アマゾンの取次ぎ外し
かなり衝撃的な記事が昨日の日経新聞に載っていました。「アマゾン、取次外し加速 」と題された記事はアマゾンが「書籍や雑誌を印刷会社から直接取り寄せる」という内容。アマゾンは書籍を取次の日販から仕入れていますが、
「日販が在庫を持たない書籍の仕入れは2017年6月に打ち切り、在庫がある場合のみ取引していた」
と日販との取引を限定していました。
記事によれば、アマゾンはさらに踏み込んだ動きをしています。
「新たに在庫の有無にかかわらず、一部の新刊の書籍を大日本印刷の印刷所から直接送る体制に切り替える。売れ行きが好調で、重版した場合も大日本印刷から直接調達する」
これは凄い。既存の流通体制を外したアマゾンの販売方法です。これを取次、書店はどう捉えるのかが知りたいところです。
また、「文藝春秋」の増刷分は「凸版印刷の印刷工場から取次会社を介さずに仕入れる」とも記事にはあります。大日本印刷だけでなく、凸版印刷もアマゾンの動きに同調しています。
記事の最後には、
「アマゾンが販売する本のうち3割強が直接取引だが、印刷工場からの直接納入も含め、将来は大半を直接取引にしたい意向だ」
とあります。興味深いですが、ちょっと恐ろしいです。
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