老後2000万円不足問題について
今週号の「週刊東洋経済」の特集は<お金の教科書>です。記事の一つに、「『退職までに1億円必要』は本当?」というのがあります。一応ファイナンシャルプランナーの資格を持っています。1億円というのは巨額すぎるとは思いますが、一般的な話では退職時に3000万円くらいは必要だと資格勉強のとき学びました。
昨日、国会が老後2000万円問題で紛糾していました。この発端は金融庁が発表した、
「夫65歳以上、妻60歳以上の無職の世帯の場合、毎月の平均収入は年金による約20万円で、それに対する支出は約26万円。毎月の赤字は約5万円となり、1年では約66万円。定年後に夫婦で95歳まで生きる場合には、約2000万円の貯蓄が必要となるとの可能性を指摘した」
ことです。
こんなこと当たり前のことではないのですか。毎年、「ねんきん定期便」が送られてきます。そこには年金受給の見込み額が記されています。これを見れば、老後(収入がなくなった後)いくらあったら生活ができるのかがわかります。多くの人は年金だけでは暮らせないはずです。
そもそも年金だけで老後を生きる制度ではないと思うのですが。間違ってますか?
また昨日の国会で蓮舫が、
「国民が怒っているのは(公的年金が)『100年安心』がウソだったことだ。自分で2千万円をためろとはどういうことか」
と追求していました。年金が100年安心というのは財政的に100年破綻しないということ。年金だけで老後暮らせることとは別です。
国会の人たち、実は本当のことわかっていても、論戦しているのか。そんなことにも思い至る2000万円問題です。
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