明日までです。

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2021/02/27

魯山人とルソーの関係

 友の会に入っているのに、トンとご無沙汰な世田美にでかけてきました。このミュージアムではコロナ禍で巡回展も延期になり、昨年来コレクションで構成した展示が続いています。現在開催されている「器と絵筆 魯山人、ルソー、ボーシャンほか」は企画展とされてます。魯山人とルソーというこのミュージアムコレクションの中核となる作品を軸に構成された展示です。
 魯山人の作品は、「世田谷の実業家・塩田岩治が、妻サキとともに愛用した味わいぶかい魯山人作品は、『塩田コレクション』として当館に寄贈されたものです。」(美術館ホームページより)
 ということを初めて知りました。まとまった魯山人の作品をみる機会はないので、嬉しい展示です。
 またアンリ・ルソーなど「素朴派」もあわせて展示は、キャプションも作家が発見されたきっかけが書かれ、親切な内容となっています。でも、魯山人と素朴派の関係は何だろう。魯山人も素朴な表現ということでしょうか。
 また、ミュージアム コレクションⅢ「美術家たちの沿線物語 田園都市線・世田谷線篇」は切り口が面白い企画です。桑原甲子雄の写真が時代をとらえていて、興味深いです。
 意外にも(笑)見応えのある展示でした。

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2021/02/26

Amazonの在庫は、どうなっているのか

 いま参加している写真家金村修さんのワークショップで紹介された『中平卓馬論——来たるべき写真の極限を求めて』。この本の帯と本文に金村さんの写真が載っていることもあり、購入しようとしたら・・・・・・。ワークショップできいたのは「ふつうには買えない。でもNADiffでは買える」と。買えない・・・・・・。
 Amazonで検索すると、確かにAmazonでは在庫がないらしく、出品者からの販売です。それも本の表紙データもなく、正しくは『中平卓馬論——来たるべき写真の極限を求めて』なのに『中平卓馬論』と中途半端なものです。
 NADiffで買える、というのはおそらくストアの「ナディッフ アパート」にはあるということでしょう。
『中平卓馬論——来たるべき写真の極限を求めて』を検索すれば、いくつかのオンライン書店に在庫がありました。いつも使っているヨドバシカメラにあり、購入しました。
 Amazonは膨大な在庫を持っているように見えます。例えば料理本もかなりの本があります。しかし、新刊でも在庫がない、というのもたまにあります。おそらく売れそうにない本なので再仕入れをしないか、出版社でも品切れでのためでしょう。Amazonでないから品切れ、と考える人も少なくないようです。丹念に他のオンライン書店を当たれば、在庫があるときもあります。
 本の流通の難しいところです。

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2021/02/25

オンライン展示会のCP+

 カメラマニアにとっては楽しみにな展示会がCP+。何年か前に行った記憶があるのですが、最近はご無沙汰でした。毎年、2月末に開催されていますが、昨年は直前に中止になりました。今年はオンライン開催です。現状をみるとオンラインはやむを得ないとも思えます。
 しかし、現在リアルな展示会は開催されています。展示会会場のビッグサイト、幕張メッセのサイトをみると、多くの展示会が予定されています。昔、仕事で関わっていたSECURITY SHOWも去年は中止ですが、今年は今のところ来月初旬に開催予定です。
 CP+はプロとアマチュアとも対象にしている展示会なので、オンラインという選択をしたのでしょうか。わざわざ会場に行かないでいいのですが、カメラ実機をみることができないのは残念。展示会にいった帰りに中華街に寄る(会場は毎年パシフィコ横浜)という楽しみもなくなりました(笑)。

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2021/02/24

ドアノー、パリと音楽と

 写真家ロバート・ドアノーといえば、「市庁舎前のキス」があまりにも有名です。恵比寿の写真美術館の入口へ至る壁に大きなプリントがあり、ドアノーの名前は知らなくても、この写真はみたことがある人が多いでしょう。
 ザ・ミュージアムで開催されている「写真家 ドアノー/音楽/パリ」を見てきました。本展は音楽をテーマにした写真約200点を展示する内容で、日本初公開作品もあります。
 ほとんどの作品が人物をモチーフにしていますが、どれも構図が素敵です。そして、音楽が流れる空間をさりげなく表現していて、写真がおしゃれです。でも、音楽と言ってもシャンソンとかオペラなので、親しみのない私にはきこえてくることはありませんが(笑)。
これだけのまとまったドアノーのプリントをみるのははじめてで、この写真家の作品とじっくり向き合うことができました。
 パリは魅力的な街何だろうな、きっと。そんな当たり前のことを思い出させてくれるドアノーの写真です。

