応酬話法とは
「ナイスですね」が思い出される村西とおるの『禁断の説得術 応酬話法』を読みました。村西とおると言えば、ダイヤモンド映像です。AV界の帝王とも言われていました。
でも、この本は応酬話法です。副題にあるように「ノー」と言わせないテクニックです。この人が応酬話法のテクニシャンとは知りませんでした。村西とおる流の応酬話法とは何か。目次を紹介します。
第一章 質問話法――質問によって本音を炙り出す
第二章 間接否定話法――最初に肯定してから、ソフトに否定していく
第三章 繰り返し話法――相手の言葉を繰り返して、悪感情を緩和する
第四章 実例話法――具体例を示すことで、説得力・親近感・安心感が増す
第五章 聞き流し話法――論争を避け、自分のペースに持ち込む
理論的です。これで村西とおるは英語の百科事典のセールスマン時代、全国1位の営業成績を上げました。
本書を知ったのは週刊文春での鹿島茂さんの「私の読書日記」で取り上げていたからです。鹿島茂さんは(正確な表現は覚えていませんが)、この本は一種の哲学書だと書いていました。
面白く、ためになる一冊でした。
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