小説は誰が読むのか
ネットで報じられていますが、アメリカの前大統領・バラク・オバマが1年間で気に入った本のリストをSNSで公開し、この中に村上春樹の『女いない男たち』(Men Without Women)が入っています。
「公開されたのは38冊。その中で日本の作品は、作家・翻訳家の村上春樹氏の『女のいない男たち』が唯一含まれている」(HAFFPOST 12/29)
オバマさん読書家です。
「週刊東洋経済」の今週号(12/28-1/4)は「2020大予測」ですが、この中で小説家の高村薫と大沢在昌にインタビューしている記事があります。
詳しい内容は本誌を読んで頂くとして、お二人に共通する印象的なコメントがあります。
高村薫に、こう訊きます。
ーこうした時代、髙村さんはどういう小説を書いていきますか。
「小説はもういらない。今もそうなりつつある。大人もスマホで自分の興味のあることしか見ないでしょ」
また、大沢在昌には、こう問います。
ー創作活動のうえでは刺激的な時代だと思います。
「小説家としては厳しい時代だと思います。(中略)出版社も昔は花形でしたが、もうオワコンでしょう」
お二人の話、核心をついています。
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