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2021/02/23

アーティゾン美術館の財力

 現在、「STEPS AHEAD: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」が開催中のアーティソン美術館に行ってきました。昨年1月にブリヂストン美術館からリニューアルオープンしたのですが、約5年休館していました。本展は休館中に新しく所蔵品に加えられ作品を公開するものらしいです。(らしいと書いたのか、そのあたりが公式サイトにははっきり書いていないから)
 ともあれ、新所蔵品約120点がすべて公開されています。新しいコレクションに加え、関連する作品をあわせて約250点で構成されています。新所蔵品が120点もあることに驚きます。そして展示には、蒼々たるアーティストの作品が並びます。
「キュビスムの画家たち、アンリ・マティスのドローイング、マルセル・デュシャン、抽象表現主義の女性画家たち、瀧口修造と実験工房、オーストラリアの現代絵画」(ホームページより)など、充実したラインアップ。
 作品を見ながら「これ、どれくらいの金額なのか」と考えてしまいました。
 公立美術館ではコレクションを購入する予算がまったくないところが(たぶん)大半です。これに比べて、アーティソン美術館の財力は凄いです。恐らくブリヂストンの株を保有しているためでしょうが、ミュージアム運営に関わる人にとっては羨ましい限りでしょう。
 なんとも裕福な展覧会です。

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2021/02/22

マラソンのまわり

  定期購読をしている「ランナーズ」が届き、本誌に同梱されているお知らせに<ランナーズ+(プラス)メンバーズ」2400人突破>とあります。「そういえば、このランナーズプラス会員だった」と思い出しました。会員になるといくつか特典があります。ランナーズのホームページrunnetをみると動画配信の始まっています。世の中は動画ばやりです。バックナンバーもデジタルで読めます。
マラソン大会を運営するビジネスが減っているので、「ランナーズ」も大変かもしれません。大きなマラソン大会は今年も中止が相次いでいます。4月に予定されていた長野マラソンもエントリーを受付ながら中止で、返金措置がとられます。3月のとくしまマラソンも同様です。昨年エントリーした春日部大凧マラソンは今年も中止です(そういえば去年は参加費はかえってこなかった)。
 そろそろ今秋のマラソン大会エントリーが始まります。開催するか否か、悩ましいところです。しばらくは大会で走れそうにありません。

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2021/02/21

大学の卒業式は対面で

 来月、大学を卒業する予定なのですが、卒業式を対面で行う予定とのこと。オンラインではないのです。通学の大学はどうなのかと、ネットでざっと調べると対面で行うところが多いようです。出席者を卒業生のみに限定したり、動画配信を併用したりの対応をしています。要は出席者を極力絞っての対応です。
 13年前、武蔵美を出たときは、まだ少し若かったので(笑)、出席しましたが。謝恩会みたいなものもなく、親しかった方とお茶を飲んだ記憶があります。10年前、青学をでたときは、3.11直後だったので、卒業式そのものがありませんでした。
 今回は大学は京都なので、わざわざ卒業式に行く気もありません。そもそも卒業式をいう式典にでるのが楽しくなさそう。京都観光を兼ねてい時勢でもないですし。
 さりげなく、大学生活が終わりそうです。


 

