エレキギターの将来
以前から経営危機が伝えられていたギターの老舗・ギブソンが米破産法の適用を申請したと報道されています。エルヴィス・プレスリーも使っていたというギブソン。この経営破綻にエレキギター市場の縮小も指摘されています。
朝日新聞に音楽評論家の萩原健太が、「ノーキーのギター」という文章を寄せていました。ザ・ベンチャーズのノーキー・エドワーズが亡くなったことを受けて、
「日本のロックの現在を語る際、誰もがそのルーツとしてのベンチャーズを意識すべきだとぼくは思う」(3月26日 朝日新聞)
と書いています。しかし、現代のエレキギターを取り巻く状況はどうなのか。
「今やロックギターは過去の遺物になりつつあるらしい。昨年、ワシントン・ポスト紙が『エレキギターのゆるやかな死』なる記事を掲載した」
と。更に、
「それを受けギターの神様、エリック・クラプトンも『メイビー・ザ・ギター・イズ・オーバー(ギター、終わったかも)』と語った」
とも書いています。
でも、ギブソンの経営破綻を受けての日経新聞に記事はトーンが違います。ヤマハが米でギターの事業強化をはかっている、とのこと。
「ギブソンは経営破綻したが、本業のギター市場は斜陽化していない。ロックからヒップホップやリズムアンドブルース(R&B)といった音楽の嗜好の変化はあるものの、『拡大を続けている』(ヤマハ)という」(5月2日 日経新聞電子版)
とギターファンには嬉しい話です。ギター市場の将来は大丈夫そうです。
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