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2017/09/25

中岡俊哉の数奇な生涯

 中岡俊哉という名前に懐かしさを覚えました。週刊文春の「私の読書日記」で酒井順子さんが取り上げていた『コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生』(岡本和明/辻堂真理)を思わず買ってしまいました。
 中岡俊哉が「コックリさんの父」だったんですね。コックリさんがはやった当時、男子校にいたためか、やった記憶がありません。中岡俊哉の著作では『テレパシー入門』とか、祥伝社から出ている本を何冊か読んだ記憶があります。内容は覚えていませんが、少年なら誰しも興味を持つ超常現象や超能力。当時は、その専門家が中岡俊哉という認識でした。
 中岡俊哉は多くの著作を残しています。本書によれば、74年、79年、83年には年間9冊。そして84年にはなんと26冊を上梓しています。ウィキペディアの中岡俊哉の項目には多くの著作が掲載されています。しかし、アマゾンで検索すると210冊ほどヒットしますがほとんどが中古本です。地元の区立図書館サイトで検索すれば、わずか7冊しかありません。 中岡俊哉という人物は、明らかに過去の人です。
本書は中岡俊哉の息子・岡本和明と中岡と交流があった放送作家・辻堂真理の共著による(恐らく)初めての中岡俊哉の正しい評伝です。中岡俊哉という不思議な人物を、生誕から死まで細かに描いています。中岡の傍らにいた人しか書けない真実がここにはあります。
 永遠に解明されないだろう超常現象というテーマに挑み続けた中岡俊哉。その人生を知る貴重な著作だと思います。

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