夕暮れの時間に
山田太一の『夕暮れの時間に』を読みました。先日、『五年目のひとり』を見たのが、山田太一さんへのきっかけです。『五年目のひとり』は一昨年に放映されたテレビドラマ。それを今頃見るなんて、なんとも情けない話です。
ドラマを見た後、週刊文春の先週号で、坪内祐三が『夕暮れの時間に』を取り上げていて、買いました。
この>『夕暮れの時間に』は2015年に単行本として出されたものを文庫化したもの。ここ10年ほど、山田太一が70代に書いたエッセーを編んだ一冊です。
脚本家とし珠玉の作品を書いてる山田太一ですが、エッセーも味わい深いです。まず、本をたくさんよんでおられるのだなと、(当たり前のことに)感心します。心に引っかかる文章がいくつもあります。
文庫本では巻末に特別インタビューが載っています。山田太一は昨年1月に脳出血で倒れました。半年余り入院し、退院後のインタビューです。昨年、山田太一脚本を復刊した「山田太一セレクション」を発刊した出版社・里山社の代表・清田麻衣子がインタビューしています。これだけでも読む価値があります。
いまという時間の過ごし方を考えさせられる、山田太一のメッセージが込められた一冊です。
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