セゾンと堤清二
いま、セゾンという企業グループが全盛だったころを知る人は少なくなっているかもしれません。渋谷にはパルコ劇場があり、池袋の西武百貨店にはセゾン美術館がありました。
セゾンをつくった堤清二の評伝『セゾン 堤清二が見た未来』(鈴木哲也著)を読みました。本書の帯に「2020年を前にして、堤清二の考え方を知る。これはずいぶんと面白いぞ。」と糸井重里が書いている通り、刺激的な面白い本です。
企業家の堤清二がやったことを糸井重里はじめ、堤清二を知る人にインタビューし、資料を参照し、丹念に書かれています。堤清二は辻井喬という作家、詩人の顔を持ちます。しかし辻井喬には触れず、あくまで企業家、経営者としての堤清二を描くことにより、その人間像が明確になっています。
堤清二に、2011年に講演を聴かせていただきました。80歳を超えられていましたが、内容の濃い講演でした。
なにせ、堤清二がいなかったら無印良品なかったんだから、すごいです。おすすめの一冊。
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