文教堂の苦境
先週の日経新聞に掲載された記事ですが、「書店の淘汰一段と 文教堂、不採算店閉鎖の再生計画」には少し驚きました。書店が厳しい状況だというのはわかっているのですが、文教堂は大日本印刷の関連会社です。なので、経営的には安泰かと思っていました。
記事によれば、
27日には私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)の手続きを進めていた文教堂グループホールディングスが不採算店の閉鎖などの再生計画を発表した(9月27日 日経新聞電子版)
文教堂は実質倒産したわけです。会社更生法や民事再生法を使わず、事業再生ADRで再建を目指すということ。で、こんな状態になった関連会社を大日本印刷はどうしようもないのか、という疑問がわきます。
会社四季報で文教堂の株主をみると、一番目が日本出版販売で二番目が大日本印刷で、株式保有率は23%ほどで、子会社ではありません。
記事はこう書いています。
文教堂のような準大手ですら経営不振に陥る苦境のなか、成長戦略を描くことは難しいのが現状だ。
書店の厳しい状況は続きます。
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