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2021/02/20

講談社の売上

 新聞が19日に発表された出版大手・講談社の決算を報じています。これによれば、
「講談社は19日、2020年11月期の単独決算を発表した。純利益は前の期比1.5倍の108億円、売上高は6%増の1449億円だった。講談社は19日、2020年11月期の単独決算を発表した。純利益は前の期比1.5倍の108億円、売上高は6%増の1449億円だった。」(2月19日 日経新聞電子版)
 本が売れない、出版不況といいながらしっかりと利益を出しています。売上、純利益とも前年より増えています。売上の内容は「電子書籍や版権収入が紙の雑誌や書籍販売を初めて上回った。紙の出版物の低迷が続くなか、デジタルが収益を補う」と、これまでの売上形態とは変わっています。
 しかし、売上高1440億円というのは規模としては多いのか。40年前、学習研究社(学研)という出版社に入った時、売上は約1500億円ありました。それか40年の講談社の売上が1500億円弱。比べても仕方がないことですが、出版のマーケットは小さくなってしまったことは間違いありません。



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2021/02/19

確定申告の季節

 毎年、この時期は気が重い。確定申告をやらねばいけないからです。確定申告を税理士さんに依頼するほどの所得もなく、自分でやるしかないのがつらいところ。もう受付も始まってしまったので、やっと手をつけました。ウェブサイトの「確定申告書等作成コーナー 」というところから入るのですが、これが見つからない。「確定申告」で検索すると、国税庁のサイトがでてきて、ここにある「確定申告特集」というバナーがある。
 これをクリックすると、「スマートフォンでの申告がさらに便利に」が目立ちます。スマホではできない所得があるので、これはスルーして「確定申告等の作成はこちら」バナーからやっと目的のところにいけました。
 ところで毎年、確定申告会場を開催しているのでが、今年は「入場整理券」が必要になっています。これ、なかなか大変そう。知らないで会場にいってしまう人がたくさんいそうです。以前、ここでアルバイトをしたことがあるのですが、還付金を申告する高齢者の比率が高いです。現場で混乱していないといいのですが。
 ともあれ、早く確定申告を済まさないといけません。

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2021/02/18

これは何のチラシ?

 ポストにチラシがはいていました。四つ折りの大きなチラシです。大きく「おかげさまで 祝 47都道府県出店達成 ありがとうセール」って書いてあります。チラシには食品の写真と値段がたくさん載っているのですが、どこの店かが見つからない。スーパーマーケットか、それともたまに入ってくる特設会場での販売なのか。
 チラシの下に100円割引クーポン券があり、ここに「業務スーパー」と小さく書いてあるのを見つけません。よくみないとわかんない(笑)。うちのそばにはないんだけど、あちこちで見かける業務スーパー。ネーミングは業務だけど、仕事でなくても買えるスーパーマーケットです。
 業務スーパーを運営しているのは神戸物産なる会社です。いろんな事業をやっている会社ですが、ウィキペディアによれば「業務スーパー」と登録商標らしいです。ちょっと驚きました。
 残念ながらうちのそばにはないのだけど、ちょっと不思議なチラシで、業務スーパーのことが少しわかりました。

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2021/02/17

使わなかった学生証

 卒制も終わって、少し時間ができたのでミュージアムにいこうとして、思い出しました。学生証というものを使っていなかったと。通信教育課程で学生証を使うのは、科目試験の時です。試験のログイン時に指定された記号番号を打ち込むと、試験のページに入れるという仕組み。この以外にはほぼ使いません。京都の図書館ではゲートで学生証をかざして入場するのですが、図書館にいったのは1回だけ。
 美術館、博物館はもちろん学割で入れるのですが、なんか使う気がしません。オジさんが学生証をだして「大学生です」というのも気恥ずかしい。武蔵美の時は、課題のため、自分の興味のため、たくさんのミュージアムにいきました。その時は学生証を最大限活用しました。まだ若かったからか。
 学生証を改めてみると、期限は3月31日までです。残り期間は少ないですが精一杯使ってみますか(笑)。

