文學界と村上春樹の新作
今月号の「文學界」(2月号)に村上春樹の新作「品川猿の告白」が掲載されているので、買いました。『東京奇譚集』に収められた「品川猿」の続編とか。先月、24年振りに行った川上未映子との朗読会でこの「品川猿の告白」を短縮したものを朗読しました。
毎年、ノーベル賞の時期、大きく注目される村上春樹。ノーベル賞はともかく、世界で50カ国以上の国で出版される作家です。短編ではありますが、この村上春樹の新作が掲載される「文學界」は、あまり注目されていないようです。
「文學界」の部数は9000部です(日本雑誌協会の発表している印刷部数)。雑誌の返本率は40%といいますから、実売は5600部ほど。このうち(きっと)図書館が購入する分もあるので、純粋に個人に売れているのは4000部くらい?
純文学はもう過去のものなのか。多分、そうなんでしょう。なんとも寂しい時代ではあります。
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