写狂老人A
荒木経惟の「写狂老人A」が今週末で終わるのに気付き、慌てて見てきました。新作を含んだ多彩な荒木の写真世界が展開する企画です。
会場に入ると、さまざまな年代の人妻たちを捉えた「大光画」が展開されます。荒木らしいモノクロのヌード作品。このゾーンを抜けると、それぞれ100枚の写真で展開される「空百景」「花百景」のゾーン。ヌードから一転して静かなモノクロの世界が広がります。
「写狂老人A日記 2017.7.7」はすべて2017.7.7に日付が設定された荒木の日記写真。荒木ワールドが展開。
特に興味を惹かれたのは「八百屋のおじさん」です。電通勤務時代に銀座で行商する青果商を昼休みに捉えた作品で、制作から半世紀振りに初公開とか。人間の香りがする素敵な作品です。
荒木経惟の今と、原点が楽しめる贅沢な写真展だと思います。
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