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2021/02/16

週刊東洋経済の「アートとお金」

 いつもは経済のお堅いテーマを扱う「週刊東洋経済」が珍しい「アートとお金」を今週号で特集しています。とは言っても、アートをお金という切り口なので、どれほどアートで儲かるか、という内容。表紙には「奈良美智は106倍、バスキアは5286倍 現代アート 驚異の値上がり率」というコピーがあります。
 特集の冒頭には「7兆円アート市場の狂騒」という記事があります。コロナ禍で世界経済が落ち込む中でも、オークションにおけるアートのアートの売買は活況らしい。7兆円というのは、世界でのアート市場規模です。しかし、世界市場での日本の割合はわずか4%弱ほど。小さいです。
 記事にあるデータによれば、現代アートの年平均利回りは13.6%!ということで、具体的だったのは「会社員がイチから始める アート投資の極意5ヶ条」。投資という視点でアートを買ったことがなかったので、新鮮です。
 また、「美術商の仕事の実態」というのも面白い記事です。明確に説明されることのない美術商とは、どんなことをやっているのか。この人たちを知ることからアートへの投資は始まります。 
 アートお金の関係も奥深いようです。

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2021/02/15

恵比寿映像祭の面白さ

 東京都写真美術館で「第13回恵比寿映像祭」が開催中です。写真のミュージアムですが、毎年2月に行われる恵比寿映像祭には必ずいくことにしてます。何故か、恵比寿映像祭だけは入場が無料なのも嬉しい。
 ことしのテーマは「映像の気持ち」。公式ホームページによれば、

さまざまな工夫により編み出されてきた動画表現の原理とその歴史を参照しつつ、映像(動画)の魅力を楽しむ手がかりを提示し、さらなる拡張を続ける同時代の映像のありかたと、あたりまえのように映像とともに生きる現在を見つめなおす機会をつくります。


 動画の原点に帰り、作品を構成する展示と言っていいのでしょうか。写真から動画へと時代が移っていく中で、恵比寿映像祭は「映像の気持ち」というテーマで基本に返ったとも思えます。
 会期が2週間余りと少し短かく、またコロナ禍で入場予約制になっています。でもわざわざ予約していく価値はあります。おすすめです。

 

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2021/02/13

オンデマンド印刷で本を作る

 大学の卒業制作で本を作ったことは以前の記事で書きました。巷では自費出版をできる環境は整っています。本が売れない時代に出版社がビジネスとしてやっているので、これを使えばラクにできるでしょう。
 でも、やったのは自費出版ではなく、自分で一からやるものです。いまの時代、本の印刷、製本はネット印刷でできます。昔、印刷がアナログだったときは、活版印刷とかオフセット印刷とか、グラビア印刷など「版」を作って印刷していました。しかし、今は版は作らないで、プリンターで印刷するオンデマンド印刷が普及しています。
 オンデマンド印刷の利点は、本であれば一冊から作れるということ。さすがに一冊だけだとコストは高くなりますが、出来ます。オフセット印刷だと、最低100冊が注文の単位というところが多い。
 今回やったオンデマンド印刷では10部作りましたが、108ページの本で一冊の単価は2300円です。コストは高くありません。しかし、欠点は質が良くないこと。写真集にはちょっと厳しいレベルの仕上がりです。
 ちょっとした貴重な体験でした。

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2021/02/12

鈴木孝夫さん亡くなる

 大学の時、言語学の授業を履修し、示唆に富む講義をしていただいた鈴木孝夫さんが亡くなりました。「ことばと文化」は名著です。朝日新聞の記事から引用すると、
「人称代名詞や親族の名称などを各国語と比較して日本語と日本文化の特色を示し、ことばが文化と社会の制約下にあると論じた」
 と言語と社会の関係性から、日本語を論じました。
 日本語を国連の公用語に、と主張した「武器としての言葉」では、国際社会の中での言語が果たす役割を論じました。
 鈴木さんは大学でトルコ語の講座を担当されていて、これも受講しました。まったくものになりませんでした。
「ことばと文化」を久しぶりに読んでみようと思います。ご冥福をお祈りいたします。

