年金の振替加算
メディアで報じられている年金支給漏れ問題。この内容がちょっとわかりにくい。
<厚生労働省は13日、システムの不備や事務処理ミスによって、10万6千人に対して約598億円の公的年金の支給漏れがあったと発表した。1人当たり平均で約56万円。「振替加算」という上乗せ年金部分が未払いになっていた>(9月14日・日経新聞)
そもそも「振替加算」とは? 日経新聞の解説を引用させてもらうと、
<年金の家族手当のようなもの。厚生年金の加入者が年金を受け取り始めてから、配偶者である妻が年金支給開始年齢である満65歳になるまでは、配偶者加給年金が年金に上乗せされる>
この「加給年金」なるものが、
<配偶者が65歳になると配偶者本人の基礎年金額に上乗せされて今度は振替加算とよぶ>
ということ。
「年金の家族手当のようなもの」がポイント。年金は結婚している家族には優遇される制度です。家族手当が年金にあるなんてのが驚き。
振替加算は誰でも受給できません。「大正15年4月2日から昭和41年4月1日までの間に生まれていること」も条件のひとつ。
年金制度は複雑で、支給漏れが起きるのもこれが原因でしょう。相変わらず悩ましい年金問題です。
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