« 株主提案のある株主総会 | トップページ | アート・ゲート・プログラムのオークションへ »

2018/06/23

阿刀田高の私の履歴書

 今月の日経新聞「私の履歴書」は作家の阿刀田高が執筆しています。短編集を何冊も読みました。御年83歳になられた大御所は、まだまだお元気です。
 私の履歴書と言えば、みずからの半生を順に書く人が多いのですが、阿刀田高は、ちょっと違います。途中までは半生の出来事を順に書いていたのですが、ここ何回かはエピソードを披露しています。昨日は、「自宅マンション」と題し、青山にマンションを買った、という話です。ここでの向田邦子との交流を書かれています。阿刀田高は

ある夏の日、私が郵便物を取りに行くと、向田さんが大量の郵便物を抱えている。
「阿波踊りに行って来たの。遊んでばかりいて」
と少し恥じている。
「いいじゃないですか」
独り暮らしの特権だろう。
「明日からまた台湾へ遊びにいくわ」
「いいですね」
 いつも通りの立ち話だったが、これが台湾の飛行機事故、才媛の最期となった。

 心に刺さる文章です。さすが、短編の名手。
 久しぶりに阿刀田高の短編を読みたくなりました。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41640/66859667

この記事へのトラックバック一覧です: 阿刀田高の私の履歴書:

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。