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2021/02/11

相続による土地登記

 土地の登記というのは、面倒くさいです。両親が亡くなっているので、手続きが大変でした。今朝の日経新聞1面トップに「土地登記、相続3年内に 違反なら過料」という記事が載っています。
 現状では相続での住所・氏名を変更した時に、登記の変更をしなくてもお咎めはありません。そのため、所有者不明の土地が生じています。記事によれば「所有者に連絡がつかない所有者不明土地(総合2面きょうのことば)は全体の2割程度に達し」(2月11日 日経新聞)とう状態です。
 現状の制度を改正し「相続から3年以内に申請しなければ10万円以下の過料を科す。」など土地の登記を義務付ける法改正案を法制審議会(法相の諮問機関)を答申しました。また、氏名、住所の変更も2年以内に申請で、違反すれば5万円以内の過料です。
 登記は土地の所有者も記載されますが、これを変更するときは申請が必要です。一時、名古屋で勤務していて住民票も移していました。この時、父が亡くなり、名古屋の住所で相続の登記を行いました。その後、東京に戻ったので登記の変更が必要なのですが、これをしばらくやっていませんでした。変更登記のため、渋谷の法務局に何度も通いました。司法書士さんにたのめばラクなのですが、お金がかかります。全部、自分でやりました。
 記事によれば、「今国会で成立させ、2023年度にも施行する」とのことですが、うまく進むのか。行方が気になります。











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2021/02/10

キヤノン写真新世紀の終了

 写真家にとってひとつの目標であるのがキヤノンが主催する「写真新世紀」です。年一回行われる公募展で、今年で30周年です。が、今年限りということが発表されています。
「写真新世紀の公募は、今回で最後になります。インターネットやSNSといった情報発信における技術革新が進み、個人が自由に情報を発信し、制作・表現の場が多様化し、グローバルに広がったという社会的背景もあり、30周年となる今年度を節目に公募は終了します。」(公式ホームページより)
 昨年は過去最高の応募数だったのにも関わらず、終了です。「写真新世紀」という言葉がもう古くなってしまったのでしょう。時代は写真から動画に移っています。「写真新世紀」の受賞作は写真だけでなく動画作品もあり、「写真」という枠組みに閉じ込めておくのは、無理があるのでしょう。
 また主催するキヤノンの業績も良くありません。
<キヤノンは30期以上にわたり、一度も通期で「減配」することなく配当を維持または増配とする”非減配”を続けていたが、2020年12月期で、それが途絶えてしまう見通しとなった>(2020年10月26日 Yahoo!Japan ニュースより)
 これも影響したのかな、と思っています。いずれにせよ、写真家にとっては厳しい状況になっています。
 

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2021/02/09

卒業制作のスクーリング

 先週末、大学のスクーリングで卒業制作の審査がありました。卒業制作(=作品)を先生に審査していただきくものです。審査が合格であれば、卒業が決まります。スクーリングに参加していたのは20名ほどで、作品を見ながらの一人10分ほどの質疑応答での審査です。
 以前、武蔵美の卒制(卒論)の審査は公開ではなく、この時期に大学にいって、いきなり合否が発表でした。もう昔のことなのでよく覚えていないのですが、それぞれの卒論に対し、先生の評価コメントがあったと思います。大学院のときは修士論文の最終審査はなく、いきなり修了でした。
 写真という実技系のためか、卒業制作のスクーリングは6回あり、かなり手厚い指導ではありました。武蔵美のときは、卒業制作のスクーリングはありませんでした。
 肝心の審査は合格でした。いつでも、審査を受けるのは気持ちのいいものではありません。しばらくは、こんな環境に身を置くことはないでしょう。

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2021/02/08

建築家のネットワーク

 今日の日経新聞に興味をひくチラシが入ってきました。「出版記念巡回展」と大きな文字で書かれています。何だろう、とよくチラシを見ると『世界の美しい住宅』という本がでたので、その記念巡回展ということらしい。でも、この本はアマゾンに記載の情報によれば、出版されたのは昨年の10月とちょっと前です。
 そもそもこの巡回展を主催しているのは「アーキテクツ・スタジオ・ジャパン」なる組織です。チラシによれば、「アーキテクツ・スタジオ・ジャパンは建築家の専門店です。」とか。建築家の専門店なんで、建築家を売っているのかな。
 建築家に設計を依頼して、家をつくる人はどれくらいいるのでしょう。一軒家を建てるだけも大変なんですが、ハウスメーカー(ヘーベルハウスとか)を選ばずに、建築家での家をつくるのは(体験的に)更に大変です。
 このサービスを提供しているのはアーキテクツ・スタジオ・ジャパン株式会社で、東証マザーズに上場しています。会社四季報によれば業績はさえません。「継続前提に疑義注記」です。
 家を建てるのは、難しいこと。誤らない選択が必要です。

