いわた書店の一万円選書
今週月曜日のNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』は「一万円選書」を行なっている「いわた書店」の店主、岩田徹が登場していました。この番組、ほとんど見ないのですが、今回だけは録画して、見ました。
「一万円選書」のことは聞いたことがありましたが、その内容はまったく知りませんでした。いわた書店は北海道砂川市にある街の書店です。一万円で岩田が選書するサービスは三千人待ちといいます。この事実だけ聞くと、成功している書店とも思いますが、番組で紹介された岩田の歩みは苦闘そのものです。
バブル崩壊後、書店の経営は悪くなります。いくつもの手を打っても成果が出ない。同業者も同じ状況だった。
「次の手を打っては潰れ、次の手を打っては潰れ、まわりが討死している荒れ野原」
と当時のことを岩田は語っています。
先輩からの依頼がきっかけではじめた一万円選書ですが、10年ほどはほとんど注文がなかったといいます。
「一万円選書」に書店の可能性を感じながらも、今の出版産業の多くの問題を改めて考えさえれた番組でした。
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