本は反転攻勢できるのか
日経新聞に「平成の30年 文化は世につれ」と題した連載のコラムが掲載されていて、昨日の紙面には「活字離れ、本に反転攻勢の動き」という記事がありました。
たびたび指摘されていますが、出版産業の売上げはずっと右肩下がりです。1996年に2兆6564億円あった市場規模が、2017年には1兆3701億円とほぼ半分になってしまいました。かつて不況に強いと言われた出版産業ですが、いまは出版産業そのものが不況そのものです。
記事には八戸ブックセンターの取り組み、光文社の古典新訳文庫の事例が紹介されています。興味深いのは児童書の売上げが右肩あがりという事実です。
「少子化にもかかわらず、児童書や絵本の市場は13年ごろを底に右肩上がりのトレンドを保つ。新進作家の活躍や読み聞かせの広がりによる」(12月22日 日経新聞)
新しい元号の時代に、本は反転攻勢できるのか。期待は広がります。
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