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2021/02/07

サッポロのLABAR BEER

 サッポロが発売を予定していたビールの缶のデザインに誤表記があるということで、話題になった商品を買ってみました。これはファミマ限定の「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」で1月12日に発売予定でした。しかし、缶には「LAGAR」と表記されていますが、正しくは「LAGER」。初歩的な校正ミスです。
 しかし、発売中止を発表したところ反対の声があがり、一転して発売することに。なりました
デザインの一部に誤表記があることを理由に本商品は、発売中止することを1月8日にお知らせいたしましたが、その後、本商品の取扱いを心配される声や、発売を切望する声など多数のご意見が寄せられ、両社にて慎重に検討を重ねた結果、お客様のご意見を真摯に受け止め、発売中止の決定を取り消すことといたしました。」(公式ホームページより)
 一昔前なら、発売中止で廃棄されていたのは確実。今の時代では、この程度のミスは大局的には見逃す、ということなんでしょう。ちょっと面白い話題ではあります。
 肝心の「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」はアルコール6%のビール。刺激を味わいました。

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2021/02/06

浪花家総本店のたい焼き

 緊急事態宣言なので外出するのは自粛しなくてはいけませんが、久しく祖母の墓参りにいっていないのに気付き、麻布十番にでかけました。いつもは車でいくのですが、他に立ち寄るところがあり、電車でいきました。
 駅から墓へいく途中に麻布十番の商店街があります。ここは以前と変わらず、元気にやっている感じです。墓参りを終え、たい焼きの「浪花家総本店」に寄ってみました。いつもは賑わいをみせている店も、静かな雰囲気です。しばらく待ち時間のあるたい焼きもすぐ買えそうです。
 店の二階にカフェがあります。入ったことがないのですが、意を決して(笑)、入ってみました。「ナニワヤ・カフェ」とオシャレなネーミングのカフェスペースです。お品書きには甘味(みつまめ)とか安倍川もち、いそべ焼き、焼きそばとか美味しそうなものがあります。でもやはり、ここではたい焼きでしょう。コーヒーとたい焼きのセット(700円)をいただきました。久しぶりにたい焼きを食べたな。
 変わらない麻布十番の老舗。コロナ禍でも変わりません。

 

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2021/02/05

JJの休刊

 大学生の時(大昔です)、雑誌「JJ」を先輩の女性が持っていて、ちょっと見せてもらいました。ちょっとした驚きがありました。JJという響きも新鮮でした。あの頃、JJ、そして「Can Cam」は時代を表現しているメディアでした。若い女性にとっては最強のメディアだったかもしれません。
 そのJJが事実上休刊と、昨日の朝日新聞が記事にしています。
<「かつて『JJ』は1980年代に女子大生ブームの牽引(けんいん)役として(中略)一時代を創ってきました」。2021年2月号の巻末に、編集部からのメッセージが掲載された。この号を最後に不定期刊行となり、ウェブなどで発信するという。>(2月5日 朝日新聞)
 WEBマガジン的なものは残りが、雑誌としてのJJは休刊ということです。JJの最近の部数は「20年4~6月の発行平均部数で約4万5千部」です。全盛期、1995年には公称77万部でした。ライバル誌の「Can Cam」は5万部ほどになっていますが、まだ存続しています。これも厳しそうです。
 もう雑誌は、メディアとしての役割を終えたのではないか。そんなことを思わざるを得ないJJの休刊です。



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2021/02/04

悩ましい電子書籍

 昨年末に新潮社が村上春樹の小説を数多く電子化しました。
「『1Q84』はもちろん、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、最新作の『騎士団長殺し』まで、日本だけでなく欧米、アジアなど世界中の人々に愛される作品群がこのたび電子書籍でお楽しみいただけるようになります。」(プレスリリースより)
 こんなニュースを聞くと、Kindleを買おうかと一瞬迷います。が、結局やめてします。このこと何度も書いているような気がしますが、長らく読んでいる曽野綾子、小林信彦といった作家の作品が電子化されていないからです。お二人の作品は、最近でたエッセーは電子化されているのですが、昔の小説はほぼ電子版がありません。
 たぶん、古い本はアナログ(活版?)でつくられたので、電子化が難しいのでしょう。片岡義男は「全書籍電子化計画」を立上げ、現在1万円でプレミア会員になれば、電子書籍(1500点以上)が読めます。
 小説に限りませんが、昔の本を入手するのは大変です。電子化でも解決されない悩ましい問題です。

