下山の時代
言語学者の鈴木孝夫先生の講義を大学の時に聴かせていただきました。以来、著作を何冊か拝読しています。鈴木孝夫著作集も持っています(調べてみたら、今は廃刊です)。大学の時から四十年ほど経過しましたが、鈴木先生は元気に活躍されています。今年91歳になられます。
鈴木先生の言語社会学を勉強しました。大学の時、一時熱心に英語をやっていたので、日本語と英語、西欧語の対比から説く言語社会学に心酔していました。
平田オリザさんも鈴木教の信者です。『下山の時代を生きる』は鈴木先生と平田オリザの対談。タイトルの通り、人口が減り、成長もほとんどない日本で「いかにして山を降りるか」をテーマに二人が語った対談です。鈴木先生の博学ぶりと平田オリザの地方での体験が融けあい、いい対談になっています。
日本の明日を考えるきっかけになる刺激的な一冊です。
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