広島のセ・リーグ連覇
広島が優勝しました。昨年に続けての連覇は、古葉監督の下での1980年の2連覇以来の37年ぶり。この連覇を朝日新聞は
「これは球界の盟主と言われ、資金力が豊富な巨人以外の球団はやっていない快挙だ」
と書いています。
広島は親会社を持たないプロ野球としては珍しい球団です。選手の平均年俸は全球団中11位。
<運営資金は豊富ではない。素質ある選手の獲得と猛練習が生命線だ。低迷時もその方針を貫いた。松田オーナーは「持っているお金を考えると、成長を待つしかない。我慢して一人を大切にしないと>(朝日新聞デジタル)
資金力の点では、巨人とは対極の位置にいる球団でしょう。日経新聞に権堂博さんが「緒方監督、持たざる者の強さ」という寄稿をされています。緒方監督と権藤博さんは佐賀・鳥栖高の同窓生です。権藤さんは
「人はすぐには育たないということが身にしみているから、目先の勝負に走らない。育成で勝負してきた広島にとって当たり前のこと。それをおそらく我慢とすら意識していないところに、田舎育ちのたくましさがある」
と書きます。
本当の強さとは何か。そのことを教えてくれる広島の連覇です。
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