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2021/02/03

オリンパスの次はニコンか

 写真を学ぶ大学に入って2年足らずですが、この間にカメラを巡る状況は激変しています。現象として現れているのはオリンパスのカメラ事業売却です。赤字の事業を切り離し、企業としての生き残りを賭ける判断を下しました。
 そして今、ニコンが厳しいです。東洋経済オンラインで「カメラは生き残るか」と題された記事が連載で掲載されています。その第1回は、「ニコン、巨額赤字で迎える正念場」です。記事によれば、

ニコンはカメラ事業を本当に継続できるのか――。多くのカメラユーザーはいま、大いなる不安を抱いている。
2020年4~9月期のニコンの営業損益は466億円の赤字(前期は175億円の黒字)に転落。2021年3月期も750億円の営業赤字(前期は67億円の黒字)と、過去最悪規模となる見通しだ。

 

 深刻な状況です。なにせ「売り上げの約4割(2020年3月期実績)を占めるカメラなどの映像事業が大赤字だからだ」です。昔ですが高校生の頃、ニコンのカメラは到底手にいれることが出来ない崇高なものでした。ニコンF。カメラマニアなら誰でも憧れたでしょう。
 そして今、いくつかの要因でカメラ事業を継続できるかとも言われています。ニコンユーザーはどんな思いなんだろう。名門ニコンの行方が心配です。



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2021/02/02

ランニングは続けないと

 大晦日の「村上ラジオ」で村上春樹がゲストの山中伸弥先生と対談をしていた中で、ランニング談義になっていました。そこで村上春樹がレースを走るのは「負け戦みたいなもの」といってました。年のせいにするのは嫌なのでそう思わないようにしていますが、年々走る内容(質と量)は落ちていきます。村上春樹は私より7歳年上ですが、昨年の京都マラソンではじめてリタイアしたとか。
 先月の走行距離は110キロほどでした。先々月は80キロ。右足が痛く、このためこわごわ走っていたせいです。歩きすぎを禁じて、少し改善してきました。が、油断は禁物です。撮影にでると2万歩以上歩きます。昨日も撮影しにいったので2万8千歩。
 以前は一月200キロ走るのを目標にしていましたが、そんなことはやめることにしたほうがよさそうです。いつまで走れるのか分かりませんが、ゆっくり走ることにします。

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2021/02/01

写真館のいま

 先週末、新聞の折り込みチラシに写真館の広告が入っていました。写真館のチラシで、成人振袖展示会の案内です。恵比寿の三越にある写真館(写真室)です。そういえば、恵比寿の三越は2月で閉店なんです。この写真室は移転して営業するとか。
 このチラシをみて「写真館はいまどうなっているのか」と思いました。うちのそばにあった子どもを対象とした写真館が閉店したのは、かなり前。昔からあるある地元の写真館はほとんどなくなってしまいました。
 ネットで調べてみると、昨年11月に帝国データバンクの調査がありました。
<コロナ禍で消えた“ハレの日”需要が大打撃 「写真スタジオ」で倒産急増、過去10年で最多確実に>
 というプレスリリースです。
 これによれば、
「デジタルカメラやスマホの普及が進んでも、写真需要は近年横ばいで推移するなど持ち直している。『写真』そのものが付加価値の高い商品として受け入れられ「子供向けポートレート』などハレの日需要を開拓・拡大させてきた点が貢献したとみられる」
 と写真館のビジネスは「近年は『ハレの日』需要の掘り起こしに成功し、業容が持ち直しつつあった」とあります。
 しかし、他の業界同様に、
しかし、コロナ禍でハレの日イベントの多くが中止・自粛を余儀なくされ、需要は急減」
 です。
 写真館ビジネスの今後も不透明のようです。

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