蜜蜂と遠雷
先日、直木賞が発表になりましたが、前回(2016下期)の受賞作『蜜蜂と遠雷』(恩田陸)を読みました。いまごろという感じですが、ちょっと理由があり、購入。恩田陸の作品は『夜のピクニック』を読んだだけです。
三年に一度のピアノコンクールでの物語。天才ピアニストたちが第一次予選から第三次予選、そして本選で展開する競争が描かれています。
著者の音楽、クラシックの知識にまず圧倒されます。全編、美しく、情感豊かな言葉で書かれている文章は見事です。 「ノスタルジアの魔術師」といわれるだけあり、さすがです。
ただ、クラシック音楽を聴かない身には、よく分からない、というか感じられない部分が多すぎました。2段組、500ページを超える大作ですが、もう少し短くてもよかったかな、とも思いました。読んでいて、途中で飽きてきました。高尚な作品は未熟者にはちょっと読むのが大変でした。
クラシック音楽ファンにはおすすめかもしれません。
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